ブルーチーズのおいしい食べ方とは?種類や癖のある特徴も解説!
ブルーチーズは癖が強いというイメージです。一般的なチーズと癖が強くて特徴的なブルーチーズとでは食べ方にも違いがあります。癖が強くてもブルーチーズの特徴を知ればおいしいチーズ料理を楽しめます。どう調理したらブルーチーズがおいしくなるのかわからないというお悩みを解消する食べ方も紹介します。ブルーチーズもいろいろな種類がありますが、今回は人気のあるゴルゴンゾーラやロックフォールそして癖が強いスティルトンについておいしい食べ方を調査してみました。
ブルーチーズはどんなタイプのチーズ?
青カビを熟させたチーズ
ブルーチーズ!そのブルーチーズの歴史は2000年ほど前までさかのぼります。フランスではブルーチーズを最古のチーズと言われギリシャの神話においてもブルーチーズはおいしいチーズとして登場しています。ブルーチーズの中でもロックフォールについてブルーチーズを印象付けるユニークなお話が残っています。ロックフォールという村に牛飼いがおりました。なぜか洞窟にお弁当で持ってきたチーズを忘れてしまったのです。
取りに戻ったとき、すでにチーズはかびだらけでした。これはダメだと捨てようとしました。しかしもったいないと思い、かびを取り除いて食べてみました。なんということでしょう。意外にもこのチーズがおいしくなっていたのです。ロックフォール村の洞窟では特徴のあるおいしいチーズができるといわれています。今もなおフランスではブルーチーズの仲間のロックフォールチーズは原産地認定がされています。
青カビは体に悪い?
ブルーチーズにもいろいろな種類があります。ゴルゴンゾーラ、スティルトンそしてロックフォールなどです。青かびタイプのブルーチーズはチーズの中から熟成していく特徴を持っています。ブルーチーズは青かびで熟成されます。かびというと食パンやみかんなどに現れる青かびをイメージしてしまいますが、ブルーチーズの青かびは食用として無害なもので制度認定されているのです。
ブルーチーズの青かびは無害です。ブルーチーズに含まれている成分がパルミチン酸というもので体に良い効果を持っています。さらにブルーチーズの一種であるロックフォールに含まれている青かびはペニシリウム・ロックフォルティというものです。そもそも自然界に存在するかびの毒素というものは非常に弱いものが多いのです。青かびタイプのブルーチーズはおいしく安全な食べ方ができます。
かびときくと体に悪いと思いがちですが、ブルーチーズの青かびにはタンパク質、ビタミン類、ミネラルなど豊富な栄養素が含まれています。ブルーチーズの効能は血管を若返らせたり免疫力をアップさせてくれます。さらにブルーチーズは自律神経を調えてイライラ予防にも役立つものです。さらにさらにブルーチーズに含まれる青かびは良質のたんぱく質で出来ているので食べ方次第でダイエットにも役立ちます。
賞味期限はどのくらい?
