ターメリックライスを炊飯器で簡単に!簡単アレンジレシピも!
インド料理の印象が強いターメリックライスは鮮やかな黄色で料理を演出し、見た目だけでも食欲をそそります。カレーライスのご飯をターメリックライスに変えるだけでいつものカレーが本格的なカレーに変身します。そんなターメリックライス、実は炊飯器で簡単に作れます!
目次
実はあまり知られていない「ターメリック」ってなに?
「ターメリック」と「ウコン」の話
あまり知られていませんが、ターメリックライスに使われているターメリックとは、ウコンというショウガ科の植物の地上茎です。ターメリックはウコンの茎の部分を乾燥させ、粉末状にされたものが多く流通していて、用途としては黄色い色の成分「クルクミン」が食品の着色料として使用され、香辛料としてのターメリックはカレーの主成分でもあります。
ターメリック(ウコン)は根茎が注目されているのであまり知られていませんが、春ウコンは春にきれいなピンクの花を咲かせます。秋ウコンは秋に白い花を咲かせます。ウコンは熱帯の植物ですので、寒さと乾燥に注意すればプランターで観賞用として自家栽培も可能です。
ターメリックの種類
ターメリックはウコンの根茎で、日本では「春ウコン」「秋ウコン」「紫ウコン」と主にこの三種類が多く流通しています。しかしここ最近東南アジア諸国でクルクミンを多く含むインドネシア原産の変種「ジャワウコン」が日本では「クスリウコン」と呼ばれ多く輸入されるようになりました。ウコンは現在世界中に約50種類ほど存在していて、種類によって含有成分量がかなりちがうため、使用する目的によって使い分けられています。
ターメリックの豆知識
インド原産のターメリックは、紀元前の昔から薬や染料に使用され神聖な植物として扱われていました。年間生産量はインドが世界トップの約35万トンでほかに中国やインドネシアでも栽培されていて、日本でも沖縄や鹿児島で生産されています。
ターメリックの意外な健康効果とは?
お酒の前のクルクミンが注目されるわけ
最近良く耳にする「クルクミン」というウコンに含まれている成分が、肝細胞の活性化や胆汁の分泌を促したり、解毒作用もあるため飲みすぎ・胃もたれに効果があります。そのため「うこんの力」などクルクミンを主成分としたドリンク剤や錠剤が販売されるようになりました。秋ウコンやクスリウコンには春ウコンのおよそ10倍のクルクミンが含まれているため、ドリンク剤や錠剤にはこのウコンが使用されています。
黄色があざやか!ターメリックライスとは?
カレーを黄色くしている成分はターメリックの色素であるクルクミンです。このクルクミンはカレー粉の主成分でもあり、クルクミンの着色効果を利用した食品にはほかに、たくあん漬けやマスタード、マーガリンやバターなどの加工食品があります。特有の土臭さがあるため加熱調理するのがポイントです。カレーにも使われている成分なので、カレーとターメリックライスは相性抜群です。
ターメリックライスとサフランライスのちがいは?
ターメリックの他にも食品を黄色く着色するスパイス「サフラン」がありあます。パエリアやブイヤベース、リゾットなどの黄色はターメリックではなくこのサフランの色素を使います。
ターメリックライスはその名のとおりターメリックを使ってクルクミンの色素でお米を黄色に着色しています。サフランライスも同様にサフランという花の雌しべに含まれるクロシンという黄色くなる成分によりお米を黄色に着色します。しかしサフランは一つの花からたった3本しか採れないため大変高価なスパイスになります。
炊飯器で簡単!ターメリックライスを作ろう!
本場のターメリックライスの作り方はフライパンを使い少し手間がかかります。ニンニクひとかけをみじん切りにしてサラダ油で炒めます。ニンニクに色が付き始めたら炊いたご飯を少しずつ加え塩とターメリックを味を見ながら加えほどよい色に調整しながら仕上げます。
炊飯器で作るターメリックライスの作り方
本場のターメリックライスの作り方とは反対に炊飯器で作るターメックライスは作り方も簡単で材料を炊飯器にセットしてスイッチを押すだけです。夕食の支度の中にターメリックライスを作る時間が減るだけでも家事の時間が短縮でき、その分メニューを一品追加することも可能です。
( ⁰̷̴͈࿁⁰̷̴͈ )ターメリックライスいい匂い…✨ pic.twitter.com/4zzYsVjf2P
— チョコ (@Dhampirchoco) March 15, 2018
市販のターメリックパウダーがあれば炊飯器で楽ちん調理!
