2019年02月07日公開
2024年09月02日更新
サバの味噌煮のカロリーはどのくらい?水煮との違いや豊富な栄養価も!
サバの味噌煮のカロリーは一体どれくらいあるのでしょうか?和食の定番おかずとして人気を誇るサバの味噌煮ですが、味が濃いので高いカロリーのように思えますが、魚なので低いカロリーのようにも思えます。缶詰も人気で、スーパーやコンビニでもサバの味噌煮の缶詰めが売られており、手軽にサバの味噌煮を食べることができます。今回はそんなサバの味噌煮のカロリー・糖質量・脂質を、サバの味噌煮・水煮のサバ缶のカロリーや糖質量と比較し、サバの味噌煮の優れた栄養素、健康やダイエットにも良い効果などを詳しく紹介します。
目次
サバの味噌煮はカロリーや糖質に脂質が高い?低い?
カロリー
サバの味噌煮は、サバの大きさや調味料によって差がありますが、一般的なサバの味噌煮100gあたりのカロリーは、約217kcalくらいになります。1人前のサバの味噌煮のカロリーは160gほどなので、1食に換算すると347kcalと意外にカロリーが高いです。
ほかのサバ料理では、サバの塩焼きのカロリーが100gあたり約200kcal、鯖寿司のカロリーが211kcal、サバの竜田揚げのカロリーが約255kca、しめ鯖のカロリーが約339kcalとなります。他のサバ料理と比べると、サバの味噌煮のカロリーは中間くらいのカロリーということがいえます。
また他の主菜のカロリーは、肉じゃがの1人前のカロリーは528kcal、ハンバーグのカロリーは439kcal、豚のしょうが焼きのカロリーは248kcal、アジフライのカロリーは224kcalとなります。他の主菜のカロリーと比較すると、サバの味噌煮のカロリーはさほど高いカロリーではないようです。
大人の1食分の摂取カロリーの平均は、男性なら850kcal、女性なら650kcalが目安です。サバの味噌煮の1人前のカロリーは347kcal、ご飯茶碗1杯のカロリーが268kcalなので、合わせてすでに615kcalのカロリーになります。こう考えると、サバの味噌煮のカロリーは高く感じます。他の副菜を野菜中心の低カロリーなメニューにするのがおすすめです。
糖質量と脂質量
サバの味噌煮の糖質量は、100gあたり6.6gになります。低糖質と呼ばれる食品は、糖質量が100gあたり5g以下とされているので、サバの味噌煮は低糖質まではいかないもののかなり糖質が低い食品といえます。1人前160gのサバの味噌煮を食べたとしても、9.9gの糖質量になります。ほかのサバ料理で見てみると、サバの塩焼きが約1.1g、サバの竜田揚げが約7.6gで、サバ料理は全体的に糖質量が低いようです。
サバの味噌煮の脂質量は、100gあたり13.9gほどになります。脂質量は目立って多いわけではありませんが、サバは魚類の中でも脂質が多い魚です。サバの味噌煮はカロリーも高いことから、ダイエット中の方はあまりサバの味噌煮を食べないほうが良さそうに見えますが、サバに含まれる脂質は不飽和脂肪酸が主なものであり、ダイエットにも効果のあるさまざまな効能を発揮します。
鯖のカロリーと糖質量
調理する前の鯖のカロリーは、100gあたり202kcalになります。1尾の可食部が約100gなので、1尾あたりのカロリーにもなります。鯖以外の魚のカロリーを見てみると、鮭のカロリーが約138kcal、アジのカロリーが約121kcal、マグロのカロリーが約125kcalなので、鯖は魚の中でもカロリーが高い方ということになります。
また鯖の糖質量は、100gあたり約0.3gと、とても糖質の低い食品です。鯖以外の魚の糖質量は、鮭が約0.1g、アジが約0.1g、マグロが約0.1gとなり、鯖をはじめとした魚は全体的に糖質が低い食品だということがわかります。
サバの味噌煮を簡単に食べられるサバ缶について
サバ缶味噌煮のカロリーと糖質
サバ缶味噌煮のカロリーは、メーカーによって製法や味付けに違いがありますが、100gあたりのカロリーは180kcalほどになります。サバ缶は1缶約200gくらいなので、サバ缶1缶のカロリーは約360kcalになります。またサバ缶味噌煮の糖質量は、100gあたり約6.6gになります。脂質は約13.0gです。
サバの味噌煮は、缶詰にすると低いカロリーになります。しかしサバ缶味噌煮は、手軽にサバの味噌煮が食べられる一方で、サバの味噌煮より量が多く缶に入っているため、1食分のカロリーとしてはサバ缶味噌煮のほうが高いカロリーになってしまいます。サバの味噌煮以外のおかずやご飯でカロリーを調整しながら、上手に摂取するのがよさそうです。
サバ缶水煮のカロリーと糖質
サバ缶水煮のカロリーは、100gあたり120kcalほどになります。1缶あたりのカロリーは240kcalということになります。また糖質量は、100gあたりで0.2gになります。脂質は約8.0gです。
味噌煮と水煮の違いは?
