きんかんの栄養・効能と食べ方は?選び方・アレンジレシピも紹介

冬の時期に旬を迎えるフルーツ・きんかんですが、のど飴くらいでしか食べたことがないという人は多いのではないでしょうか?しかし、きんかんにはビタミンなどの栄養が豊富に含まれており、健康にうれしい効能があることが知られています。そこで、そんなきんかんの正しい選び方や保存方法などのほか、おいしい食べ方のレシピまで紹介していきます。定番のマーマレードや甘露煮など、簡単に作れて栄養価も高いレシピばかりなので、ぜひきんかんが手に入ったら作ってみてください。

きんかんの栄養・効能と食べ方は?選び方・アレンジレシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1きんかんには体に嬉しい栄養成分が豊富
  2. 2きんかんの選び方や食べ方と保存方法
  3. 3きんかんを使った人気のアレンジレシピ
  4. 4きんかんの栄養や効能を知って自宅でアレンジしてみよう!

きんかんには体に嬉しい栄養成分が豊富

のどあめなどに使われることが多い「きんかん」ですが、じつは、のどに良いだけでなく、体にうれしい健康効能効果がたくさんあります。ぜひ、きんかんを生活に取り入れて健康な身体を作りましょう。きんかんの正しい選び方や食べ方、おすすめの保存方法、さらにはレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

きんかんはビタミンCが豊富で風邪の予防に効果的

きんかんの皮には、豊富で沢山のビタミンCが含まれています。きんかんは皮ごと食べるののがおすすめなのですが、そうすることでビタミンCを沢山摂る事が出来ます。寒い季節、風の予防にもぴったりです。美味しくて健康にもうれしい栄養の効能があるので、ぜひ旬の時期に食べ方をマスターしておきましょう。効能を発揮するには、正しい食べ方や選び方を守ることが必要です。

きんかんはビタミンCが豊富で風邪の予防に効果的と言われていますが、風邪を撃退するためには、まずは必要な栄養をたくさん摂取することが非常に重要になります。中でも、風邪にもっとも有効な栄養素と考えられているのがビタミンCなのです。実際に、ビタミンCを積極的にとるようにしたところ、風邪の治癒が劇的に早くなったという報告例がいくつもあがっています。

ビタミンCは、きんかんなどの野菜や果物に豊富に含まれているので、食事から摂取するのも簡単です。また、ビタミンCの摂取量が多くても体に害が出ることはありませんので、きんかんを食べるなど、ご自分に合った方法で多くのビタミンCをとるようにしてください。旬のきんかんには栄養がたっぷり含まれ、効能がたくさんです。

皮に含まれるヘスペリジンにはコレステロールの改善やガン予防の効果

きんかんの皮に含まれるヘスペリジンには、コレステロールの改善やガン予防の効果があると言われています。そもそも、コレステロールというのは、動脈硬化や脳梗塞を引き起こす原因となる悪玉コレステロールと、悪玉コレステロールを肝臓に送ってくれる善玉コレステロールの2種類があります。

そして、きんかんの皮に含まれるヘスペリジンには、増えすぎてしまった悪玉コレステロールを減らすだけではなく、善玉コレステロールを増やしてくれるといった効能があります。悪玉コレステロールが減少するという事は、動脈硬化、脳梗塞などの生活習慣病にかかるリスクも減少させてくれるので、きんかんを食べることで健康にうれしい効能が期待できます。

きんかんは喉の痛みを抑える役目も

きんかんは喉の痛みを抑える役目もあります。風邪の諸症状といえるのが咳や喉の痛みですが、きんかんは昔から喉に良いとされていて、ご存知の通りのど飴にもよく使われています。また、地方に行くと、庭に金柑の木が植えられていることもしばしばあるので、庭のきんかんをおやつに食べていたという人もいるのではないでしょうか?きんかんの「皮」に栄養がたっぷり含まれているので、皮ごと食べましょう。

きんかんは喉の痛みを抑える役目がありますが、さらに、女性にうれしい効能としては、旬のきんかんには抗酸化作用によるアンチエイジング効果があり、肌や髪、爪の健康維持に役立ちます。そして、食物繊維も豊富に含まれているので、腸内環境を整えてくれ便通改善に役立ちます。きんかんの栄養をしっかりと補給して、美しい身体を作りましょう。

カルシウムが豊富で歯や骨の健康にも効果的

柑橘類の一種のきんかんは、ビタミンなどの栄養が豊富に含まれることは有名ですが、じつはカルシウムが豊富で、歯や骨の健康にも効果的ということはあまり知られていません。カルシウムは、健康な骨や歯を作るためには不可欠な栄養素で、特に成長期の子どもや女性には欠かせない栄養分となっています。特に、カルシウムは、体内吸収率を良くするためにも、ビタミンDと一緒に摂ることをおすすめします。