通常市販されているブルーチーズの賞味期限は10日から14日程度がほとんどですが、ブルーチーズの種類や販売店の保管状況によっても変わってきます。ブルーチーズを購入するときは店員さんに確認してみるのもよいでしょう。購入したブルーチーズに青かびが多く出てきたら早めに使い切るようにしましょう。ブルーチーズの色が変色していたり青かび以外のかびがでてきたりアンモニア臭がしたら食べることは控えましょう
使いかけのブルーチーズの保存法は、切り口をラップで密着するように包みさらにアルミホイルで空気を抜くようにして包みます。またはラップで密着して包んだブルーチーズをジップ付き袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。このひと手間で庫内のほかの食品にブルーチーズの臭いや青かびを移らせずにすみます。ブルーチーズを冷蔵庫に保存する場合はチルド室が適しています。ブルーチーズを冷凍保存すれば長期保存できます。
ブルーチーズの種類と特徴
最もポピュラーな「ゴルゴンゾーラ」
ブルーチーズの中で人気のゴルゴンゾーラは主にイタリアのロンバルディア州とピエモンテ州にまたがった地域で作られています。ブルーチーズの中でもゴルゴンゾーラはカードといって牛乳や山羊などの乳に酸などの酵素を作用させた凝固物と青かびを重ねて作ったものです。
カードと青かびを交互に重ねることにより筋のように青かびが現れます。ブルーチーズの中では比較的食べやすい種類のチーズです。特徴を活かした食べ方ができます。
ゴルゴンゾーラという名前の由来は放牧していた牛を休ませて、そのとき搾乳した場所がストウラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ村だったとう説があります。ゴルゴンゾーラの特徴はブルーチーズのタイプとしては柔らかで塩分控えめで癖が少ないことです。
ブルーチーズのひとつであるゴルゴンゾーラにはドルチェとピカンテという2種類があります。ブルーチーズの癖を知ってそのチーズの特徴にあった食べ方を楽しんでみてはいかがでしょう。
フランス最古のチーズ「ロックフォール」
ブルーチーズの一種であるロックフォールは南フランスの、歴史的に名高いロックフォール村が原産地です。フランスといえばチーズ王国といわれていて、そのなかでもブルーチーズとしては最古のチーズがロックフォールといわれています。これこそ青かびのブルーチーズの頂点ともいわれる由来です。ロックフォールチーズはこの地域の洞窟で熟成されて作られていました
ゴルゴンゾーラやスティルトンは牛の乳が主原料ですが、ロックフォールは羊乳で作られています。ロックフォールはブルーチーズの中でもより深いコクがあり濃厚な味わいです。ブルーチーズの特徴である塩味もかなり強く青かびの風味も強く感じられます。ロックフォールの癖のある特徴に衝撃を受ける人もいますが、慣れてくるといろいろな食べ方ができます。まさに通好みのブルーチーズです。
香ばしさが特徴の「スティルトン」
ブルーチーズの一種であるスティルトンはイギリスのダービーシャー州、レスターシャー州、ノッティンガムシャー州が原産地です。スティルトンはゴルゴンゾーラに比べると知名度はありませんが、欧州委員会において原産地名称保護の制度認定されています。
伝統に基づきスティルトンは円筒形でなくてはならない。またチーズの中心部から放射状にブルーチーズ特有の青かびがでていなくてはならないなどの条件を課せられて作っています。
ブルーチーズの一種であるスティルトンの特徴は個性的な強いにおいです。温めた乳に青かびと酵素を加えて凝固させ、ホエイと呼ばれる水分を除去します。これがカードという物質になり細かくして塩を加え型に詰めます。何度も反転させゆっくりと余分な水分をとばし熟成させてできあがるのです。これこそがブルーチーズの本元ともいえるでしょう。スティルトンの特徴を活かした食べ方もあります。
ブルーチーズの癖をマイルドにする食べ方
ブルーチーズとはちみつを組み合わせる
