2019年06月06日公開
2024年09月18日更新
ホッケの旬やおいしい食べ方!刺身もある?煮付けやフライのレシピも紹介
ホッケは干物以外にもさまざまな食べ方が出来る魚です。そんなホッケの種類や旬を知って、いつもよりも美味しくホッケを楽しんでみて下さい。ホッケは鮮度が落ちるのが早い魚ですが、北海道などでは刺身で味わうことも出来ます。生ホッケや干しホッケを使ったさまざまなレシピを紹介して行くので、いつも焼くばかりだったホッケをいろいろな食べ方で楽しんでみて下さい。脂の乗って美味しいホッケをぜひ味わってみましょう。
ホッケとはどんな魚?
ホッケと言ってもその種類はさまざまなので、種類ごとに特徴を紹介して行きます。また、食べごろの旬や産地を知って美味しいホッケを楽しんでみて下さい。
種類
それぞれのホッケの種類を知ることで、味わいの違いなどを知ることが出来ます。ぜひ種類別の魅力を見つけてみて下さい。
マホッケ
マホッケは、市場などで見分ける際にはシマホッケと比べて見た目が無地なのが特徴です。色は茶色っぽく、まだらっぽい曖昧な模様があるのが分かります。脂の乗りも良く、本場である北海道では美味しいホッケと言われています。
味がしっかりとしていて身がしまっているので、とても人気のある魚です。スーパーなどでもよく売っているのでチェックしてみて下さい。
シマホッケ
シマホッケはマホッケに比べると脂のりが多く、身のしまりがいまいちなのが特徴です。脂ののった魚が好きな人にはおすすめのホッケです。見た目は名前の通り、体にはっきりとした目立つシマ模様があります。主にロシア近海で獲られる種類です。
根ホッケ
根ホッケの名前の由来は、根魚で回遊をせずに育つことからその名前がつきました。主に北海道で漁獲され、回遊して体力を使うことがないため普通のホッケより身に栄養が多く詰まっていて、高級なトロのような脂のりが特徴です。
ホッケの中でも貴重な種類で、あまり市場にも出回っていません。北海道近くで摂れたホッケを根ホッケとして販売しているスーパーなどもありますが、実際に本物の根ホッケはとても貴重です。
旬の時期
旬は主に春と秋で、旬に獲れたものが脂乗りが良いとされています。しかしホッケの旬は獲れる海域によっても違うの上に、スーパーなどに並ぶまでに水揚げから加工の期間がまちまちなので、旬にスーパーに並んだものが本当に旬に捕獲したものかが分かりません。
また、ホッケは傷みが早い魚なので旬の魚として流通させるのは難しく、干物などにされることが多くあるのも特徴です。
主な産地
主な産地は北海道で、スーパーなどで販売されている物は輸入品も多く、国産のホッケを味わいたい場合は産地をよく確認してみて下さい。主に日本海やオホーツク海で獲れ、ロシアなどの寒い地方でもまとまって捕獲できる魚です。
味
ホッケは傷みやすい魚なので、生のままよりは干物などに加工されて販売されることが多いです。その味わいは白身の魚ながら脂がのっていて身離れも良く食べやすいので、大人から子どもまでに人気のある魚です。クセのない味わいなのでさまざまな料理にしても美味しく食べることが出来ます。
ホッケは刺身で食べられるのか?
ホッケは鮮度が落ちるのが早い魚ですが、新鮮なものは刺身としても食べることが出来ます。そんなホッケを刺身で食べるおすすめの食べ方を紹介します。
鮮度が落ちるのが早い
鮮度が落ちるのが早いので、生の刺身ではなかなか出回らない魚です。その為、干物などに加工されて販売されることが多いのも特徴です。しかし産地でもある北海道などでは獲れたてを刺身として出してくれるお店もあるので、味わってみたい人はぜひ足を運んでみて下さい。
春は脂がのらず淡泊
ホッケは5月から7月と11月に多く漁獲されますが、春は餌を盛んに食べに沿岸によって来ている為、脂がのらず淡泊な味わいが特徴です。
秋は脂がのり焼きに最適
秋は産卵のために沿岸によって来ている為、脂のりが良いので焼いて食べるのがおすすめです。漁獲される季節によって、脂の乗りが違うのでぜひ旬によって食べ比べてみて下さい。
生きた状態の活づくりならOK
鮮度が落ちるのが早い魚のため刺身で食べたい場合は、生きた状態の活作りで味わうようにしてみて下さい。ホッケを漁獲している北海道などで刺身は味わうのがおすすめです。
ホッケの美味しい食べ方/レシピ【生ホッケ編】
生ホッケを購入したらぜひ作ってもらいたいレシピを紹介します。焼く以外にもさまざまな食べ方が出来るので、ぜひレシピを参考に作ってみて下さい。
ホッケのフライ
- ホッケ1匹
- 塩コショウ少々
