2019年01月10日公開
2024年08月28日更新
イトヨリのおすすめの食べ方を紹介!生態や特徴とは?
イトヨリという魚を知っていますか?イトヨリという魚は高級魚として扱われることもあり、繊細で癖がない味わいを楽しむことができる魚です。今回の記事では、イトヨリの旬や生態などを始めとして、味や特徴などについても紹介していきます。お刺身を始めとしたおいしい料理の作り方、食べ方などについても紹介していきますので、さばき方などもチェックして、是非イトヨリの味を楽しんでみてください。
イトヨリのおすすめの食べ方で食卓を彩る!
イトヨリは見た目も美しく、大きい物では高級魚として人気がある魚となっています。そんなイトヨリの美味しい食べ方についてチェックしてみませんか?美味しいだけではなく見た目も美しいという特徴を持っていますので、そのまま丸ごとイトヨリを使用した食べ方で楽しむのもおすすめです。まずは、イトヨリがどんな味を楽しむことが出来るのかについてみていきましょう。
イトヨリはどんな味?
イトヨリの味わいは繊細で癖がない物になっていますので、魚は少し苦手なものがある、という方でも美味しく楽しむことが出来るかと思います。水分を多く含んでいますので、口当たりも柔らかくなっています。お店で楽しむイメージが強いかと思われるイトヨリですが、自宅でもいろいろな食べ方で楽しむことが出来る魚となっています。早速イトヨリの美味しい食べ方、料理の作り方を見ていきましょう。
食べ方①刺身がぷりぷり絶品
まず最初におすすめする食べ方は、お刺身です。見た目もきれいなので、湯引きをすれば皮ごと見た目まで美味しく楽しむことが出来ます。皮があるのは苦手、という方なら、もちろん皮を引いても美味しく楽しむことが出来ます。皮を引いたイトヨリのさばき方やお刺身の作り方については後程詳しく紹介していますので、そちらの項目を是非チェックしてみてください。
食べ方②塩焼きでパリふわ美味しい
続いて紹介するイトヨリの美味しい食べ方は「塩焼き」です。料理としてはシンプルな作り方となっていますが、焼き加減に注意して作るようにしましょう。粗塩で素材の味を楽しみましょう!
- イトヨリダイ
- お酒大さじ1
- 粗塩少々
- 大根おろしおこのみで
- まず、イトヨリは内臓を取り出し、きれいに洗っておきましょう。洗った後は、キッチンペーパーなどを使用して水気を拭き取ります。
- イトヨリをバットに移したら、お酒大さじ1と塩ひとつまみとを振り、そのまま20分ほど置いておきましょう。
- キッチンペーパーで再び水気を拭き取ったら、イトヨリの両面に粗塩を少々振り、グリルに入れましょう。
- 両面焼きたいという場合には10分、水無しで片面焼きの場合には初めに8分焼き、その後裏返して更に6分ほど焼くようにしましょう。
- 1分ほどグリルの中で寝かせたら完成となります。焼き上げた後にしばらく寝かせることでふっくらと仕上げることが出来ます。シンプルにイトヨリのおいしさを楽しむことが出来る作り方となっています。
食べ方③酒蒸しで身がふっくらおつまみ
続いて紹介するイトヨリのおすすめの食べ方は、「酒蒸し」です。身がふっくらとした仕上がりとなりますので、ご飯のおかずにはもちろんお酒のおつまみにもピッタリの一品となっています。30分ほどで出来ますので、おかずにもおつまみにも楽しめる逸品を、と考えている方は是非チェックしてみてください。それでは、材料や作り方を見てみましょう。
- イトヨリ1尾
- しょうが1かけ
- ねぎ5cm
- 昆布10cm
- お酒50ml
- 水50ml
- 下処理用の塩小さじ1/2
- 下処理用のお酒大さじ1
- まず、イトヨリはうろこを取り除いておきます。うろこをきれいに取ることが出来たら続いてえらと内臓を取り除き、水洗いもしておきましょう。きれいにイトヨリを洗った後はキッチンペーパーなどで水気をふき、皮目には十字の切れ目を入れておきましょう。続いてその上からお酒、そして塩を振っておきます。
- 続いて、しょうがを薄切りにしておきましょう。また、ねぎは縦に切り込みを入れて芯を取り出したら千切りにしておきます。続いて水気にさらしたら、水気を切っておきましょう。
- フライパンに昆布、イトヨリ、しょうが、ねぎの芯、お酒、そして水を加えたら火にかけて煮立つまで蓋をして弱火で加熱していきましょう。時間はおよそ15分ほどです。
- 15分ほど加熱したら器に盛り、千切りにしたねぎをのせて完成となります。おつまみにもぴったりの作り方となっています。
