2018年12月22日公開
2024年08月26日更新
文旦(ぶんたん)の選び方や食べ方を紹介!ボンタンとの違いは?
文旦というフルーツをみなさんは食べたことがありますか?文旦(ぶんたん)はミカン科の中で最も大きな実を付けるフルーツとしても知られており、さわやかな甘さを楽しむことができるフルーツとなっています。今回は、文旦を購入にチェックしたい選び方や食べ方、そして皮の上手なむき方や保存方法などを紹介していきます。保存方法などの他にも、ぶんたんとボンタンに違いがあるのかについても紹介していきますのでチェックしてみてください。
文旦はミカン科の中で最も大きな実をつける!
皆さんは、文旦というフルーツを知っていますか?文旦というフルーツはみかん科のフルーツの中の一つとなっているのですが、ミカン科のフルーツは数多くありますので、いまいち区別が付きにくいという方も多いのではないでしょうか?今回の記事では、そんな区別しにくいミカン科の、文旦とはどのようなフルーツなのかを紹介していきます。
文旦とはどのような特徴を持ったフルーツなのか、ということを始めとして、良い文旦の選び方や美味しい食べ方、皮のむき方、保存方法などについても紹介していきますので、文旦について興味のある方は是非チェックしてみてください。「ぶんたん」とよく似た名前のフルーツである、「ボンタン」との違いについても紹介していきますので選び方や食べ方などを順番に見ていきましょう。
文旦(ぶんたん)とは?
それでは、文旦(ぶんたん)というフルーツがどのようなフルーツなのかを見ていきましょう。ぶんたんとは、ミカン科ミカン属ブンタン科のフルーツです。原産国は中国、台湾とされており日本には江戸時代に伝わったとされているそうです。ぶんたんの標準和名は「ザボン」という名前になっており、こちらの名前のほうが馴染みがあるという方も多いかもしれません。
文旦は高知県の特産品にもなっており、2月13日はなんと土佐文旦の日となっているのだそうです。土佐文旦は高知県が全国一の出荷量を誇っており、全国の9割以上のシェアを占めているのだそうです。文旦には大きく分けて3つの種類があり、水晶文旦、土佐文旦、そして夏文旦の3つがあります。それぞれどのような特徴を持っているのかをチェックしていきましょう。
まず最初に紹介するのは、水晶文旦です。こちらの水晶文旦という種類は、土佐文旦と晩生柑とのかけ合わせによって生まれたという種類となっています。水晶文旦の由来は、果肉がまるで水晶の様にキラキラと輝く様から名づけられたそうです。皮が薄く、種が少ないのが特徴となっており、美しい名前のイメージの通り文旦の中の最高級品といわれています。
続いて紹介する文旦の種類は、土佐文旦です。こちらの種類は、法元文旦という鹿児島の品種が高知県に導入されたのがきっかけで土佐で広まったという文旦となっており、これがきっかけで土佐文旦と名付けられたのだそうです。名前の通り高知県の土佐市や、須崎市などで生産されています。果肉は淡い黄色となっており、文旦の種類の中では一番生産量の多い種類の分担となっています。
続いて紹介する、文旦の種類は夏文旦です。夏文旦は、見た目は土佐文旦に似ているのですが少し洋梨型となっており、外側には緑色や傷がたくさんあり、残念ながら見た目で倦厭されてしまうことが多い文旦となっているのだそうです。しかしながら、さわやかな甘さを感じることができる種類となっており、驚くほどのおいしさとなっています。正式には河内晩柑という品種という名前なのだそうです。
文旦の特徴
それでは、続いて文旦の特徴についてみていきましょう。ぶんたんは、柑橘類の中では最も大きい種類となっており、品種によってはなんと2キロを超える大きさのものもあるのだそうです。「柑橘の女王」とも呼ばれている文旦は、さわやかな香りも特徴となっており、部屋に置いておけばよい香りに癒されることかと思います。食べると甘いだけではなく少し苦みを感じることも出来、バランスの取れたおいしさを楽しむことが出来ます。
文旦の旬や味
それでは、続いては文旦の旬や、味について紹介していきましょう。先ほども紹介した通り、文旦には大きく分けて3つの種類がありますので、それぞれの旬を順番に紹介していきます。まず、水晶文旦の旬は10月ごろから、11月の下旬位までとなっています。土佐文旦などに比べると、より濃厚な甘さとジューシーな果汁とを楽しむことができる文旦の種類となっています。
続いて、土佐文旦の旬は1月ごろから2月ごろとなっています。12月ごろから1月ごろに収穫されて、追熟されますので1月から2月ごろ位が旬となるのだそうです。味はさわやかな甘さを楽しむことができるものとなっており、種も比較定期多いのも特徴となっています。続いては、夏文旦についても紹介していきます。夏文旦の旬は4月中旬くらいから6月の下旬くらいと、名前の通り夏が旬となっています。
果肉はプリッとした食感を楽しむことができるものとなっており、皮は薄くなっています。皮が薄いので、皮が厚い土佐文旦とは違いあまり日持ちはしないそうですので、購入した際は出来るだけ早めに食べた方が良いかもしれません。果肉が柔らかくて、果汁たっぷりの果実となっています。それでは、続いては文旦の栄養について紹介していきましょう。
文旦の栄養は?