- パン粉適量
- 薄力粉適量
- 卵1個
- ゆで卵1個
- 玉ねぎ1/4個
- マヨネーズ大さじ2~3
- 塩コショウ少々
- 生ホッケは3枚おろしにして、食べやすいサイズに切ります。塩コショウをし薄力粉、卵、パン粉の順番でつける
- 1を170度の油できつね色になるまで揚げます
- タルタルソースを作ります。玉ねぎをみじん切りにし、塩水につけておきます。キッチンペーパーで絞ってボウルにあけ、ゆで卵と合わせて白身は細かくする
- 調味料を入れてマヨネーズであえます。
- ホッケのフライにタルタルソースを添えたら完成
焼くイメージの強いホッケもフライにすることでまた違った味わいが楽しめます。サクッとしてふんわり美味しいのでぜひ違う味わい方として作ってみて下さい。
ホッケの煮つけ
- 料理酒
- 塩
- 生姜
- A水
- Aしょうゆ
- A砂糖
- Aみりん
- ホッケは中骨をそぎ落としておきます
- 生姜は皮を剥ぎ、細切りにする
- ホッケは半分に切り、皮面に切り込みを入れバッドに移し下味の材料を入れてラップをかけて15分程置きます
- 3をザルに入れ、全体に熱湯をかけて臭みを取り水気を切ります
- 鍋に煮汁調味料の材料Aを1に入れて中火でひと煮立ちさせる
- 4をクッキングシートを落とし蓋にして弱火で15分煮る
- 器に6を盛り付けて生姜と煮汁をかけて完成
生ホッケは煮る前に熱湯をかけることで臭みを抑えて美味しく煮つけにすることが出来ます。身に煮汁がしみ込んでご飯の進むおかずになります。
ホッケとじゃがいものトマト煮
- 生ホッケ1尾
- にんにく2かけ
- オリーブオイル大さじ1
- 玉ねぎ1個
- じゃがいも4個
- ブロッコリー1/4株
- トマト缶200g
- コンソメ5g
- ローリエ1枚
- 塩適量
- こしょう少々
- オールスパイス少々
- チリパウダー少々
- 生ホッケは頭と内臓を取って筒切りにする
- にんにくはつぶし、玉ねぎは1cm幅のまわし切りにする。じゃがいもは皮をむいて一口大に切って水にさらす。ブロッコリーは小房に切り分けておく
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火をつけ、にんにくの香りがオイルに移ったらにんにくをいったん取り出す
- ホッケを入れて両面をこんがり焼いて取り出す
- 同じフライパンに玉ねぎを入れて炒め、油が回ったら取り出す
- じゃがいもの水気を切って同じフライパンで両面を焼きつけるように炒める
- 圧力鍋にホッケ、玉ねぎ、にんにく、トマト缶、水2カップを入れる。調味料を加えて煮立ったらアクを取って蓋をして高圧で6分煮込む
- 圧が下がったらじゃがいもを入れて再び高圧で2分加熱し圧が下がったら蓋を開けて味見をしながら塩を加えてブロッコリーを入れて煮えたら完成
ホッケとトマト缶の絶妙な組み合わせでお洒落な料理になるレシピです。圧力鍋を使うことでしっかりと味がしみ込むのでぜひ作ってみて下さい。
ちゃんちゃん焼き
- 生ホッケは2尾
- ズッキーニ1/4本
- キャベツ1/4個
- 玉ねぎ1個
- サラダ油適量
- A味噌1/2カップ
- Aみりん大さじ2
- A酒大さじ2
- A砂糖大さじ1
- A長ねぎ1/2本
- A昆布だし大さじ2
- ホッケを腹開きにして内臓や血わたを除去して水洗いし、冷蔵庫で1~2時間水切りする
- ズッキーニを輪切りにし、キャベツや玉ねぎは食べやすい大きさに切って、長ねぎはみじん切りにする
- 材料Aを合わせて味噌だれを作る
- 熱したフライパンに油を入れ、ホッケの身から焼き、焼き目がついたらひっくり返す
- ホッケの周りにズッキーニやキャベツ、玉ねぎを入れて味噌だれをかけて蓋をして蒸し焼きにする
- 野菜に火が通ってしんなりしたら完成
野菜もしっかり味わえる料理で、ホッケのうま味が野菜にしみ込んで絶妙な美味しさです。お好みの野菜を使っても美味しく出来るので、季節の野菜などを取り入れて作ってみて下さい。
ホッケのからあげ
- 生ホッケ1尾
- A酒小さじ1
- Aみりん小さじ1
- A醤油小さじ1と1/2
- Aにんにく3cm分
- A塩コショウ少々
- 片栗粉大さじ3
- 揚げ油適量
- ホッケを3枚におろして腹骨をそぎ落として皮を剥ぐ。一口大に切ってビニール袋にいれて調味料Aを加えて揉みこむ。空気を抜くようにして袋を結び、冷蔵庫で30分以上漬け込む
- 漬け込んだら袋の口を開けて片栗粉を入れ、ホッケによく絡める。揚げ油を熱し、中温の油でこんがり揚げて完成
