2019年05月20日公開
2024年09月15日更新
いぶりがっことクリームチーズが相性抜群!人気アレンジレシピまとめ
いぶりがっこを知っているでしょうか?秋田の伝統的な漬物で、最近ではクリームチーズと組み合わせた食べ方が大手焼肉チェーン店でメニューに出したことで相性抜群と話題を呼び、注目を集めてきています。さらにいぶりがっこにクリームチーズをただのせるだけなく、いろいろな食べ方で何通りも楽しむことがでいるのです。そこで今回はそんな秋田の漬物いぶりがっこの特徴と、クリームチーズと組み合わせたいろいろな食べ方、いぶりがっことクリームチーズのおすすめなアレンジレシピを紹介していきます。
いぶりがっことは?
それではまず、秋田名物の漬物・いぶりがっことはどのような食べ物で、どんな特徴があるのでしょうか?いぶりがっこが伝統的にどのように作られてきたのか、いぶりがっこの味や特徴などについて紹介していきます。
秋田の伝統的な漬物
「いぶりがっこ」とは、大根を燻製して塩と麹で漬け込んだ漬物のことです。「がっこ」とは秋田弁で「漬物」を意味します。秋の厳しい寒さで漬物用の干し大根が凍ってしまわないよう、長く保存できるように、星大根を囲炉裏の上で吊るして乾燥させながら燻製し、米ぬかと塩で漬け込んだのが始まりです。
秋田南部は山々に囲まれ日照時間が少なく、雪も深いため大根を干して乾燥させることができません。そのため、屋内の囲炉裏の熱と煙で燻す方法が室町時代から始まったといわれています。昭和にストーブが普及し家庭から囲炉裏がなくなるまで、いぶりがっこは各家庭でも作られていたようです。
いぶりがっこは一般的には「いぶり漬け」と呼ばれ、秋田県湯沢市にある漬物屋「雄勝野きむらや」が自家製のいぶり漬けを「いぶりがっこ」と商標をつけて発売したものが始まりです。近年では「いぶりにんじん」や「いぶりたくあん」などさまざまないぶり商品が秋田の郷土食として生まれています。
保存料や着色料不使用で安心
いぶりがっこの原料である大根は地元秋田の農家と直接契約し、鮮度が命のため収穫されてから翌日の夕方までには火入れされます。よく乾燥したナラやケヤキの広葉樹で4~5日吊るされて燻煙された大根は、その日のうちに米ぬかと塩で丹念に付け込まれます。
保存料や着色料、酸化防止剤などを一切使用しないことで、焚き木干しの香りを失うことなく、素朴で自然そのままのいぶりがっこを楽しむことができます。
素朴で旨味と燻製の香りがたっぷり
秋田名物いぶりがっこは、たくあんと同じ大根の漬け物ですが、たくあんとは違った素朴で独特の旨みがあり、甘酸っぱい大根の香りに混ざった燻製の香りをたっぷりと楽しむことができます。噛めば噛むほどいぶりがっこの旨みや香りが口に広がり、カリコリとした食感が楽しくご飯のお供やおつまみにもぴったりです。
いぶりがっこと相性抜群なクリームチーズ
いぶりがっことクリームリーズの組み合わせは秋田では定番の食べ方で、最近では相性抜群と注目を浴びてきています。では具体的にどんな食べ方をするのでしょうか?他にも美味しく頂けるトッピングと合わせて紹介します。
秋田県で定番の食べ方
いぶりがっことクリームチーズを一緒に食べる組み合わせは秋田でも定番で、いぶりがっこの塩気と香ばしい燻製の香りが、濃厚なクリームチーズとよく合います。一見意外な組み合わせですが後を引くおいしさで、特におつまみとしておすすめです。日本酒だけでなく、ワインなどにも合う万能なおつまみになります。
簡単乗せるだけ
食べ方は簡単で、いぶりがっこにクリームチーズをそのまますくってのせるだけです。シンプルながら奥が深い旨さが後を引く美味しさが人気です。最近では海外でも好評で、居酒屋やダイニングでもメニューとして取り上げられるようになりました。
食べ方
いぶりがっこはシンプルにクリームチーズをのせる食べ方が一般的ですが、さらにかつおぶしをトッピングしたり、いぶりがっこでクリームチーズを挟んだりなど、さまざまなバリエーションも親しまれています。
かつおぶしなどのトッピング
細切りにしたいぶりがっこにクリームチーズをのせ、さらにかつおぶし、細切りの玉ねぎ、わけぎをのせてしょうゆをかける食べ方もおすすめです。日本酒に合う酒の肴にぴったりです。
クリームチーズを挟む
いぶりがっこにクリームチーズをのせ、さらにその上にいぶりがっこをのせてクリームチーズをサンドして食べる食べ方もあります。噛むほどにいぶりがっこのカリコリ感が増し、しょっぱくなったところで日本酒やワインを飲んで楽しむ食べ方もおすすめです。
オリーブオイルと黒胡椒で
いぶりがっこにクリームチーズをのせて、さらにオリーブオイルと黒胡椒をかけると、しっかりとした味のいぶりがっこにコクのあるスパイシーさが加わって、また違った味が楽しめます。
ピンチョス風
