2019年05月25日公開
2024年09月16日更新
塩素系漂白剤と重曹で効果アップ!混ぜると危険?酸素系と重曹では?
塩素系漂白剤を洗濯に使用していますか?塩素系漂白剤は漂白したい時に効果を発揮してくれるものとなっているのですが、重曹と混ぜることでより効果を発揮してくれるのだそうです。今回の記事では、塩素系漂白剤を使用する際の効果や、酸性のものが混ざった時の危険性、黒ずみ落としや掃除などへの使い方などを紹介していきます。酸素系漂白剤と重曹を混ぜた際についても紹介していきますので、是非チェックしてみて下さい。
目次
塩素系漂白剤とは?
みなさんは、塩素系漂白剤を掃除や漂白などに活用していますか?キッチン用品の掃除などをしたいという時に、塩素系漂白剤を使用しているという方も多いかと思います。塩素系漂白剤の正しい使い方や危険性などについて、詳しく知っているでしょうか?
今回の記事では塩素系漂白剤の効果について、また重曹を混ぜたときの使い方などについても紹介していきます。塩素系漂白剤と重曹を混ぜた重曹ペーストを活用した上手な掃除の方法や危険性などについても紹介していきます。
塩素系は怖いからあまり使用したことが無いという方もいるかと思います。ここではどのように使用すると危険なのか、どうすれば安全に使用することが出来るのかをチェックしておけば、安全に活用することが出来るかと思います。塩素系漂白剤について詳しく知りたいという方は是非チェックしてみて下さい。
使い方
それでは、まずは塩素系漂白剤の使い方から見ていきましょう。塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムとなっており、漂白や消毒などに使用することができますし、使い方によっては危険な面もありますが、きちんと使用すれば便利に使用することができます。
キッチン用具だけではなくシーツなどの寝具の消毒にも使用することができますし、染み抜きや漂白にも使用することが出来ます。どの用途に使うかによって濃度も変わってきますので、それぞれの使い方に適した濃度で塩素系漂白剤を使用するようにしましょう。
塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・重曹の違い
塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、重曹はそれぞれ漂白などに便利なイメージがあるのですが、酸素系や重曹との違いは一体何なのでしょうか?塩素系漂白剤と、それぞれの違いについて順番にチェックしていきましょう。
酸素系漂白剤
まずは、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤との違いについて紹介していきましょう。塩素系漂白剤というのは、漂白力が強く、殺菌力があるというのも特徴となっています。ですので、台所用品をしっかりと除菌したいという時や、カビ掃除などしっかりと殺菌したいという時に活躍するものとなっています。
酸素系漂白剤というのは、塩素系漂白剤よりも少し弱いものになっていますので、色柄物を選択したいという時には酸素系の方を使用するのがおすすめです。塩素系漂白剤は洗浄剤があまりに強く、衣類を傷めてしまう恐れがありますので衣類を傷めたくないという時にも酸素系をおすすめします。
使い方
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤ほど強いものではありませんので、漂白から掃除まで、幅広く使うことが出来るというが魅力となっています。液体の酸素系漂白剤なら衣料用洗剤と一緒に使えば除菌に活かせますし、色落ちの心配もないので毎日使用することができます。
また、粉末のものですと液体よりも漂白洗浄力が高く、漂白をしっかりとしたいという時にもおすすめです。タオルの黄ばみなどにも効果がありますので、粉を溶かしたお湯に漬け込んで使用するのがおすすめです。
酸素系漂白剤を活用したペーストの作り方や、酸素系のものを活用した掃除への活用方法などについては後程紹介していますので、この後の項目をチェックしてみて下さい。
重曹
続いては、重曹と塩素系漂白剤の違いについても見ていきましょう。重曹は掃除でもおなじみのアイテムとなっていますが、ベーキングパウダーという名前でもおなじみで料理にも使用するものです。別名を「炭酸水素ナトリウム」という名前と呼び、弱アルカリ性であるのが特徴となっています。
重曹は弱アルカリ性となっていますので酸性の汚れに強く、中和させて落とすことが出来ます。重曹は先ほど紹介したように、ベーキングパウダーといって調理に使用するものとなっていますので、食用グレードの重曹ならキッチン周りにも安心です。
使い方
それでは、重曹の使い方についても見ていきましょう。重曹は、鍋の焦げ付きなどにも便利に使用することができます。
焦げ付きに重曹を使用するという場合には、重曹を焦げ付きの部分にたっぷりと塗って使用します。それに水を入れて沸騰させて、火を消した後しばらく放置しておけば、こすらなくても簡単に重曹で焦げ付きを落とすことができます。それぞれの特徴を理解して、使い分けていくと良いかと思います。
塩素系漂白剤と重曹を混ぜるとどんな効果がある?
