2019年09月26日公開
2024年09月29日更新
ロマネスコの食べ方を下ごしらえから解説!食べ方別に簡単レシピも
美しい見た目のロマネスコは料理を美味しく見せてくれる野菜です。しかし食べ方がわからず、手に取ったことがない方も多いようです。本記事ではロマネスコの食べ方や保存方法、おすすめレシピなどをまとめました。ロマネスコを食卓に気軽に取り入れましょう!
目次
ロマネスコの食べ方がわからない!
出典: https://horti.jp
鮮やかなライムグリーンの色合いにトゲトゲがたくさんついたロマネスコは、スーパーの野菜コーナーでも一際目を引く野菜です。名前は産地であるイタリアのローマに由来し、正式名はブロッコロ・ロマネスコと言います。
名前にブロッコロとありますが、正式にはアブラナ科のカリフラワーの仲間です。旬は11月~2月の冬の時期で、鮮度が良いものほど甘みやコクがあって美味しいです。食感はカリフラワーのさくっとした歯触りによく似ています。
イタリアでは16世紀頃から生産されている古い歴史を持つロマネスコですが、日本では比較的新しい野菜です。そのため食べ方がわからず、見たことはあっても手に取ったことがないという方も多いようです。そこで本記事ではロマネスコの食べ方や調理法、美味しいレシピについて紹介していきます。
ロマネスコの食べ方【切り方】
ここから気になるロマネスコの食べ方を解説します。新しい野菜なので難しく考えがちですが、慣れ親しんだブロッコリーやカリフラワーと同じように扱えば問題ありません。包丁を使った切り方と、手でちぎるという2つの方法を紹介するので、都合に合わせて選んでください。
小房ごとに切り分ける
まず大まかな外葉を手で落とし、包丁で小房に分けていきます。この時、三徳包丁を使っても問題ありませんが、先の細いペティナイフを使うと作業が進めやすいです。ブロッコリーを小房に分ける感覚で、食べやすい大きさに切り分けて下さい。
先端部分や小さな房は手でも折れる
先端部分はつぼみが密集しているため、包丁が入れにくくなります。そんな時は手でぽきぽきと茎を折って分けても構いません。火を通すときに茹でムラができないよう、なるべく大きさを揃えるようにしましょう。
茎の切り方
房を取った後は茎の部分が丸ごと残ります。茎はそのまま捨ててしまう方も多いですが、栄養価も高く旨みも詰まっているので、食べないともったいないです。切り方は外側の固い部分を包丁で全てカットし、中心を残します。あとは短冊状に切ったり、みじん切りにするなど調理方法に合わせて切ってください。
芯をくり抜いて手でちぎる方法
包丁で小房に分ける切り方意外に、手でちぎる方法もあるので紹介します。この方法を使うと芯の部分がきれいに残すことが難しいのですが、ペティナイフがなくても簡単に切ることができます。バーベキューやキャンプなどの屋外で調理したい場合にも便利なので、覚えておきましょう。
まず外側の葉を大まかに取ったら、芯の部分をざっくりと繰り抜きます。繰り抜いた下の部分から、手でぽきぽきと小房にちぎってください。あまり力を入れなくても簡単にちぎれます。
手でちぎるとどうしてもサイズがまちまちになりますが、後で揃えることができるので気にせずドンドンちぎりましょう。芯の部分はさすがに包丁がなければ処理できないので、固い皮の部分は包丁でカットしてください。ざっくりと手でちぎったら、あとは包丁で大きさを整えればOKです。
ロマネスコの食べ方【下ごしらえ】
切り方をマスターしたら、続いて下ごしらえの方法を覚えましょう。下ごしらえはお湯を沸かして茹でるという方法以外に、レンジで簡単に行うこともできます。どちらで下ごしらえしても味や食感は同じなので、下ごしらえにかける時間や調理法に合わせて使い分けて下さい。
ただロマネスコに含まれるビタミンは水溶性のものが多く、茹でたお湯にビタミンが流れ出てしまうことがあります。そのため栄養をキープしたい方は、レンジを使って下ごしらえするのがおすすめです。
茹で方
鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を入れます。塩の量はお湯1リットルに対して、大さじ1が目安です。お湯が沸騰したらロマネスコを投入します。再沸騰したらやや火加減を弱めにし、吹きこぼれないようにしてください。そのまま2分~3分茹でたらザルにあげて、粗熱を取りましょう。
茹でたロマネスコは水にさらすのは避けて下さい。水にさらすと間に水分が入り込み、べちゃっとした仕上がりになるので美味しくありません。
レンジで加熱する場合
