2019年05月21日公開
2024年09月15日更新
チシャとはどんな野菜?サンチュとの違いは?チシャ菜のレシピも紹介!
チシャという野菜を知っていますか?チシャはチシャ菜ともいわれる葉物野菜です。関西エリアの方にはお馴染みですが、それ以外の地域の方は、初めて聞く野菜かも知れません。今回は、チシャについて徹底調査します。チシャとはどんな野菜なのか?チシャの種類、チシャとサンチュの違いを調べてみました。また、チシャとサンチュの呼び方に関するTwitter情報や、チシャとキュウリの肉味噌サラダなど、チシャ菜を使ったレシピも紹介します。
チシャとはどんな野菜?
チシャはチシャ菜とも呼ばれる葉物野菜です。チシャの歴史は古く奈良時代には食べられていました。ですが、チシャという野菜は、チシャという名前で販売されてることは少ない野菜です。ここでは、チシャとはどんな野菜なのか紹介します。
レタスの和名
チシャとはレタスの和名で、現在では、レタス全般をチシャと呼びます。チシャが日本に伝えられたのは奈良時代といわれており、中国から入ってきました。
日本に最初に伝えられたのは掻きチシャで、レタスが成長していく過程で、下の方から成長した葉だけを掻き採るようにして収穫していたことから、掻きチシャと呼ばれるようになりました。
チシャの和名の由来は、チシャの葉や茎を切ると、乳に似た白い液が出るところから「乳草」と呼ばれるようになりました。その「ちちくさ」が「ちしゃ」と略されたものと伝えられています。
チシャ(レタス)の種類
日本でも古い歴史があるチシャは、伝えられた当初は掻きチシャだけでしたが、現在では色々な種類が栽培されています。ここでは、チシャ(レタス)の種類を紹介します。
ヘッドレタス(タマチシャ)
ヘッドレタス(タマチシャ)は、最も多く出回っている種類で、一般的にはレタスといえばこの玉レタスのことをいいます。ヘッドレタスは、クリスプヘッド型とバターヘッド型の2種類に分けることができます。
クリスプヘッド型は、キャベツのように結球がかたくなるものをいいます。クリスプとは、パリパリしたという意味で、歯触りがよく甘味があるのが特徴です。クリスプレタスとも呼ばれ、一般的にレタスといえば、クリスプヘッド型のこといいます。
バターヘッド型は、頂部の結球が緩いものをいいます。葉肉は薄く柔らかいのが特徴で、サラダ菜と呼んで区別しています。
リーフレタス(葉チシャ)
リーフレタス(葉チシャ)は、結球しないタイプのレタスです。サニーレタスやグリーンリーフなどが代表的な品種で、葉先が赤紫色や赤色を帯びる品種もあり、葉の表面が縮れたレタスのことをいい、葉肉が薄く柔らかなのが特徴です。
立ちレタス(立ちチシャ)
立ちレタス(立ちチシャ)は、半結球チシャとも呼ばれ、葉がほとんど巻かず、白菜のように丈の高い球状に立っています。シーザーサラダなどに使われるロメインレタス(コスレタス)が代表的な品種です。葉は長卵形で濃緑色、内部は鮮やかな淡黄色をしているのが特徴です。
カッティングレタス(サンチュ)
カッティングレタス(サンチュ)は掻きチシャとも呼ばれており、成長過程に茎から葉を掻き取るタイプのレタスです。現在では焼肉の定番のサンチュが有名で、サンチュは韓国の呼び名です。葉の色は、緑色種と褐色種があります。
ステムレタス(茎チシャ)
ステムレタス(茎チシャ)は、長く伸びた茎を食用とするレタスです。野菜のアスパラガスに似ていることからアスパラガスレタスとも呼ばれ、味も似ているのが特徴です。
チシャとサンチュの違い
レタスにはたくさんの種類があり、色々な呼び方もあります。ここでは、チシャとサンチュの違いを説明します。
サンチュは掻きレタスのこと
サンチュは、カッティングレタスの一種で、掻きレタスのことです。また、サンチュは、掻きチシャとも呼ばれています。サンチュは韓国の呼び名で、焼肉店などで肉を巻く野菜として利用されているほか、サラダとして食べられています。
2つの違いは分類にある
チシャとサンチュ、2つの違いは分類にあります。チシャはレタス全般のことをいいます。サンチュは、レタスの中のカッティングレタスに一種に分類されています。
チシャは和名で、タマチシャ、葉チシャ、立ちチシャ、掻きチシャ、茎チシャに分類しており、全ての総称がチシャです。したがって、サンチュは掻きチシャとも呼ばれており、分類されたひとつの品種ということになります。
チシャとサンチュの呼び方に関するTwitter情報
チシャとサンチュの呼び方に関するTwitter情報を集めてみました。まず、一般的に使われているサンチュについて紹介します。
サンチュは、焼肉店では定番ともいえる野菜で、全国的にも認知されています。商品名も「サンチュ」が圧倒的に多く、ほとんどの焼肉店で使用されています。
