アイスプラントの栄養は?保存方法と食べ方やレシピも紹介!

アイスプラントという葉の表面がキラキラとした透明の粒に覆われた野菜を知っていますか?アイスプラントとは、ここ数年で出回るようになった新しい野菜であるため、名前は聞いたことがあるけれどよく知らないという人も多いのではないでしょうか?アイスプラントは栄養価が高く、生活習慣病対策にも役立つと言われています。ここではアイスプラントの旬や美味しい食べ方、おすすめレシピ、保存方法などを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

アイスプラントの栄養は?保存方法と食べ方やレシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1アイスプラントとはどんな野菜?
  2. 2アイスプラントの栄養価は嬉しい効果いっぱい
  3. 3アイスプラントの保存方法とは?
  4. 4アイスプラントのおすすめの食べ方・レシピ
  5. 5 アイスプラントは手軽に食べられて栄養価満点!

アイスプラントとはどんな野菜?

アイスプラントの見た目や味わいは?

アイスプラントとは、日本ではここ数年でスーパーなどに出回るようになった新しい野菜です。アイスプラントはキラキラとした透明の粒で覆われ、葉の表面がまるで凍ったように見えることからアイスプラントと呼ばれています。アイスプラントは大地の塩分や栄養を吸い上げる能力を持つ吸塩植物の仲間で、吸い上げた栄養分を葉の表面に蓄えています。

アイスプラントとはプチプチとした食感やシャキッとした食感と、ほのかな塩味が特徴でもあります。青菜野菜のような青臭い味やえぐみはほとんどありません。軽い塩味のアイスプラントは、そのままでもいくらでも食べられるような野菜です。

アイスプラントの旬と原産地は?

アイスプラントの旬は11月~6月です。国内ではまだ生産量は多くはありませんが、全国に出回るようになってきています。旬の時期には、スーパーなどでアイスプラントを見かけることが多くなりますので、ぜひ旬の美味しさを味わってみましょう。

アイスプラントの原産地は南アフリカのミナブ砂漠です。ヨーロッパでは古くから食べられていた野菜で、フランス料理の食材としても使われています。アフリカにおいては民間薬やせっけんなどにも使用されています。

アイスプラントには名前がいっぱい!

アイスプラントは、名前は一つではありません。産地や栽培方法によって、バラフ、プッチーナ、ソルトリーフ、クリスタルリーフ、シオーナ、雫菜など様々名前が付けられています。

南アフリカが原産のアイスプラントは、1985年に日本の佐賀に持ち込まれました。平成18年から市場出荷が始まり、佐賀のほかにも静岡や埼玉、千葉、東京、福島など全国で栽培されるようになってきています。アイスプラントは病気や害虫に強い性質のため、農薬を一切使用せずに栽培することができます。

アイスプラントの栄養価は嬉しい効果いっぱい

アイスプラントには様々な栄養価が含まれています。疲労や中性脂肪、血糖値などにも効果が期待できると言われており、メタボ対策の野菜としても注目されています。アイスプラントの栄養価にはどんなものがあるか見てみましょう。

アイスプラントはミネラル分が豊富!

アイスプラントの栄養価の1つ目は豊富なミネラルです。アイスプラントには土壌のナトリウムを吸い上げる力があるうえ、カリウムやマグネシウムなどのミネラルを吸い上げる力もあります。

アイスプラントに含まれるミネラルとは、免疫力の向上や脳機能の活性化、精神状態の安定など様々な効果が期待できる成分です。アイスプラントには、健康に欠かせない大切な栄養であるミネラルが豊富に含まれています。

βカロテンはレタスの3倍以上!

