シチュ―は高カロリーで太る？ダイエット中の食べ方を解説！

老若男女問わず人気の洋食メニューといえばシチューです。寒い冬にあたたかいクリームシチューがあるだけで、ほっこりと心も体も温まります。シチューにはホワイトソースで作るクリームシチューと、お肉をたっぷりと入れて煮込んだビーフシチューがありますが、どちらもカロリーが高いというイメージではないでしょうか？最近体重が増えてきたという方やダイエット中の方は特にシチューのカロリーが気になることでしょう。

ところで、シチューを作るとき、どのようにして作っていますか？小麦粉やバターを使ってルーを一から作るという作り方もありますが、大抵の方は市販のルーを使ってシチューを作ることが多いと思います。実はシチューのカロリーは、作り方やルーの種類によってカロリーが大幅に変わってきます。

たとえばホワイトシチューで人気のルーのカロリーを比較してみると、S&Bクリームシチューは20gで112kcal、ハウスシチューミックスクリームは20gで77kcal、ハウス北海道クリームシチューは19gで82kcal、グリコクレアおばさんのクリームシチューは20gで114kcalとなっています。同じクリームシチューでも比べてみるとカロリーに差があることがわかります。

スーパーに行くと棚に並んでいるシチューのルーは、ホワイトシチューもビーフシチューもたくさんの種類がありますが、ダイエット中の方は何気なく選ぶのではなく、パッケージの裏をよく見てカロリーを比較し、低いものを選ぶようにするだけでシチューの総カロリーを抑えることができます。これからはカロリーを見比べることを心がけるとよいでしょう。

実際ホワイトシチューがどのくらいのカロリーなのか調査してみました。使用するルーの種類や作り方にもよりますが、ここでは鶏もも肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、牛乳で作った一般的なホワイトシチューのカロリーを見てみます。ホワイトシチューの1人前のカロリーは291kcalとなっています。ちなみにホワイトシチューと似た作り方のクラムチャウダーは369kcal、カレーは260kcalとなっています。

お肉を使った作り方のビーフシチューの場合はどうでしょうか？こちらも牛肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんで作った一般的な作り方のビーフシチューのカロリーをチェックしてみましょう。ビーフシチューの1人前のカロリーは340kcalです。バターや牛乳などをたっぷり使って作るホワイトシチューのカロリーは291kcalなので、お肉を使って作ったビーフシチューの方がカロリーが高いという結果になりました。

シチューのルーの作り方は小麦粉やバターなどカロリーの高い材料が使われているため、やはりカロリーが高めになってしまいます。それでも、例えダイエット中であってもシチューが食べたい、という方は、具材にちょっと気を配るだけでカロリーオフを叶えることができます。ダイエット中であっても食べたいものを我慢するのではなく、具材を変えたりして少し工夫することでカロリーオフできるということは覚えておいてください。

ダイエット中でも栄養をないがしろにしてはいけません。シチューに含まれる栄養を材料ごとにクローズアップします。クリームシチューにもビーフシチューにも欠かせない材料といえばにんじんです。にんじんに含まれる代表的な栄養素βカロテンは体内でビタミンAに変換され、髪の毛の健康を維持してくれたり、視力維持、粘膜や皮膚を健康に保つほか、のどや肺などの呼吸器系統を守る働きもあると言われています。

シチューに甘みや旨みをプラスしてくれる重要な食材、たまねぎも栄養満点の優秀食材です。たまねぎに含まれる代表的な栄養分、硫化アリルは血液をサラサラにしてくれますし、ビタミンCやケルセチン、プロトカテキュ酸といった抗酸化作用のある成分も豊富に含まれています。特にプロトカテキュ酸は緑茶のカテキンよりも高い抗酸化力があると言われていて、健康や美容効果が期待できます。

