2019年06月11日公開
2024年09月18日更新
【長崎名物】チリンチリンアイスの種類と販売場所!青森県にもある?
長崎名物のチリンチリンアイスの種類と販売場所を紹介します。長崎名物で全8種類の味が売られています。1960年に販売が始まりあっという間にその見た目と味で長崎で人気を集め、今では多くの長崎市民や観光客に人気の名物商品になりました。チリンチリンアイスの鐘の音が聞こえてくると、夏が来てアイスの季節だと長崎の人は思うそうです。実は青森にも同名の商品があるのだそうです。その違いも合わせて紹介します。
目次
チリンチリンアイスとは?
長崎の名物にチリンチリンアイスがあります。バラの形をしたアイスでソフトクリームのようにコーンの上に乗っています。どんな味がするかというと、口当たりは爽やかでどちらかと言うとシャーベットに近い味わいです。この記事では、どんな種類があるかも説明します。
バラの形をした見た目はデザイン的にも美しく、食べるのがもったいないほど可愛らしく地元に人たちだけではなく観光客からも絶大な人気を得ています。
長崎の名物で移動販売車が目印
チリンチリンアイスは移動販売車で売られています。注文するとコーンにヘラでバラの形にアイスを盛り付けてくれます。1960年から販売されていて長崎市民のおやつとして非常に人気の高い名物商品です。
このアイスが販売されているのは、移動販売車ともいえる屋台でお店ではありません。元々、チリンチリンアイスを販売する初期の頃は売り歩きがメインだったと言われています。
見た目がバラの形で印象的
特徴的なのはその見た目がバラの花びらのようになっていることです。見た目が鮮やかで他のアイスにはない特徴となっています。ですので、子どもたちを始め観光客は初めて見てびっくりする人も多いようです。
特に観光地で移動販売されており、特定の場所にずっと販売されているわけではないので出会えたらラッキーです。長崎でも人気の名物商品で行列ができることもあります。観光で疲れた体を癒やすのに爽やかなアイスがとても美味しく感じます。
屋台には青色と茶色の2種類があります。青色(スタンダード)ではプレーンをメインに販売し、茶色(レトロ)では新開発のオリジナル風味を販売しています。チリンチリンアイスは8種類の味がありますが屋台のため、多くは運べないことからこのような色分けをしてるようです。
現在はSNSなどで多く取り上げられたり、東京で行われた物産展に出店するなどして知名度は全国規模になっています。そのため屋台を見つけたら早めに購入することをおすすめします。数量限定なので売り切れに注意してください。
名前の由来
移動販売なので販売車が通るときにチリンチリンと鐘の音を鳴らしたところから名前が付きました。今では商標登録もされているようで、バラのような見た目と名前とともに長崎の名物商品として非常に人気が高いです。
この他、青森や秋田など東北でもバラの形に作ってくれるアイスを販売しています。青森や秋田ではババヘラアイスと呼ばれておりチリンチリンアイスとは無関係で販売されています。
味や食感
味はアイスクリームというよりはどちらかと言うとシャーベットに近い味わいで、口の中にいれるとサッと溶けさっぱりしているのが特徴です。また昔ながらの製法で作られているので、時々ジャリッとした舌触りがありますがこれは砂糖ですので安心してください。
さっぱりとしていて口当たりがよく、甘さも控えめになっています。全部で8種類の味があり、中にはなかなかお目にかかれない味もあります。アイスは移動販売なので数量に限りがある場合もあります。市内の名所で出店しているので、見かけた際はぜひ購入してください。
平均的な価格
長崎では価格が100円でした。しかし、2014年から原料価格の高騰もあって値上がりし150円になっています。値上がりしたとしてもアイスが一つ150円というのは低価格で観光先でも買いやすい値段なので、名物商品の人気の一つです。
長崎以外の地域では以前から150円で販売されています。また、チリンチリンアイスの屋台はレンタルもでき、屋台には200個分のアイスとコーンが入っています。運動会や様々な行事の際に貸し出されているので、イベントの時だけアイス販売をしている人もいます。
