2019年02月24日公開
2024年09月05日更新
黒パンと白パンの違いを比較!ライ麦が原料の黒パンも人気?
黒パンと白パンと呼ばれるパンがありますが、その違いは原料にあります。ライ麦を使った黒パンや小麦粉を使った白パンの味の違いを紹介して行きます。またドイツの黒パンと特徴なども紹介して行くので黒パンについていろいろ知ってみてはいかがでしょうか?またおすすめの黒パンの作り方も紹介していくのでぜひ自宅で黒パンを作ってみては下さい。普段食べている小麦粉を使った白パンとは違った黒パンの魅力を紹介して行きます。
黒パンと白パンの違いを知っている?
黒パンはライ麦からできたもの
黒パンとはライ麦を原料として作られたパンのことで、白パンに比べて生地が茶色からこげたような茶色の色をしているのが特徴です。またライ麦を使った黒パンは普通のパンで使うイースト菌ではなくサワードウを使っているので、酸味が強いのも特徴です。また白パンより日持ちも良いので、保存食としてもおすすめです。ドイツでは定番のパンで長い間愛されてきています。
黒パンは基本的にライ麦を使用していることで栄養価も高くなっています。栄養価も高く、日持ちもするので昔から保存食としても重宝されてきたのが黒パンなのです。黒パンは固くなりやすい面もあるので、保存する場合は切ってから保存するのがおすすめです。
白パンは小麦粉からできたもの
白パンは黒パンがライ麦を使用しているのと違い小麦粉を原料として作られたパンのことです。見た目も白く、よく目にする普通のパンは小麦粉を使った白パンが多いです。ふわふわもちもちした食感が人気で多くのパン屋さんでも見かけることも多いです。
現在では白パンが主流になっていて様々な種類の小麦粉を使った白パンを見かけることがあります。ぜひライ麦を使った黒パンと小麦粉を使った白パンの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?
黒パンと白パンの違いを比較してみよう!
黒パンと白パンの発祥
黒パンの歴史は中世にさかのぼり、メソポタミアからエジプト、ギリシャ、ヨーロッパへと広がって行きました。黒パンの材料であるライ麦は東ヨーロッパを中心に栽培されていたので、昔は黒パンが主流でした。また、白パンは小麦粉を使って作るので、昔は小麦粉が少なかったので19世紀ぐらいまでは黒パンが多く食べられていました。
貴重であった小麦粉を使った白パンはお金持ちの食べ物とされていて、なかなか庶民は口にすることが出来なかったのです。その為ライ麦を使った黒パンは庶民の間で多く愛されていました。
黒パンと白パンの味わいや食感
黒パンはライ麦を使用しているので、酸味があり硬いのも特徴です。それは白パンと違いイーストを使用していないので酸味が強く膨らみも悪いので固くパンの密度が高くなります。しかし黒パンは日持ちも良いので保存食としても黒パンは適しています。そして白パンはふんわりやわらかい味わいが特徴ですが、時間がたつと風味が失われてしまい、日持ちもしないのが特徴です。
黒パンと白パンの味わいや食感の違いを知って、自分の好みのパンを選んでみてはいかがでしょうか?また、合わせる料理によってパンを使いわけるのもおすすめです。ぜひ黒パンと白パンの違いを上手に利用してパンを美味しく楽しんでみて下さい。
黒パンと白パンのカロリー
ライ麦を使ったった黒パンのカロリーは100gあたり264.1kcalで、小麦粉を使った白パンは100gあたり264.1kcalでまったくカロリーは同じなのがわかります。ライ麦を使った黒パンの方がカロリーが低いようなイメージもありますが、カロリー面では変わりはありません。黒パンの方が栄養価は高いですがカロリーの違いはないので、カロリーでパンを選ぶ必要はありません。
ダイエット中などパンのカロリーが気になると思いますが、黒パンと白パンのカロリーは同じですが、黒パンの方が歯ごたえがあるので少量で満腹感を得られやすいというメリットはあります。
黒パンと白パンの栄養
ドイツパンでもある黒パンは食物繊維が豊富でビタミンB群をたっぷり含んでいて人気があります。黒パンはライムギを使用しているので、小麦粉を使った白パンよりタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいるのです。また黒パンは消化促進や腸の働きを活発にもしてくれるのでおすすめです。また食物繊維は脂肪の吸収を阻害してくれるのでダイエット中の人にもピッタリです。
白パンは小麦粉を使ったパンで、炭水化物、タンパク質、ビタミンB1・ビタミンB2などのビタミン、カルシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。ライ麦を使った黒パンの方が食物繊維が豊富なのがわかります。食物繊維を取りたい人はぜひ黒パンを選んでみてはいかがでしょうか?
黒パンは英語やドイツ語ではどう表す?