塩素系漂白剤と重曹なのですが、実は両方を混ぜて使用することでより効果的に使用することができるとも言われています。また、塩素系漂白剤と重曹を混ぜて使用しても危険ではないのでしょうか?塩素系漂白剤と重曹を混ぜることでどのような効果があるのか、そして安全に使用することが出来るのかどうかについて紹介していきます。
塩素系漂白剤と重曹は混ぜても安全
塩素系漂白剤と重曹を混ぜると効果的に使用できると紹介したのですが、塩素系漂白剤には「混ぜるな危険」と書かれているのを見たことがあるという方も多いかと思います。塩素系漂白剤と、重曹は混ぜてしまっても危険はないのでしょうか?
結論から言うと、塩素系漂白剤と重曹は、混ぜてしまっても危険はなく、安全に使用することができます。何故かというと塩素系漂白剤も重曹も、同じようにアルカリ性となっているからです。塩素系漂白剤が混ぜると危険と言われているのは酸性の洗剤の場合で、混ぜてしまうと塩素ガスが発生して危険なので注意しましょう。
重曹ペーストの作り方
塩素系漂白剤と重曹とを混ぜることによって、より漂白効果を高めることができます。塩素系漂白剤と重曹とを混ぜて作る、重曹ペーストの作り方についてまずは見ていきましょう。重曹は水に溶けにくいものとなっていますので、漂白剤と混ぜることでペースト状になり、吸着力がよりアップします。
重曹ペーストは作り方も簡単なものとなっており、重曹と塩素系漂白剤とを同じ比率で混ぜていくだけとなっています。シミを落としたい時には、シミを覆えるほどの量があれば大丈夫です。
効果のある汚れは?
重曹と塩素系漂白剤を混ぜることでより漂白効果を期待することが出来る重曹ペーストは、様々な汚れに効果があります。重曹ペーストは、どのような汚れに効果があるのか、順番に見ていきましょう。
黄ばみ
まず、塩素系漂白剤と重曹を混ぜるだけで作ることができる重曹ペーストは黄ばみ汚れに効果があります。シャツなどですと、わきのあたりに黄ばみが出来てしまうことも多いかと思います。黄ばみもあるとどうしても気になってしまいますし、できればきれいにして気持ちよく着たいものです。
シャツなどの黄ばみを落とすには、生地の黄ばみの部分に重曹ペーストを塗りこんで、そのまま15分ほど放置しておきましょう。そうしておくことで黄ばみ汚れが緩んでいきますので、そのあとに普通に洗濯をします。
黒ずみ
黄ばみ同様に気になる汚れとして、黒ずみもあるかと思います。シャツの襟袖は、皮脂が汚れとなった黒ずみが付いてしまって黄ばみ以上に気になるという方も多いのではないでしょうか?
襟などの黒ずみなどにも、こちらの重曹と塩素系漂白剤とを混ぜて作る重曹ペーストは活躍してくれます。黒ずみ汚れは頑固な汚れにも思えますが、重曹ペーストを選択前に、黒ずみの部分に塗り込んでおくだけで十分効果を発揮します。これだけで黒ずみ汚れが落ち、新品のように綺麗な状態になるそうです。
食べこぼし
黒ずみ汚れなどと並んで気になる汚れに、「食べこぼし」もあるかと思います。こぼしてしまった場合以外にも、パスタのソースが飛んでしまったり、カレーが付いてしまったりと意外に食物に汚れに困っているという方は多いかと思います。
こういった場合にも、重曹ペーストを活用して汚れを落とすことができます。食べこぼしなどのシミ汚れに、汚れが広がらないようにして塗り込んだら、少し置いておいたのち洗濯機に入れるだけです。漂白効果の高い重曹ペーストを是非チェックしてみて下さい。
さらに効果を上げるには?
強い漂白効果が期待できる重曹ペーストなのですが、重曹ペーストを使用しても汚れが落ちないという場合もあるかと思います。その場合に役立つ、更に漂白効果を揚げることが出来る方法もあるようです。どのような方法で効果を上げることが出来るのでしょうか?
