パルメザンチーズとは?パルミジャーノとは違う?保存や使い道を紹介
パルメザンチーズは、パスタやサラダ、グラタンなど幅広い料理に活用できる定番の食材ですが、どんなものなのか詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか?今回はパルメザンチーズの特徴や定義をはじめ、パルミジャーノチーズとの違いや、保存方法について解説していきます。最後にはパルメザンチーズの粉チーズと塊チーズそれぞれのおすすめ商品と価格も紹介していますので、ぜひご覧ください。
目次
パルメザンチーズとは?パルミジャーノとの違いは?
カルボナーラなどのスパゲティやシーザーサラダなど、イタリア料理に欠かせないチーズといえばパルメザンチーズです。さらさらとした粉状のチーズで使い勝手もよいため、イタリア料理以外にも、グラタンや揚げ物などいろんな料理に活用している方も多い日本でもポピュラーなチーズです。
でも、パルメザンチーズがどんなチーズなのか説明しようとすると難しいのではないでしょうか?パルメザンチーズの定義から、よく似たパルミジャーノ・レッジャーノとの違い、塊の時はどんなチーズなのか、価格や保存方法までしっかりとリサーチしました。最後にはおすすめの商品もピックアップしていますので、ぜひチェックしてみて下さい!
パルメザンチーズの特徴・定義
出典: https://tobuy.jp
パルメザンチーズとはナチュラルチーズの一種で、産地や熟成期間に決まりはありません。驚くべきことに日本で販売されているパルメザンチーズの多くは、アメリカでイタリアで生産されているパルミジャーノ・レッジャーノを模して造られたもので、パルミジャーノ風からパルメザンチーズを名前を変えそれが日本で一般的に浸透しました。
つまり、パルメザンチーズとパルミジャーノ・レッジャーノが同じものと思っている方も多いのですが、似ているようで産地も原料も全く異なるものです。パルメザンチーズの特徴としては、パルミジャーノ・レッジャーノよりもクセがないので食べやすく、ナチュラルチーズの塊を粉チーズにしているため、価格がお手頃という点がメリットです。
最近ではパルミジャーノ・レッジャーノさながらの本格的な味わいのパルメザンチーズも販売されているので、本物とは違うとはいえ、料理にコクや芳醇な香りをプラスしてくれます。
パルミジャーノ・レッジャーノの特徴・定義
パルメザンチーズとは全く異なるパルミジャーノ・レッジャーノですが、この名前を名乗れるものには厳格な決まりがあります。パルミジャーノ・レッジャーノが生産されているのは、イタリア北部のパルマ、レッジョ・エミリア、モデナ3県全域と、ボローニャ、マントバーの一部地域のみとなっています。
チーズの原料である牛のえさは、その地域の牧草、もしくは植物性飼料のみ、牛乳は地域の風味を持った高品質なもののみ、添加物は不使用で、熟練の職人の手によって伝統的な製法のもと、長い長い熟成期間を経てやっと商品化されます。熟成期間は最低でも1年ですが、長いものだと2年以上になるものもあります。
厳格なルールにのっとって作られたチーズが協会の厳しい品質検査にパスしてはじめてパルミジャーノ・レッジャーノを名乗れるというわけです。その見分け方はパルミジャーノ・レッジャーノ協会のロゴとD.O.P.マークがついているかどうかわかります。このマークがついているチーズこそ本物のパルミジャーノ・レッジャーノというわけです。
イタリアではその希少価値の高さからチーズの王様と呼ばれることもある最高品質のチーズです。その特徴は濃厚な味わいと芳醇な香りで、チーズ好きにはたまらない味わいです。完成時は大きな塊となっているので、専用ナイフで削りながら粉チーズ状にしていただくのが一般的です。
粉チーズはパルメザンチーズ?