小房に分けたロマネスコをざっと水で洗い、汚れを落とします。シリコンスチーマーなどの耐熱容器に大さじ1杯程度の水と一緒に濡れたまま入れます。蓋をして600wのレンジで3分加熱します。量が少ないときは2分~2分半で様子を見てください。
冷めるまでの間に予熱で中に熱が入りますので、火を通しすぎないように注意しましょう。あとはそのまま食べても良いですし、炒めたり、フライにするなど食べ方によってお好みで使ってください。
用途に応じて茹で時間を変える
ロマネスコは茹で時間によって食感が変わってきます。茹で時間が短めだとコリっとした歯触りが楽しめますし、茹で時間を長めにするとふわっとした柔らかい食感になります。
そのまま食べる場合やサラダに使う時は、食感を生かして1分ほど短めに茹でるのがおすすめです。逆にグラタンやスープなどに使う時は、少しやわらかめに茹でると美味しいです。
ロマネスコの保存方法
ここからロマネスコの保存方法について解説します。せっかく買ったのに保存方法がわからず、腐らせてしまったということがないように、しっかりとチェックしておいてください。
冷蔵の場合
ロマネスコの保存方法は、基本的にブロッコリーやカリフラワーと同じです。生のまま冷蔵庫で保存するときは、乾燥を防ぐためにビニール袋に入れて冷蔵します。保存期間は3日~4日が目安ですが、あまり長期間保存すると傷んでくるので、早めに食べるようにしましょう。
また茹でたものを冷蔵保存することも可能です。茹でたものを冷蔵保存するときのポイントは、固めに茹でておくことです。水気をしっかり取って、タッパーなどに入れて保存してください。茹でたものを保存しておくと、食べたい時にすぐに使えて便利です。保存期間は1日~2日です。
冷凍の場合
新鮮な内に食べきれない場合は、冷凍保存することもできます。冷凍保存する時も少し固めに茹でるようにしましょう。茹で時間を1分ほど短めにしておくのがおすすめです。
茹でたものをざるに上げ、十分粗熱が取れたらジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫に入れます。保存期間は約1か月です。解凍する時は、冷蔵庫に移して自然解凍してください。
ロマネスコの食べ方別レシピ【サラダ】
ここからロマネスコを使った簡単で美味しいレシピをお届けします。まず紹介するのはサラダのレシピです。初心者でも食べやすく、冷蔵庫にあるもので作れるレシピを集めたので、ぜひ気軽に作ってみて下さい。ピクルスは日持ちもするので、常備菜として冷蔵庫にストックしておくと便利です。
ロマネスコのたまごサラダ
- ロマネスコ 1/2株
- 玉ねぎ 1/4個
- ゆで卵 2個
- からし 小さじ1/3
- マヨネーズ 大さじ2
- 塩 小さじ1/4
- こしょう 少々
- 玉ねぎは薄切りにして水にさらして水気を切ります。
- 耐熱容器に小房に分けたロマネスコと大さじ1の水を入れてふんわりとラップし、600Wのレンジで1分30秒加熱し、水気を切ります。
- ゆで卵は粗くつぶします。
- ボウルに材料Aを入れて混ぜ、全ての材料を加えて和えたら出来上がりです。
ロマネスコのピクルス
- ロマネスコ 1/2株
- 黄パプリカ 1/4個
- ミニトマト 6個
- A砂糖 大さじ2
- A塩 小さじ1
- A白ワインビネガー 50cc
- A水 150cc
- 黄パプリカは縦半分に切り、斜め3等分に切ります。
- ミニトマトはつまようじで数カ所刺します。
- 鍋に湯をわかし小房に分けたロマネスコを入れて2 ~3分茹で、残り1分で黄パプリカを加えて茹でて水気を切ります。
- ボウルに材料Aを入れて混ぜ、残りの食材を加えて1時間置いたら出来上がりです。
ロマネスコのツナマヨ和え
- ロマネスコ 1株
- きゅうり 1/2本
- ハム 5枚
- 塩 少々
- こしょう 少々
- マヨネーズ 大さじ2
- ロマネスコは小房に分けてラップをかけ、500Wのレンジで約2分30秒加熱して水にとり、水気を切ります。
- きゅうりは輪切りにして塩でもみ、水で洗って水気を絞ります。
- (1)と(2)と四角く切ったハムをマヨネーズで和え、塩こしょうで味を整えたら出来上がりです。
ロマネスコの食べ方別レシピ【スープ】
ロマネスコを使ったスープは見た目も華やかなので、おもてなしにもおすすめです。コンソメ味、ポタージュ、中華風と3つのバリエーションを揃えました。いつものスープに飽きたら、これから紹介するレシピに挑戦してみて下さい。
ロマネスコとささみのごろごろ野菜スープ
- ロマネスコ 1/2個
- 鶏ササミ 6本
- じゃがいも 6個
- にんじん 1本
- たまねぎ 1個
