東京でそばを食べるなら?江戸の雰囲気も楽しめるおすすめの老舗と人気店
手軽なものから本格的なものまで国民に広く愛されている和食がそばです。東京ではそばの消費量が全国一であり、江戸時代から庶民の味として広めてきた歴史があります。東京のそばには三種類あり、それぞれに特徴があります。老舗と呼ばれる店も数多く存在しているのです。
目次
東京の本格的な老舗そばを紹介
東京の和食の文化
年越しそばや引っ越しそばをはじめとして、そばは日本人の食文化に欠かせないメニューの一つになっています。駅には立ち食いそばの店が必ずと言っていいほど存在し、手軽に食べることのできる料理であるとともに、和食の旅館や料亭でも献立の一つとして提供される由緒正しい料理の一つでもあります。暖かいかけそばからそばの風味を直に楽しめるもりそばなど食べ方にもバリエーションが多いのがおすすめの理由です。
ツルリとした食感が魅力的なそばは、江戸の庶民の味として代々受け継がれてきました。今でも東京の庶民の味として天ぷらやお寿司、そしてウナギなどと同じくそばは伝統の味として和食の王道となっています。普段何気なく食べているそばにも種類や歴史がそれぞれあります。江戸から東京の文化への変化と、そばの歴史と魅力について紹介します。
東京ではそばは昔から愛され続けられてきた
東京ではそばの消費量が全国一
そばは白色が一面に広がるそば畑の実が原材料になっています。今は日本全国で北海道が一番収穫量が多くなっています。また信州などそばが有名な地域も日本の中にはたくさんあります。その歴史はとても古く約9000年も昔に中国から渡ってきたとも言い伝えられています。当時はそばの実をそのまま食べるのが主流でしたが、やがてそばもちやそばがきなどに加工して食べるようになりました。そして東京が一番の消費量を誇ります。
そばを知る!
そばは季節の行事やイベントなどで食べられることが多い和食です。ちょっとだけ知識としてそばを知っておくと意味を考えながら味わうことができます。年越しそばは年末に食べるそばです。東京以外の地域によっては年明けに食べることもあります。細く長く長寿を祝って食べることが言い伝えです。また年をまたいで食べると厄を持ち越すため年内に食べ終わる必要があります。
そして今と同じようにそばを茹でて麺類として食べるようになったのは江戸時代です。つなぎを使わない十割そばから小麦粉をつなぎとして利用する事も行われていたのです。江戸の町では、現代のチェーン店のようにそば店が数えきれないほど存在するほど人気だったのです。その中のいくつかの店が東京で今でも暖簾を出している老舗となり、東京の食文化を支えているのです。
引っ越しそばは、近くという意味であるそばとの語呂合わせと末長い(細長い)お付き合いという意味があります。向こう三軒両隣に配るのが一般的です。引っ越しした本人が食べるのでなく、隣近所に配るものが正しい引っ越しそばなのです。今は、このような風習も薄れてきていますが、そばを用いた縁起担ぎや親睦なども江戸時代から今の東京へと受け継がれてきたのです。
東京のそばの三大系譜とは?
和食ならではの歴史として江戸のそばには大きく3つの種類があります。江戸そば御三家とも呼ばれています。一つは砂場そばです。ルーツは江戸ではなく大阪です。大阪城築城のころに起源があります。特徴は濃いめのつゆで甘口に仕上げていることです。店によって個性を出すこともできるため、同じ砂場そばでも種類が豊富であることもおすすめの理由になっています。
次に更科そばです。白く透き通るような麺が特徴になっています。御前そばとも呼ばれており、信州が起源となっています。そばの実の芯だけを集めた一番粉を使用している贅沢な一品です。細くてもコシのある麺は上品さを醸し出しており、そば通でなくても人気になっています。東京では更科そば専門店などと看板を掲げている店も多くなっているため、東京の老舗めぐりにおすすめのそばです。
最後に藪そばです。唯一東京がルーツのそばです。雑司ヶ谷が起源となっており、現在の豊島区に位置しています。特徴は緑がかった麺です。そばの実の甘皮を利用しているためであり、辛口のつゆも特徴になっています。そば全体につけるのではなく、少しだけつゆに絡ませて食べる方法がおすすめです。
東京で本格的な砂場そばの老舗
大坂屋砂場
1872年創業の老舗です。東京都港区虎ノ門にあり、もりそばが人気のおすすめメニューです。ビルが立ち並ぶ現代のビジネス街の中に、昔ながらの趣を持った建物が印象的で歴史を感じさせてくれます。そばは日本一の収穫高を誇る北海道産を利用しています。
砂場総本家