アイスプラントの栄養価の2つ目は、βカロテンです。アイスプラントには豊富なβカロテンが含まれており、その量はレタスのおよそ3倍以上と言われています。

鏡をみる女性

アイスプラントに含まれるβカロテンとは、抗発がん作用やアンチエイジング効果が期待できると言われる成分です。また、βカロテンが体内でビタミンAに変換されて視力や皮膚、髪などの健康維持、喉や肺などの機能に役立つと言われています。

ピニトールが肝機能を改善してくれる

アイスプラントの栄養価の3つ目はピニトールです。アイスプラントに含まれるピニトールは、血糖値を下げる効果があるため糖尿病の予防や肝機能の改善が期待できると言われています。

ミオイノシトールが中性脂肪の増加を止める

アイスプラントに含まれる栄養価の4つ目はミノイノシトールです。ミノイノシトールとはイノシトールの代表的な成分です。イノシトールは抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれており、脂肪肝や肝硬変を防ぐ効果が期待できるとされています。さらに、血管やコレステロールの流れを良くするため、生活習慣病の予防や改善に役立つと言われています。

クエン酸が疲労回復に効果を発揮

指を指す女性

アイスプラントの栄養価の5つ目はクエン酸です。アイスプラントに含まれるクエン酸とは疲労回復に効果のある成分で、疲労したときに体内にたまる乳酸を分解する働きがあります。

アイスプラントの保存方法とは?

続いてはアイスプラントの保存方法について紹介します。アイスプラントを旬の時期にスーパーなどで見かけたらぜひ食べたいものです。上手な保存方法をチェックしておきましょう。

ビニール袋にいれて野菜室で保存

アイスプラントは乾燥しやすい野菜です。アイスプラントを保存する際は、濡らした新聞やキッチンペーパーに包んでから袋に入れ、野菜室で保存する方法がおすすめです。

こちらの保存方法ではアイスプラントを4~5日ほど保存することができます。しかし、アイスプラントは食感を楽しむ野菜でもあるため、できるだけ早めに食べるのがおすすめの食べ方です。

アイスプラントは冷凍保存には不向き

アイスプラントの保存方法は、冷凍保存はむいていません。アイスプラントは水分量が多いため、冷凍する方法は食感も損なわれてしまいます。

チェックの文字と指し棒

アイスプラントの保存方法は野菜室を使用するようにして、できるだけ早めに食べるようにします。旬の時期などにアイスプラントをたくさん買ってしまった場合は、ゆでるなどして食べるとかさが減るため食べやすくなるでしょう。

アイスプラントの育て方はとても簡単

アイスプラントの生産量はそれほど多くないため、旬の時期でもなかなかスーパーなどで見かけることも少ないかもしれません。アイスプラントは種と苗から育てることができる野菜です。アイスプラントは日当たりと水やりに気を付けていれば簡単に育てることができるので、お家で栽培してみてはいかがでしょうか?

アイスプラントの水栽培はペットボトルを使って手軽に行うことができます。種から水栽培を行う方法は、まず小さなスポンジやロックウールなどに種をまき、蛍光灯の光を当てて発芽させます。アイスプラントの種を植えてから30日ほど経ち、苗の本葉が2~3枚になってスポンジから太い根が出てきたら移植させます。

ペットボトル(1.5~2L)を用意して、上から1/3のところで切ります。キャップのあったほうを逆さにして、下の部分と重ねます。アイスプラントの根がペットボトルのキャップ部分から出るように植えます。ハイドロボールやロックウールなどを使い、苗を安定させながら植えていきます。ハイドロボールは詰めすぎないように注意しましょう。水栽培用の液体肥料を水で薄め、アイスプラントの根が浸かる程度に与えます。

ペットボトルにアイスプラントの苗を植えつけたら、ベランダや窓際など日光がよく当たるところに置きます。植えつけから約40日経ってアイスプラントが大きくなってきたら海水程度の濃度の塩分を与えます。植えつけから約50日で収穫できるようになります。

ペットボトルでアイスプラントを水栽培する方法は、食べたい分を収穫できるうえ新鮮なアイスプラントを食べることができます。アイスプラントはプチプチとした食感が楽しい野菜なので、できるだけ新鮮なものを食べるのがおすすめです。ペットボトルでアイスプラントを栽培する方法をぜひ試してみてください。

アイスプラントのおすすめの食べ方・レシピ

アイスプラントの旬は11月~6月です。アイスプラントは栄養価の高い野菜なので、スーパーなどで見かけたらぜひ買ってみましょう。ここからは、アイスプラントのおすすめの食べ方や人気のレシピを紹介します。

アイスプラントはサラダやトッピングにおすすめ!

