2019年02月07日公開
2024年09月02日更新
食べられるサボテン【グラパラリーフ】とは?気になる味や食べ方も!
食べられるサボテングラパラリーフを知っていますか?食べるサプリメントとも呼ばれる食用サボテンは日本ではあまり馴染みがありませんが、世界中で食べられているサボテンです。最近になりデパートでも見かけるようになりました。しかしまだ普及するには至っていませんが、野菜のサプリメントと呼ばれる秘密は栄養価が抜群に高いからです。今回はグラパラリーフに焦点を当て、食べられるサボテングラパラリーフとは?気になる味や食べ方も紹介しました。グラパラリーフの育て方から使い方、栄養豊富なレシピまで紹介します。
グラパラリーフは食べられるサボテン!
グラパラリーフは食べられるサボテンとして、世界中ではよく知られています。日本ではデパートや園芸用品店などで見かけるようになりましたが、まだ馴染みがなく認知度はありません。そこで今回は、グラパラリーフに焦点を当てて、食べられるサボテングラパラリーフとは?気になる味や食べ方、さらにはレシピも一挙紹介します。
どんなサボテン?
グラパラリーフとはどんなサボテンなのか、日本ではあまり聞きなれませんが、メキシコ原産の多肉植物を食用に品種改良したサボテンのことを言い、世界中でも野菜として食べられています。ちなみに英語ではゴースト・プラントと呼ばれています。日本ではグラパラリーフの名前の他にも「朧月(おぼろづき)」や「はりんご」という名前で品種登録をしています。ガーデニングにこだわる家庭の庭先や玄関で見かけることもあります。
生命力が強い
グラパラリーフは生命力が非常に強いのが特徴で、その繁殖力はパック詰めで流通している間にも葉の付け根部分から新芽や根が伸び出してくるほどです。繁殖力が最強に良いことから、育てやすいことでも知られています。葉を土の上に置いておくだけですぐに芽を出して根を伸ばし、ぐんぐんと成長していきます。あっという間に生い茂るほどになるので、適度に摘み取り料理に活用できます。そんなレシピの数々も後に紹介します。
世界では野菜として食べられている
グラパラリーフは世界では野菜として食べられるサボテンの一種です。生で食べられるので、その食感は肉厚でサクサクした歯ごたえと酸味が特徴で、味わいは青りんごに例えられることが多く「はりんご」とも呼ばれます。歯ごたえや食感は良いですが、レモン並みの酸味があり、さわやかな風味です。
グラパラリーフの豊富な栄養と効能
グラパラリーフは、20種類以上ものミネラル分があり、ビタミンやアミノ酸も豊富に含まれています。カルシウムやマグネシウムは、あの青汁に含まれていることで有名な野菜「ケール」と同じくらいの成分があるということですから「野菜のサプリメント」とも呼ばれ、世界中でもグラパラリーフの豊富な栄養と効能には早くから注目していたことがうかがえます。次にグラパラリーフの栄養素について細かく分類してみました。
カルシウムで骨粗しょう症の予防
グラパラリーフには現代人に不足しがちなカルシウムが豊富に含まれています。また、カルシウムの吸収をさらにアップさせる効果があるマグネシウムも多く含まれているので、互いの相乗効果でより高い作用が期待できます。カルシウムは骨の形成に大事な栄養素で、骨粗しょう症の予防になります。また、筋肉を動かす指令を出したり自律神経のバランスには欠かせません。
カルシウム不足が続くと、カルシウムが血管内に蓄積して動脈を硬くしてしまう恐れがあるので、カルシウムが豊富なグラパラリーフを食べることで、高血圧の予防にもつながります。生サラダなどで、グラパラリーフの栄養素を体内にしっかり摂り入れましょう。
マグネシウムでイライラ解消
グラパラリーフにはマグネシウムも豊富に含まれており、血圧を安定させる効果があります。また、神経の興奮を抑える作用もあるのでイライラを解消し、精神的疲労の改善にもなりますので、野菜のサプリメントであるグラパラリーフは積極的に摂ってほしい成分です。
ビタミンで美肌やアンチエイジング効果
グラパラリーフにはビタミンA、B1、B2、C、Eといった、非常に多くのビタミンが含まれていますので、美肌効果に期待ができます。これらのビタミンには肌の酸化を予防し、シミやたるみなどのトラブルを抑制します。またビタミンの他にフラボノイドの抗酸化作用もありますので、アンチエイジング効果も期待されるなど、女性にとって嬉しい効果がありますので、グラパラリーフをさまざまな料理に取り入れましょう。
食物繊維で腸内環境の改善
グラパラリーフには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維を摂ると腸内で善玉菌の栄養となり善玉菌を活性化する作用もあるので、腸内環境を改善し便通も改善する効果が期待できます。また牛乳や肉など、腸内の悪玉菌が喜ぶような動物性脂肪はないので、腸内を善玉菌で保つことができます。
グラパラリーフの味と使い方・レシピ
味は?