パルメザンチーズとパルミジャーノ・レッジャーノは全く異なるものであり、粉チーズと一口に言ってもすべてがパルメザンチーズであるわけではありません。日本では粉チーズ=パルメザンチーズという印象が強いですが、本格的なイタリアンレストランに行くとパルミジャーノ・レッジャーノを粉チーズ状にして提供しているお店もあります。
今まで粉チーズがパルメザンチーズだと思い込んでいた方は、これからはそうではないと認識して味わいに気を付けた方がよさそうです。
パルメザンチーズの選び方と保存方法
粉チーズが必ずしもパルメザンチーズではない、ということがよくお判りいただかと思いますが、ここからはパルメザンチーズの選び方と保存方法について。今まで適当に選んでいたかもしれないパルメザンチーズの上手な選び方について見ていきましょう。
粉チーズ(粉タイプ)の選び方
パルメザンチーズを選ぶ時は、まず粉チーズタイプか、塊チーズ(ブロックタイプ)かを選ぶことになります。まず粉チーズタイプのメリットとしてはふたを開けるだけで、すぐに料理に使えるというお手軽さがあります。パスタやサラダにさっと使いたい時は粉チーズの方が手軽で便利です。
また、粉チーズタイプは比較的購入しやすい価格帯のものが多いです。スーパーなどで特売になっていることもありますし、大量に入って安い粉チーズも見つかるので、たっぷりと惜しみなく粉チーズを使いたいという方にとってはぴったりです。最近では粉チーズタイプでも高級志向の粉チーズも発売されているので、好みに合わせて選んでください。
粉チーズタイプの選び方としては、あっさりとしたマイルドな味わいのものか、濃厚な本格派の味わいのものかで決めるのがよいでしょう。北海道など国産のナチュラルチーズを使用した粉チーズは程よいコクが楽しめ、チーズが苦手な方でも食べやすいです。逆に本格的なイタリアンを楽しみたい方はイタリア産の粉チーズを選ぶとよいでしょう。
保存方法
パルメザンチーズの粉チーズタイプは開封後の賞味期限の目安が1か月ほどという商品が多くなっています。
一度に大量使ってもひとつ丸ごと使い切ることは少ないので、保存することが多いと思いますが、粉チーズを冷蔵庫で保存すると冷蔵庫で出し入れする時の温度差や湿気によって保存しているうちに粉チーズに塊ができてカチカチになってしまうこともあります。
おすすめの保存方法は、常温(冷暗所)で保存をベースにすることです。ただ、室内の気温が高い季節は常温だと粉チーズが傷みやすいので、夏場などは冷蔵庫で保存してください。粉チーズを頻繁に使わない場合は、冷凍保存することもできます。
その場合は粉チーズを小分けにしてジップロックなどに入れ、冷凍庫で保存するとカビの心配もなく慌てて食べる必要もないのでおすすめです。
塊チーズ(ブロックタイプ)の選び方
粉チーズよりも本格的にチーズ感を味わいたい方は、パルメザンチーズの本家、パルミジャーノ・レッジャーノの塊チーズ(ブロックタイプ)を選ぶのも一手です。塊のチーズは粉チーズに比べてナイフなどで削る手間はかかりますが、フレッシュなチーズの風味や濃厚さを一層感じることができるので、ワインやイタリア料理のお供にもおすすめです。
塊タイプは粉タイプに比べて値段は少々高いうえ、販売されているものが1kg単位など量が多いため食べるのに時間がかかることもあります。それでも粉タイプでは味わえない削りたてのフレッシュな香りや味わいは塊タイプでしか体験できないものなので、チーズ好きの方はや興味がある方はぜひ一度購入してみて下さい。
保存方法
塊タイプのチーズを購入した場合の保存ですが、カビや腐敗に気を付ける必要があります。塊チーズが空気に触れるとカビやすいので、塊のチーズに空気が入らないようにしっかりとラップをし、ジップロックなどに入れて冷蔵保存、または冷凍庫で保存しましょう。すぐに食べる分だけ冷蔵保存し、残りは小分けにして冷蔵保存がおすすめです。
パルメザンチーズの外皮の使い道
パルメザンチーズを塊で購入した際、悩んでしまうのが外皮の使い道です。焼き印が押された外側の固い皮は、食べられないイメージがあると思いますが、実は外皮もれっきとしたチーズで美味しくいただくことができます。ここからは、パルメザンチーズの外皮のおいしい使い方を見ていきます。
煮出して出汁にする
パルメザンチーズの外皮のおすすめの使い道、ひとつめは煮出して出汁にするという方法です。外皮をにんにくやセロリ、玉ねぎなどの香味野菜と一緒に1時間ほどコトコト煮込むだけで、あっという間においしいスープ出汁が完成します。
角切り野菜を加えてスープにしたり、リゾットのベースにしたり、ゆで豚に使うなど汎用性の高い最高に美味しい出汁ができるので、外皮があったらぜひ出汁にしてみるのをおすすめします。
トマトソースに入れる
