玉ねぎを生で食べるとどうなる?玉ねぎの生食で使いたい辛みの抜き方7選
玉ねぎを生で食べたことはあるでしょうか?シャキッとした食感と風味、適度な辛みが魅力的な生玉ねぎは、サラダや和え物によく合う人気の食べ方です。ここでは、玉ねぎを生で食べるメリット、デメリットを詳しく調査しました。実は、玉ねぎは加熱調理よりも生で食べる方が栄養を効果的に摂取できるようです。口臭の原因にもなる生玉ねぎですが、切り方や塩揉み、水にさらすといった方法で辛みを和らげることができます。新玉ねぎを使ったレシピも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
玉ねぎを生で食べるとどうなる?美味しく食べるには?
玉ねぎを生で食べると、体にさまざまなメリットがあるのを知っているでしょうか?辛みや食べた後の口臭が気になる生玉ねぎですが、切り方や塩揉み、水にさらすなどの方法で辛みをぐっと抑えることができるようです。
ここでは、玉ねぎを生で食べると期待できるメリットをはじめ、おすすめの玉ねぎの切り方や辛みの抜き方を詳しく紹介しています。メリットだけでなくデメリットについても触れているので、普段玉ねぎをよく料理に使うという方はぜひチェックしてみてください。
玉ねぎを生で食べるメリット
まずは、玉ねぎを生で食べるメリットについて紹介していきます。もともと栄養が豊富な玉ねぎですが、加熱調理よりも生の方が栄養価を効率よく摂取できると言われています。シャキシャキの食感と程よい辛みが魅力の生玉ねぎを、健康のためにも食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
血液がサラサラになる
メディアでもたびたび取り上げられる玉ねぎのメリットに、「血液がサラサラになる」という作用があります。これは玉ねぎに含まれる辛み成分「アリシン(硫化アリル)」の、血を固まりにくくする働きが関係しています。
生玉ねぎは辛みがあるから苦手という人も多いですが、アリシンは体に良い働きをしてくれる栄養成分でもあります。
ただしアリシンは水に溶けやすいので、水にさらす時間が長くなると栄養成分がどんどん溶け出してしまいます。メリットを高めるためには、水にさらす際にも注意が必要です。
新陳代謝が上がる
出典: https://feely.jp
玉ねぎに含まれるアリシンには、ビタミンB1と結合して「新陳代謝をアップさせる」というメリットもあります。玉ねぎに含有するビタミンは少量ですが、このアリシンの働きのおかげで効率よく吸収することができるようです。
ビタミンB1を摂取すると新陳代謝が良くなるだけでなく、体内の老廃物を排出させるデトックス効果や体温を上げて免疫力をアップさせる働きが期待できます。脂肪燃焼効果も高めてくれるため、ダイエット中の方にも生玉ねぎはおすすめと言えるでしょう。
胃腸の働きが良くなる
出典: https://feely.jp
アリシンには胃の消化液の分泌を良くし、「胃腸の働きを改善させる」というメリットもあります。胃腸が弱っているときに生の玉ねぎを食べることはあまりおすすめできませんが、食欲増進作用があるので夏バテなどで食欲がないという方にはぴったりな食べ方です。
疲労回復効果
ビタミンB1は「疲労回復」の効果が期待できる栄養成分です。玉ねぎを生で食べるとアリシンの働きで効果的にビタミンB1が摂取できるため、疲れが取れないという悩みがある方は積極的に生玉ねぎを食べることをおすすめします。
アリシンは熱に弱いというデメリットがあるので、生で食べる方法は栄養面の観点から見ても理想的な食べ方と言えます。ぜひ生玉ねぎを食事に取り入れて、日頃の悩みも解消させましょう。
玉ねぎを生で食べるデメリット
次に、玉ねぎを生で食べる際に起こるデメリットを紹介します。体に良いメリットがたくさんある生玉ねぎですが、残念ながらいくつかデメリットもあります。ここでは、そのデメリットを4つ取り上げています。
辛味がある
生玉ねぎのデメリットの1つめが「辛みがある」ことです。生の玉ねぎには、辛み成分であるアリシン(硫化アリル)が豊富に含まれています。この独特の辛みが苦手で、生玉ねぎが食べられないという方も少なくありません。
そういった場合は、塩揉みしてから水にさらすなどして辛みを抜くと良いでしょう。生玉ねぎは、サラダだけでなく和え物にしても美味しい食材です。適度に辛みを残して、料理の風味づけなどに活かしましょう。
胸焼けすることがある
生玉ねぎを食べることで起こる2つめのデメリットが「胸やけ」です。ニンニクの仲間である玉ねぎには、強い殺菌作用があります。生玉ねぎを食べると、この殺菌作用が胃に刺激を与え、胸やけが起こる原因になることがあります。