シチューによく使われるじゃがいもにも見逃せない栄養分が豊富に含まれています。あまり知られていませんが、じゃがいもにはビタミンCが豊富に含まれていてみかんと同じくらい、りんごの7倍もあります。ビタミンCは毛細血管、歯、軟骨などのを正常に保つほか、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防いだり、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を高めてくれます。

クリームシチューに使われる牛乳には、栄養素カルシウムが豊富です。カルシウムは歯や骨の主要な構成成分になるほか、細胞の分裂や筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作業の促進等に効果的です。特にダイエット中の方はカルシウム不足になりやすいので、ダイエット中の方は牛乳を積極的に摂取することをおすすめします。

ビーフシチューに使うワインやトマトといった赤い食材には、抗酸化物質がたっぷり含まれています。紫外線を浴びると体内で活性酸素が発生し、過剰に増えるとシミやシワの原因になります。肌をきれいに保ちたい方は、抗酸化物質をたくさんとるのが大切です。

ダイエットの天敵と思われがちですが、野菜や牛乳などを同時に摂取できるので栄養面では優秀なシチュー。さらに栄養価をアップさせたい方は、タンパク質が豊富な鶏肉を使ったり、かぼちゃやブロッコリーなどの緑黄力野菜をプラスするとよいでしょう。

ここからはシチューを作るときにカロリーをオフできる技を紹介します。まずシチューを調理する時最初に鶏肉や野菜を炒めると思いますが、油で炒めることでコクを出し旨みを閉じ込めてくれるのですが、油はやはり高カロリーです。カロリーオフしたいのであれば使う油の量は控えめにしたり、テフロン加工のフライパンで炒めるなど工夫することで、シチュー全体のカロリーを抑えることができます。

シチューを作るときは、カロリーの低い食材を選ぶのも大切です。特にシチューの定番具材鶏肉は皮の部分に油が多く、カロリーが高くなるので、カロリーオフしたければ皮を取り除いたり、ささみや鶏胸肉を使用するとよいでしょう。また野菜もカロリーの低い小松菜や白菜などを使用するとカロリーオフすることができます。

市販されているシチューのルーは前述のとおりカロリーに差があります。特にクリームシチューの場合「濃厚」「生クリーム」「チーズ」と謳っているものはカロリーが高くなりがちです。ダイエット中にシチューのルーを購入する際には、低カロリーなものをチョイスするとカロリーオフすることができます。

ダイエット中にはシチューの食べ方にも注意してみましょう。シチューは具材が柔らかく煮込まれているので噛む回数が少なく、早食いになってしまいがちです。シチューの食べ方では野菜サラダを一緒に食べることをおすすめします。咀嚼回数が増え血糖の急上昇を抑えてくれます。

シチューの食べ方で付け合せにパンを添える方も多いと思いますが、パンにつけるバターはカロリーが高くなっています。パンを食べるときはバターをつけず、シチューのルーをつける食べ方に変えるだけでカロリーオフすることができます。

シチューの食べ方で、一緒にごはんやパンといった炭水化物をついつい食べすぎてしまうという方も多いと思いますが、これはダイエットの的です。シチューを食べるときは炭水化物を控えめにしたり、パンはブランパンなど低糖質なものを選ぶなど食べ方に気をつけると摂取カロリーを抑えることができます。

シチューの食べ方だけにとどまらず、ダイエットの基本の食べ方ですが、食事は夜9時までに済ませるのが鉄則です。夜遅い時間の食事は寝ている間に胃腸が休まらず、代謝が悪くなったり、昼食後から時間が空きすぎてドカ食いの原因になるので注意しましょう。

シチューのカロリーを抑えるさまざまな工夫を紹介してきましたが参考になりましたか？カロリーが高いシチューであってもちょっとした心がけでカロリーをコントロールすることができます。ダイエット中は我慢の連続でストレスが溜まりがちです。今回紹介した工夫を参考に、おいしくたのしく、痩せ食生活を叶えていただければうれしいです。