セントジョーンズワートティーとは?効果効能から飲み方・注意点まで

セントジョーンズワートティーというハーブティーを知っていますか?あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、黄色く可愛い花を咲かせるセントジョーンズワートは、海外では落ち込んだときやストレスを感じたときに飲むとリラックスさせてくれるハーブとして昔から広く知られており、薬としても用いられています。今回はそんなセントジョーンズワートティーについて、その味や香り、体や心にも良い効果を与えてくれる効能、おすすめの飲み方、飲むタイミングや副作用などについて詳しく紹介していきます。

セントジョーンズワートティーとは?効果効能から飲み方・注意点までのイメージ

目次

  1. 1セントジョーンズワートティーとは?
  2. 2セントジョーンズワートティーの効果効能
  3. 3セントジョーンズワートティーのおすすめの飲み方
  4. 4セントジョーンズワートティーの注意点
  5. 5セントジョーンズワートティーで癒しの時間を!

セントジョーンズワートティーとは?

セントジョーンズワートはどんなハーブ?

セントジョーンズワートとは、別名セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)とも呼ばれ、黄色い花を咲かせる多年草のハーブの一種です。日本ではあまり知名度が高くないハーブですが、昔からヨーロッパを中心に広く自生しており、として使用されてきました。精神的に不安なときや落ち込んだ時に心を落ち着かせてくれるハーブとして知られており、セントジョーンズワートティーを飲むとリラックスできるといわれています。

セントジョーンズワートの歴史

セントジョーンズワートの利用は古代ギリシアまでさかのぼることができるほど古く、2000年以上前からヨーロッパでも広く民間薬として傷を治す薬として用いられてきました。日本でも平安時代には薬として使用されていたという記録があり、アメリカの先住民インディアンも抗炎症剤や消毒剤として使用していたそうです。1980年代頃からドイツで研究が進み、今でもうつ病や不安症などの治療薬として処方薬に使用されています。

名前の由来

セントジョーンズワートの名前の由来は、キリスト教の「聖ヨハネ」に由来しています。太陽が最も高い位置にくる夏至の時期に満開の花を咲かせることから、太陽の力が宿るハーブと信じられていました。ちょうど同じ時期の6月24日が聖ヨハネの誕生日であることから、聖ヨハネの意味を持つ「セントジョーン」の名前がつけられたそうです。

セントジョーンズワートは、花や葉を擦ると赤い汁が出てくることから、聖書の中で登場する処刑された聖ヨハネを想像させるともいわれます。このような由来から、ヨーロッパでは魔除けとして扱われて玄関先などにセントジョーンズワートを飾る習慣もあったようです。

ティーにした時の味や香りは?

セントジョーンズワートティーの味は、さわやかなハーブ独特の香りが味わいます。ほんのり苦みと甘みを感じるのが特徴で、スパイシーな味を後味として感じることもあります。ほんのり甘みがあるので飲みやすく、セントジョーンズワートティーの苦みを好んで飲む方も多くいるようです。セントジョーンズワートティーを単独で飲んでも美味しいですが、カモミールなど他のハーブをブレンドするとより飲みやすく楽しめます。

セントジョーンズワートティーの効果効能

体への効果効能

セントジョーンズワートティーは古代ギリシア時代から抗炎症剤として使用されており、殺菌作用も高く切り傷ややけどなどにも効果効能を発揮します。また外用薬として、腰痛や神経痛、生理痛などを和らげる効果効能もあります。セントジョーンズワートティーにはゲルマクレンDという成分が含まれており、生理周期を安定させて月経を促す働きがあり、更年期障害の緩和への効果効能が期待できます。

心への効果効能

セントジョーンズワートティーに含まれるヒペリシンやヒペリフォリンの成分には、精神に大きく影響を与えるホルモンであるセロトニンの分泌量をバランスよく調整する働きがあります。セロトニンは不足するとうつ病や不眠症、イライラした気分になりやすくなります。また分泌量が多すぎると、躁状態になる危険があります。

セントジョーンズワートティーを飲むことで、体内のセロトニンの分泌量がバランスよく保たれて、精神安定の効果効能があります。季節の変わり目で気分が落ち込みやすいときや、不安やストレスで心に疲れを感じたときなどにも、セントジョーンズワートティーを飲むことで精神的にリラックスし前向きな気持ちになる効果効能が期待できます。

ハッピーハーブやサンシャインハーブとも呼ばれる

セントジョーンズワートティーは精神を安定させて気持ちを落ち着かせ、前向きになれる効果効能があることから「ハッピーハーブ」「サンシャインハーブ」とも呼ばれています。ハーブ先進国であるドイツではセントジョーンズワートティーの効能が注目を浴びており、中程度くらいまでのうつ病の患者にはセントジョーンズワートティーが薬として処方されています。またサプリメントとしても各国で活用されています。