チリンチリンアイスの種類
チリンチリンアイスは全部で8種類あります。昔から親しまれてきた味や長崎ならではの素材を活かした味、場所限定の味など色々楽しむことができます。
定番の種類
まずは4種類紹介します。昔から親しまれてきたチリンチリンアイスで、食べやすい味が多いです。シンプルなプレーン、果物味のバナナ、いちご、そして風変わりなカステラとちょっと変わった定番もありますがどれも美味しく長崎の名物として愛されてきた味です。
プレーン
プレーンは創業当時から長く市民に愛されてきた味です。シャーベットのような口当たりとさっぱりとした甘さが特徴です。また、原材料には人工甘味料を使用していません。チリンチリンアイスは氷菓なので、低カロリーなのも特徴です。
一個約62kcalと女性にも優しい低カロリーです。チリンチリンアイスはヘラで注ぐので、注ぎ方によって多少異なります。優しくさっぱりとした甘さで、口に入れるとさっと溶ける味わいです。自然のものしか使ってないので非常に優しい味になっています。
バナナ
バナナは創業当時に販売していたものの復刻版になります。2018年の6月1日より再販売がスタートした商品です。バナナの自然な甘さと香りが口の中で優しく溶け、後味がさっぱりとしていて女性を中心にとても人気があります。
見た目も黄色く自然なバラの色に近いので、SNS映えするということで人気がある商品でもあります。市民よりどちらかと言うと観光客に好評です。
いちご
赤い色がついており見た目と相まってまさにバラという感じがするのがいちご味です。県内で取れたいちごをふんだんに使用しており、昔から嗜好品でもあるいちごなので人気の高い一品です。
甘酸っぱい芳醇ないちごをふんだんに使っているため、大人から子供に人気のあるいちご味です。県内産のいちごは美味しさのバランスが取れているため、市民にも観光客にもどちらも人気が高いです。
カステラ
カステラ味は名物カステラを含んだ味です。カステラを10%含んでおりザクザクとした食感がくせになる商品です。爽やかなアイスと卵をふんだんに使ったカステラの甘みが良い感じに混ざり合っています。
通常のアイスは食感が一緒だけど、カステラが入っていることで食感が楽しいと人気です。長崎の前田冷菓でしか味わえない味なので、長崎に行かれたら食べてみてください。
素材を味わう
ここからは長崎ならではの味のチリンチリンアイスを3つ紹介します。他の地域にはなかなかない素材を使ったアイスで、美味しい味わいのアイスですので観光などで訪れたらぜひ味わってください。
ゆうこう
ゆうこうとは、見た目は柚子のような形の柑橘類です。ゆうこうは珍しく希少価値が高いことから、長崎県の幻の果実と呼ばれています。ゆうこうは柑橘類ですので、爽やかな味のチリンチリンアイスになっています。
アイスの色はホワイトで見た目も味も爽やかな商品です。ゆうこうはそのまま果物として食べることもできますが、アイスにすることで子供でも食べやすい商品になっています。長崎ならではのアイスですのでぜひ召し上がってください。
はやか
はやかは温州みかんとポンカンを交配してできた柑橘類です。甘味が強く非常に美味しいことで知られています。チリンチリンアイスには、はやか果汁が20%も混ぜられて贅沢な仕上がりとなっっています。
はやかの強い風味とアイスの甘味を食べられるイチオシ商品です。柑橘系が苦手という人でも甘めに作られているので、是非この機会にはやかを味わってみてください。
そのぎ茶
抹茶ではなく名物のそのぎ茶を使用したチリンチリンアイスです。ご当地アイスで抹茶とは違ったお茶の柔らかな味わいと、適度な渋みが上品な風味や香りを引き立てているのが特徴です。甘味を抑えた作りのアイスで甘い物が苦手という人でも楽しめるアイスです。
また、そのぎ茶の香りが爽やかなアイスでちょっぴり大人の味わいです。もちろん無着色、無香料、人工甘味料不使用であり自然な味わいに仕上がっているので、子どもでも安心して食べることができます。
チョコは限定の味?
