くちなしの実の効能とは?料理を黄色にするスパイスの使い方を紹介!
くちなしの実を知っていますか?くちなしの実は日本でも見かけることができます。くちなしの実は中国では漢方として使われていますが、その効能には嬉しいものが多くあります。黄色の着色としても使われるスパイスですが、着色の際に代用できるものがあるのかも調べてみました。今回は、くちなしの実の成分が持つ効果やどのような使い方がされるのかなど紹介していきます。くちなしの実には嬉しい効果が多くありますので、日常に取り入れてみてください。
くちなしの実にはどんな効能がある?
くちなしの実が持っている効能は知っていますか?くちなしの実は普段意識的に取り入れているという方は多くないでしょう。知らずのうちにくちなしの実が使われた食品を食べているという方は多いかと思います。今回はくちなしの実について調べてみました。調べてみると、くちなしの実には嬉しい効果が多くあることがわかりました。
くちなしの実について
くちなしの実は中国では漢方としても使われています。くちなしの実は中国では古くから栽培がされているものでした。中国での歴史が長いくちなしの実ですが、どのようなものなのかみていきましょう。
黄色く着色するスパイス
くちなしの実は日本でも主に西日本で多く見かけることができ、その黄色い果肉が着色料の成分としていろんな食品で使われているスパイスです。くちなしの実は正解では東アジアに広く自生しています。くちなしの実は常緑樹のアカネ科の「くちなし」の果実のことをいいます。
くちなしの実は黄色い果肉で着色料として活躍しています。くちなしの実の外側は茶色い皮がありますが、中の果肉は黄色い実になっています。香りもほぼないので着色の成分に使うのに便利です。
くちなしの実の黄色い果実は食品の着色だけでなく、染め物に使ったり薬用として使ったりという用途もあるようです。くちなしの実は香りもほとんどありませんが、味もほとんどしません。
中国漢方での生薬名は山梔子(さんしし)
くちなしの実は漢方薬としても使用されており、中国漢方では、山梔子(さんしし)と呼ばれています。漢方の効能としては解熱や鎮静、止血、消炎などがあります。目の充血や黄疸などに漢方の効能を発揮して使われています。
漢方としても使われているくちなしの実は、中国で1000年以上も前に栽培されていたようで、中国の五代十国時代から栽培されていました。
くちなしの実の使い方
くちなしの実は普段どのようにして使われているのはを見ていきましょう。紹介したように着色料として使われています。どのような食品の着色料に使われていることがあるのでしょうか?
たくあんの色付け
たくあんは黄色い色が特徴的な美味しい漬物ですが、あの黄色い色はくちなしの実で着色されているものです。くちなしの実は植物由来の着色料になりますので、健康面でも安心して使うことができます。自宅でたくあんを作る場合にも、くちなしの実を使って着色してみるといいかもしれません。
栗きんとんの色付け
栗きんとんもきれいな黄色をしていますが、これもくちなしの実で着色したものがほとんどになります。栗きんとんがおせち料理には欠かせない料理になります。
細かくしたくちなしの実を芋と一緒に煮込んでから、柔らかくなったものを裏ごしします。栗の甘露煮や砂糖などの調味料と合わせて煮込んだものが栗きんとんになります。くちなしの実には味や香りがほとんどないので、栗などの素材の時や風味を邪魔することもありません。
お茶として飲む
くちなしの実はお茶としても飲むことができます。くちなしの実を乾燥させたのもを飲みます。くちなしの実にはたくさんの効能がありますので、手軽にお茶から楽しんでみるのもいいかもしれません。
天然の着色料に使われている
くちなしの実から天然の着色料をとることもできます。クチナシ青色素とクチナシ赤色素というものがとれ、β‐グルコシダーゼを添加すると得ることができます。クチナシ黄色素はクロシン、クロセチンを主成分としたものをいいます。
くちなしの実の成分と効能
くちなしの実に含まれている成分はどのような効果があるのか見ていきましょう。調べてみると、くちなしの実には嬉しい効果が多くあることがわかりました。くちなしの実の効果を知れば日常に取り入れたくなります。
クロセチンで眼精疲労の改善
