2019年06月19日公開
2024年09月19日更新
料理で落し蓋をする3つの意味とは?人気おすすめ商品と代用品も紹介
落し蓋を料理に使うことにはどのような意味があるのでしょうか?落し蓋を使うことで料理がさらに美味しくなるポイントやきれいに仕上がるコツなどを説明していきましょう。落し蓋にはたくさんの素材や種類があるのでどれを選んだら良いのか、どれを使ったらよいのか迷っている人も多いことでしょう。おすすめの人気の商品やキッチンにあるいろいろなアイテムで代用することができることなども含めて詳しく紹介します。
落し蓋とは?
煮物などを作る時によく使われる落し蓋とはどのような意味や役割があるのでしょうか?意味や役割について、そして使い方について詳しく紹介します。
煮物などに使われる小さい蓋
煮物などに良く活用され鍋よりひとまわり小さな蓋を食材の上に乗せるのが落し蓋です。どうして煮物などに使われるのでしょうか?
煮物に使われる役割として、煮汁が落し蓋にあたることで鍋の中で循環して鍋全体に汁が回りやすいです。そのため煮物をするときの煮崩れを防いだり味を染み込ませやすくしたり、少ない煮汁で早く味を染み込ませる意味があります。
使い方
使い方はとても簡単で、煮物などの料理を作っているときにアクなどを取り除いた後に食材の上に直接のせます。煮汁の量などを見ながら煮込むようにしましょう。煮汁の蒸発量を抑えたい時は落し蓋の上に普通の鍋の蓋を使用する方法もあります。
落し蓋を取るタイミングは、火を止めてすぐではなく料理が冷めるのを待ってから取り除くことをおすすめします。冷めることで食材にもより味が染み込みます。また、熱いうちに落し蓋を取り除く場合には熱いので素手ではとらずに菜箸などを使うようにしましょう。
落し蓋をする3つの意味
落し蓋をする意味とはどのようなことなのでしょうか?落し蓋をすることでさらに美味しくなる方法でもあります。今まで落し蓋をせずに料理していた方も落し蓋の意味を知ることで、さらに美味しく作ることができるため参考にしてみてください。
煮崩れを防ぐ
直接食材の上に蓋を乗せることで優しく鍋底に食材を押し当ててくれる効果があり、煮汁の沸騰によって動いてしまう食材同士のぶつかり合いを防ぎ煮崩れを防いでくれる意味があります。この時落し蓋が重い物だと食材がつぶれてしまうこともあるので、柔らかくて軽い物がおすすめです。
味が染み込む
煮汁が落とした蓋にあたることで、少ない煮汁でも鍋の中の食材全体に循環して味がまんべんなく染み込むという意味があります。煮物などを作る際には、時短効果や吹きこぼれ防止にも役立ちます。
魚の臭みを逃がす
鍋の中の魚の生臭い匂いが気になるという時に活用することで、落し蓋と鍋の隙間から魚特有の生臭さを蒸気と一緒に飛ばすことができ、美味しく仕上げてくれる意味があります。鍋の中の嫌な臭いは残らず美味しさが残ります。
落し蓋の素材の種類
落し蓋にはいくつか素材が違うものがあります。素材によって使い勝手や手入れの仕方が異なってくるので、自分に合った落し蓋を選びましょう。
木製
昔からある落し蓋は木製です。食材を煮込む時に丁度良い重みになり煮崩れを防いでくれたりします。手持ちも熱くなっても触れる程度なので使い勝手も良いです。ただ、木製なので濡れたままにしてしまうとカビが生えてしまうこともあるので手入れには気を付けましょう。
使用前には必ず水で濡らしてから使うようにし、使用後はきれいに洗ってきちんと乾かすようにしましょう。
金属製
金属製の中にはステンレス製とセラミック製がありますが、手入れしやすいのが特徴です。臭いなどが移りにくく、油などが付いてしまってもきれいに洗うことができるのでおすすめです。ステンレス製の中には、鍋の大きさに形のサイズを変えることができる物もあります。
金属製の物はすぐに熱くなってしまい素手で触ることはできないので、落し蓋を取る時には気を付けましょう。
シリコン製
すごく柔らかいのがシリコン製ですが、食材をつぶしたくない時には、柔らかくて軽いシリコン製の落し蓋がおすすめです。落し蓋以外の用途もあり便利に使うことができます。熱にもとても強いので劣化することもなく、お手入れも簡単です。ただ、シリコンは匂いが移ってしまうことがあるので気を付けましょう。
落し蓋の人気おすすめ商品
