「少々」と「ひとつまみ」の違いとはかり方!指加減の基礎知識

料理レシピの塩「少々」や「ひとつまみ」といった表記をよく見かけますが、この少々とひとつまみの違いを理解している方は果たしてどれ位いるでしょう?今更違いなんて聞けないという事で、適量な計り方を分からずに料理をしてしまっている方も多いのでは無いでしょうか?そこで今回はそんな「少々」と「ひとつまみ」の違いと正しいはかり方についてまとめてみました。料理における指加減の基礎知識を学んで行きましょう。

「少々」と「ひとつまみ」の違いとはかり方!指加減の基礎知識のイメージ

目次

  1. 1塩ひとつまみと少々の量の違いは?
  2. 2少々とひとつまみの違い
  3. 3ひとつまみや少々以外のはかり方と指加減
  4. 4その他の調味料の量を表す言葉
  5. 5ひとつまみや少々を覚えて料理も手際よく!

塩ひとつまみと少々の量の違いは?

レシピ本に度々登場する塩少々塩ひとつまみという表現ですが、これは料理をする人なら誰もが必ず一度は同じ疑問を抱いたことが有るのではないでしょうか?「…少々とひとつまみってどう違うの?」と。実家にいる間にこの疑問にぶつかった方は幸いです。母親なら気軽にこの問いに対する答えを尋ねる事が出来ますから。

しかし社会に出てから料理を始めた人にとって、コレはかなりの難問です。「そんな事知ってて当たり前でしょ?」と言われたら恥ずかしいと思うと、なかなか知人に尋ねる事も出来ません。よって正しいはかり方を知る事無くそのままスルーしてきた方も多いのでは無いでしょうか?

今回はそんな少々とひとつまみの違いについてという問題をズバッと解決したいと思います。塩ひとつまみと少々の具体的な量の違いとはかり方、そして適量や適宜等の分量について、具体的な量や目安を調査しました。これでもう塩少々とひとつまみの違いに頭を抱える必要はありません。

少々とひとつまみの違い

では早速本題に入りたいと思います。先ずはそもそもの表現である少々とひとつまみの違いについて見ていきましょう。少々とひとつまみはどちらも表現としてはかなりアバウトな表現で、何故具体的なグラム数を表記していないのか?と苦々しい思いをしてきた方も多いと思います。一体コレには何らかの訳があるのでしょうか?

そんな少々とひとつまみのそれぞれの基本的なはかり方と、具体的なグラム数の目安量について説明から始めたいと思います。理屈さえ理解できれば、少々もひとつまみもそれ程難しいものではありませんので、どうか頭を柔らかくして御覧下さい。

「ひとつまみ」のはかり方とグラム数

塩ひとつまみとレシピに表記されていた場合、目安量は人差し指と中指、そして親指で塩を摘んだ程度の量を指しています。つまり文字通りの塩ひとつまみという事に成ります。

しかしながら人によって指の大きさには違いがあるのでは?という疑問を持つ方もいるかと思います。が、これに関しては問題有りません。それを見越した上で敢えて塩ひとつまみという表現を行う様に想定しているのです。

では更に正確に分量として表してみましょう。塩ひとつまみの分量は約0.6g〜1gの間という設定と成っております。倍程度も量が違いますのでかなりの物だと思うのですが、あくまでこれは隠し味程度という事なので、差が有っても味自体に与える影響はそれ程多く無いのです。

「少々」のはかり方とグラム数

では今度は塩少々のはかり方と具体的なグラム数に検証して行きましょう。この塩少々というのは親指と人指し指で塩を摘んだ程度の量であると定義されており、ひとつまみよりも指1本分少ない事に成ります。そしてその場合の分量目安は約0.3g〜約0.6g程と成っております。

よってひとつまみよりも更に少ないのが少々という事です。こちらも倍程度の開きがありますが、元々の設定分量が更に少ないために指定した指二本でしっかりと摘んでさえ居れば、全く味に対して問題は無いという事に成ります。

実は少々とひとつまみの違いはたったこれだけで、後はどの様な調味料でもこの法則に従って計って貰えばOKなのです。拍子抜けする位に簡単な話ですが、違いはこれだけと覚えて頂ければ問題有りません。

Thumb「塩少々」や「塩ひとつまみ」とは?違いは?厳密なはかり方や量は何グラム? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ひとつまみや少々以外のはかり方と指加減

少々とひとつまみの違いは分かりましたが、料理や具材によっては少々やひとつまみよりも更に特殊な表現を用いる場合もあります。そこでここではひとつまみや少々以外のはかり方と指加減について説明しておきたいと思います。覚えてしまえばそれ程難関なモノではないので、この機会に適量のはかり方をしっかりとマスターしておきましょう。