お湯でつけおき
重曹ペーストを普通に使用しても黒ずみ汚れなどが落ちなかったという場合には、まずはお湯に漬け込んでみるのがおすすめです。重曹ペーストを汚れた場所に塗り込んだら、洗面器などに入れてその上から、65度以上のお湯をかければ大丈夫です。
あまり高温のお湯を使用してしまうと、やけどの恐れがありますので注意しましょう。65度ほどのお湯を洗濯ものにかけた後は、そのまま冷めるまで放置しておけば大丈夫です。その後、いつものお洗濯のように洗濯機に入れて洗濯すればより高い漂白効果を期待することが出来るかと思います。
ドライヤーを使う
もう一つの方法は、ドライヤーを使うという方法です。お湯の場合と同じく、熱を加えることで重曹ペーストの効果をより高めることができます。先ほど紹介したお湯につけておくという方法では、お湯が冷めるまで放置しておく必要がありましたが、お湯が冷めるまで待っている時間がない、という場合もあるかと思います。
そういう方には、こちらのドライヤーを使う方法をおすすめします。汚れに、重曹と塩素系漂白剤とを混ぜて作った重曹ペーストを塗ったら、ドライヤーを使用して1分から2分ほど温めていきましょう。汚れの部分をドライヤーで温めた後、そのまま洗濯機に入れていつもと同じように洗っていくだけです。
これによって、通常に重曹ペーストを塗って洗濯した場合よりもより高い漂白効果を期待することができます。ドライヤーは一か所にずっと当てていると高温になりすぎてしまいますので、ドライヤーの1か所へのかけすぎややけどなどには注意するようにしましょう。
塩素系漂白剤に混ぜると危険なものは?
先程少し紹介したのですが、塩素系漂白剤は混ぜると危険なものがあります。重曹は混ぜても大丈夫なのですが、どのようなものが塩素系漂白剤に混ぜると危険となっているのでしょうか?知らないと危険な場合もありますので、どのような使い方が危険となっているのか、使用する前にきちんと使用前にチェックしておきましょう。
酸性の洗剤は危険
先ほど、塩素系漂白剤に重曹を混ぜても安全という話を紹介しましたが、これは重曹が弱アルカリ性だからです。酸性の洗剤を混ぜてしまうと、塩素ガスが発生してとても危険となります。
塩素ガスというものは体に有害な影響を与えるものとなっており、様々な悪影響が出てしまう可能性があります。
最悪の場合では塩素ガスが発生して死亡事故につながる恐れもありますので、塩素系漂白剤を使用している際には酸性の洗剤が混ざってしまわないように注意しましょう。また、塩素ガスをもし吸ってしまったときの対処法については下の項目をチェックしてみて下さい。
塩素ガスの影響とは?
塩素ガスを吸い込んでしまったときは、影響が全身に現れる恐れがありますので注意が必要です。涙が出てきたり、咳が出たり、結膜炎などを引き起こす可能性があります。また、症状がひどくなってくると、呼吸困難や皮膚のただれなどが引き起こされる可能性もあるそうです。
あまり多くの塩素ガスを吸い込んでしまうと、最悪の場合失明したり、亡くなってしまう可能性もあります。塩素ガスが発生すると上記の様な恐ろしい影響がある恐れがありますので、塩素系漂白剤を使用する際には絶対に酸性の洗剤が混ざらないように注意しましょう。
塩素ガスを吸い込んだ時の対処法
では、うっかり塩素ガスを吸い込んでしまった時の対処法についてチェックしていきましょう。まず吸わないようにするのがもちろん一番なのですが、もし塩素ガスを吸ってしまったと思われるときは、まず新鮮な空気を吸いに行くようにしましょう。そして、安静に過ごすようにします。
新鮮な空気を吸って、しばらく安静にして様子を見て、それで回復に向かっているようなら、病院に行かなくても大丈夫だと思われます。しかし、もし調子の悪さが治らないという場合には病院で診察してもらうことをおすすめします。それまでは、牛乳や水を飲むことも効果があるそうですので、覚えておくと良いかと思います。
酸素系漂白剤と重曹を混ぜた場合の効果
先程は塩素系漂白剤と重曹を混ぜたときの効果について紹介したのですが、続いては酸素系漂白剤と重曹を混ぜた場合の効果についても見ていきましょう。こちらのペーストも、先程同様に便利に活用することができます。
粉末酸素系漂白剤と重曹のペーストの作り方
それでは、まずは粉末酸素系漂白剤と、重曹のペーストの作り方について見ていきましょう。まずは、ペーストを作る際に用意するものから紹介します。粉末の酸素系漂白剤と、重曹、水、容器、そして計量するものだけとなっています。
