2019年03月23日公開
2024年09月09日更新
フェタチーズとはどんなチーズ?ギリシャ料理に必須なフェタの食べ方とは?
「フェタチーズ」というチーズを知っているでしょうか?ギリシャ料理に欠かせないフェタチーズは、世界最古のチーズともいわれるほど古い歴史のあるチーズです。ここでは、フェタチーズの特徴や保存方法、美味しいレシピを詳しく調査しました。塩漬けして作るフェタチーズは、塩抜きという独特の食べ方が必要です。塩抜きのコツやフェタの代用品、通販購入についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
フェタチーズなしでギリシャ料理は語れない!
ギリシャ料理になくてはならない「フェタチーズ」を知っているでしょうか?最近スーパーフードとして注目を集めているフェタチーズは、塩抜きするという独特の食べ方に特徴のあるチーズです。
ここでは、フェタチーズの歴史や美味しい食べ方、塩抜きのコツなどを紹介しています。通販でも購入できるフェタチーズは、ギリシャ料理だけでなくさまざまな食べ方が楽しまれているようです。代用品やおすすめのレシピもあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
フェタチーズの特徴について
まずはフェタチーズの特徴や歴史、味わいについて詳しく紹介しましょう。実はフェタチーズは古い歴史を持チーズで、普段日本で食べられるチーズとは異なる特徴があるようです。フェタチーズを食べたことのない方も、この機会にぜひ知識を深めてください。
ギリシャで生まれたの伝統的なチーズ
「フェタチーズ」は、ギリシャ生まれの伝統的なチーズです。「フェタ」という呼び方でも親しまれており、ギリシャ料理に欠かせない食材の1つでもあります。ギリシャの歴史とともに歩んできたフェタチーズは、現在でも伝統的な製法で作られています。
フェタチーズの歴史は紀元前から
フェタチーズの歴史は紀元前にさかのぼります。遥かいにしえの時代から作られているフェタチーズは、世界最古のチーズとも呼ばれるほど古い歴史を持つチーズです。
ギリシャでは神々の供え物としてフェタチーズが神話に描かれるなど、古代ギリシャ人にとってチーズは生活に欠かせないものだったようです。
フェタチーズはどんなチーズ?
古い歴史のあるフェタチーズですが、どのような作られ方をしているのでしょうか?フェタチーズの原料となるのが羊や山羊の乳です。ギリシャでは羊の乳を70%、山羊の乳を30%使って作るのが一般的で、他国で作られる牛乳や水牛の乳を使ったチーズはフェタと名乗ることはできません。
フェタチーズはフレッシュチーズを食塩水の中で熟成させて作るため、普通のチーズのように黄みがかっておらず、木綿豆腐のような見た目が特徴です。
フェタチーズはどんな味?
塩漬けして作るフェタチーズは、そのまま食べると非常に塩辛いという特徴もあります。そのため、レシピに使用する際は塩抜きして食べるのが一般的です。
ホロッとした食感が特徴で、普通のチーズとは違いあっさりとした味わいが感じられます。淡白な中にもコクがあり、羊や山羊のミルクの風味もフェタチーズの特徴と言えます。
フェターズの塩抜きのコツと保存方法
通販で気軽に購入できるフェタチーズですが、手に入れたらどのように塩抜きをすれば良いのでしょうか?ここからはフェタチーズの塩抜きのコツと保存方法について紹介します。歴史が感じられるフェタチーズを、ぜひギリシャ料理のレシピに取り入れてみてください。
塩抜きのやり方
フェタチーズの塩抜きは、食塩を入れた水に浸けておくだけと非常にシンプルです。あさりの砂出しのような感覚で行うのがコツで、容器に1.5%の濃度になるよう塩水を作り、塩抜きしたい分だけフェタチーズを漬け込みます。
その状態で一晩置けば、塩抜きは完了です。時間がないときはぬるま湯や牛乳に浸けて塩抜きすることもできます。塩抜きしたフェタチーズは保存がきかないので、食べる分だけ塩抜きするのが保存のコツです。
塩抜きしたチーズの保存法
塩抜きしたフェタチーズは、乾燥を防ぐためにラップで包んで保存します。タッパーやジッパー付き保存袋に入れたら、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
残念ながらフェタチーズはフレッシュチーズなので、冷凍保存はできません。冷凍保存したフェタチーズは食感が変わって元の状態に戻らないため、美味しく食べるためにも冷蔵保存を心がけてください。
フェタチーズの美味しい食べ方