外皮のおすすめの使い道、ふたつめはトマトソースに入れるという方法です。外皮を適当な大きさに切って、トマトソースに入れるだけで、コクと風味がぐんとアップし、プロさながらの味わいに大変身します。いつものトマトソースに入れるだけと簡単なので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
野菜に風味や香り付けする
外皮のおすすめの使い道、三つめは野菜料理などに使うという方法です。オリーブオイルをたっぷり引いたフライパンに外皮を加え、ズッキーニやパプリカなどお好みの野菜を焼くだけで風味の高い野菜グリルが完成します。チーズの奥深い味わいが野菜の旨みを引き立て、たまらないおいしさなので、こちらも外皮があったら試してください。
パルメザンチーズのおすすめ商品と価格
ここからは市販されているパルメザンチーズのおすすめ商品とその価格を比較していきましょう。どんなチーズを買ったらよいかわからないという方は、ぜひチェックしてみて下さい。
クラフト「100%パルメザンチーズ」
クラフトの100%パルメザンチーズは、日本で最もポピュラーなロングセラー商品です。原産地はアメリカですが、使われているのは生乳と食塩のみとシンプルな材料と伝統の製法を使って作られているので、チーズの濃厚な風味をしっかりと味わうことができます。参考価格は80g入りで409円、緑のパッケージが目印です。
ザネッティ社「パルミジャーノ レッジャーノ 24ヶ月熟成DOP」
イタリアから直輸入のザネッティ社のパルミジャーノ・レッジャーノは1kgの塊でありながら価格が3400円というお値ごろな価格が人気となっています。特徴はチーズ自体が固めでさらさらと削りやすく、料理やお菓子作りに使いやすいという点です。コクがありながらも日本人でもなじみやすい味わいなので、惜しみなく使えます。
明治「十勝パルメザンチーズ」
日本の酪農の中心地、北海道十勝地方で作られた国産ナチュラルチーズを使って作られた明治十勝パルメザンチーズは万人受けする程よいコクが楽しめる商品です。ひとふりでふわっとチーズの香りが広がり、上品な味わいなのでチーズが苦手な方も安心して食べていただけます。参考価格は80g入りで458円となっています。
成城石井「ガルバーニパルミジャーノ100%」
粉チーズタイプのパルメザンチーズで、本格的な味わいを楽しめると評判なのが、24か月も熟成したイタリア産チーズを使った成城石井のガルバーニパルミジャーノ100%です。粒子が小さく料理に絡ませやすく、塩気が強めなので料理の味付けが決まりやすいことが特徴です。参考価格は60g入りで932円と少々高めですが、十分価値ある商品です。
ハイ食材室「パルミジャーノ・レッジャーノパウダー」
本格的におうちイタリアンを作りたい、という方にいちおしなのが、ハイ食材室のパルミジャーノ・レッジャーノパウダーです。D.O.P.認定を受けたパルミジャーノ・レッジャーノを使用した本場の味わいで、コクの深さと風味の高さがぴか一です。1kg入って参考価格は4309円はコスパが高いと言えます。
ロリーナ「パルメザンチーズ」
大手通販サイトで高い評価を得ている粉チーズが、ロリーナのパルメザンチーズです。チーズを10か月間じっくりと熟成させ、日本人向けに水分量を調整しておいしさを緻密に計算して作られています。
そのためしっかりとしたチーズらしいコクがありながらも食べやすい商品となっています。参考価格は227g入りで630円と惜しみなく使える価格帯も人気の理由です。
オーダーチーズ「パルミジャーノレッジャーノ36か月以上熟成」
本場さながらのパルミジャーノ・レッジャーノを味わってみたいという方におすすめしたいのが36か月じっくりと熟成して作られたオーダーチーズ社の商品です。長期間熟成することで、ふくよかで芳醇な香りに加え、ほんのりとした甘み、噛めば噛むほど旨みが溶けだす一品となっています。
粉チーズおろしなどでチーズをおろし、カルボナーラを作るとイタリアンレストランさながらの味わいが簡単い再現できます。価格は300gで3888円です。300gと扱いやすいサイズなので、塊チーズを始めて購入する方にもおすすめです。
ジェンナーリ社製「パルミジャーノ レッジャーノD.O.Pエクストラ24ヶ月熟成」
一流ホテルでも採用される最高品質のチーズが、ジェンナーリ社のパルミジャーノレッジャーノです。数量限定生産ですが、自社工場で乳しぼりから始まり、チーズの生産まで一貫して行っているので、ミルクの質に合わせた最高品質のチーズを生産しています。D.O.Pのお墨付きで、品質には間違いありません。参考価格は300g入り5616円です。
パルメザンチーズとパルミジャーノ・レッジャーノの違いを抑えよう
パルメザンチーズについてその特徴や選び方、保存方法などを紹介してきました。これからはパルミジャーノチーズとの違いも胸を張って説明できるのではないでしょうか?おすすめ商品も紹介していますので、参考にしてお気に入りの商品に出会ってください。