グラパラリーフの味は、みずみずしい食感やさわやかな青りんごのような酸味が味わえます。シャキシャキした食感がまた他の野菜とは違うのも魅力です。使い方としてはドレッシングと和えたりスープに加えたりと、アレンジしてみるととても食べやすくなります。野菜のサプリメントと言われるグラパラリーフは栄養満点なので、さまざまな使い方で料理の幅を広げてみて下さい。
生でサラダに
グラパラリーフは生のまま食べられますので、生サラダのトッピングにもその見た目にも可愛らしい形状からおすすめです。グラパラリーフはたった4枚の葉で牛乳100mlと同じ程度のカルシウムが摂れるので、ぜひサラダに加えて下さい。グラパラリーフの酸味が苦手な方は、使い方としてグラパラリーフと相性の良いドレッシングを探して利用してみるのもおすすめです。1人分のレシピは下記の通りです。
- 好みのレタスの葉4~5枚
- ミニトマト1個
- 生ハム4枚
- クリームチーズ適量
- グラパラリーフ4枚
- 好みのドレッシング適量
- 野菜はすべてきれいに洗って水気を切っておきます。
- グラパラリーフはクリームチーズと生ハムで包み込みます。
- レタスとミニトマト、2を皿に盛り付け、ドレッシングをかけたら完成です。
スムージーやヨーグルトになどに混ぜる
グラパラリーフを使ったグリーンスムージのレシピを紹介します。野菜の味わいがちゃんと感じられて、意外と飲みやすいと好評です。生のグラパラリーフが苦手な方でもおすすめな使い方として紹介したいのが、このスムージーです。スムージーにすれば苦手も克服できて、栄養価もしっかり摂れるので最適です。サプリを摂っている気分で飲めるスムージーは忙しい朝にもぴったりです。1人分のレシピは下記の通りです。
- ベビーリーフ30g
- グラパラリーフ4枚
- 豆乳150cc
- はちみつお好みで適量
- ミキサー1台
- 全ての材料をミキサーに入れて、好みの状態になるまで撹拌したら完成です。
スープの具にも
グラパラリーフはスープにしても美味しいです。その使い方は他の野菜と一緒に刻んで煮込みます。グラパラリーフの酸味とコンソメがよく合い、野菜のパプリカとの相性も良くて、体が喜ぶスープです。1人分のレシピは下記の通りです。野菜の旨みをギュッと凝縮したスープの美味しさを楽しんで下さい。
- 玉ねぎ1/4個
- 人参1/4個
- じゃがいも1個
- パプリカ1/4個
- グラパラリーフ4枚
- ベーコン20g
- コンソメ適量
- 塩・こしょう各少々
- オリーブオイル少々
- 水250ml
- 野菜とベーコンは全てみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルを入れて火にかけます。1の野菜とベーコンを炒めます。
- 野菜とベーコンがしんなりしてきたら水とコンソメを加え、蓋をして野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
- 塩・こしょうで味を整えたら完成です。
グラパラリーフの育て方
栽培で使うもの
グラパラリーフは繁殖力が非常に強いため、初めて栽培に挑戦する方でも失敗なく育てやすい植物です。ただ、グラパラリーフは寒さには弱い性質なので、育て方のポイントは温度が管理できる室内で育てるほうが向いています。室内では、なるべく日当たりが良くて風通しの良い窓辺などに置いておくと、すくすく育つので手間がいりません。
グラパラリーフの栽培に必要なものはグラパラリーフの苗、栽培用のポット、土、液体肥料になります。これらはすべてホームセンターの園芸コーナーで手に入れることができます。育て方のポイントはたくましく育つ植物なのでそのままでもすくすく育ちますが、多肉の葉の色がきれいになるよう、液体肥料を水で薄めて生育期に週1回ほどを何度かに分けて与えます。休眠期があるので、冬の間は肥料は与えないように気を付けて下さい。
育て方は簡単
グラパラリーフの育て方のポイントは、サボテンの一種なので日当たりの良いところで育てましょう。そして雨風がしのげる場所を確保して下さい。春から秋の生育期にかけては土が乾燥したらたっぷりと水をあげるようにします。冬の時期は土が乾きにくいので3~4週間に1度の水やりで大丈夫です。繁殖力の強いグラパラリーフは、鉢の土の上に葉を並べるだけで育ちますので、育て方はとても簡単です。
増やし方
鉢の植え替えなどの難しい作業は必要なく、3~4週間ほど経つと小さな新芽が出てあっという間にすくすくと成長し増えていくので育て方が楽です。葉もどんどん増えていくので、観葉としても楽しめてさらに料理としての使い方もできるので嬉しいです。ぜひ楽しく育てて美味しく調理してみてはいかがでしょうか?
グラパラリーフを育てて天然のサプリにしよう!
今回は、食べられるサボテングラパラリーフとは?気になる味や食べ方も一挙紹介しました。世界中で野菜として親しまれているグラパラリーフにはたくさんの栄養素とサプリ効果があったことが分かりました。日本でも今後スーパーフードとして注目の野菜になるかもしれません。育てやすく繁殖力の強いグラパラリーフは育てながら食べることもできる楽しいフードです。ぜひ皆さんも育てながら料理にも取り入れてみませんか?