サバの味噌煮は味付けに味噌などの調味料を使用しており、水煮よりもカロリーや糖質量、脂質も高くなります。一方サバの水煮は、鯖を水または塩水で煮たもので調味料を使用していません。味噌煮と比べるとカロリーが低く、糖質量や脂質も低いので、ダイエット中の方にはサバの水煮を食べるのをおすすめします。サバの水煮がサッパリしすぎて食べにくい方は、サラダやゆで卵などと和えて工夫して美味しく食べましょう。
またサバの味噌煮を作る際に調味料を少なくしたり、カロリーの少ない調味料を使用したりにすれば、低いカロリーでサバの味噌煮を食べることができます。
サバの味噌煮の栄養素【サバ編】
EPAで血液サラサラ
サバの味噌煮にはEPAという栄養素が豊富に含まれています。EPAとは、エイコサペンタエン酸という脂肪酸で、鯖をはじめ青魚に多く含まれており、鮮度がよく脂がのった魚ほど多くのEPAを含んでいます。血栓を防止したり血中のコレステロール値を低下させる効果があります。さらに動脈硬化や心筋梗塞などを予防する効果が期待されます。また脳の機能を高める作用も注目されていて、認知症の予防などの効果が研究されています。
美肌にも高い効果が見込まれており、抗炎症作用もあることからアトピー性皮膚炎やにきびの改善、きめ細かい肌を保つ美容の効果もあります。また鯖だけでなく味噌にも美容効果があり、サバの味噌煮はサバ、味噌ともに美容に優れた効果を発揮します。
ビタミンDでカルシウムの吸収をサポート
サバの味噌煮は、ビタミンDの栄養素を魚の中でも多く含んでいます。ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収をサポートし、骨の形成を助けたり骨を強くしたりする効果を発揮します。また血中のカルシウムを一定に保つことで、神経伝達などをスムーズにする作用もあります。またビタミンDは紫外線に当たると生成される栄養素で、ビタミンDが不足しがちな方は日光浴をしたり、鯖などを食べて摂取するのがよいでしょう。
DHAで脳を活性化
サバの味噌煮はDHAを豊富に含んでおり、DHAとはドコサヘキサエン酸という脂肪酸で、脳を活性化させる働きがあることで有名な栄養素です。DHAは認知症やアルツハイマー病を予防する効果や、中性脂肪を減らしたり生活習慣病にも効果のある優れた栄養素です。また悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす効果やストレスの緩和など精神面への効果も知られています。
サバの味噌煮の栄養素【味噌編】
リノール酸で美白効果
サバの味噌煮にはリノール酸が豊富に含まれています。リノール酸は身体に不可欠な必須脂肪酸で、身体のエネルギー源になったり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効果を発揮します。リノール酸が不足すると、代謝に影響を及ぼして抜け毛が増えたり傷の回復が遅くなったりします。
またサバの味噌煮に含まれるリノール酸は、保湿や抗炎症効果もあり、肌の水分を維持して保護してくれるので、肌をなめらかにしたり美白効果も期待でき、化粧品などにも使用されています。
しかしリノール酸は摂り過ぎてしまうと、逆に悪玉コレステロールや中性脂肪を増やしてしまい、血栓ができて動脈硬化の原因になってしまう懸念があります。さらに心筋梗塞やアレルギー、ガンの原因になるとも言われているので、リノール酸だけとり過ぎないように適度な量を心がけることが大切です。
ビタミンEでアンチエイジング効果
サバの味噌煮にはビタミンEが豊富に含まれていおり、ビタミンEは強力な抗酸化作用を持っているため活性酸素を除去してくれる作用があります。血中の悪玉コレステロールの酸化を抑制して血栓ができるのを防ぐ効果があります。老化の最も多い原因となる脂質の酸化を予防し、また毛細血管を拡張して肌荒れを解消したり、血流の促進を促したりして、美肌やアンチエイジング効果が期待できます。
また血流が促進されることで、冷えや肩こりなどの症状の緩和にもつながります。さらに女性ホルモンの分泌を調整して生殖機能にも働くため、不妊治療にも使用されています。
イソフラボンで女性に嬉しい効果
サバの味噌煮には、イソフラボンが豊富に含まれています。イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをするポリフェノールの一種で、植物エストロゲンとも呼ばれて女性の健康や美容に役立つ効果があることで注目されています。女性ホルモンのバランスを整えて、更年期障害や月経前症候群の緩和に効果があります。また骨粗しょう症の予防や、美肌・美髪にも効果が期待できます。
コリンやサポニンでダイエット効果
サバの味噌煮にはコリンの栄養成分が含まれています。コリンは細胞膜の主要成分であるリン脂質の抗生物質で、体内ではほとんど合成されないため食品から補う必要があります。コリンは、脳や記憶の能力を高める効果があり、認知症の予防に効果が期待できます。また肌に潤いを与えてしみやしわ、肌荒れなどを改善してくれます。コレステロールの排出作用もあるので、ダイエットにも効果が期待できます。
またサバの味噌煮にはサポニンという栄養成分が含まれており、抗酸化作用により活性酸素を除去して酸化を防ぐことで、動脈硬化などの予防に役立ちます。また余分な脂肪の蓄積を抑制する働きがあり、脂肪の燃焼を促進し肥満予防につながるので、ダイエット効果がアップします。
サバの味噌煮の豊富な栄養効果をサバ缶で簡単に摂取しよう!
いかがでしたか?日本の和食おかずの定番であるサバの味噌煮について、サバの味噌煮のカロリーや糖質量、手軽にサバの味噌煮が食べられるサバ缶のカロリーや糖質量、サバの味噌煮の栄養素とそのさまざまな効果について詳しく紹介してきました。
サバの味噌煮は意外にカロリーが高い食品でしたが、糖質量がかなり低く、健康や美容だけでなくダイエットにも良いさまざまな効果が期待できる優れた食品でした。もちろん自分でサバの味噌煮を作っても美味しいですが、手軽にサバの味噌煮の栄養素を摂取できるサバ缶を利用しても、栄養素は変わりません。カロリーに気を付けながら、上手にサバ缶を利用してサバの味噌煮を食べてダイエットにも良い効果を発揮させましょう!