唐揚げにすることで、鶏肉で作るよりもさっぱりとヘルシーな仕上がりになります。しっかりと味付けをするので生臭さなどもなく美味しく食べられるのでお弁当のおかずなどにもおすすめのレシピです。
ホッケの美味しい食べ方/レシピ【干しホッケ編】
干しホッケは焼いて食べるしかないと思っていた人も、アレンジ次第で違った味わいを楽しむことが出来ます。ぜひ新しいレシピで違った料理を作ってみて下さい。
ホッケの春巻き
- ホッケ干物2枚
- しょうがみじん切り20g
- 春巻きの皮
- ほぐしたホッケにしょうがと醤油で軽く下味をつける。
- 春巻きの皮に1を乗せて細く巻く
- 熱した油で揚げたら完成
ホッケが苦手な人でも食べやすい料理で、子どもなども大好きな春巻きにすることでたくさん食べてくれます。しょうがと醤油で味付けをしてあるので、そのままでも美味しく食べられます。
ホッケのマスタードマヨ炒め
- ホッケの干物1匹
- 片栗粉大さじ1
- Aマヨネーズ大さじ2
- Aレモン汁大さじ1/2
- A粒マスタード大さじ1/2
- A粗びき胡椒少々
- 小ネギ2本
- ホッケの干物は食べやすい大きさにぶつ切りにして片栗粉をまぶしておく。調味料Aは合わせておいて、ネギは小口切りにしておく
- フライパンに多めの油を熱し、ホッケをじっくり炒め火が通ったら余分な油をペーパーなどで除いて調味料Aを入れてネギを散らして完成
干物を使うことで下処理もいらないので、手軽に作ることが出来ます。粒マスタードのピリッと感が良く合いビールのおつまみにもなるおすすめレシピです。
ホッケのバターにんにく醤油がけ
- ホッケの干物1枚
- Aにんにく2~3片
- Aバター大さじ1/2
- A酒大さじ2
- A醤油大さじ1
- Aみりん小さじ1
- しめじ1/4袋
- ほうれん草1/5束
- ホッケは食べやすい大きさに切ってにんにくはスライスしておく
- しめじとほうれん草は茹でて絞り食べやすい大きさに切っておく
- フライパンを熱しホッケを両面よく焼く
- 火が通ったら皿に盛ってしめじとほうれん草を添える。フライパンに調味料Aを入れ、にんにくに火が通ったらホッケにかけて完成
いつものホッケの干物ににんにく醤油をかけるだけでいつもとは違ってパンチのある味わいが楽しめるレシピです。ご飯が進むメニューなのでぜひ夕食などに作ってみて下さい。
ホッケの干物の煮つけ
- ホッケの干物2枚
- 醤油大さじ1
- 酒大さじ1
- みりん大さじ1
- 砂糖小さじ1
- 水50cc
- ホッケの干物は塩分があるので、サッと水で洗う
- 鍋に調味料を入れて沸騰したらホッケを入れる
- 途中で火を弱火にして15分から20分煮れば完成
ポイントは干物の塩分を洗ってから煮つけにすることです。干物なら手軽にスーパーなどでも手に入るので調味料を加えてぜひ煮て味わってみて下さい。
ヘルシー唐揚げ
- ホッケの干物2枚
- 料理酒大さじ1
- マヨネーズ大さじ1
- 片栗粉大さじ2
- ホッケの干物をキッチンバサミで一口大に切る
- ボウルに調味料とマヨネーズを混ぜて全体にからめます
- まんべんなく絡んだら、片栗粉を入れて全体にからませる
- オーブンの天板にクッキングシートを挽いて190度で焼きます。こんがりしたらひっくり返して両面焼けたら完成
油で揚げずにからあげが作れるのでとてもヘルシーなレシピです。ホッケに味付けをしてオーブンで焼くだけなので簡単に作れるので忙しい時におすすめのレシピです。
ホッケの竜田揚げ
- ホッケの干物1枚
- 小麦粉大さじ1
- 片栗粉小さじ1
- 開きの中央で縦に2つ切りにして頭や尾を落とします。
- 食べやすい大きさに切って、ビニール袋に入れて粉を入れて振る
- 170度の油でカラっと揚げたら完成
中骨も高温で2度揚げすることでカリカリで香ばしくなるので美味しく食べられます。竜田揚げにすることで骨まで食べられるカルシウムたっぷりのレシピです。
ホッケを様々な食べ方で堪能しよう!
ホッケは焼いて食べるだけではなく、さまざまな食べ方が出来る魚です。鮮度が落ちやすい魚ですが、獲りたての新鮮なうちは刺身としても食べることが出来ます。北海道などでは新鮮なうちに刺身で味わえるお店もあるので、刺身を味わってみたい人は北海道に出かけてみるのもおすすめです。
輸入品も多いホッケは旬を気にせず一年中スーパーなどで購入することが出来るのでぜひレシピを参考にさまざまなアレンジ料理に挑戦してみて下さい。ホッケは焼いても煮ても揚げても美味しいので、ぜひこの機会にホッケのレシピを増やしてみて下さい。