それでは、続いて文旦の栄養をチェックしていきましょう。文旦は柑橘類でありますから、やはりビタミンCが豊富となっています。ビタミンCを多く含んでいる文旦は、シネフィリンという栄養成分も含まれており、どちらも風邪予防にとても効果があるのだそうです。気温が下がり、風邪をひきやすい冬には嬉し効果となっています。さらに、文旦にはクエン酸も含まれています。
クエン酸は体内の酸性物質を減らしてくれるという嬉しい効果がありますので、疲れをとってくれて値をサラサラにしてくれるという効果があります。続いて紹介する栄養成分は、ペクチンです。文旦の薄皮にはペクチンが多く含まれていますので、整腸作用があります。便秘をしている時、おなかを壊している時とどちらにも効果がある多くの方にとってうれしい効果となっています。続いて、文旦とボンタンの違いを見てみましょう。
文旦とボンタンの違いは?
それでは、続いて文旦とボンタンとの違いについてみていきましょう。名前が良く似ている「ぶんたん」と「ボンタン」ですが、文旦とボンタンに実際違いはあるのでしょうか?結論から言うと、文旦とボンタンはどちらも同じものの事を指します。九州では、文旦の事をボンタン、と読んだりザボンと読んだりします。「ボンタンアメ」というお菓子がありますが、このお菓子の箱の側面にはきちんと漢字で「文旦飴」と記載されています。
文旦の選び方と保存方法
続いては、文旦の選び方と保存方法について紹介していきます。せっかく文旦を購入するのなら、ちょっとでも美味しい文旦を選んで、少しでも長く保存しておきたいものです。すぐ食べるという場合には良いのですが、買ってからしばらくしてから楽しみたいという時もあるかと思いますので、ここで文旦の正しい保存方法などをチェックしていきましょう。
美味しい文旦の選び方
それでは、違いに続いて美味しい文旦の選び方を紹介していきましょう。美味しい文旦の選び方は、表面が滑らかになっており、ハリがあるものを選ぶようにしましょう。また、ヘタの部分は緑色の物を選んだ方が良いです。見た目をチェックしたら、重さもチェックしてみましょう。重さでの選び方は、ずっしりとしたものは、より果肉部分が多い果実となっており果汁もたっぷり楽しめますので重みのある物を選ぶようにしましょう。
文旦の保存方法
それでは、続いて文旦の保存方法についてチェックしていきましょう。保存する場所は、なるべく直射日光が当たらずに、涼しい場所を選んで保存するようにしましょう。冷蔵庫での保存方法は、乾燥してしまう恐れもありますのでしっかり全体をラップで包むようにしましょう。低温障害にならないように、保存方法を冷蔵庫にしたい場合には冷やしすぎないように注意しましょう。
文旦を箱買いして、箱のまま文旦を保存したい、という方もいるかと思います。箱のまま保存するという保存方法には、出来るだけ外の空気に触れないようにして隙間をふさいで保存しておくようにしましょう。こうして保存すれば、文旦をより長持ちさせることができるかと思います。
文旦の美味しい食べ方とアレンジレシピ
それでは、続いて文旦を美味しい食べ方をチェックしていきましょう。文旦をそのままで美味しく食べることができる食べ方、むき方と美味しいアレンジレシピなどを一気に紹介していきます。文旦を購入して、楽しむときの参考にしてみてください。
文旦の美味しい食べ方は?