落し蓋は色々な所から販売されているので、今回人気のおすすめの商品を詳しく紹介します。使い勝手も異なってくるので自分好みの落し蓋を見つけてみましょう。
市原木工所「木製落し蓋 樹婦人」
木製の中でとても人気の物です。木材を使用して作られていますが、木の香りは食材には付きにくいです。持ち手がアリ溝式で作られているので接着剤やくぎなどは使わずに木材のみの材料で作られた丈夫で安心な蓋です。大きさは16cmで価格が税込み237円です。
下村工業「落とし蓋ふたっする」
ステンレス製で出来ている物になり、さびにくく臭い移りもせずに強くて安心できる商品です。お鍋の大きさに合わせてサイズを変えることができるフリーサイズです。サイズは直径140mmから230mmの中で調整できます。重さも190gと軽い素材です。
貝印「SELECT100蒸し皿&落し蓋」
蒸し皿としても使うことができ、落し蓋にもなる優れもののSELECT100は磁器で出来ています。大きさは長さが160mm、幅160mm、高さ25mmで重さが170gです。少量の蒸し物用プレートとして活用したり、落し蓋では臭いや汚れが付きにくい物になっています。
その他にも揚げ物調理ではプレートに揚げ物をのせてレンジにかけることで脂が落ちてカラッと仕上がったり、豆腐の水切りに使うなどいろいろな活用方法があります。
マーナ「ZOOSブタの落しぶた」
落し蓋の名前にかけて作られた豚の顔をした可愛い落しぶたです。シリコン製の素材で作られていて、熱を効果的に循環させてくれる働きがあるので食材に均等に熱を加えてくれます。豚の鼻の穴から蒸気が出たり、また菜箸を鼻の穴に入れることで蓋をが取りやすくなっています。
サイズが3サイズあって13.5cmの物と17.5cmの物と21.5cmの物があるので鍋の大きさに合わせて購入することをおすすめします。落し蓋だけでなく電子レンジで使用するときにはラップの代わりに皿にのせて使用することができます。お手入れも簡単で手洗いだけでなく、食洗器にも対応しています。
ル・クルーゼ「マルチリッド」
料理用鍋を取り扱っているル・クルーゼから販売されている落し蓋はシリコン製の物です。鍋の色のように可愛い色合い物で料理を楽しませてくれます。鍋と同じ色の物を購入することでお揃いにすることもできます。とってもしっかりしていて取り出しやすく熱くなりにくい素材です。価格は税込み2,500円です。
小柳産業「木ぶた」
小柳産業の木ぶたは天然木で作られた物です。サイズもたくさんあり25.5cmから60cmまであるので大きな鍋に使いたい時にはサイズに合わせて購入することをおすすめします。手入れ方法としての注意点は、使用後はよく洗い、良く乾かしましょう。直射日光に当ててしまうと反ってしまったりまがってしまったりするので日陰で乾かしましょう。
メイダイ「セラミックで色々できちゃう落としぶた」
ちょうど良い重さのセラミック素材の落し蓋は温野菜などの蒸し料理なども作ることができます。中心に向かって穴が開いていて傾斜が付いています。豆腐の水きりとしても活用することができます。
その他にも電子レンジでも使うことができ、揚げ物のの温め直しに使うことで余計な脂を落としてカラッとジューシーに仕上げるだけでなくヘルシーに仕上げます。臭い移りもなく汚れも落としやすくお手入れしやすくいです。そのままお皿として食卓に出すこともできます。
サンファミリー「サイズが変わるあく取り落し蓋」
お花のようなかわいい形の落し蓋は花びらの部分をたたむことができるので鍋の大きさに合わせてサイズを変えることができる優れものです。その他にもボコボコした突起と穴が開いていることで蒸気を上手く出すだけでなくアクを取ることもできます。
素材がシリコンと言うこともあり、軽くて電子レンジでの蒸し料理等にも活用することができます。サイズは直径20cmで高さが1cmになり、価格が税込み1,281円です。
和平フレイズ「味道18-8兼用蒸し台」
ステンレスの中でもさびにくく耐久性に優れた18-8ステンレスを使って作られている物です。他のステンレス製と違ってサイズの変更などはできませんが、質が良い物なので長く使うことができます。蒸し野菜をするときなどにも便利に使うことができますが、ひっくり返すことで落し蓋としても使うことができます。
Yiteng「シリコンリッド」