- パプリカ 1個
- コンソメ顆粒 大さじ1
- ローリエ 1枚
- 水 600cc
- 塩こしょう 少々
- 圧力鍋に大き目にカットした具材を全て入れます。
- ローリエ、水を入れ、圧後弱火7分加熱し、火を止め余熱で5分温めます。
- コンソメを溶かし、塩こしょうで味を整えたら出来上がりです。
ロマネスコのポタージュ
- ロマネスコ 1株
- じゃがいも1個
- 玉ねぎ 1/2個
- バター 10g
- オリーブオイル 大さじ1
- コンソメ 2個
- 水 300cc
- 牛乳 400cc
- 塩こしょう 少々
- じゃがいもはいちょう切りにし、水にさらします。
- 玉ねぎは、繊維を断ち切る方向に薄切りにします。
- 鍋にオリーブオイルとバターを熱し、玉ねぎを加えて炒めます。
- しんなりしてきたら、じゃがいもと小房に分けたロマネスコも加えて軽く炒めます。
- 水とコンソメを加えて煮立ったら弱火にし、野菜が柔らかくなるまで煮ます。
- 粗熱が取れた後、ミキサーにかけペースト状にします。
- 鍋に戻し、牛乳を少しずつ加えて伸ばしながら温めます。
- 塩こしょうで味を調えたら出来上がりです。
ロマネスコときのこの中華スープ
- ロマネスコ 1株
- しめじとえのき 1/2株ずつ
- 乾燥わかめ ひとつまみ
- A水 400cc
- A鶏がらスープの素 小さじ4
- 卵 1個
- 水溶き片栗粉 大さじ1
- 塩こしょう 適量
- しめじは石づきを取ってほぐし、えのきは食べやすい大きさに切ります。
- 鍋に材料Aを入れ、きのことわかめを入れます。
- きのこに火が通ったら水溶き片栗粉でとろみをつけます。
- 卵を溶いて鍋へ入れ、小房に分けたロマネスコも入れて温めます。
- 塩こしょうで調整したら出来上がりです。
ロマネスコの食べ方別レシピ【メイン】
ロマネスコを使ったメイン料理のレシピを紹介します。ヨーロッパ生まれのロマネスコは洋食のイメージが強いですが、ホイル蒸しなど和風レシピでも美味しくいただけます。油でかりっと揚げたフリッターは、お酒のおつまみやお弁当のおかずにもぴったりです!
ロマネスコとベーコンのガーリック炒め
- ロマネスコ 200g
- ベーコン (ブロック) 100g
- A有塩バター 20g
- Aみりん 大さじ1
- Aすりおろしニンニク 小さじ1
- A塩こしょう 小さじ1/4
- 小房に分けたロマネスコを耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで2分加熱します。
- フライパンに1cm幅に切ったベーコンを入れ、中火にかけ炒めます。
- ベーコンにこんがりと焼き色がついてきたら(1)を加え、中火のまま火が通るまで3分程炒めます。
- 材料Aを加え、味が馴染むまで中火で2分程炒めたら、出来上がりです。
ロマネスコと鮭のホイル蒸し
- 鮭 4切れ
- ロマネスコ 2個
- たまねぎ 1個
- にんじん 1本
- 小松菜 4株
- しめじ 1株
- バター 20g
- A味噌 大さじ4
- A甘酒 大さじ4
- Aみりん 大さじ2
- A酒 大さじ1と1/3
- たまねぎとにんじんは細切り、小松菜は食べやすいサイズに切ります。
- シメジは石づきをとってほぐします。
- アルミホイルにたまねぎ、にんじん、小松菜を敷き詰め、鮭とバターを乗せます。
- 周りに小房に分けて茹でたロマネスコ、シメジを置きます。
- 上からよく混ぜた材料Aを回しかけ、アルミホイルを閉じて蒸し器で12分ほど蒸したら出来上がりです。
ロマネスコのカレーフリッター
- ロマネスコ 1株
- 小麦粉 1カップ弱
- 片栗粉 大さじ3
- Aカレー粉 小さじ1
- A塩 2つまみ
- A水 150cc
- ケチャップ 大さじ1
- マヨネーズ 大さじ1
- からし 適量
- ロマネスコを1口大に切り分けます。
- 片栗粉と小麦粉を混ぜあわせて1カップにし、材料Aを加えて衣を作ります。
- (1)を衣にくぐらせ、油でカラッと揚げます。
- ケチャップ、マヨネーズ、からしを混ぜたソースを添えたら出来上がりです。
ロマネスコの食べ方でお気に入りを見つけよう
今回はロマネスコの食べ方について解説しました。まだ食べたことがない、という方もぜひ一度手に取ってみて下さい。見た目も華やかで味も美味しいので、一度食べればハマること間違いなしです。
サラダやスープ、メイン料理などおすすめのレシピも紹介しました。取り上げたレシピ以外にも、パスタなどにアレンジしても美味しいです。ブロッコリーやカリフラワーを使う感覚で、どんどん使っていきましょう!