スーパーなどの専門コーナーに行けばエスビーやハウス、GABANなど各社が多数のスパイスを販売しています。カレー粉といえばエスビーの赤い小さな缶を思い出す方も多いと思いますが、写真のエスビーターメリックを使えば炊飯器で簡単にターメリックライスを作ることができます。作り方は3合のお米を通常通り洗米して水を入れ炊く直前にターメリックを小さじ1~(好みで調整)入れて炊くだけです。
現地で食べられているインディカ米を使って本格ターメリックライス
お米は世界でも日本で食べられているお米などのジャポニカ種とタイ米としても有名なインディカ種の2種類に分かれます。インディカ米は私たちが普段食べている米とはちがい長細い形状をしていて、特徴としては粘り気が少なくパサパサしていて独特の香りがあるため、香辛料を使って味付け調理して使います。ターメリックライスを作るお米を現地のお米に変えれば味も雰囲気もさらに本格的に変わります。
インディカ米でターメリックライスを作る際は、独特の香りを消すために炊飯器で炊く直前にターメリックと一緒にバターを追加します。水加減はいつものお米(ジャポニカ米)と同じにして少しパラパラした感じに仕上げるとさらに本格的なターメリックライスに近づきます。
ジャポニカ米(いつものお米)でもバターを追加すればさらに風味豊かなターメリックライスが作れます。作り方はお米3合を洗米し、十分浸水させ炊く直前にターメリックと大さじ2のバターを加え軽く混ぜて炊きます。
ターメリックライスのおすすめアレンジレシピ
炊飯器で簡単にターメリックライスを作ったらあとはアレンジです。難しいレシピに挑戦しなくても、ターメリックライスにおかずをトッピングするだけでもワンプレートメニューに変身します。写真はローストビーフをトッピングしていますが、ハンバーグや唐揚げなどを乗せてサラダをサイドに盛り付ければ、見た目だけでもおしゃれにまた後片付けまで簡単にできるのでおすすめです。
インド料理といえばタンドリーチキンと言うくらい有名ですが、これも炊き上がったターメリックライスにサニーレタスを添え乗せるだけで、ワンプレートにしてしまえば簡単にターメリックライスがおしゃれにアレンジできます。
ターメリックライスを使えばもっといろんなアレンジレシピも!
ターメリックライスでライスサンドを作ればターメリックの香りがおいしいアレンジライスバーガーの完成です。ライスバンズの作り方は炊きたてのターメリックライス3合に片栗粉大さじ1半を混ぜラップに包みバンズの形に整えてからラップを外し油を敷いたフライパンで片面を焼きます。一度焼くことでバンズが崩れにくくなります。
ターメリックライスにホワイトソースとボロネーゼと溶けるチーズを乗せてオーブンで焼けばターメリックライスがドリアにアレンジできます。
お弁当もターメリックライスでアレンジすれば、どこか異国の香り漂うおしゃれなお弁当に変わります。ターメリックの黄色が鮮やかにお弁当を彩ります。
ターメリックライスと一緒に食べたい!おかずレシピ
ターメリックライスに合うのはカレーだけではありません。同じように調味料にターメリックを使うおかずや、肉料理にもよく合います。ターメリックライスを使えばその鮮やかな色が見た目からも全体をきれいにまとめさらに美味しさがアップします。
フライパン一つで簡単!タンドリーチキン
タンドリーチキンはパプリカやコリアンダー・クミン・チリパウダーやカルダモンなど多数のスパイスとニンニクやレモン汁、ショウガ、ヨーグルトや塩、バターなど多数の調味料を混ぜたものに鶏肉を加え、数日冷蔵庫で寝かせ、オーブンで焼いて作ります。しかし普段あまり使わない調味料をこれだけそろえるのはかなり大変です。そのため各メーカーはこれらのさまざまなスパイスを混ぜたシーズニングを販売しています。
エスビーのカレー粉を使うレシピもたくさんあります。カレーを作るのにももちろん使いますが、野菜炒めなどにカレー味を効かせてアレンジすることも可能です。
このようにターメリックライスに合うおかずを作る作り方はネットのレシピサイトにもたくさん掲載されていますのでぜひ参考にしてみてください。スーパーなどでもスパイスなどが並んでいる場所などにあるシーズニングをみるとターメリックが配合されているものがたくさんあります。これらをうまく使ってオリジナルレシピを作ってみるもの楽しいです。
【まとめ】ターメリックライスの魅力
ターメリックは食品を黄色く着色するだけでなく、健康によい栄養素を多く含む食材のひとつです。ターメリックライスはそのターメリックの栄養素を簡単にそして手軽に摂取することができ、その鮮やかさな見た目で料理を美味しく演出してくれます。また炊飯器で簡単に調理できるおすすめレシピです。今夜はターメリックライスをプラスしていつもとちがう献立に挑戦してみてください。