ギリシャ料理に欠かせないフェタチーズは、どのような食べ方をすると美味しくいただけるのでしょうか?フェタチーズの特徴を活かした食べ方や、おすすめの食材を合わせるコツを紹介します。フェタチーズを使ったギリシャ料理も紹介するので、ぜひフェタチーズの美味しい食べ方に挑戦してみてください。
サラダのトッピングに
通販などでフェタチーズを手に入れたら、まずはサラダのトッピングでシンプルに味わうのがおすすめです。もてなし料理としてサラダを作る場合は、トマトやパプリカなどカラフルな野菜を加えるのがおしゃれに見せるコツです。白いフェタチーズが色のアクセントになり、見た目も味も楽しめる一品に仕上がります。
オリーブオイル漬けにして
フェタチーズを多めに塩抜きしてしまった場合は、オイル漬けにしてひと味違う食べ方を楽しみましょう。サイコロ状にカットしたフェタチーズをオリーブオイルに浸けるだけなので、思いついたときに作れるのもポイントです。好みに合わせてオリーブやローズマリーなどのハーブを加えると、風味よく仕上がります。
油で揚げてサガナーキに
フェタチーズを油で揚げ焼きにしたギリシャ料理「サガナーキ」に挑戦してみるのもおすすめです。小さなフライパンで作るサガナーキは、あまり美味しくないフェタチーズも美味しく変身させられるとギリシャでも人気の高い食べ方です。
レモン汁とこしょうで調味して食べるギリシャ料理は、フレッシュチーズとは異なる味わいを楽しむことができるでしょう。
オムレツの具材に
加熱しても美味しいフェタチーズは、オムレツと合わせた食べ方も人気があります。美味しさのコツは、塩抜きを軽めにして程よく塩味をきかせることです。小さめにほぐしたフェタチーズは卵と相性抜群で、カフェやレストランのような仕上がりになります。
果物と組み合わせて
フェタチーズのホロホロした食感や塩味の特徴を活かして、果物と一緒に食べるのもおすすめです。スイカやマンゴー、桃など甘めの果物ともよく合うため、デザートや軽めのサラダにする食べ方もギリシャ料理では好まれるようです。
フェタチーズがないときの代用品
歴史のあるフェタチーズですが、輸入食材店や通販以外ではなかなか手に入りにくい食材です。そのため、フェタチーズをレシピに使用したい場合は違う食品で代用するのがおすすめです。味や食感をフェタチーズに近づけるコツも紹介しているので、ぜひ代用品でも美味しい料理を作ってみてください。
木綿豆腐で代用
フェタチーズは、木綿豆腐で代用することが可能です。レモン汁と塩を加えると、風味やコクを再現できるでしょう。フェタチーズに近づけるには、多めの塩を使って塩味をきかせるのがコツです。木綿豆腐の固さがフェタチーズに似ているので、代用品として特におすすめの食材です。
クリームチーズやカッテージチーズで代用
同じチーズのクリームチーズやカッテージチーズを代用として使うのもおすすめです。特にカッテージチーズの食感と淡白な味わいが似ているため、塩をプラスしてフェタチーズの代用品にするとレシピに活かすことができます。カッテージチーズで代用する場合は、フェタチーズよりもあっさりした味わいが楽しめます。
フェタチーズを使ったおすすめレシピ
ここからは、フェタチーズを使ったレシピを紹介していきます。塩抜きで塩味の具合を調整できるフェタチーズは、どんな食材とも相性の良い便利なチーズです。気軽に挑戦できるレシピばかりなので、ぜひフェタチーズをいろんな食べ方で楽しんでみてください。
きゅうりとフェタチーズのハーブサラダ
- きゅうり2~3本
- ディル15本
- フェタチーズ50g
- エキストラバージンオリーブオイル大さじ2~3
- きゅうりは皮を剥き、スライスします。ディルはみじん切り、フェタチーズはサイコロ状にカットしましょう。
- ボウルに材料を全て入れ、チーズをつぶさないように全体を和えたら2~3人分のレシピの完成です。
スイカとフェタチーズのルッコラサラダ
- ルッコラ100g
- きゅうり1/2本
- スイカ500g
- 松の実30g
- フェタチーズ30g
- Aオリーブオイル30ml
- A白ワインビネガー20ml
- Aレモン汁1/2個分
- A塩こしょう
- きゅうりは薄切り、スイカは食べやすい大きさに切ります。松の実はフライパンで乾煎りします。
- ルッコラ、きゅうり、スイカ、松の実をボウルに入れてよく混ぜ、器に盛りつけます。
- 別のボウルにAの材料を混ぜ合わせ、2のサラダにかけます。フェタチーズを手でちぎり、飾り付けたら2人分のレシピの完成です。