英語
英語で黒パンは、ブラウンブレッドとブラックブレッドと呼ばれています。ブラウンブレッドは全粒粉に近い小麦粉を使ったパンで、ブラックブレッドはライ麦をひいた粉で作られたパンのことです。
つまり英語ではブラウンブレッドが全粒粉の小麦粉のパンで、ブラックブレッドがライ麦パンのことになります。英語だとどちらもパンの色を表すような表現になっているので、英語表記のパン屋さんでも黒パンはわかりやすいと思います。
ドイツ語
ドイツ語で黒パンはシュヴァルツブロートと言います。シュヴァルツが黒いという意味で、ブロートがパンを示します。また全粒粉のパンはフォルコルンブロートと言い、フォルが完全なという意味で、コルンが穀物の意味です。ライ麦パンはロッゲンブロートと言い、ロッゲンがライ麦を意味します。
ドイツでは古くから黒パンでもあるシュバルツブローブロートは愛されて来ました。ぜひ本格的な黒パンを味わいたい人はドイツの黒パンを味ってみてはいかがでしょうか?
フランス語
フランス語で黒パンはパンノワールと言います。ノワールが黒いという意味で、黒いパンでパンノワールと言います。また全粒粉のパンはパンコンプレと言いコンプレはすべてそろったという意味があります。またライ麦パンは、パンドゥセーグルと言い、セーグルがライ麦という意味があります。
白パンの場合は?
英語で白パンはwhitebread(ホワイトブレッド)と言います。名前の通り精米した白い小麦粉で作られた普通のパンを示します。英語の場合はパンの色合いで示している場合が多いのでわかりやすいです。
黒パンのおすすめの作り方レシピ
ライ麦と黒糖で本格黒パン
ライ麦と黒糖を使ったハードブレットで外はぱりぱりで中はもちもちと柔らかいパンで、黒糖の甘みも感じられるおすすめ黒パンレシピです。
材料(2個)
- 強力粉175g
- ライ麦子75g
- 黒糖35g
- 塩4g
- インスタントドライイースト4g
- ブレーンヨーグルト50g
- ぬるま湯(30~33度)125ml
- バター10グラム
- 生地ををボールにいれてこね後からバターを加えよくねる
- 温かい所でで60分一次発酵をさせる
- 生地を丸めて休ませる
- 3の生地を丸めなおして天板に並べる
- 暖かい所で35分ほど2次発酵させ発酵後ライ麦をふる
- 210度のオーブンで22分焼いて完成
黒糖を入れていることで、甘みを感じられて食べやすい黒パンになります。しっかりこねて発酵させることで、美味しい黒パンが完成するのでおすすめです。ぜひ食べやすい黒パンを手軽い作ってみてはいかがでしょうか?お子さんも食べやすい味わいが人気です。
ドイツの黒パン
噛みごたえのある本場ドイツの黒パンを自宅で作ることが出来ます。いろいろな料理と一緒に楽しめるおすすめの本格ドイツの黒パンなので作ってみてはいかがでしょうか?
材料
- 中力粉200g
- 全粒粉100g
- ライ麦粉100g
- 塩大さじ半分
- イースト小さじ1/4
- 水280~300ml
- イーストを水に溶かし材料を合わせる
- 水を入れて混ぜ18時間寝かす
- 長方形に伸ばし15分休ませる
- ボールに入れて1時間休ませる
- オーブン230度で40分焼く
シンプルな材料で本格的なドイツの黒パンを自宅で作ることが出来ます。噛み応えもある本場の黒パンをぜひ自分で手作りして味わってみて下さい。きっと家族や友人に喜ばれる味わいになると思います。
黒パンも白パンも昔から愛される食材
黒パンと白パンの違いはいかがでしたか?普段何気なく食べているパンですが、色だけではなく使っている材料で味わいや食感も違います。それぞれの違いを知って、ぜひ食べ比べてみてはいかがでしょうか?黒パンは噛み応えもありライ麦を使っている場合は酸味も感じられるパンです。ドイツでは昔から愛されてきました。
黒パンのおすすめレシピも参考に自宅で手軽に本格黒パンを手作りしてみるのもおすすめです。黒糖を入れることで甘みも出るのでより食べやすい黒パンになります。黒パンと白パンの違いを知れば、合わすメニューによってパンを選ぶことが出来ると思います。ぜひ黒パンの魅力を知っておすすめの黒パンを味わってみて下さい。
黒パンと白パンはカロリーは同じですが、栄養価や歯ごたえなどの違いがあります。また、白パンよりも黒パンの方が日持ちもしやすいので、長くパンを味わいたい場合は黒パンを選んでみるのもおすすめです。パンの違いを知ればこれからパンを選ぶ際に選択肢が広がると思います。ぜひパン屋さんに出かけた際は黒パンを選んでみて下さい。