ちなみに、カルシウムが足りないと、肉体的に困るのは骨が受ける影響がとても大きいです。骨は、人間の基ともいえる大事な器官なので、丈夫な骨なくして、健康的な身体は考えられません。骨の健康を考えて、運動や栄養を意識することが大切ですが、おろそかになってしまうと、年齢を重ねた時に「骨粗しょう症」という症状を招く恐れがあります。

特に、閉経を迎えた女性は、女性ホルモンの分泌が減り、骨合成が起こりにくくなるため、骨粗しょう症にかかりやすいと言われています。さらに最近では、運動不足や食生活の偏りから、若い世代であっても骨粗しょう症になってしまうリスクが増えています。ぜひ、きんかんを生活の中に取り入れて、おいしく健康になりましょう。

きんかんの選び方や食べ方と保存方法

きんかんの旬と味は?

旬のきんかんが出回る時期は、温室やハウス物が11月、12月頃から、露地物は1月から3月にかけてとなっています。特に、最もおいしい旬の時期は1月中旬から3月上旬くらいまでです。きんかんが旬の時期は出回る量も増えるので、この時期にぜひ味わいたいものです。選び方にもこだわりましょう。

冬の時期が旬のきんかんは、小さな黄金色の実がおいしいフルーツです。皮に甘みがあり、皮ごとおいしく食べられ、ビタミンCが豊富なきんかんは、風邪の予防にもなる効能があると昔から薬用にも用いられてきました。旬のきんかんのほんのり甘酸っぱい味わいは、一口食べるとさわやかな風味が口いっぱいに広がります。

美味しいきんかんを選ぶポイント

美味しいきんかんを選び方には、わかりやすい方法があります。まず、旬の新鮮な金柑は、ヘタの部分が緑色でみずみずしいのが特徴です。ヘタが茶色くなっていたり、枯れているものは避けるのが、旬のきんかんの選び方のポイントです。さらに、旬のきんかんは、紅色を帯びた濃いオレンジ色で、大きい物が美味しいです。ぜひ、正しい選び方を身に付けておきましょう。

また、旬のきんかんの選び方としては、ツヤとハリも重要なポイントです。皮に張りがあって、新鮮なものを買うのが選び方のコツです。さらに、上手な保存の方法は、収穫されてからの時間にもよりますが、室内に置いておいても1週間位は日持ちします。また、冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないようビニールやポリの袋に入れて保存するようにしてください。

きんかんのおすすめの食べ方は?

さまざまな健康にうれしい効能があるきんかんですが、どのような食べ方で食べればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?そんな方のために、きんかんのおすすめの食べ方を紹介します。一番簡単な食べ方の方法としては、生のままかじることです。きんかん特有の皮の柔らかい苦味と、果肉の甘さが程良くなじんで、ミカン類とはまた違った美味しさを楽しめます。ヘルシーなおやつとしての食べ方です。

また、ほかのきんかんの食べ方としては、ジャムやマーマレードにする方法があります。スライスして種を取り除いた金柑と、それに対して40~50%の重さの砂糖をひたひたに浸かる程度の水と共に煮詰めていけば完成です。とても簡単な作り方の方法なので、きんかんが手に入ったら試してみてください。また、甘露煮は定番のおやつなので、皮ごと美味しく食べたいときにレシピで作ってみてください。

さらに、きんかんの食べ方には他にも種を取り除いてミキサーにかけ、フルーツソースやシャーベットにしたり、スライスしてサラダなどに入れる方法もおすすめです。ほんのり苦みがあるので、料理のアクセントになってくれます。

きんかんの保存方法

きんかんは、みかんと似た柑橘類ですが、みかんよりも皮が薄いので、保存方法も注意する必要があります。保存の方法は、収穫されてからの時間にもよりますが、室内に置いておいても1週間位は大丈夫です。また、冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないようビニールやポリの袋に入れる方法がおすすめです。その場合は2週間程度はもちますので、食べたいときに少しずつ使うこともできます。

きんかんを使った人気のアレンジレシピ

トーストに塗ったりサラダにかけたり楽しめる「きんかんマーマレード」

「きんかんマーマレード」は、マーマレードの王様といっても過言ではありません。甘酸っぱいフレッシュな味は、パンに塗ったりヨーグルトと混ぜても美味しいレシピです。簡単できれいな色でおいしく仕上がるレシピとなっています。また、自家製なので甘さも自由自在で、作り方も15分ほど煮るだけです。誰でも失敗なしに作れるので、ぜひ試してみてください。

