けんちん汁のカロリー・糖質や栄養は？ダイエットに向いているか調査

けんちん汁とは、根菜類ときのこ類、豆腐、こんにゃくなどを使った汁物料理です。材料をごま油で炒め、出し汁を加えて醤油で味を調えます。元は鎌倉時代の精進料理であったため、具材に肉は入れないのが一般的です。

低カロリーでヘルシーなイメージのけんちん汁ですが、本当にダイエット効果はあるのでしょうか？けんちん汁の実際のカロリーや糖質について調査しました。また、健康やダイエットに欠かせない栄養バランスやデトックス効果についても紹介します。

はじめに、けんちん汁のカロリーと糖質量、栄養成分をそれぞれまとめました。注意点も併せて参考にしてください。

一般的なけんちん汁のカロリーは、1食あたり70kcal～180kcalです。一般的といっても、けんちん汁には様々なレシピがあり、具材の種類やバランスによってカロリーは異なります。豆腐や厚揚げ、芋類などを多く含むけんちん汁はカロリーが高くなります。

ダイエットをしたい人は、具材の種類や量を調整してカロリーを抑えることを心がけるとよいでしょう。

けんちん汁1食あたりの糖質量は3.4～8.1gほどです。けんちん汁によく使われる具材の中で、糖質が多く含まれるものは、豆腐、長芋、にんじん、ごぼうなどです。野菜にも糖質が含まれているので、多く食べれば糖質量も増えることを、注意する必要があります。

けんちん汁に使われる野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維など、たくさんの栄養成分が含まれています。栄養成分の多くは加熱しても失われることはありません。汁ごと食べることで、栄養をそのまま身体に取り入れることができます。

また、火を通すことで栄養を消化吸収しやすい効果もあり、けんちん汁は健康促進におすすめの料理といえるでしょう。

健康促進におすすめのけんちん汁ですが、ダイエットには効果があるのでしょうか？栄養のバランスやデトックス作用に着目し、けんちん汁のダイエット効果を調査しました。

けんちん汁の特徴は、何といっても様々な種類の野菜を一度に食べられることです。ダイエットをしていると、ついついカロリーを抑えることだけを考えてしまいます。「今日はキャベツの千切りだけ」「一日中ひたすらヨーグルトを食べる」というダイエット法があります。

「○○だけダイエット」は、摂取カロリーを減らす効果があります。しかし、栄養が偏ってしまうため、バランスの良い食事にはなりません。けんちん汁は、一つのお椀の中に様々な野菜が含まれており、栄養が偏りがちなダイエット中でもバランスの良い食事ができるおすすめの一品なのです。

けんちん汁には野菜だけでなく、豆腐も入っていることがポイントです。野菜だけではタンパク質を摂ることができませんが、豆腐が入ることで良質なタンパク質を摂ることができます。良質なタンパク質とは、必須アミノ酸をバランス良く含んだタンパク質のことです。

必須アミノ酸は体内で作ることができないため、必ず食事から摂らなければならない栄養素です。良質なタンパク質は余分な老廃物となるものが少なく、体内での利用効率が良い優れた食品なのです。豆腐の原料となっている大豆は、良質なタンパク質の一つです。もちろん豆腐は大豆の栄養をそのまま受け継いでいます。

大豆は消化されにくいという欠点がありますが、豆腐はほぼ全ての栄養を消化吸収できる利点も兼ね備えています。

けんちん汁に入っている様々な野菜には食物繊維が含まれています。そのため、便通が良くなり、デトックス効果も期待できます。また、スープとして調理されることによって消化が良くなり、胃腸にも負担がかかりません。揚げ物などの脂っこい食事にけんちん汁を加えるのもおすすめです。

古くは精進料理として食されていたけんちん汁ですが、低カロリーで栄養豊富なヘルシーメニューであることがわかりました。様々な具材の味を一緒に楽しみながら、健康促進やダイエット効果も期待できるけんちん汁を、ぜひ献立の一つに取り入れてみてください。