文旦について色々とチェックしてきたところで、続いては文旦の美味しい食べ方をチェックしていきましょう。まずは文旦をそのまま楽しむ食べ方をチェックしていきましょう。文旦をそのままの食べ方で楽しむときは皮と薄皮とをむいて、果肉だけを食べます。皮のむき方は少しコツが要りますので、少しむき方のコツを紹介していきましょう。文旦の皮はとても厚くなっていますので、最初はむき方が少し難しいです。
ですので、文旦の皮のむき方はナイフを使って、ヘタから2cmほど切落してからむく、というようなむき方をおすすめします。皮をむけたら、続いて薄皮をむいていきます。薄皮はしっかりとしたものになっており、むき方はそのまま手でむいても上手にむけるかと思います。
皮と薄皮とをむいたら、文旦の果肉を美味しく楽しみましょう。また、文旦は料理にも活用できます。むき方に続いて文旦を美味しく楽しむことができるレシピをいくつか紹介していきます。
おしゃれでおもてなしにもおすすめ「文旦ピール」
- 文旦の皮
- 砂糖文旦の皮と同量
- 塩少々
- まず、文旦の皮を食べたい分だけ用意しましょう。文旦の皮を用意したら、表面を塩でよく洗っておきます。好きな大きさに切ったら、皮の内側についている白い部分を包丁でそぎ落としていきましょう。
- 白い部分が取れたら、たっぷりの水に浸けて一晩そのままつけておきましょう。つけておくことで苦みが取れますので、苦みが得意ではない方は丸一日水に浸けておくようにします。可能であれば、水は数回替えていきましょう。
- つけ終わった後は、水を捨てます。新しい水と塩少々を入れたら、火にかけていきましょう。
- 火にかけてぐつぐつとしてきたら、お箸などで浮いてきた文旦の皮を押します。
- 文旦の皮を軽く洗ったら、時間に余裕があれば2から5を数回繰り返していきます。少し苦くてもかまわないのであれば、繰り返しはなくても大丈夫です。
- 最後に1回は10分ほどしっかりと煮るようにして、終わったら文旦の皮をしっかり洗っておきます。
- 文旦が漬かる量の水、皮と同量の砂糖を加えたら中火などで上下を混ぜながら1時間ほど煮ます。
- 水分が減ったら、ゆすりながらさらに煮ていきましょう。水分がほぼなくなったら、火を止めて粗熱を取ります。
- あとは自然乾燥用の網に並べて、1晩置いて乾燥させたら完成となります。完成したものにはチョコを付けたりしても美味しく楽しむことができます。
果肉たっぷりで食べ応え抜群「文旦の簡単ゼリー」
- 文旦半分
- 水250ml
- 白砂糖大さじ3
- 粉ゼラチン5g
- バニラエッセンス1滴
- 熱湯50ml
- 白砂糖大さじ1
- まずは、文旦は皮をむいて準備をしておきましょう。皮をむいた文旦は、お皿に乗せておきます。
- お鍋に、水250ml、白砂糖大さじ3、粉ゼラチン5gを加えたらよく混ぜておきます。よく混ぜたら、かき混ぜながら一煮立ちさせます。一煮立ちしたら火を止めて、粗熱が取れたらバニラエッセンスを入れましょう。
- 器に、先ほど皮をむいて準備しておいた文旦を並べましょう。その器の中に、続いてゼリー液を静かに流し込んでいきましょう、ゼリー液を流し込んだら、冷蔵庫に器を入れて冷やしていきましょう。
- 続いて、コップなどに熱湯50ml、そして白砂糖大さじ1を入れてシロップを作りましょう。粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れておきます。
- 先ほど冷蔵庫に入れておいたゼリーが固まったら、同じく先ほど作ったシロップをかけて完成となります。他のフルーツでも応用できるレシピとなっていますので、是非他のフルーツでも試してみてください。
文旦の選び方や食べ方レシピをマスターしよう!
いかがでしたでしょうか?今回はぶんたんについて色々と紹介してきました。ぶんたんの上手な選び方や食べ方、そして保存方法などを紹介していきましたので、是非文旦を購入した時には参考にしてみて下さい。また、ぶんたんとボンタンは名前に違いはあるのですが、実は名前に違いがあるだけで同じものを指す言葉となっています。九州ではボンタンやザボンと呼ばれているそうで、名前に違いはあれどすべて同じものです。
また、文旦はむき方の方法に少しコツがあり、そのまま割ろうとしてもなかなか難しい果物になっています。皮がしっかりとしていますのでむき方の方法をチェックして美味しく果肉を楽しみましょう。文旦の選び方や食べ方、皮のむき方などをチェックして美味しい文旦を楽しんでみてください。