  • きんかん(1パック300g)
  • 砂糖120g
  • 水300ml

  1. 金柑をよく洗います。そして、へたを取っておきます。さらに、横半分に切り、竹串などで種を取ります。このとき、種は使わないので、きれいに取っておきましょう。
  2. 切口を下にして、真ん中に包丁を入れ、それから左右に包丁を入れます。するときれいな4分割になります。
  3. 水300mlにきんかんを入れ、沸騰したら中火の強めにしてアクを取りながら10分煮ます。5分くらいから、焦げないようによくかき混ぜます。
  4. 10分煮たら、砂糖半量入れて、弱めの火力で3分煮ます。焦げないようによく混ぜます。
  5. 残りの砂糖を入れます。さらに2分煮て火を止めます。焦げないようによく混ぜます。
  6. 1日以上寝かせると、味が染みて美味しいです。

こちらのレシピは誰でも簡単に短時間できれいで、美味しいマーマレードができるレシピとなっています。砂糖の量を加減すれば、お好みの甘さになります。おすすめは40%以上です。ぜひ、きんかんが手に入ったらオリジナルの味のジャムを作ってみてください。

子供も飲める「きんかんのノンアルコールカクテル」

「きんかんのノンアルコールカクテル」は、ブランチやランチのパーティーで、お洒落なノンアルコールドリンクを飲みたいときにおすすめです。また、アルコールが入っていないので、妊婦さんや車の運転を控えている方にもおすすめのレシピです。さわやかなきんかんの風味が、誰にでも美味しく飲める味わいとなっています。

  • 金柑1パック
  • グレープフルーツ1個
  • ライム1個
  • オレンジ3個
  • レモネード1000ml
  • シンプルシロップ大さじ1杯
  • ミント2枚

  1. 金柑を半分に切って、木の棒(カクテル用の直径3センチくらいの棒)もしくは、手でよくつぶし、ボールに取っておきます。この時、種はそのままで気にしなくて良いです。
  2. そこへ、グレープフルーツからオレンジまでを絞ったジュースとレモネード、シンプルシロップを加えます。
  3. ジュースの上に金柑の種が浮かんでくるので、灰汁取り等で、すくって取り出します。
  4. サーブする直前にミントを加えれば完成です。

「きんかんのノンアルコールカクテル」は、ミントを添えるとよりさわやかな風味が増します。夏の暑い時期に炭酸で割っても美味しいので、ぜひ試してみてください。

栄養満点レシピ「黒酢できんかん漬け」

「黒酢できんかん漬け」は、栄養価の高い材料を使った保存食です。白砂糖以外の甘味を使い、酢も、あえて黒酢を使っているので、健康にもばっちりです。きんかんがたくさん手に入ったら、ぜひ作ってみてください。

  • きんかん1キロ
  • 黒酢250cc
  • メープルシロップ(はちみつでも可)150g

  1. きんかんは、洗ってヘタを取り、一晩、水につけておく。
  2. 水気をきったきんかんを鍋に入れ、黒酢を注いで中火にかける。時々、やさしく混ぜる。
  3. 沸騰してからもしばらく煮る。割れてきたら、メープルシロップを入れる
  4. 時々、やさしく混ぜながら、ごく弱火で30分ほど煮たら、出来上がり。そのまま置いておき、冷めたら、瓶などの保存容器に移す。

「黒酢できんかん漬け」は、お湯や冷たい水に溶かすと、美味しく、体に嬉しいドリンクとしていただけます。風邪気味の時に飲みたい栄養ばっちりのドリンクなので、ぜひ試してみてください。また、普通の酢でも作れますが、普通の酢より、黒酢の方がまろやかに仕上がります。

優しい味のおやつ「金柑の甘露煮」

簡単な作り方でできる「金柑の甘露煮」は、保存食としても人気のレシピです。ぜひたくさん作っていろいろな料理に使ってみてください。

  • きんかん35粒
  • 砂糖100g

  1. 金柑はよく洗ってヘタを取り、側面に縦に4箇所くらい切り込みを入れる。
  2. 鍋に入れて、ひたひたに水を入れて、3回くらい茹でこぼす。
  3. 金柑がひたるくらいの水と砂糖を入れて、出てきた灰汁を取りながら、中火〜弱火で10分くらい煮る。
  4. 火を止めて、熱いうちに保存ビンや器に移し、冷めたら冷蔵庫へいれる。

簡単な作り方でできる「金柑の甘露煮」ですが、そのまま食べてもおいしいのはもちろん、紅茶に入れても美味しいです。きんかんの甘酸っぱい風味がたまらないので、ついつい食べ過ぎてしまいそうです。

きんかんの栄養や効能を知って自宅でアレンジしてみよう!

ここまで、きんかんの栄養や効能のほか、健康にうれしい栄養素などを紹介してきました。さらに、旬のきんかんの選び方や、正しい保存方法も紹介してきたので、方法を守って最後までおいしく食べきりましょう。おすすめのレシピは簡単なものが多いので、ぜひきんかんレシピを試してみてください。

旬のきんかんを食べれば、ビタミンCや食物繊維がたっぷりと摂れて一石二鳥です。ぜひ、選び方や食べ方を守って、おいしいきんかんを味わってみましょう。

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