チリンチリンアイスのチョコレート味は出島にある出島資料館のみで、販売されています。特別な商品という印象があります。出島は日本のチョコレート発祥の地です。そこからチョコレート味のチリンチリンアイスは、出島でしか販売されてない限定商品になります。出島以外で販売することは禁止すると長崎市で決められています。
さっぱりとしたチリンチリンアイスの甘味を苦味のあるチョコレートが引き立てています。ブラウンカラーのバラで大人のイメージがある作りです。出島の屋台は出店が不定期です。そのためせっかく出島を訪れたのにチョコ味のチリンチリンアイスと出会えるかは運次第ということになります。もし食べることができたらとてもラッキーです。
チリンチリンアイスの口コミ
長崎名物 チリンチリンアイス pic.twitter.com/WiCftq1NR6
— 拓哉 (@takuya_kitty) May 29, 2019
長崎を訪れた観光客の人にはチリンチリンアイスはやはり人気です。販売員さんがバラのように盛っているシーンが特に人気のようで、動画や写真で撮ってツイッターやインスタグラムなどにアップされています。
価格も安く味も豊富なチリンチリンアイスは、長崎の夏の風物詩になっています。チリンチリンアイスの中でも長崎でしか味わえない味もあるので、訪れた際にはぜひ召し上がってください。
チリンチリンアイスの販売場所
観光地などの定番の場所の他にも、長崎市内で行われるイベントでもチリンチリンアイスの屋台が営業していることが多いです。花火大会の会場などでも売っています。その他にも結婚式に来てもらったり、幼稚園や小学校の運動会に出店されることもあり、名物の美しいバラの花のアイスを皆さんに提供しています。
販売期間は3月~11月が一般的
観光客に人気のチリンチリンアイスですが、長崎市内の人気観光スポットなどで例年3月半ばごろから11月ごろまでの期間に販売されています。
冬の間は一部をのぞいて基本的には売っていません。寒い時期でも食べに行きたいという人はネットなどで調べてみると、稀に移動販売しているかもしれません。基本は夏場に多く移動販売しているので、その時期を狙って行ってみましょう。
観光場所で販売されている
チリンチリンアイスは長崎の観光スポットで販売されています。主な出店場所として、めがね橋(中島川公園)グラバー園登り口、平和公園入口、新地中華街、長崎水辺の森公園周辺、出島、長崎ペンギン水族館、稲佐山展望台入り口などがあります。
各スポットの屋台の営業時間や営業期間には違いがあるので、詳しくはチリンチリンアイスを売っている前田冷菓のホームページを見て確認のうえ訪れてください。チリンチリンアイスは小さな屋台の販売なので、荒れた天気の時は臨時に休業になる場合があります。
移動販売車の色で区別をしよう
チリンチリンアイスを販売する屋台には、青色(スタンダード)と茶色(レトロ)の2種類があります。違いは何かというと、青色(スタンダード)の屋台ではプレーンをメインに販売しており、茶色(レトロ)の屋台では、新開発のオリジナル風味を販売しています。
茶色(レトロ)の屋台では、場所によってはプレーンとカステラの2種類を販売していることもあります。このような屋台では、販売員さんが美しい花のようなアイスの形に盛ってくれるので、見とれてしまいます。
主な販売場所
チリンチリンアイスは、買える場所によって営業時間や販売期間に差があります。ここでは、中島川公園めがね橋、グラバー園、水辺の森周辺、長崎ペンギン水族館の屋台について説明します。
中島川公園めがね橋
中島川公園めがね橋は、通称めがね橋と呼ばれています。めがね橋では、3月19日から11月下旬が販売期間になります。
めがね橋は中島川にかかる石造二連アーチ橋です。架橋時琉球王国だった天女橋を除くと、日本初の石造りアーチ橋になります。1960年に国の重要文化財に指定されました。めがね橋の付近の堤防にハートの形をした石が20個前後はめられており、観光客に大人気で有名なパワースポットです。
グラバー園
グラバー園登り口の出店場所は、販売期間が4月、5月、8月、11月は奇数日だけ販売していて3月、6月、7月、9月、10月は偶数日だけ販売している変則的な日程です。
グラバー園は幕末に長崎に住んでいたイギリス商人のグラバー、リンガー、オルトの旧邸があった敷地に長崎市内にあった歴史的建造物を移築した、野外博物館のような観光施設です。
水辺の森周辺
水辺の森周辺の出店は、イベントが開催されるときだけです。水辺の森公園は、長崎県美術館に隣接している長崎港周辺の再開発事業の一環として、港内を埋め立てて造成された海浜公園です。大きく大地の広場、水の庭園、水辺のプロムナードの3つのブロックに分かれています。2004年に開園されました。
長崎ペンギン水族館
長崎ペンギン水族館では、4月1日から10月末の土日祝日に販売されます。長崎ペンギン水族館は1959年に開館した長崎水族館を前身とします。長崎水族館は1998年に閉館しましたが、住民などの強い要望と書名の結果、移転・規模縮小の上で2001年に長崎ペンギン水族館が開園しました。
現在は、9種類のペンギンを飼育していて、名前の通りペンギンの飼育をメインに置いた水族館です。ペンギンの他にも魚類や甲殻類も多数飼育しています。
チリンチリンアイスが青森にもあるのは本当?