ブルーチーズの代表格であるゴルゴンゾーラの癖のある風味は青かびによって分解された脂肪やタンパク質から生まれました。はちみつをあわせる食べ方でブルーチーズのしょっぱさがマイルドに変わります。ブルーチーズの食べ方の定番としては食パンやバゲットにブルーチーズをのせてこんがりするまで焼いて、そこへはちみつをたらします。ほどよく溶けたブルーチーズにとろりとしたはちみつが絡まっておいしいトーストになります。
ドライフルーツやジャムと一緒に食べる
塩味の強いブルーチーズはしっかり甘みのあるドライフルーツやジャムと合わせる食べ方がおすすめです。さらにワインと一緒に食べたらブルーチーズのコクが広がりもう病みつきになるでしょう。ドライフルーツはブルーチーズの風味は残しつつ癖のある味をまろやかにしてくれます。ブルーチーズにおすすめなドライフルーツはレーズン、イチジク、アプリコット、ドライマンゴーなどです。
ドレッシングやソースにする
- ブルーチーズ25g
- ミックスチーズ15g
- 生クリーム100g
- オリーブオイル15㏄
- 塩コショウ少々
- ガラムマサラ1振り
- おろしたにんにく1片分
- 白ワインビネガー15㏄
- ブルーチーズ、ミックスチーズ、生クリームをフライパンで温めます。
- フライパンからブルーチーズなどを混ぜ合わせた生地をボウルに移します。
- 塩コショウ、ガラムマサラ、おろしたにんにく、白ワインビネガーと一緒に混ぜ合わせるとおいしい食べ方ができます。
ブルーチーズを使ったおしゃれなレシピ
おもてなしに「コンビーフとブルーチーズのカナッペ」
- コンビーフ缶100g
- 生クリーム100ml
- しおこしょう適量
- セルフィーユ適量
- ブルーチーズ20g
- イチジク(ソフトでドライなもの)2~3個
- はちみつとバゲット適量
- フードプロセッサーにコンビーフと生クリームを入れてペースト状になるまで攪拌させます。
- ペースト状になったらボウルに取り出し塩こしょうで味を整えます。
- 小さめのバゲットを食べやすいサイズの斜め切りにします。
- バゲットの半量はコンビーフのペーストを塗ります。
- 残りのバゲットに、1センチ角にカットしたブルーチーズとイチジクをのせます。
おとなの味「ゴルゴンゾーラ入りコロッケ」
- ゴルゴンゾーラ(ブルーチーズ)50g
- じゃがいも3個
- 玉ねぎ1/2個
- 卵4個(4人分)
- 小麦粉、溶き卵、パン粉適量
- バター適宜
- 塩少々
- オリーブ油適
- 玉ねぎはみじん切りにして、オリーブ油とバターを熱して炒めます。
- じゃがいもは皮つきで茹でて皮をむき粗みじんにします。
- じゃがいもに炒めた玉ねぎを加え塩で味を調えます。
- そこにゴルゴンゾーラチーズをちぎりながら加えます。
- 小判型に形成したら小麦粉、溶き卵、パン粉の順で衣をつけて、生地を俵型に形成します
- 180℃くらいの油でカラッとなるように揚げます。
- 好みの野菜を添えてできあがりです。
ブルーチーズを使って「風味豊かなチーズケーキ」
- ブルーチーズ30g
- クリームチーズ125g
- グラニュー糖15g
- 卵黄1個
- 生クリーム50g
- レモン汁少々
- 薄力粉10g
- クラッカー40g
- バター35g
- 小麦粉をふるいます。
- クリームチーズを室温に戻します。
- バターは溶かします。
- クラッカーはビニール袋に入れて砕きます。
- 溶かしたバターと合わせてよく揉み、チーズケーキの型に敷き詰めます。
- ブルーチーズとクリームチーズをボウルに入れて柔らかくなるまで混ぜます。
- グラニュー糖を加えてよく混ぜ合わせます。
- 卵黄をといてすこしずつ生地に混ぜ合わせます。
- 生クリームも数回に分けて生地に混ぜ合わせます。
- レモン汁も加えます。
- 薄力粉を加えます。
- 型に生地を流し入れます。
- 170℃のオーブンで35分ほど焼きます
- 冷めたら型から外してできあがり、デザートとしての食べ方になります。
ブルーチーズのいろいろな食べ方を楽しもう!
ブルーチーズは癖が強いからちょっと敬遠しがちでしたが、ブルーチーズの特徴を知ればいろいろな食べ方を楽しめます。またブルーチーズは数々の種類があります。レシピや調理方法次第でおいしい食べ方ができます。又組み合わせる食材によってさらにおいしいブルーチーズの料理が楽しめます。おいしいワインと共に、主役のおつまみにもブルーチーズを取り入れてみたいものです。