いぶりがっこにクリームチーズを挟んでピックを刺してピンチョス風にすると、見た目もおしゃれになりちょっとしたおもてなしやホームパーティーなどにもぴったりの一品です。
クリームチーズディップ
いぶりがっこを刻んでクリームチーズと混ぜれば、ディップとして頂くことができます。バゲットやクラッカー、厚切りハムなどにのせて食べたり、野菜スティックにつけて食べれば、ちょっとおしゃれなおつまみにもなります。
和える
刻んだいぶりがっこをクリームチーズを混ぜておくと、いつでもご飯のお供やおつまみとして出せる常備おかずの出来上がりです。また刻んだいぶりがっこに茹で卵やマヨネーズを加えてタルタルソースにしても、コリコリした触感がクセになるソースになります。
他のチーズも相性がいい
いぶりがっこは定番のクリームチーズもいいですが、カマンベールチーズなどいろいろな種類のチーズをのせても美味しく頂けます。またブルーチーズにはちみつをかけ、刻んだいぶりがっこをのせても美味しく、ワインと相性が良くおすすめの食べ方です。
いぶりがっことクリームチーズのアレンジレシピ
いぶりがっこにクリームチーズのせるだけでも十分美味しいですが、いろいろな工夫を加えることで、さらにレパートリーが広がります。いぶりがっことクリームチーズのアレンジレシピを紹介します。
サーモンといぶりがっこのおつまみ
- クリームチーズ6切れ
- いぶりがっこ6切れ
- スモークサーモン6切れ
- カイワレ大根適量
- いぶりがっこを薄切りにし、その上にクリームチーズをのせます。
- さらにカイワレ大根をのせ、スモークサーモンで巻いたら出来上がりです。
いぶりがっことクリームチーズにサーモンを加えた、いぶりがっこのアレンジレシピです。クリームチーズをのせたいぶりがっこをスモークサーモンを巻くだけで、見た目もおしゃれでおもてなしにもぴったりなレシピです。
いぶりがっことクリームチーズのポテトサラダ
- じゃがいも2~3個
- 玉ねぎ1/4個
- サワークリーム20g
- マヨネーズ20g
- クリームチーズ30g
- いぶりがっこ50g
- 塩こしょう適量
- 玉ねぎは薄切りにして塩少々をまぶして5分置き、水でさっと洗い水気を切ります。
- いぶりがっこは2mmの薄切りにし、じゃがいもは茹でるかレンジで加熱して温かいうちにマッシャーでつぶします。
- じゃがいもにサワークリーム、マヨネーズを混ぜて、塩で味を調えます。
- クリームチーズ、玉ねぎ、いぶりがっこを加えて和えたら完成です。
いぶりがっことクリームチーズをポテトサラダにした、いぶりがっこのアレンジレシピです。じゃがいもの甘みとクリームチーズやサワークリームの酸味が絶妙で、いぶりがっこの食感と燻した風味が良く合うおすすめレシピです。
いぶりがっこのクリームチーズロール
- いぶりがっこ4cmほど
- クリームチーズ1個18g
- いぶりがっこをクリームチーズの幅と同じくらいの長さに切ります。
- いぶりがっこをかつら剥きして、1枚の長い板状にします。
- かつら剥きしたいぶりがっこの内側に、クリームチーズを伸ばしながら塗ります。
- 端からくるくる巻いていき、スライスして盛り付けたら出来上がりです。
いぶりがっことクリームチーズをロール巻きにした、いぶりがっこのアレンジレシピです。いぶりがっこにクリームチーズのせてくるくる巻くだけで、味は変わらないのに見た目がぐっとおしゃれなレシピになります。間に大葉を挟んでもアクセントになっておいしいです。
トマトのいぶりがっこチーズのせ
出典: https://cutee.jp
- トマト3個
- いぶりがっこ大さじ3
- クリームチーズ大さじ3
- こしょう少々
- オリーブオイル大さじ1
- トマトを薄くスライスし、いぶりがっこを粗いみじん切りにしてクリームチーズと合わせます。
- スライスしたトマトの上に、クリームチーズと混ぜたいぶりがっこをのせます。
- 仕上げにこしょうをかけ、オリーブオイルを全体にかけたら完成です。
トマトにいぶりがっことクリームチーズをのせた、いぶりがっこのアレンジレシピです。フルーティーなトマトの酸味と、まろやかなクリームチーズが相性抜群で、いぶりがっこの食感がアクセントになるレシピです。
いぶりがっこはクリームチーズと合わせると簡単に美味しい
いぶりがっことクリームチーズは相性抜群の組み合わせなので、かつおぶしやオリーブオイルとこしょうなどさまざまなトッピングを加えたり、アレンジしてポテトサラダにしたり、ロール巻きにしておしゃれな見た目にしたりと、いろいろな楽しみ方ができます。
ぜひこちらを参考にして、さまざまなアレンジができるいぶりがっことクリームチーズを家でも組み合わせて、簡単で美味しくいぶりがっことクリームチーズをおかずやおつまみに取り入れてみましょう!