2019年07月09日公開
2024年09月21日更新
パンドーロの正しい食べ方と作り方レシピ!イタリアのクリスマスには欠かせない!
パンドーロはパネトーネと同じくイタリアのクリスマスシーズンに食べられているパンの様な伝統菓子です。パネトーネは日本でも有名ですが、パンドーロが有名になったのは近年のことです。中にはパンドーロのほうが好きという声もあがるほど、素朴な美味しさを持っています。そんなパンドーロはいったいどんな歴史を持っているのか?正しい食べ方とは?などをはじめ購入可能な通販ショップを調べました。アレンジレシピも紹介しますので、手作りの参考にして下さい。
パンドーロとは?
イタリアではクリスマスシーズンの12月になると、パネトーネと同じく店先に並ぶのが伝統菓子のパンドーロです。高さ30cmほどもある山型の大きな焼き菓子で、「黄金のパン」という意味を持っています。これは生地に使っている卵の黄色からという説や、発祥当時、イタリアではお菓子などに金箔を貼っていたためという説があります。
またイタリアでは、パンドーロと名乗るには原材料などが決まっていて法律化されています。決まった原材料以外のものを使った場合、名乗ることを禁止されています。この様に、作り方が厳格化されるほど長きに渡ってイタリアで愛されている焼き菓子がパンドーロです。
イタリアでクリスマスに食べられる伝統菓子
イタリアでは12月のクリスマスシーズンにパンドーロを食べています。また各家庭にお邪魔する場合の手土産として持っていくことも多く、12月になるとイタリアの家庭にはパンドーロの箱が数箱あるということが当たり前となっています。
焼き菓子なのでティータイムにはもちろん、朝食代わりやランチ、夕食のデザートまでと幅広く食べられ、クリスマスシーズンのイタリアの暮らしの中でははずせないものとなっています。また10cmほどの高さのサイズの小さなものは「パンドリーノ」と呼ばれています。
パンドーロの歴史
パンドーロの歴史は古く13世紀にイタリア北部の街ヴェローナで誕生しました。当時、甘いパンというのはヴェネツィア貴族の間で食べられていました。中でも卵やバター、蜂蜜などが使われてたパンドーロは王宮で重宝されていたと伝えられています。
当時は形や高さに決まりは無く、現在の様な円錐形の形になったのは1800年代とイタリアの料理の本には記されています。この形になった理由などは不明です。
どんな味?
卵やバターをたっぷり使っているパンドーロは優しいバニラ風味のスポンジケーキに似ています。しっとりした食感に適度な甘さがあるので飽きが来ません。さらにシンプルな味付け故に、ジャムなどと併せるといったアレンジもし易いのが特徴です。
基本的には具を一切入れないシンプルな物ですが、近年のイタリアではチョコレートチップ入りやカスタードクリーム入りなどアレンジされた物も販売されています。
口コミ
パンドーロ!
— saara@カルナイ♥ (@sola_from_gwing) January 14, 2019
シンプルだけど一番好きだわ!!コレ!!
ヤバい…とまらない………
杏のコンポート合う(๑´ڡ`๑)✧
今年の年末は浮気せずに(笑)パンドーロ買う💕#ジェラテリアイルブリガンテ#パンドーロ pic.twitter.com/riXAPCCzo8
#panettone is overrated. this year I managed to squeeze my favorite #Xmas cake in the suitcase XD #pandoro rulez #パネットーネ より #パンドーロ の方が美味スよん pic.twitter.com/XIU90BBlFk
— Simona Stanzani 詩文奈 (@simona_com) December 3, 2016
パンドーロの口コミでは、シンプルな美味しさが良いという声が多く見られます。そして、シンプル故にジャムやフルーツコンポートと併せて食べると更に美味しくなるという声も見られました。また、パネトーネよりも好きだという声も見られます。これはドライフルーツが苦手な人などのコメントとして見られました。
一方、購入したものの大きいため消費に時間がかかるといった声や、しばらく食べないと無くならないという声もあります。量の多さに困った人は、生クリームを加えてケーキ風にするなどアレンジを加えているようです。
パンドーロの正しい食べ方
高さが30cmもあるパンドーロは、切って食べるだけではありません。箱の中にはあるアイテムが入っていて、それを使うことでパンドーロ本来の美味しさを味わうことが出来るのです。ここではパンドーロの正しい食べ方について紹介します。
パンドーロの箱の中身
大体においてパンドーロは大きな台形の箱に入っています。箱の中には、大きめの透明ビニール袋に入ったパンドーロ本体と粉砂糖入りの袋が入っています。一見するとパンドーロの保護袋の様なビニール袋ですが、実は重要な役割を持っています。役割については次の項で説明します。
粉砂糖を全体にまぶす
パンドーロは付属の粉砂糖を振りかけて食べるのですが、そのまま振りかけては周りに飛び散ってしまいます。そのため粉砂糖を振り掛ける場合、パンドーロ本体はビニールの袋に入れたまま、付属の粉砂糖を全てビニール袋の中に入れてしまいましょう。
その後、ビニール袋のの底と口側を縛るように持ち縦横に振りパンドーロ全体に粉砂糖が均一にまぶして下さい。ビニール袋の底に粉砂糖が残っていなければ出来上がりです。