セントジョーンズワートティーのおすすめの飲み方

他のハーブと組み合わせる

セントジョーンズワートティーは、特にクセもなく強い香りや味もないさわやかな味です。他のハーブと組み合わせる飲み方をするとより美味しく飲むことができ、香りも引き立ちます。カモミールやローズヒップティー、ハイビスカスティーなどとブレンドすると、まろやかでほっとする味になります。複数のハーブから相乗作用も期待でき、リラックス効果もアップします。

メントールのさわやかなペパーミントやスッキリとしたレモンの香りが漂うレモングラス、柑橘系のオレンジピールなどのフレーバーが強いハーブとブレンドする飲み方は、それぞれの香りを楽しみながらセントジョーンズワートティーの効果も得ることができます。

アールグレイの紅茶と組み合わせる

セントジョーンズワートティーに、柑橘系の香りを付けたフレーバーティーであるアールグレイの紅茶を組みあわせる飲み方は、香り高いセントジョーンズワートティーを楽しむことができます。味のアクセントとして、さわやかな酸味のフレッシュオレンジをカットして浮かべると、見た目も良くジューシーなティーが楽しめます。

ルイボスティーと組み合わせる

ルイボスティー甘くて香ばしいノンカフェインのお茶で、渋みも少なく後味がすっきりとしており組み合わせやすいお茶です。セントジョーンズワートティーとルイボスティーを組み合わせる飲み方は、相乗効果でリラックス効果や安眠効果がアップし、よりリラックスして心安らげるようになります。

飲むタイミングは?

セントジョーンズワートティーの飲むタイミングですが、セントジョーンズワートティーの効果の持続時間は4時間程度と短いため、なるべく効果が切れないよう継続して飲む必要があります。効果が切れないように飲むタイミングは、朝・昼・夕の各食事の食後や食事と食事の間、寝る前に飲むのがおすすめです。食後と寝る前、などと飲むタイミングを決めておけば体内のセントジョーンズワートティーを一定濃度に保てます。

またセントジョーンズワートティーは即効性が低く、効果を実感できるまで4週間ほどかかるといわれます。その間も飲むタイミングを守りながら、セントジョーンズワートティーを絶やさず飲み続けることが必要です。

セントジョーンズワートティーの注意点

副作用はあるの?

セントジョーンズワートティーの副作用で最も起こりやすいのは、不眠といわれています。過剰に摂取した場合に起こりやすいので、セントジョーンズワートティーを飲む前に適正な量や注意事項をよく確認しましょう。また飲み始めの際の副作用として、倦怠感を感じることもあります。続けて飲んでいくうちになくなるようですが、倦怠感により集中力が低下しがちなので、その際には車の運転などは避けた方がよいでしょう。

また他にも、吐き気やめまい、パニックアタック、光過敏性を発症するなどの副作用を起こす可能性もあります。これらはセントジョーンズワートティーを多量に摂取した場合に起こりやすいので、お茶として適切な量や飲むタイミングを守っていれば、副作用が起こる可能性は低くなります。初めてセントジョーンズワートティーを飲む場合は、少量ずつ様子を見ながら飲むのがよいでしょう。

避けたい組み合わせの薬

セントジョーンズワートティーは、一部の薬の働きを弱めたり、増長したりする副作用があります。ピルを服用していると、セントジョーンズワートティーの影響で代謝効果が高くなってピルが排出されやすくなり避妊効果が低くなります。また気管支拡張剤は、セントジョーンズワートティーにより効果が半減してしまいます。

また抗HIV薬を併用すると、血中濃度が低下し脳全体に悪影響を及ぼすことがあります。他にも精神系の薬品はセントジョーンズワートティーと組み合わせると影響が出る可能性があるので、気になる方は病院に問い合わせするのをおすすめします。

妊娠中や授乳中の摂取は危険

セントジョーンズワートティーは、妊娠中や授乳中に飲むことは危険です。セントジョーンズワートティーは筋肉を収縮する効果があるので、流産の危険が高くなります。昔は中絶薬として使用されていたこともあるほど危険性が高く、授乳中の場合も母乳を通じて赤ちゃんが腹痛を起こしたり、意識混濁状態になる可能性があるので、妊娠中や授乳中はセントジョーンズワートティーではなく、別のハーブティーを飲むようにしましょう

セントジョーンズワートティーで癒しの時間を!

いかがでしたか?あまり聞き慣れない方も多いセントジョーンズワートティーについて、特徴や歴史、心や体に良い効果効能、おすすめの飲み方や飲むタイミング、副作用や注意点について詳しく紹介してきました。セントジョーンズワートティーはハッピーハーブと呼ばれるほど心に良い働きをもたらし、気持ちが落ち込んだときやストレスを感じたときにリラックス効果を与えてくれる優秀なハーブティーでした。

ぜひこちらを参考にして、毎日のティータイムや食後にセントジョーンズワートティーを飲んで、ゆったりとしたくつろげる癒しの時間を過ごしてみましょう!

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