アイスプラントとはプチプチとした食感と塩味が特徴の野菜で、サラダなど生で食べる食べ方はアイスプラントの食感を楽しむことができます。また、青菜野菜にみられがちな青臭さやクセがほとんどないため、パスタやピザのトッピングにもぴったりです。

アイスプラントは塩味が効いているため、サラダで食べる際はドレッシングの量をいつもより少なくすることができます。カロリーオフにもなるので、ヘルシーなサラダを食べたいときにおすすめの野菜です。アイスプラントの旬の時期にはぜひサラダに加えてみましょう。

さっと茹でておひたしにしても絶品

アイスプラント食べ方は、ゆでておひたしにするのもおすすめです。アイスプラントは熱を加えるととろみが出ます。サラダなど生で食べる場合のシャキッとした食感とは異なる食感が楽しめます。アイスプラントはほんのりと塩味が効いているため、いつもより醤油など調味料を少なくすることができます。

トマトの赤が映える鮮やかな一品「アイスプラントサラダ」

「アイスプラントサラダ」は、アイスプラントとフルーツトマトを使ったシンプルなサラダです。ドレッシングもシンプルで、バルサミコとオリーブオイル、塩のみで作ることができます。材料は2人分です。

  • アイスプラント1パック
  • フルーツトマト4個
  • バルサミコ大さじ1
  • オリーブオイル大さじ2
  • 塩少々

  1. アイスプラントは食べやすい大きさに切ります。トマトは4等分に切ります。
  2. バルサミコとオリーブオイル、塩を混ぜてドレッシングを作ります。
  3. 1と2を混ぜたら出来上がりです。

こちらの食べ方では、アイスプラントの食感を楽しむことができます。さっと作れる時短レシピなので、忙しいときにもぴったりです。

手軽なおかずに大活躍「アイスプラントの天ぷら」

続いて紹介する「アイスプラントの天ぷら」は、中華風さくさく衣とアイスプラントの鮮やかな緑色が食欲をそそるレシピです。天ぷらの衣にサラダ油又はマヨネーズを混ぜることで中華風の衣になり、カラッと揚げることができます。

  • アイスプラント 適量
  • A天ぷら粉又は小麦粉、卵 適量
  • A冷水 適量
  • Aサラダ油又はマヨネーズ少々

  1. アイスプラントが大きいときは適当な大きさに切ります。
  2. Aの材料を混ぜて衣を作り、180℃くらいの油でさっと揚げたら出来上がりです。
  3. 食べる際に天つゆや塩などお好みに合わせて食べましょう。

こちらの食べ方では、生のアイスプラントとは違う食感を楽しむことができます。天ぷらや揚げ物をする日に、ぜひアイスプラントも一緒に揚げてみましょう。

おしゃれでヘルシー「アイスプラントと苺と新玉ねぎのマリネ」

「アイスプラントと苺と新玉ねぎのマリネ」は、アイスプラントに苺と玉ねぎを合わせたおしゃれで栄養価も高いマリネです。アイスプラントの栄養価に、さらにビタミンCが含まれる苺と血液サラサラ効果が期待できる玉ねぎを合わせ、ヘルシーなサラダになっています。材料は4人分です。

  • アイスプラント1パック
  • 苺5個
  • 新玉ねぎ1個
  • エクストラバージンオリーブオイル50cc
  • 穀物酢30cc
  • 醤油小さじ1

  1. アイスプラントは食べやすい大きさに切ります。苺は3枚にスライスし、新玉ねぎは薄くスライスします。
  2. エクストラバージンオリーブオイルと穀物酢、醤油を混ぜます。
  3. アイスプラントと苺、新玉ねぎを2のマリネ液に漬けたら出来上がりです。

さっとゆでるだけの簡単レシピ「アイスプラントのおひたし」

「アイスプラントのおひたし」はアイスプラントをさっとゆでるだけの簡単レシピで、生のアイスプラントとは違った食感を楽しむことができます。アイスプラントはそのままゆでると、色鮮やかなおひたしになります。材料は2人分です。