くちなしの実に含まれている成分のクロセチンには目の健康を守るために嬉しい効果があります。クロセチンには神経保護作用があることがわかっています。そのため、網膜神経細胞が変性することで起こる緑内障を予防してくれたり、進行を抑制したりする効果があるのではないかと注目されています。
その他にもクロセチンには眼精疲労を改善してくれる効果も期待されています。これは血流改善効果・炎症抑制効果がありため、疲労回復を促進させてくれると考えられており、実験でも結果が出ているようです。
また、紫外線から肌を守ってくれるという効果も期待できます。紫外線といえば肌の敵とも言われます。その通りで、紫外線は肌の老化を早めてしまいますし、シミやシワの原因になってしまいます。
クロセチンは、紫外線によって誘発される炎症を抑えたり肌を守る効果があることが研究でわかったようです。
クロセチンの抗酸化作用で老化防止
クロセチンが持っている抗酸化作用は老化防止につながります。身体の酸化を防いでくれますので、動脈硬化の予防やがんの抑制、アンチエイジングに効果が期待できます。
クロセチンで肩こりの緩和
嬉しい成分のクロセチンの効果はまだあります。肩こりにもクロセチンの成分は有効とされています。クロセチンには血流を促進させる作用や抗酸化作用があります。血液の流れがよくなって、全身の毛細血管までしっかりと血液が流れることによって疲労物質である乳酸の分解を進ませることができます。
疲労物質をしっかりと分解できることで血行不良も良くなりますので、肩こりも緩和されるというわけです。
目の機能の改善
優秀な成分であるクロセチンには目の機能の改善にも役立ちます。現代人はパソコンやスマートフォンから離れることは難しいです。パソコンやスマートフォンの画面からはブルーライトが発生しています。
ブルーライトは可視光線の中でもエネルギーが強いものになり、目の奥に痛みを感じる原因になります。長時間ブルーライトを見ていると目がかすんでピントが合わないような感じがしたり、新聞などの文字が読みにくくなったり感じることがあります。
クロセチンは、網膜を守る作用も期待されていますので、ブルーライトの強いダメージから守ってくれます。黄疸変性症を予防する効果があるとも報告があります。
くちなしの実は代用できる?
黄色の着色料として使われるくちなしの実ですが、くちなしの実がないときに代用することは可能なのでしょうか?くちなしの実の代用で使われるもの、実際に使う場合にはどのようにして使えばいいのか調べてみました。
くちなしの実がないときの代用品
くちなしの実がないときの代用品として紹介されているのが、サフランやターメリックです。ですが、くちなしの実にはほとんど香りがないのに比べて、サフランやターメリックは特徴的な香りがあるので、たくあんや栗きんとんの着色に使う使い方は難しいものがあります。
無理に代用した使い方はせずに、くちなしの実がないときは無いままの方がいいかもしれません。栗きんとんをつくる際にターメリックを代用として使う場合の使い方はできるようです。
ターメリックの味や香りが栗きんとんの邪魔をするのではないかと思われるかもしれませんが、実際にはそれほど気にならないようですので栗きんとんの場合にはターメリックで代用した使い方を試してみるといいかもしれません。
ターメリックを代用する場合には、さつまいもを茹でる際に大さじ1入れてみましょう。ターメリックを代用した使い方で色付けをすることができます。
オレンジジュースで着色と味付け
栗きんとんを作る時の代用としてオレンジジュースもあります。オレンジジュースは飲むものであって、着色として使えるのか?と疑問に思われるでしょう。
くちなしの実の代用でオレンジジュースを使った栗きんとんの仕上がりは、ほのかに爽やかなオレンジの香りがする栗きんとんになるようです。
使用するオレンジジュースは果汁100%のオレンジジュースで、さつまいも300gの場合には、オレンジジュース200mlと水100mlで作ってみてください。
くちなしの実は効果効能が多い黄色い優れたスパイス!
今回はくちなしの実について紹介していきました。くちなしの実は黄色い着色料として使われることが多いスパイスになります。くちなしの実の成分であるクロセチンには嬉しい効果が多くありました。気軽にお茶などから、くちなしの実を日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?