基本の切り方
パンドーロは円錐形で高さのある焼き菓子です。大きいため切り分けて食べるものですが、縦長に切り分けるのが基本形です。星の様な凸凹の両脇のへこんでいる部分に沿ってナイフで上から下へと切っていきましょう。お茶菓子として頂くならお皿に盛り付けフォークを使いますが、手で食べるのがイタリア流です。
パンドーロの作り方レシピ
パンドーロはイタリアでは元々各家庭で作られていました。日本では見かけることが少ないのですが、作り方のレシピを知っていればクリスマスシーズン以外でも食べることが可能です。またちょっとした工夫で更に美味しくなるアレンジレシピも紹介します。
ミニパンドーロ
- A準強力粉200g
- A砂糖30g
- Aスキムミルク5g
- A塩3g
- Aインスタントドライイースト3g
- B水90g
- B蜂蜜10g
- B卵黄2個
- B全卵20g
- 無塩バター50g
- Aの材料とBの材料をそれぞれボウルに入れて混ぜる
- Aの材料が入ったボウルにBの材料を入れゴムベラで混ぜる
- まとまったら台に出し、無塩バターを入れてこねる
- 軽く丸め、ボウルに入れて1次発酵する
- 2倍に発酵したら台に出し、丸めて型に入れ2倍になるまで2次発酵する
- 180度に余熱したオーブンで30分焼く
- 焼きあがったら布巾などをひいた台の上に一度打ち付け型から出し冷ます
- 茶漉しなどで粉糖をたっぷり振れば出来上がり
通常のパンドーロでは量が多すぎますが、この作り方レシピのミニサイズなら食べきることが出来ます。型も大小販売されているため、小さい型を使っていくつか作りストックしておくのも良いでしょう。焼きあがったパンドーロはビニール袋に入れ常温で保存すれは3日程の日持ちが可能です。
パンドーロツリー
- パンドーロ1個
- 生クリーム150g
- 砂糖12g
- 粉砂糖適量
- 好みのフルーツ(飾り用)
- ミント適量(好み)
- パンドーロを5枚程度にスライスする。このときトップは少し薄めに切る
- 生クリームに砂糖を加えて泡立て、パンドーロに塗る
- パンドーロは角が互い違いに重ね、さらに生クリームを塗る工程を枚数分行う
- 好みのフルーツをトッピングし、粉砂糖を振ったら出来上がり
このレシピでは、パンドーロを華やかなクリスマスツリーに見立て、飾りつけを行っています。パンドーロを薄く切ってしまうとツリーの見た目が良くない為、出来る限り厚さを持たせて切るようにしましょう。お茶会の席でもクリスマスケーキ代わりとしても喜ばれる簡単レシピです。
パンドーロフレンチトースト
- パンドーロ1個
- A卵4個
- A牛乳200cc
- A砂糖30g
- Aバニラエッセンス少量
- バター20g
- 粉砂糖適量(好み)
- パンドーロを6~8枚にスライスする(薄めが好みの場合10枚程度にスライス)
- Aの材料をよく混ぜ合わせ卵液を作る
- スライスしたパンドーロを卵駅に軽く浸す
- 熱したフライパンにバターを溶かし、パンドーロを両面焼く
- 好みで粉砂糖を振りかけて出来上がり
もともと優しい甘さのあるパンドーロもフレンチトーストにすれば、違った味わいを楽しむことが出来ます。元々の味があるため、卵液にはサッとくぐらせる程度で大丈夫です。長時間漬け込むのは型崩れの原因となるため注意してください。
パンドーロを購入できる通販サイト
パンドーロは日本での知名度はまだ高くありません。その為、手に入れようとしても見つけられない事が多いのではないでしょうか?そのため通販サイトでの購入が最も確実です。しかし季節商品のため通販サイトでも予約制と取っているところが多く見られました。
めるかーと
めるかーとはヨーロッパやトルコの業務用成果材料を販売している通販サイトです。高品質な商品がそろっているため、プロが利用していることで知られています。めるかーとではイタリアのフラッカーロ・スプマドーロ社のパンドーロを数量限定で予約販売を行っています。数が多くないため早めの予約が必要です。
トランブルー
岐阜県・飛騨高山に店舗を構えているトランブルーは、4年に1度パリで開催されるパン作りの国際大会にチームの一員として参加、3位に輝いた世界最高峰のパン屋です。トランブルーでは自家製の自然種を使い、3日かけてじっくりと作り上げたパンドーロを購入することが可能です。
輸入食品の通販サイトなどと違い、トランブルーの通販サイトではメールもしくはファックスで年中注文を受け付けています。クリスマスシーズン以外で購入を希望される方はトランブルーでの注文が確実です。
イタリア商事オンラインストア
横浜市内で50年以上に亘ってイタリア専門の商社として営んでいるイタリア商事の通販サイトでも、パンドーロを販売しています。取り扱っているのはここの商品を食べると他のメーカーのものは食べられないと言われるロイゾン社のパンドーロです。イタリア商事もめるかーとと同じく予約販売のみで、12月上旬頃をメドに発送を行っています。
イタリアの伝統菓子パンドーロを食べてみよう!
飽きることの無いシンプルな美味しさのパンドーロは、じわじわと知名度が上がっている注目の焼き菓子のひとつです。本場イタリア産を通販サイトで購入するのも良いですし、一手間かけて手作りするのも良いでしょう。アレンジレシピを参考に、今年のクリスマスは友人や恋人、家族でパンドーロを楽しんでみては如何でしょうか?