また胃酸の逆流に悩む方にとっても、生玉ねぎは油断大敵の食材です。ニンニクと玉ねぎを一緒に使った料理などにも気をつけるようにしましょう。
腹痛が起こることがある
生玉ねぎを食べることで起こる3つめのデメリットが「腹痛」です。生玉ねぎに含まれるアリシンが、胃の壁を刺激することで腹痛が起こる場合があるようです。玉ねぎアレルギーの症状の1つにも腹痛があるため、生玉ねぎを食べて症状が出たという場合は一旦食べるのを中止することをおすすめします。
口臭の原因になる
程よい辛みと食感が魅力の生玉ねぎですが、残念ながら「口臭」が起こりやすいというデメリットもあります。これは玉ねぎがニンニクの仲間であることを考えると、仕方のないこととも言えます。
しかも生玉ねぎを食べたあとの口臭は、しつこく残ってなかなか消えてくれません。生玉ねぎを食べることで起こる口臭は、長いもので16時間も残ると言われています。だからと言って食べるのをやめてしまうのではなく、休みの前の日に食べるなどタイミングを見ながら食べるように心がけましょう。
生玉ねぎの辛味を抜く方法7選
ここからは、生玉ねぎの辛みを抜く方法を7つ紹介します。水や砂糖、塩を使うなど、どれも簡単な方法ばかりですが、驚くほど生玉ねぎの辛みを抜くことができます。玉ねぎの切り方を変えるだけでも辛みを感じにくくすることができるので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
水にさらす
生玉ねぎの辛みを抜く方法として、最もポピュラーなのが水にさらす方法です。薄くスライスした生玉ねぎをさっと水にさらすだけでも、ぐっと辛みを抑えることが可能です。この水にさらす方法なら生玉ねぎのシャキッとした食感も残るため、サラダにするときに特におすすめです。
塩や砂糖で揉む
塩や砂糖で揉むという方法も辛みを抜きたいときには効果的です。スライスした生玉ねぎに塩、もしくは砂糖をふって軽く揉み込み、水にさらしてから流水で洗い流せば完了です。
砂糖を使う場合も水にさらすことで甘みは消えるため、いろんな料理に使いまわすことができます。この方法は玉ねぎがしんなりしてしまうので、和え物に使用するときにおすすめです。
酢水にさらす
辛みを抜きたいけれど水にさらすと栄養成分が抜け出してしまうのでは?という不安がある方におすすめなのが、酢水にさらす方法です。薄切りにした玉ねぎを、水300mlと酢大さじ1を合わせた酢水に5~10分ほど浸しましょう。
キッチンペーパーなどで水気を取り除き、ポテトサラダやマカロニサラダに加えると、風味と食感の良い料理を作ることができます。
繊維を断つような切り方をする
ここまで、水にさらしたり塩揉みして辛みを抜く方法を紹介してきましたが、玉ねぎの切り方を変えるだけでも辛みを抑えることができるのを知っているでしょうか?
実は玉ねぎの繊維を断ち切るような切り方をすると、辛みを簡単に和らげることができるのです。玉ねぎの繊維は上から下に向かって通っているので、繊維に対して直角に包丁を入れるのがポイントです。
この切り方をすると、断面が空気に触れて辛みが抜け、あまり水にさらさなくても美味しい生玉ねぎが食べられます。逆に辛みや食感を楽しみたい場合は縦向きの切り方にするなど、好みに合わせて食べ比べてみてください。
レンジにかける
辛みを抜きたいのに時間がないというときは電子レンジを使う方法がおすすめです。薄くスライスした玉ねぎを耐熱皿にのせて電子レンジで30秒ほど加熱するだけなので、時短料理にもぴったりです。
この方法だと熱によって玉ねぎの細胞が壊れ、辛みが和らぎます。粗熱を取ったあと、冷蔵庫で冷やしてからサラダなどで美味しくいただきましょう。
熱湯にくぐらせる
スライスした玉ねぎを熱湯にくぐらせる方法でも、特有の辛みが取り除けます。このときに気をつけたいのが、熱湯につけるのはほんの一瞬だということです。あくまで辛みを抜くための方法なので、火の通しすぎには気をつけましょう。
おすすめのやり方は、スライスした玉ねぎを熱湯につけてさっとかき混ぜ、すぐにザルを取り出して流水にさらす方法です。あとは水気を絞るだけで、和え物などにそのまま使うことができます。ただし熱湯を使うとシャキッとした食感が少なくなるので、食感を活かしたい料理には避けた方が良いでしょう。
新玉ねぎを選ぶ
出典: https://tenki.jp
生玉ねぎの辛みが気になる方は、玉ねぎの種類を変えてみるのも一つの手です。「新玉ねぎ」は水分が多く甘味が強いため、生で食べるのに最適な野菜です。