サンチュに近い名前で「サンチェ」と表示している焼肉店もあります。これについては、語源も意味も不明です。しかし、注文するとサンチュがでてきます。
では、チシャについて紹介します。驚くことに、サンチュをチシャ菜という名前で表示しているのは、関西地方と、中国・四国地方に限られていることです。つまり、北海道、東北、関東、中部地方では、チシャ菜という名前は使われていません。
チシャ菜は、関西地方で約60%、中国・四国地方では約30%ほどしか使われておらず、全国的に見れば一部の地域での名前ということになります。ちなみに、九州地方については、情報が集められませんでした。
チシャ菜を使ったレシピ
ここでは、チシャ菜を使った、チシャと生ハムのパスタ、チシャ菜のにんにくチップのせサラダ、カラフル野菜と海老の生春巻き、チシャときゅうりの肉味噌サラダのレシピを紹介します。
チシャと生ハムのパスタ
- パスタ・160g
- チシャ菜・葉4枚
- 生ハム・4枚
- にんにく・1片
- オリーブオイル・大さじ2杯
- パスタのゆで汁・大さじ2杯
- 塩・大さじ1/2杯
- 黒こしょう・少々
- パスタをゆで始める
- チシャ菜を食べやすい大きさにちぎり、生ハムは4等分にし、にんにくはみじん切りにする
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて炒める
- 香りが立ったところで塩、パスタのゆで汁を入れ、ひと煮立ちさせたら火を止める
- ゆで上がったパスタ、チシャ菜、生ハムを入れてサッと和える
- 器に盛りつけ、黒こしょうをかければできあがりです
チシャ菜を使ったレシピの1品目は、チシャと生ハムのパスタです。市販のパスタをつかい、オリーブオイルとにんにくで味付けした簡単レシピです。シャキシャキとしたチシャ菜とパスタの相性が抜群で、生ハムを入いることで食べ応えが増します。生ハムの代わりに豚肉を入れたり、色々とアレンジも楽しめる簡単レシピです。
チシャ菜のにんにくチップのせサラダ
- チシャ菜・2袋
- にんにく・2片から3片
- ごま油・適量
- あら塩・適量
- チシャ菜を食べやすい大きさに手でちぎる
- ニンニクを油でカラッと揚げる
- チシャ菜の上にニンニクの揚げたものをのせて、あら塩ふってごま油をかければできあがりです
チシャ菜を使ったレシピの2品目は、チシャ菜のにんにくチップのせサラダです。コンガリと揚げたにんにくを、アッサリとしたチシャ菜で包んで食べます。コリコリとシャキシャキ食感が楽しめるおすすめサラダです。
カラフル野菜と海老の生春巻き
- ライスペーパー・2枚
- エビ・3個
- 紫キャベツ(千切り)・葉1枚くらい
- きゅうり・1/3本
- パプリカ細切り・4本くらい
- にんじん細切り・1/4本くらい
- 大葉・2枚
- チシャ菜・内側の小さな葉2枚
- スイートチリソース・お好みで
- チシャ菜は内側の小さな葉、きゅうり、にんじん、パプリカは細切り、エビは茹でて背中から半分横に切る
- キッチンペーパー2枚を水に濡らし、その上にさっと水で両面を濡らしたライスペーパーをのせる
- まず、手前にチシャ菜を1枚のせ、次に大葉、その上にきゅうり、パプリカ、にんじんの細切りの順でのせ、最後に紫キャベツをのせる
- 手前から具の終わりまでグルっと強めに1回巻き、ライスペーパー同士をくっつけるようにする
- 両端を折り、もう1回巻く
- 横半分にしたエビの外側を下にして3個並べる
- 3等分に切り分け、お好みでスイートチリソースをかければできあがりです
チシャとキュウリの肉味噌サラダ
- キュウリ・1本
- ピーマン・1個
- チシャ菜・2枚から3枚
- 玉ねぎ・1/4個
- 肉味噌・大さじ2杯から3杯
- 白ごま・少々
- キュウリは千切り、ピーマンは細切り、レタスは一口大、玉ねぎは薄切りにする
- 野菜を全て合わせて水に落としてざっと混ぜ、ザルに上げて水を切る
- 野菜を盛り付け、肉味噌と白ごまをのせればできあがりです
チシャ菜を使ったレシピの4品目は、チシャときゅうりの肉味噌サラダです。キュウリ、ピーマン、チシャ菜、玉ねぎのシャキシャキ野菜を、肉味噌で絡めていただく簡単レシピです。新鮮な野菜とピリ辛の肉味噌は相性抜群で、食欲が増す一品です。肉味噌は、ピリ辛でも甘めの味噌、どちらでも美味しくいただけます。
チシャはレタスの総称を表す呼び名
今回は、チシャについて紹介しました。チシャとは和名で、レタスの総称を表す呼び名ということがわかりました。歴史も古く、日本人にも馴染み深い野菜で、サラダやサンチュなど色々な種類があります。しかし、チシャ菜は、関西や四国・中国地方以外では、あまり知られていない呼び名だということに驚きました。