ミルフィーユの上手な食べ方は?正しいマナーはある?パイくずの対処法も紹介

ミルフィーユは150年前にフランスで生まれた、パイ生地にクリームが挟まっているケーキです。食べ方が難しいことでも知られており、綺麗に食べるには要領が大切です。本記事では、ミルフィーユの美しい食べ方やマナー違反について解説していきます。

ミルフィーユの上手な食べ方は?正しいマナーはある?パイくずの対処法も紹介のイメージ

目次

  1. 1ミルフィーユとは?
  2. 2ミルフィーユの上手な食べ方
  3. 3ミルフィーユの食べ方のマナー
  4. 4ミルフィーユの食べ方をマスターしよう

ミルフィーユとは?

ミルフィーユはパイ生地のパリパリとした歯ざわりと、中に挟まれている滑らかな甘いクリームとの絶妙なバランスが私たちを魅了し続けているお菓子です。ミルフィーユは形が崩れやすくとても食べづらいため、ビジネス関係や気を使う間柄では避けたい食べ物の一つといわれています。

おいしいミルフィーユを食べづらいからと避けるのは残念であり、お茶と一緒に出されたミルフィーユに食べづらいからと手をつけないのは失礼に当たるでしょう。

ミルフィーユをきれいに食べるにはちょっとしたコツがあるのでマナーと一緒に紹介します。見た目に美しくスムーズに食べるには要領が必要なので、公の前で食べる前に家庭で一度練習しておくとよいでしょう。

フランス生まれのケーキ

ミルフィーユとはフランス語で千枚の葉を意味します。パイ生地を見て葉が何枚も重なっているように見えることから、フランス語のミルフィーユがケーキの名前として採用されました。ミルフィーユはフランス人の手から生まれたケーキで、パイ生地とクリームを交互に重ねて作るのが特徴です。

1867年にフランスの小さな洋菓子専門店から生まれたミルフィーユは、現代までの150年もの間ずっと形を変えずに愛され続けてきたといわれています。日本ではトッピングにイチゴなどの果物や生クリームを飾りつけることが多く、喫茶店やお店によって形はさまざまでバリエーションは豊富です。

食べづらい理由

ミルフィーユは用心深くフォークを刺して食べても最後に原型が残らないほどに崩れてしまいます。ミルフィーユの食べづらさは周知の通りですが、その理由としては二つほど考えられます。一つ目はミルフィーユのパイ生地が比較的硬くその間に柔らかいクリームが挟まれているからです。

パイ生地をカットしようと力を加えると中のクリームが柔らかいためクリームが外に飛び出してしまいます。また、クリームは流動性があるのでパイ生地をフォークやナイフでカットしようとしてもパイ生地が動いてカットしにくく、結果として形が崩れてしまいます。

二つ目の理由としては、硬いパイ生地の切り口がきれいに切れずくずが出やすいことがあげられるでしょう。ミルフィーユをカットするたびにパイくずがお皿の上に落ちるので、最後にパイくずだけがお皿に残ってしまいます。パイくずだけを口にしても甘みがないし、パイくずを集めて食べるのも見た目に印象が良くありません。

ミルフィーユの上手な食べ方

ミルフィーユは食べにくいケーキですが、きれいに見える食べ方があります。ミルフィーユの形を大きく崩さず綺麗に食べている姿は、周囲から見ても魅力的に映るでしょう。ミルフィーユの上手な食べ方を5段階にわけて紹介します。

トッピングをとる


ミルフィーユにセロハンが巻いてあれば、手で取るのではなくセロハンの先端をフォークではさみ巻きながら剥がすと簡単でスマートです。ミルフィーユの多くは、パイ生地の上にイチゴなどの果物や生クリームが飾り付けられています。パイ生地をカットする前にまずミルフィーユの上に乗っている果物などをお皿の片隅に取り除きましょう

トッピングは一度に取り除くのではなく、飾り付けの順番に置いていきます。コツとしてはミルフィーユを倒した時にミルフィーユが果物などに重ならない位置を想定して置きましょう。お皿のスペースにまだ余裕があるならば、ミルフィーユをカットするナイフが果物などに当たらない位置に置ければ理想的です。

ミルフィーユを倒す

次にミルフィーユをお皿の上で横に倒します。そのまま倒すとミルフィーユがお皿からはみ出す可能性があるので、倒す方向の反対側にミルフィーユを引き寄せて倒すとお皿の中央あたりのちょうど良い位置にミルフィーユが納まるでしょう。