新玉ねぎであれば水にさらす必要もなく、薄くスライスしただけで食卓に出すことができます。新玉ねぎのスライスに醤油とかつお節を振りかけるだけでも、絶品の玉ねぎサラダが作れます。
ただ新玉ねぎは傷みやすく保存がきかないというデメリットがあります。新玉ねぎが手に入ったら、早めに調理してジューシーな甘みを存分に味わいましょう。
玉ねぎを生で食べた後の口臭対策
ここからは、生玉ねぎを食べたことで起こる口臭の対策について紹介していきます。新玉ねぎの場合は口臭が少ないですが、普通の玉ねぎを生で食べるとどうしても口臭が気になります。そこで、口臭を抑えるためのおすすめの方法を4つ紹介します。口臭が気になった際は、ぜひ試してみてください。
緑茶や牛乳を飲む
緑茶のカテキンやフラボノイドには、口臭を抑える消臭効果があります。あらゆるお茶の中でも特に緑茶が効果的だと言われており、普段の口臭予防にもおすすめです。
また牛乳のタンパク質には、口臭の原因になるアリシンを包み込む働きが期待できます。生玉ねぎを食べたあとに牛乳を飲むだけで、口臭をぐっと抑えることができるでしょう。
ガムを噛む・マウスウォッシュを使う
生玉ねぎによる口臭を取り除くには、食後の口腔内のケアも大切です。食事をすると、どうしても口の中に食べたものが残ってしまいます。
それが口臭の原因になることもあるため、ガムを噛んだりマウスウォッシュを使って口腔ケアにも努めましょう。歯磨きをするのも効果的です。
りんごを食べる
玉ねぎやニンニクの口臭には、ポリフェノールを含むりんごを食べるのもおすすめです。食べる際のポイントは皮ごと食べるということです。また加熱することで口臭予防の効果が高まるため、余裕があれば加熱調理してから食すのがおすすめです。
時間がないというときは、オーブンや電子レンジで2~3分加熱する焼きりんごはいかがでしょうか?皮が柔らかくなり、非常に食べやすくなるというメリットもあります。好みでシナモンシュガーをふりかけると、食後のスイーツにぴったりな仕上がりになります。
梅干しを食べる
クエン酸を含む梅干しには口腔内の細菌を抑える働きがあり、口の中をさっぱりさせてくれます。タンパク質を分解する効果もあるため、口臭予防に最適な食材と言えます。
梅干しが用意できない場合は、同じクエン酸を含むレモンを口に含むのもおすすめです。胃腸のケアと口腔ケア、どちらも行うのが玉ねぎの口臭対策には重要です。紹介した方法を組み合わせて、口臭防止に役立ててください。
玉ねぎを生で美味しく食べるレシピ
最後に、生玉ねぎを使ったおすすめのレシピを紹介します。そのままスライスするだけでも十分美味しい生玉ねぎですが、ひと手間加えると見た目も味もパワーアップします。食感や風味、適度な辛みを活かして、日々の食事に取り入れてみてください。
新玉ねぎの和風サラダ
- 新玉ねぎ1/2個
- 三つ葉1/4束
- きゅうり1/2本
- プチトマト4個
- 甘酢大さじ1
- レモン汁小さじ1/2
- 醤油小さじ2
- かつお節3g
- 新玉ねぎは縦に薄切りにし、さっと水に通します。普通の玉ねぎを使う場合は、辛みが気になるのであれば塩揉みしてから水にさらしましょう。
- 三つ葉は根元を切り落とし、長さ3cm幅に切ります。きゅうりは縦4つに切り、それを斜め薄切りにします。
- ボウルに新玉ねぎ、三つ葉、きゅうりを入れて混ぜ合わせます。器に盛りつけ、プチトマトをのせてドレッシングをまわしかけます。仕上げにかつお節をふれば、2人分のレシピの完成です。
生玉ねぎの明太マヨ和え
出典: https://tabe.ly
- 玉ねぎ200g
- 辛子明太子20g
- レモン汁小さじ1
- マヨネーズ大さじ2
- 玉ねぎは縦半分に切り、スライサーなどで縦向きの薄切りにします。水を入れた大きめのボウルに入れ、5分ほどさらしてザルに上げます。辛みが気になる場合は塩揉みしてから水にさらしましょう。
- 明太子は切り目を入れて包丁の背で中身をこそげ出します。ボウルに入れてレモン汁、マヨネーズを加えてよく混ぜます。キッチンペーパーなどで水気を取った1の玉ねぎと混ぜ合わせれば、2人分のレシピの完成です。
玉ねぎを生で食べるメリット・デメリットを知っておこう!
シャキッとした食感が美味しい生玉ねぎは、そのまま食べるだけでなくいろんな味付けで味わうことができます。辛みが気になるのであれば、水にさらしたり塩揉みするなど食べやすいように工夫しましょう。
塩で揉み込む方法は、さっと水にさらして適度に塩味を残しても美味しく仕上がります。辛み成分にはメリットとデメリットのどちらもあるため、自分に合う食べ方で生玉ねぎを味わってください。