作り方は、まず酸素系漂白剤と重曹を、3:1の割合になるようにして器に入れていきます。続いて、重曹などを入れた容器に30度から50度くらいのお湯を入れて、ブラシなどでよく混ぜていきます。混ぜていくと、ドロッとしていきますのでよく混ざったら完成となります。
少し注意してほしいのが、粉末酸素系漂白剤と重曹を混ぜるという時には、アルミ以外の器を使用するようにしてください。アルミの容器を使用してしまうと黒ずみなどの原因になるそうです。続いては、重曹と粉末酸素系漂白剤とを混ぜたペーストの使い方について見ていきましょう。
使える場所
先ほどの重曹ペーストと同様に、こちらの粉末酸素系漂白剤と重曹を混ぜたペーストも色々な汚れに使用することができます。どのような場所に使うことが出来るのかを見ていきましょう。
お風呂のドアの黒ずみ掃除
まず最初に紹介するのは、「お風呂のドアの黒ずみ掃除」です。湯船のバスタブなどは毎日掃除しますが、ドアはなかなか掃除しないかと思います。お風呂のドアの黒ずみが気になってくるときもやってくるかと思いますが、その場合にもこちらのペーストを活用して掃除をすることで、黒ずみなどを綺麗にすることができます。
まず、お風呂のドアの黒ずみ部分に、ペーストを塗りつけていきましょう。ペーストを塗りつけた後は、ラップでパックしていきます。ラップが上手に張り付かなかったという場合には、ガムテープやマスキングテープなどを使用して、上手にラップできるようにしましょう。
そのまま30分ほど置いた後、布などで拭き取ってお湯で流したら、綺麗にお風呂のドアの黒ずみが落ちているかと思います。
お風呂の床のカビ取り
また、黒ずみだけではなくお風呂の床のカビ取り掃除にもこちらのペーストは効果を発揮します。お風呂の床のカビ取りに使用する際には、酸素系漂白剤と重曹とぬるま湯を、2:2:1の割合になるようにしてペーストを作っておきましょう。
こちらのカビ取りペーストを、先ほどと同じようにしてカビの上に塗っておき、しばらく放置しておけばきれいにカビが落ちているかと思います。頑固なカビでなかなか落ちないという際には、一晩ほど放置しておくことをおすすめします。
キッチン
上記ではお風呂の黒ずみやカビ取り掃除での使用法を紹介してきたのですが、酸素系漂白剤と重曹のペーストが活躍するのはお風呂場だけではありません。キッチン用具の漂白、除菌にもこちらのペーストは効果を発揮してくれます。
例えば、ふきんやスポンジの除菌をしたいという時もあるかと思います。こういったときには、洗面器などに張ったお湯にペーストを溶かしておき、そこに除菌したいものを漬け込んでおけば大丈夫です。30分ほどしたら、洗い流してきれいに洗ったら完了となります。
また、ポットのふたや、水筒の飲み口などの除菌にも使用できるというのが酸素系漂白剤の嬉しいところです。漬け込んでおくだけで、スポンジの届きにくいところまで綺麗にできますので試してみてください。
洗濯
また、酸素系漂白剤は洗濯にも使用することができます。液体と粉末とで少し効果が違いますので、順番にチェックしていきましょう。
まず液体のものは、通常の衣料用洗剤と一緒に使用することで、漂白効果を高めてくれると同時に、除菌効果も期待できます。ここで嬉しいのは、色柄物を洗濯しても、色落ちの心配が少ないという点です。色落ちの心配な衣類だという場合にも、毎日使用することができるでしょう。
また、粉末の場合では液体のものよりも、更に漂白洗浄力が高くなっているのだそうです。ですので、粉末のものは日常的に使用するというよりは、この衣類をしっかりと洗いたい、漂白したい、という時に使用するようにしましょう。
粉をお湯に溶かして、その中に黄ばみやにおいが気になる洗濯物を漬け込んでおけば、綺麗にそれらを落とすことが可能となっています。使い方も簡単なものとなっていますので、是非こちらも実践してみて下さい。
塩素系漂白剤と重曹で掃除や洗濯の効率を上げよう
今回の記事では、塩素系漂白剤の特徴や、塩素系漂白剤と重曹を混ぜて使用した際の効果などについて紹介してきました。塩素系漂白剤は漂白効果が高いアイテムとなっているのですが、酸性の洗剤と混ぜてしまうと有害なガスが出てしまいますので注意も必要ですので、注意しましょう。
重曹と塩素系漂白剤を混ぜることでより漂白効果はアップし、黄ばみや黒ずみなどに抜群に効果を発揮するものとなっていますので、これらを使いこなして、洗濯の効率をアップしてみてはいかがでしょうか?