食べ方④煮付けで家庭的な優しい味
続いて紹介するおすすめの食べ方は、「煮付け」です。甘めの味付けとなっており、ご飯も進む美味しさとなっています。お酒のおつまみにもピッタリのレシピとなっていますので是非チェックしてみてください。それでは、作り方と材料を紹介します。
- イトヨリ2尾
- 水50ml
- お酒大さじ1
- 砂糖大さじ1
- みりん大さじ1
- しょうゆ大さじ1
- しょうが千切り1/2片
- 長ネギ10センチほど
- まず、イトヨリは3枚おろしにしていきましょう。3枚おろしのさばき方、作り方は後ほど紹介していきます。また、付け合わせの長ネギは3センチくらいにカットしフライパンで焼きめがつくまで焼いたら、取り出しておきましょう。
- 続いて、フライパンに水、お酒、しょうがを入れたら煮立てて、イトヨリを入れたら少し煮ます。
- みりんと砂糖を入れたらさらに煮ていきましょう。
- 最後にしょうゆを入れて、さらに煮ます。付け合せのネギも加え、スプーンで煮汁をかけながら仕上げていきましょう。ご飯も進む、おかずにピッタリの作り方となっています。
食べ方⑤洋風の味付けも絶品
続いて紹介するおすすめの食べ方は、洋風料理です。さっぱりとマリネにするのもおすすめですし、見た目もオシャレで華やかなカルパッチョに仕上げるのもおすすめです。いろいろなレシピで、イトヨリをおいしく楽しんでみてください。
イトヨリはどんな魚かその魅力を紹介
イトヨリダイについて、おいしい食べ方を紹介してきました。続いては、イトヨリダイがどのような特徴の魚なのかを詳しく見ていきましょう。旬や特徴、生息地などの情報や、イトヨリの上手な選び方までを紹介していきますので、イトヨリを調理したい方にはもちろん、イトヨリ自体を詳しく知りたいという人もチェックしてみてください。
イトヨリの旬と生息地
では、イトヨリをより美味しく楽しむことが出来る旬の時期からチェックしてみましょう。イトヨリの旬の時期は10月がから2月ごろまでとされています。イトヨリという魚は一年中出回っている魚となっているのですが、産卵期が春から夏ごろとされていますので、旬の時期はそれよりも少しあと、という事になります。晩秋になったら、おいしい旬のイトヨリを探してみてはいかがでしょうか?
イトヨリの生息地は、長崎県や熊本県、そして山口県などで多く水揚げされています。九州地方が主なイトヨリの産地となっているようです。では、生態や特徴なども押さえておきましょう。
イトヨリの生態と特徴
晩秋ごろから旬を迎えるイトヨリの生態は、まず産卵期は春から初秋までとなっています。そしてエビ、カニや小魚などの小動物を食べているという生態になっています。また、イトヨリの分布は海外ですと台湾やフィリピン諸島、そしてオーストラリア北西岸などという生態です。40mから、250mほどの深さのところに生息しており、砂泥底にいるという生態も特徴となっています。
生態に続いて、特徴も見ていきましょう。イトヨリの特徴は白身魚であり、その見た目も美しい物となっています。底引き網で獲られたイトヨリは練り物の原料にされたりするのですが、釣ったものでおおきいものですと高級な魚として扱われるのも特徴となっています。関東よりは、関西地方の方が人気があるようです。漢字では「糸縒」と書き、イトヨリの美しい、特徴的な見た目を表すものとなっています。
また、「タイ」と名前についているのですがスズキの仲間であるという面白い特徴を持っており、イトヨリというのは「イトヨリダイ」「ソコイトヨリ」「モモイトヨリ」の三種類をまとめて指す言葉となっています。
イトヨリの選び方
特徴や生態に続いては、イトヨリのの選び方を紹介します。まず、目をチェックしてみましょう。目はきれいに澄んでおり、鮮やかではっきりとよく見えるものを選ぶようにしましょう。鮮度が落ちると目は濁ってきます。そして、身は触ってみて、ハリがあるものを選ぶことをおすすめします。えらもきれいな赤色をしているものを選ぶと完璧かと思います。
イトヨリの刺身のさばき方・作り方
新鮮なイトヨリを選んだら、お刺身にして楽しんでみてはいかがでしょうか?この項目ではイトヨリをお刺し身で楽しむためのさばき方や、お刺身の作り方などを紹介していきます。
さばき方①ウロコ・頭・内臓を落とす