ほうれん草とフェタチーズのパスタ
- フジッリ200g
- サラダほうれん草200g
- ニンニク5g
- ブラックオリーブ10粒
- フェタチーズ100g
- 松の実25g
- オリーブオイル大さじ2
- ブラックオリーブはスライスします。フェタチーズは半量を角切りにし、飾り用に置いておきます。
- フェタチーズの残り、ほうれん草、ニンニク、松の実をみじん切りにしてボウルに入れ、オリーブオイルを加えてペースト状にします。
- 大きめの鍋に湯を沸かし、フジッリを袋の表示通りに茹でます。茹で上がったら水気を切って2のペーストを混ぜ合わせます。器に盛りつけ、ブラックオリーブ、フェタチーズを散らせば2人分のレシピの完成です。
オリーブとフェタチーズのピクルス
- オリーブ10粒
- カリフラワー1/3株
- ぶどう10粒
- フェタチーズ20g
- エキストラバージンオリーブオイル少々
- A白ワイン50ml
- A水50ml
- A酢大さじ1と1/2
- A白ワインビネガー大さじ1と1/2
- Aてんさい糖大さじ3と1/2
- A塩小さじ1/2
- Aローズマリー2枝
- Aコリアンダーシード10粒
- A粒黒こしょう5粒
- Aニンニク(縦1/2にカット)1片
- Aの材料を鍋に入れて火にかけ、煮立ったらそのまま冷まします。
- カリフラワーは食べやすいサイズに切り分け、塩を入れた湯で少し固めに茹でます。
- ブドウはよく洗い、下から1/5をカットします。フェタチーズは7~8mmのサイコロ状にカットしましょう。
- 煮沸消毒した保存瓶に、オリーブ、ぶどう、カリフラワーを入れ、1のピクルス液を注ぎます。食べるときにフェタチーズを加えて混ぜ、エキストラバージンオリーブオイルをひとまわしして頂きましょう。冷蔵庫で保存し、食べごろは20分~2週間が目安です。
えびとアボカドのフェタチーズサラダ
- アボカド2個
- ボイルエビ5個
- フェタチーズオイル漬け25g
- Aマヨネーズ大さじ1
- Aフロマージュブラン(ヨーグルトでも可)大さじ1
- A塩小さじ1/4
- レモン汁大さじ2
- オリーブオイル大さじ1
- 塩適量
- フライパンにオリーブオイルを熱し、エビを炒めて軽く塩をします。
- アボカド1個を縦半分にカットしてタネを取り出し、ボールへ入れます。レモン汁を加えたらフォークでつぶしましょう。
- 2のボウルにAの材料を入れてよく混ぜます。炒めたエビ3個とフェタチーズを小さくカットしたものを加え、軽く混ぜ合わせます。
- もう1個のアボカドを縦半分に割り、種を取り出します。種の周りを1cmほどくり抜き、レモン汁を振りかけます。3をこんもりと盛りつけたら2人分のレシピの完成です。
フェタチーズのオープンサンド
- 食パン1枚
- ルッコラ少々
- オリーブオイル少々
- フェタチーズ少々
- 黒ゴマ塩少々
- 食パンはトースターでカリっと焼きます。
- トーストにルッコラをのせ、オリーブオイルを振ります。薄切りにしたフェタチーズをトッピングし、黒ゴマ塩を散らしたら1人分のレシピの完成です。
フェタチーズ購入するなら通販が便利
フェタチーズは、まだまだ一般的なスーパーでは手に入りにくいチーズです。気軽に購入したいなら、通販を利用すると良いでしょう。塩漬けされるフェタチーズは、他のフレッシュチーズに比べて保存性が高いのも嬉しいポイントです。ぜひフェタチーズの風味とコクを味わってみてください。
大手ネット通販で購入できる
アマゾンや楽天など、基本的に通販であればフェタチーズを手軽に手に入れられます。商品にもよりますが、フェタチーズ500gが1,000~2,000円ほどで購入が可能です。賞味期限が心配なら、オリーブオイル漬けを購入するのも1つのコツです。
チーズ専門店で通販するのもおすすめ
味にこだわる場合は、チーズ専門店で通販するという手もあります。いろんなチーズを通販で購入し、食べ比てみるのも良いでしょう。輸入品を取り扱うサイトも多いので、ギリシャ産の本場フェタチーズを味わいたいなら専門店をチェックしてみてください。
フェタチーズをぜひ味わってみて!
古い歴史を持つフェタチーズは、サラダやオムレツなど普段の食事にもおすすめの食べやすいチーズです。コツをつかんで上手に塩抜きすれば、お店のような味わいの一皿を自宅で作ることもできます。
通販で気軽に手に入るので、気になる方は一度購入してみることをおすすめします。紹介したレシピは、どれも簡単に作れておしゃれな見た目のものばかりです。ぜひフレッシュなフェタチーズを味わってみてください。