たとえば向こう側に倒す場合はミルフィーユを手前に引き寄せると食べやすい位置にきます。ミルフィーユを横にしてパイ生地をカットすると、力はパイ生地だけにかかるのでクリームによるパイ生地の動きやクリームのはみ出しを避けることができます。

一口サイズに切る

次にフォークとナイフの両方を使って好みの大きさにカットしていきましょう。フォークをミルフィーユに添えて固定し、ナイフをパイ生地に直角に当てて一口サイズに切り分けます。パイ生地は崩れやすいのでナイフをたてて押さえながら注意深くカットしてください。

パイ生地は小さ過ぎても切りづらいですが大きすぎても食べづらいです。カットした大きさがバラバラだと美しく見えないので、家で何度か食べてみて自分の口に合わせたカットの大きさを覚えておきましょう。

トッピングを添えて食べる

最後に全部切り分けられたミルフィーユの上にトッピングを戻していきます。できれば自分の前に出されたときのトッピングと同じ位置であればベストです。ミルフィーユのトッピングはレストランやカフェがお客様に見た目と味でおいしく食べてもらおうと意識して飾りつけられたものです。

トッピングとミルフィーユをわけたまま食べるのはルール違反といえるでしょう。なるべく元通りに戻して見た目にもおいしく食べてください。

倒さずに食べる方法

自分の前に出されたミルフィーユのトッピングを取りのぞきパイ生地をカットしてトッピングをまた元に戻すという一連の食べ方が、他の人にとってどのように見えるかが気になる人もいるようです。ミルフィーユを横に倒してカットする食べ方はマナー違反ではないのですが、気になる人は倒さずに食べる方法を紹介します。

ナイフとフォークを準備しパイ生地が切れやすいように切込みを入れます。ナイフを向こうから軽くトントンと軽く当ててパイにヒビや切れ込みを入れましょう。要領はミルフィーユの手前側にフォークを当ててパイ生地がずれないようにすることです。

パイ生地にヒビや切れ込みを入れておくと軽い力でパイ生地をカットできるので、ミルフィーユの形が崩れにくいといえます。その他の食べ方は、一度にカットするのではなく3層になっているミルフィーユを横から見て4ブロックにわけて1カットずつ切り分けて食べる方法です。

最初に左側の上部のパイをフォークで刺して固定し、中央にナイフを当てて小刻みに動かし4分の1を切り分け食べます。次に左下を同様にして食べましょう。次に右上そして最後に右下と順番に食べ終わりましょう。

ミルフィーユの食べ方のマナー

ミルフィーユはカットしにくかったりパイくずがこぼれたりと食べにくいケーキであるため、思わずしてしまいそうなマナー違反があります。ミルフィーユの食べ方のマナーについて紹介しましょう。

パイくずの対処法

喫茶店などでミルフィーユを食べるとほとんどの人がパイ生地のくずがお皿に散らばります。パイ系のケーキはくずが出やすい食べ物とお店側も承知しているので、くずを残したまま席を立っても構いません。

しかしお皿の上の残ったパイくずが気になる人は、カットしたミルフィーユをフォークで食べるとき中のクリームでお皿の上のパイくずをくっつけて食べるとよいでしょう。ミルフィーユを口にするたびお皿の上のパイくずがなくなりお皿の中がきれいになります。

ミルフィーユを綺麗に食べてしまうことに集中するあまり、思わず食べ方のマナー違反を犯している人も少なくありません。それはフォークやナイフを使ってパイ生地のくずをすくうことです。フォークは刺して使うものなのですくうのはマナー違反とされています。

ミルフィーユのクリームで取れないパイくずがお皿に少し残ることもありますが、そのままにしていても食べ方に問題はありません。

生地とクリームをはがして食べるのはNG

ミルフィーユは150年前にフランスで生まれて以来今日まで、硬いパイ生地と中のクリームを同時に食べることでおいしさを提供してきました。食べにくいからといってパイ生地を剥がし、中のクリームと別々に食べる食べ方はマナー違反です。見た目にも決して美しい食べ方とはいえません。非常識に思われる可能性もあるので気をつけましょう。

ミルフィーユの食べ方をマスターしよう

ミルフィーユはパイくずが出やすく食べにくいことで知られているフランス発祥のケーキですが、その食べにくいミルフィーユをスマートに美しく食べている姿は誰の目にも魅力的に映るでしょう。ミルフィーユを横にして食べる食べ方はマナー違反ではありませんが、最初から横に倒して食べると要領が悪いと見られることもあるようです。

まずはそのまま立てて食べる食べ方に挑戦してみましょう。苦手だと感じたら横にして食べるのもOK範囲です。横にして食べると食べやすさがずいぶんと変わります。

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