イトヨリのさばき方は、まず最初はうろこから取り除いていきましょう。うろこは包丁を使用してとる場合もありますが、イトヨリのうろこは大きいので、うろこ取りを使用してとる方をおすすめします。鱗をきれいに取れたら、頭を落としましょう。胸ひれと腹びれも一緒に切り落とすようなラインで包丁の刃を入れて、頭をスパッと切り落とします。
続いては内臓を出していきましょう。包丁の刃をお腹から入れたら、肛門辺りまで刃を進めます。内臓のあたりには膜がありますのですぐわかるかと思います。その膜と血合いに切れ目を入れたら、指で内臓を洗い流せばきれいに内臓を取り出すことが出来ます。
さばき方②三枚におろす
内臓を取り出し、きれいに洗ったら頭の方から包丁の刃を入れ、尾の方まで進めていきましょう。背びれまで刃を入れるのではなく、中骨まで刃を入れて下半分だけカットするようにします。続いて、背中側も同様にはを入れていきます。こちらは背びれのあたりから刃を入れましょう。頭の方まで刃を進めたら、最後に尾の方からも刃を入れて、中骨から身を外すようにすれば身を取ることが出来ます。反対側も同様に身を外しましょう。
さばき方③皮をひいて柵を切る
それでは骨から取り外した身の皮を引いていきましょう。皮を下にして身をまな板の上に置いたら、身と皮との間に包丁の刃を入れます。皮を少し引っ張りながら、包丁を上下させて身から皮をはいでいきましょう。皮をはげたら、柵を切っていきます。以上でイトヨリのさばき方の説明は終了となります。
切った刺身を盛り付けて完成
柵をお刺身になるように切ったら、お刺身をお皿にきれいに盛り付けて完成となります。魚まるごとのさばき方というと難しそうに感じてしまいますが、手順もそれほど多くありませんので晩秋から旬を迎えるイトヨリを自分でお刺身にして楽しんでみてはいかがでしょうか?
イトヨリの釣り方
晩秋から旬を迎えるイトヨリを自分で釣ってみたいと思う方も多いかと思います。この項目では、イトヨリを釣るための情報を紹介していきます。仕掛けやポイントについても紹介していきますので、参考にしてみてください。
イトヨリの釣りシーズン
イトヨリを釣るのに適しているシーズンは4月から6月、そして9月から11月で、この時期ですとイトヨリをよく釣ることが出来ます。9月から11月ですと10月から2月の間というイトヨリの旬の時期ともかぶりますので、より美味しいイトヨリを狙うことが出来そうです。また、イトヨリだけを狙うよりもほかの魚と一緒に狙った方が効率よく釣ることが出来るそうです。
イトヨリを釣る際のタックル
続いては、イトヨリを釣るときのタックルについて見ていきましょう。イトヨリを釣るときに使用するのはアマダイ釣り用のロッドを使用するのがおすすめだそうです。アマダイの他にも、ホウボウを釣るためのロッドをそのまま使用することもできるそうですが、イトヨリ専用のロッドを取り扱っているお店もあるそうですのでこちらをチェックしてみても良いかと思います。
イトヨリを釣る際の仕掛け
イトヨリを釣る際の仕掛けについては、一般的な沖釣りのものと変わらないそうです。リーダーをメインラインに結んだら片テンビンを取り付けて、ハリスと針を取り付けましょう。ライン同士を結ぶ時は、ほどけにくいノットとなっている「FGノット」をおすすめします。イトヨリは海老やカニなどを食べるという生態ですので同じ甲殻類である、オキアミを餌として使用するのがよいそうです。
イトヨリ釣りのポイント
イトヨリを釣るときのポイントとしましては、しっかりと底を取って釣りをすることが重要となっています。イトヨリは海底付近に生息しているという生態となっていますので、イトヨリがいる底がとれていなければ海底にいるイトヨリを釣ることが出来ない、というわけです。時々は竿を上下に振って、アピールしてみることも忘れないようにしましょう。
イトヨリは寄生虫に注意!
また、自分で釣ったイトヨリを食べるというときは、寄生虫に注意しましょう。「アニサキス」は多くの方が知っているかと思われますが、自分で捌いて楽しむ場合には白いミミズのようなものが見えたら取り除き、食べてしまわないように気を付けましょう。アニサキスは食べた全員に影響があるわけではありませんが、激痛を感じる人もいますのでマイナス20度で24時間冷凍するなど、しっかりと対策もしておきましょう。
イトヨリが釣れたら色々な食べ方で楽しもう!
いかがでしたでしょうか?イトヨリは見た目も美しく、さっぱりとした味わいと楽しむことができ、大型のものですと高級魚として扱われている魚です。釣りでも釣り上げることができますので、イトヨリが釣れた際には是非絶品料理の数々で楽しんでみてください。