東京都荒川区南千住にある砂場総本家は、その名の通り大阪の本家の砂場を江戸で引き継いだ老舗です。商店街の中にある木造店舗が特徴的で、1954年には建物が荒川区の文化財指定を受けるなど歴史的な象徴にもなっています。せいろやもりそばがおすすめのメニューで、リーズナブルな料金で提供しているのが魅力の一です。
東京で本格的な更科そばの老舗
総本家更科堀井
更科そばはその名を看板や暖簾に利用している店も多くなっているのが特徴です。総本家更科堀井は東京都港区麻布十番に本店を構えるとともに、立川に支店を持っています。そばは北海道産を利用しており、季節のかわりそばを提供するなどメニューも豊富に取り揃えています。230年の歴史を持つ老舗で立派な店舗が特徴です。
能登治
能登治は東京都港区新橋にあるそば屋です。明治16年に移転し今の店舗に変わっています。店舗は現代的に改築されていますが、メニューは由緒ある更科そばです。能登治の治は明治に移転した為、その文字を利用しています。鴨せいろや合鴨そばが人気のメニューになっており、季節のメニューも取り揃えています。
永坂更科布屋太兵衛
伝統の蕎麦に舌鼓がキャッチフレーズになっている永坂更科布屋太兵衛は全国に店舗を構えています。東京が最初の店舗として営業を開始しましたが、今では全国どこでも同じ味を味わうことができます。さらにネットショッピングまで行っており、現在ニーズにマッチしたビジネスを行っています。純粋な更科である御前そばから二種類のそばを楽しめる二色そばも定番のメニューです。
東京で本格的な藪そばの老舗
かんだやぶそば
店の名称の通り東京都千代田区神田にあるかんだやぶそばは、木造二階建ての立派な店舗で都心に位置する歴史ある建物が特徴です。広い敷地に庭を持っており、和の安らぎを感じることができる老舗です。店舗の中に喫煙所を設けたりバリアフリーの設計にするなど老舗の中でも現代人のニーズを大事にする文化も持っています。人気メニューは季節ごとに変わる旬のおすすめ品です。
並木藪蕎麦
まんが美味しんぼにも登場したことのある並木藪蕎麦は行列ができるほどの人気のある老舗です。歴史ある古壁が自慢でしたが最近塗り替えられ白色の壁に変わっています。季節の山菜と緑の藪そばが食欲をそそる天ざるが人気のメニューです。なんといっても美味しんぼにも登場したつゆが一番の自慢です。
そばの正しい食べ方をレクチャー
食べ方を気にしないで食べるのが一番おいしく食事をする方法なのですが、歴史のある和食である以上、一定の作法は抑えておきたいものです。そばを注文すると薬味やそば湯などが一緒についてきます。正しい順序やタイミングはご存知ですか?老舗で味わうのであれば、流儀に沿って食べるのが粋です。老舗の暖簾をくぐる前に食べ方をマスターしておきましょう。
まずそば本来の味を味わうのが礼儀です。薬味はそば本来の味を隠してしまうからです。そのため最初は薬味を付けずにそばをそのまま食べます。もちろんつゆにもつけずにです。そば本来の風味を楽しむことから始まるのです。次につゆをそのまま味わいます。つゆは店にとって自慢の品です。手間暇かけて出しているつゆの味を楽しむことも礼儀の一つです。
ようやく薬味の出番です。薬味をそばつゆに入れる人は多くいます。でも、その都度適量をそばに直接乗せて食べるのが風味を楽しむことができます。食べ方はそばの半分程度につゆを付けて一気に食べます。もちろん藪そばのようにつける量が少なくすべき種類もあります。音を立ててはならないという説もありますが、音は出しても構いません。
そばつゆに薬味を入れないのは天そばなどを注文した時の天つゆにも使用するからです。そばのつゆは万能なのです。そばは豪快に一気に食べ終わることが大事です。そばもラーメンと同じで伸びてしまいます。伸びるとちぎれやすくなるため、短時間で食べ終わることが最後までおいしくいただくコツです。
食後のお楽しみはそば湯です。そば湯はつゆを適度に薄めていただきます。体が温まるとともに、そばつゆ本来のだしの味も味わうことができるのです。作法といってもそんなに難しいものでありません。作法に則って食べると一層おいしくいただくことができるからです。ぜひお試しください。
東京のそばの名店めぐりで貴方もそば通に!
江戸時代から繁盛しているそば屋は東京のいたるところにあります。老舗以外にもおいしいそばを提供している店はたくさんあります。そばを知ることでそばの味わいを深く知ることができるようになります。同じジャンルのそばでも店によって味付けや麺が異なるのも特徴です。東京には多くのそば屋があります。食べ比べをすればもっとそばを知ることができるようになります。和食の王道を貴方も極めてみませんか?