実のところチリンチリンアイスは長崎だけでなく、青森でも販売されています。しかし青森で売っているものは、長崎で売っているものとは異なる点をいくつか挙げることができます。
販売方法が異なる
長崎では移動式の屋台で販売されているチリンチリンアイスですが、青森では屋台やそしてお店でも販売されています。青森で店頭販売もあるのは長崎と大きく異なるところです。
青森ではチリンチリンアイスの名称も変わっていて、カランカランアイスや花火アイスなどと呼ばれることもあるそうです。ちなみに青森以外にも秋田にも同じようなアイスがあって、こちらはババヘラアイスと呼ばれます。
青森の名物を使用した味がある
また、青森では味の種類も異なります。これまでこの記事で紹介してきたように、長崎で売られているチリンチリンアイスは、プレーンなどの味の他に長崎の名物を使ったものが販売されていまするのが特徴です。
青森でもやはりこの土地の名物が使われています。例えば人気のある味のリンゴ味はいかにも青森といった感じです。
盛り付けはジェラートのよう
そしてチリンチリンアイスの形にも違いがみられます。長崎のチリンチリンアイスの特徴は、何といってもバラの形に盛られることです。
しかし青森で販売されているものは、コーンの上にジェラートのような仕方で盛られます。青森や長崎などのように同じアイスでも販売されている地域によっていくらかの違いがみられます。
チリンチリンアイスに似たアイスに、アイスクリンというのもよく挙げられます。アイスクリンは横浜、倉敷、高知に存在が確認されています。おもしろいのはアイスクリンもチリンチリンアイスと同様に、移動式販売が一般的な点です。
チリンチリンアイスを冬でも食べたいとき
アイスクリームは冬でもお風呂あがりや部屋を暖かくして、こたつに入りながら食べるとやみつきになることもあります。ましてや、とても人気のある美味しい長崎名物チリンチリンアイスは尚更です。ここではチリンチリンアイスを冬でも食べたいときはどうしたらいいかを紹介します。
通販を行っている
残念ながらこのアイスは、冬では販売されていません。あのシャリシャリした甘すぎないアイスをどうしても食べたいのに、11月の下旬から3月半ばまで冬の間は販売を中止されています。しかし嬉しいことに通販での販売をしてくれます。通販で購入するのがおすすめです。前田冷菓のホームページなどが、通販に対応しています。
部屋をあったかくして美味しくいただきましょう。そしてもし長崎に立ち寄ることがあれば、なんと現地でも一部のところではチリンチリンという音で連想される、あの移動販売のアイスを真冬でも1年中いただくことができます。
現地の子供たちはお年玉で、大人はスナックに向かう前に、真冬でも売れ行きがいいと移動販売の方は言っています。冬でも一度は風情を感じながら、暖かな格好で長崎のめがね橋などでいただきたいものです。
チリンチリンアイス味の商品がある
冬にチリンチリンアイスをいただきたいときは、アイス以外の商品を通販で頼んで楽しみましょう。冬はちょっと冷たいのが苦手だという方は、チリンチリンアイス味のお菓子があります。
それは、チリンチリンアイスドロップスとチリンチリンアイス味クッキーです。長崎まで行かずともネットで注文することができ手軽にチリンチリンアイス味を楽しむことができます。なかなか行けないという人はネットという方法を使ってみてください。
チリンチリンアイスを長崎の観光名所で堪能しよう
チリンチリンアイスを売っているところは、長崎を観光した際にはよく見かける光景です。ご当地グルメがブームの今、長崎と言えばチリンチリンアイスということで、このアイスを食べたことが長崎のお土産話になる場合もあるでしょう。
長崎の観光地に行けば必ず食べることができるというものでもありません。チリンチリンアイスの販売する屋台が出店する日が、毎日というわけにはいかないからです。このアイスを食べることができるのはラッキーとも考えられます。
チリンチリンアイスを長崎の観光地で堪能すれば、長崎を味わったことと同じで、長崎の一端を知ることができたともいえるかもしれません。今後長崎を訪ねる可能性のある人は、頭の片隅にチリンチリンアイスを置いておくといいでしょう。