  • アイスプラント ひとつかみ
  • かつお節、すりごま 適量
  • だし醤油大さじ1

  1. 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、洗ったアイスプラントをさっと10秒ほどゆでます。
  2. 氷水で冷やし、水気を切ります。
  3. 器に盛りつけ、だし醤油をかけます。
  4. お好みでかつお節やすりごまをかけたら出来上がりです。

こちらの食べ方では、アイスプラントはゆですぎるとプチプチとした食感が損なわれてしまいます。短時間でゆでるようにしましょう。

食感を楽しむサラダに「アイスプラントと春雨のサラダ」

「アイスプラントと春雨のサラダ」は、アイスプラントのプチプチとした食感とツルツルとした春雨の食感の組み合わせが楽しいサラダです。材料は2人分です。

  • アイスプラント50g
  • 春雨(乾燥状態のもの)25g
  • 玉ねぎ1/4個(50g)
  • ハム薄切り2~3枚
  • Aマヨネーズ大さじ2
  • A濃縮めんつゆ(3倍)大さじ1/2
  • Aいりごま適量(大さじ1~2)

  1. 春雨は熱湯で3~4分ほどゆで、ざるにあげて水にさらしたらザクザク切ります。
  2. ハムは細切りにします。玉ねぎは薄くスライスして水にさらし、ぎゅっと絞ります。(新玉ねぎの場合はそのままでもOK)
  3. Aの材料を合わせて玉ねぎ、ハム、春雨を和えます。
  4. 最後にアイスプラントをちぎっていれ、混ぜたら出来上がりです。

こちらの食べ方では、アイスプラントは和えてから時間が経つとプチプチの食感が失われてしまいます。サラダをすぐに食べない場合はアイスプラントは和えないでおき、食べる直前に和えるようにすると美味しく食べることができます。

台湾料理のようなメニュー「中華風アイスプラントのサラダ」

「中華風アイスプラントのサラダ」は、アイスプラントの食感と中華ドレッシングを合わせたさっぱりとしたサラダです。台湾レストランのメニューのような味が楽しめます。材料は2人分です。

  • アイスプラント1パック
  • A醤油大さじ1
  • A酢大さじ3
  • Aごま油大さじ1
  • Aすりごま適量
  • Aラー油(お好みで)

  1. アイスプラントを一口サイズにちぎり、水で洗います。
  2. Aの材料を混ぜ合わせてドレッシングを作ります。
  3. アイスプラントとドレッシングを混ぜたら出来上がりです。

こちらの食べ方では、ドレッシングを酸っぱめに作ると本場の台湾レストランに近い味に仕上がるようです。旬の時期のアイスプラントでぜひ試してみましょう。

アイスプラントが食べやすくなる「アイスプラントのやまかけ」

「アイスプラントのやまかけ」は、アイスプラントの塩味が苦手という人におすすめの食べ方です。アイスプラントの食感は好きだけれど、独特の塩味が苦手という場合はぜひ試してみてください。材料は2人分です。

  • アイスプラント170g
  • やまいも150g
  • 削り節1パック
  • ポン酢しょうゆ大さじ2

  1. アイスプラントを水でサッと洗い、食べやすくちぎります。
  2. アイスプラントを器に盛りつける。
  3. やまいもの皮をむきすりおろし、アイスプラントにかけます。
  4. 削り節とポン酢しょうゆをかけたら出来上がりです。

こちらのレシピは5分で作れる簡単レシピです。アイスプラントは包丁を使わずに茎までちぎることができるので、まな板要らずです。忙しいときにもぴったりのレシピになっています。

アイスプラントは手軽に食べられて栄養価満点!

アイスプラント

今回は、アイスプラントの旬やおすすめの食べ方、レシピ、簡単な栽培方法などを紹介しました。アイスプラントはここ数年で出回るようになった新しい野菜です。生産量が少ないためなかなか手に入らないかもしれませんが、そんなときはお家で簡単に栽培できる方法がおすすめです。アイスプラントは栄養価が高く食感を楽しむことができる野菜なので、ぜひ料理に取り入れてみてください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