鰹節

鰹節を使ってお出汁を取る際に、よくレシピ本には鰹節ひとつかみと書かれていると思います。この指示に「…えっ⁉」とフリーズした経験の有る方も少なくないのでは無いでしょうか?ひとつかみだなんてアバウトの極みの様な表現では、どうやって適量を用意すれば良いのかと頭を抱えかねない所です。

このひとつかみという表現が使われていた場合、実際に鰹節そのものを片手でふんわりとひとつかみして頂ければOKです。これで4人分の出汁を取るのに適量とされる15g~20g程度の鰹節が掴める計算と成ります。

パスタ

次にパスタです。パスタの分量を計る時は片手で乾燥パスタを握って下さい。握られたパスタの分量は凡そ100g程度と成る筈ですが、実はパスタ1人前の基本的な分量が100gなのです。なので人数分の回数さえ握れば、自然と適量の分量に成るという計算に成ります。

味噌

味噌を目分量で入れて失敗したという人も多いでしょう。しかしながら一々味噌を計量するのは面倒です。そんな時は人差し指と親指で円を作り、そこが一杯に成る程度の味噌を掬って下さい味噌汁一杯分に使う味噌の量は約15gですが、この約15gが丁度指で作った円の大きさとぴったりなのです。

ひとにぎり

もしひとにぎりという表現が使われていた場合、こちらは大さじ2とおぼえて下さい。どれぐらいの量だろうと悩んで失敗する位であれば、最初から大さじを使って2杯分入れてあげたほうが間違いありません。それ程使われる表現ではありませんが、覚えておいて損は無いでしょう。

挽肉

料理に挽肉を使う際、一々計量していたのでは大変ですし手間も掛かって面倒です。故に挽肉は1人前当たりをMサイズの卵一個程度の大きさとして考えます

その大きさだと50〜60g位に成るので、丁度1人前程度の挽肉の分量と同程度という事に成ります。また例えLL玉程度に成ってしまってもそれ程大きな問題が有るわけでも無いので、失敗を恐れずに繰り返しチャレンジしましょう。

野菜中一個

また、野菜中一個分程度を用意して下さいとレシピに記載されていた場合は、拳一個分程度と覚えておけば間違いありません。こちらもよくお肉の分量などに使われる表現ですので、万が一この表現が使われていた場合は、ご自身の握りこぶしをまな板に置いて、確認した上で行って下さい。

その他の調味料の量を表す言葉

これだけ覚えておけばもう料理づくりで頭を抱える事が無くて済みそうですが、あと2つだけ絶対に覚えておいて頂きたい言葉があります。それは適宜と適量です。今迄紹介してきた言葉の中でも特にアバウトな表現であるこの2つの言葉。これで一体どうやって分量を算出せよというのでしょうか?

そもそも適宜や適量が一体何を目安に算出されたモノかが分からない以上、いつまで経っても答えを導き出す事は出来ません。そこでこの表現が使われた場合の基本的な考え方から説明していきたいと思います。これをマスターした頃にはもう調理場で焦る事は無くなって居る事でしょう。

適宜

先ずは適宜についてです。さてどうしたものかと頭を抱えたくなるこの言葉ですが、この言葉が書かれていた場合、大前提として余り気にしないでください。

「…何それ?」と思いたくなりますが、この適宜というのは入れても入れなくても良いよという事を前程に置いた表現で、つまり物足りないと感じたら足して貰って結構ですという事と同義語であるという事に成るのです。

つまりは貴方におまかせしますという事ですから入れるも入れないも自分の感覚でOKという事に成るのです。

適量

そしてもう一方の適量も基本的な大前提は全く一緒です。こちらも判断するのは自分次第である点は変わりませんが、それにはあくまでも入れる量に限るという条件が付きます。つまりこちらは入れてもらう事は前程だけど、入れる量はお任せするよという事に成るのです。

なので、味を確認しながら少しずつ入れていき、自分好みの味に整った段階で仕上がりとして貰えばOKです。適宜と適量の違いはたったのこれだけ。後は使い方を間違えなければ問題有りません。早速レシピ本を見て実践してみましょう。

ひとつまみや少々を覚えて料理も手際よく!

今回は少々とひとつまみの違いや、その他の分量のはかり方についてまとめてみました。頭を悩ませる原因と成っていた少々とひとつまみの違いを理解する事は出来ましたでしょうか?

これで今後もし塩少々・胡椒ひとつまみなんてレシピにぶち当たっても、もう何も怖くはありません。思う存分少々とひとつまみを使い分け、美味しい料理を作って下さい!

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