水色29.8cm、赤26cm、緑20cm、オレンジ色15cm、黄色10cmの5色セットの落し蓋は鍋の大きさに合わせて使い分けることができます。シリコン製で作られているので使い勝手も良く華やかな色合いで、料理をしていても楽しいです。落し蓋の役割だけでなく容器にぴったりくっつくのでラップの代用として繰り返し使うことができます。
落し蓋がない時の代用品
落し蓋がない時、実は代用することができる物があります。キッチにある色々なアイテムで代用することができるので詳しく紹介します。今まで落し蓋がなくて困っていた方も、代用品を知ることで料理に活用できます。
アルミホイル
出典: https://tenki.jp
キッチンに必ずあるアルミホイルは落し蓋の代用品の1つです。代用の仕方は、アルミホイルを鍋の上にかぶせて押しつけて鍋の直径に印をつけ、印よりも少し小さめに折りこみ鍋に入るぐらいの丸を作ります。真ん中に穴をあけて食材の上からかぶせましょう。
アルミホイルを代用品として使うことで使用後は洗うことなく処分することができ、鍋の大きさも合わせて作ることができます。アルミホイルを一度くしゃくしゃにしてから広げて鍋に入れることで、でこぼこがつきアクが取りやすいです。ただ、アルミホイルは軽いので浮いてしまったり、長時間の使用は溶け出すこともあるので気を付けましょう。
クッキングシート
オーブン料理やお菓子作りによく使われるクッキングシートも代用できます。クッキングシートを使う場合の代用の仕方は、アルミホイルを代用するとき同様でクッキングシートを鍋の上にかぶせ押し付けて鍋の直径に印をつけ、印よりも小さめのことろでハサミを使って丸きり真ん中に穴をあけて食材の上からかぶせて使用します。
クッキングシートは油を吸収するだけでなく、アクも吸収してくれます。クッキングシートの素材も軽いですが、水分を吸収する分重みが出て浮くこともなく落し蓋として使うことができます。
キッチンペーパー
キッチンアイテムの1つキッチンペーパーも代用することができます。キッチンペーパーにはいくつか種類がありますが、絵柄などが書いていない白色の物かできれば無漂泊の茶色の物を使うことをおすすめします。また、薄すぎる物はちぎれてしまうことがあり食材に混ざってしまう危険性があるので厚手の物が良いです。
使用方法は、鍋の大きさに合わせて丸く切って穴をあけ食材の上に乗せるか、そのまま鍋に入れて端の部分を折りこむだけでも代用できます。水分を吸収するので軽くても浮くことがなく、表面にぴったりくっつくので食材にも味が染み込みやすいです。
アク取りシート
最近では100円ショップでも販売されているアク取シートも代用品として使うことができます。丸くカットされているので、そのまま食材の上に乗せるだけで使えます。アクや油を吸収してくれ落し蓋代わりになり、使用後もそのまま処分するだけなのでとても簡単に使うことができます。鍋より大きい場合は少し切ってから使いましょう。
皿
家庭に必ずある物といえばお皿です。クッキングシートやアルミホイルを切らしてしまった時でもお皿であれば必ずあります。使用方法は、鍋の大きさよりひとまわり小さいお皿を直接食材の上にのせましょう。できればお皿は軽めの平皿がおすすめです。硬さもあるので代用品として使用できます。
取り出すときは取ってがないので菜箸などを使って片側を持ち上げてから、手で取り出すようにしましょう。重いお皿を選んでしまうと食材がつぶれてしまうこともあるので気を付けましょう。お皿は紙皿も使用することができます。紙皿を使う場合は紙皿に穴をあけて食材の上に置きましょう。
キャベツ
食材の1つキャベツも落し蓋の代用品として使うことができます。しかも、処分することなく、そのまま食べることができます。使用方法は、キャベツの大き目の葉っぱを何枚か食材の上に乗せるだけです。ごみを出すことなく、簡単に落し蓋代わりになるのでおすすめの方法です。
落し蓋を上手に使って料理を美味しくしよう
落し蓋について紹介しましたが役に立てたでしょうか?落し蓋には料理を美味しくする意味があります。また、いろいろな種類がありますが自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
落し蓋がない時でも、キッチンにある身近なアイテムを使うことで代用することができます。落し蓋を使うことでさらに料理が美味しく仕上がるので、上手く活用しながら料理を楽しみましょう。