肉の解凍をレンジで上手にする方法!時間やコツなど丁寧解説!
肉料理を作った後に残った肉は冷凍保存をすると思います。しかし、その肉をどうやって解凍をしていますか。おそらく多くの人がレンジを使って解凍をしていると思います。しかし、解凍方法を間違えてしまうと、肉の品質や味を損なってしまう可能性もあります。そんなことが起きないために、今回はレンジを使った肉の解凍方法について紹介していきたいと思います。解凍時間なども紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
目次
肉の解凍をレンジで上手にするコツや時間を詳しく知りたい!
皆さんがランチやディナーを自宅で作る時に使う材料として、牛肉や鶏肉、豚肉などが思い浮かぶと思います。また、和食が好きな人は魚を使った定食も作ると思います。しかし、作りすぎでもしなければ、肉や魚などを残してしまうことがあると思います。そのような時、いつも冷凍保存をしているはずです。また使う時の為に、今回は、肉の解凍をレンジで上手にするコツや時間などについて紹介していきたいと思います。
肉の解凍をレンジで上手にする方法を解説
文明の発達によって、食べ物を保存したり、保存していた食べ物をまた調理したりできるいい時代になりました。しかし、文明の利器を持っていても使いこなせなけば意味がありません。そこで、まず初めにに紹介するのは、肉の解凍をレンジで上手に行う方法について紹介していきたいと思います。最近では、電子レンジを使って簡単に解凍ができますが、今回は鮮度や味を落とさずに上手に解凍をする方法を紹介していきたいと思います。
肉をレンジで解凍するときにはラップを外そう
肉の解凍をレンジで上手にする方法の1つとして、電子レンジで解凍するときはラップを外すことが大事です。そもそも、ラップの原材料はプラスチックです。なので、長時間解凍をしたり、電子レンジの加熱部分にラップが当たってしまうと、そのラップの部分が溶けてしまいます。溶けたものが肉に付いてしまった場合はすぐに洗う必要があります。
また、プラスチックを溶かすことで発生するダイオキシンは、身体にとって有害な物質です。なので、ダイオキシンの発生を防ぐため、なおかつ洗う手間をなくすためにもラップをせずに解凍をすることをおすすめします。
肉や魚の解凍にはクッキングシートが便利!
先ほど、解凍する際はもともと包んであるラップを取り除いてかた解凍することを紹介しました。しかし、ラップを取り除いて、冷凍された肉を裸のまま電子レンジに入れるのも衛生的にどうかと思う部分があります。なので、ラップをはがした後に、キッチンペーパーで包む方法があります。冷凍された肉にキッチンペーパーを包むことで、キッチンペーパーが冷凍された肉についている水分や雫を吸い取ってくれます。
それに加えて、電子レンジによる加熱のムラができることを防ぐことができます。そのまま加熱してしまうと、肉についている水分や、場所によって加熱のムラが出てしまい、最終的には味わいや風味にも影響してきます。なので、冷凍された肉をレンジで解凍するときは、ラップを外してからキッチンペーパーに包んでから解凍をしてみてください。
半解凍モードがおすすめ
キッチンペーパーに包んでから、電子レンジで解凍することを紹介してきました。そして、上手に解凍をする方法として、半解凍モードにして解凍をすることをおすすめします。半解凍モードとは、冷凍された肉に水分はついていない状態で、少し柔らかい状態に解凍することができます。この状態に解凍することで、カツ丼や魚の切り身などを作る際に、ちょうど切りやすい絶妙な柔らかさで切ることができます。
また、半解凍にすることで、肉の弾力もしっかりとキープすることができます。これが、全解凍になってしまうとどうしても肉が柔らかくなりすぎてしまって、べちゃっと潰れてしまう原因になってしまいます。なので、半解凍モードがある電子レンジを持っている家庭はぜひ半解凍を利用してみてください。
全解凍と半解凍の違いは?
先ほど、解凍をする際は半解凍モードを利用することをおすすめしました。しかし、人によっては半解凍モードというものを知らなかったり、もしかしたら半解凍と全解凍の違いも判らないと思います。なので、今回は、半解凍と全解凍の違いについて紹介していきたいと思います。
半解凍は、その名の通り「半分だけ解凍する」ことです。もちろん、半分だけ解凍する必要があるので、加熱するパワーも弱いです。また、半解凍の場合は加熱するパワーが弱い分、肉に火が通らないというのもポイントになります。なので、柔らかい肉や、小さい肉を解凍したい場合は半解凍をすることをおすすめします。
一方、全解凍はどうでしょうか。全解凍は、読んで字のごとく「完全に解凍する」から全解凍です。冷凍された肉を完全に解凍する必要があるので、加熱するパワーが半解凍の時より強いです。そして、加熱するパワーが強い分、ある程度肉に火が通ってしまいます。そのため、解凍をした後に加熱する時間を少しだけ短縮できるというメリットがあります。なので、固い肉や大きい肉を解凍する際は全解凍をすることをおすすめします。
肉の解凍モードが付いていないレンジの加熱時間について
レンジを使って冷凍された肉を解凍する方法について紹介してきました。上手に解凍する方法を知りたかった人はぜひ参考にしてみてください。次に紹介するのは、肉の解凍モードが付いていないレンジを使った上手な解凍方法について紹介していきたいと思います。最近の電子レンジには、解凍モードがついているのが多いですが、ついていないのもあります。出力や時間について紹介するので、良かったらぜひ参考にしてみてください。
かたまり肉を解凍するときの出力と加熱時間
かたまり肉の解凍方法と出力、加熱時間について紹介していきたいと思います。先ほど紹介した方法と同様に、かたまり肉についているラップをはがし、キッチンペーパーで包むことを忘れないでください。そして、かたまり肉が100gの場合は、150wの出力で約2分ほど加熱をしてください。そして、丁寧に解凍をしたい人は、解凍の途中で肉の上下を入れ替えてください。そうすることで、ムラなく解凍することができます。
かたまり肉同様に、刺身になる魚の解凍方法も紹介していきたいと思います。かたまり肉と同じように、クッキングペーパーで刺し身を包んで加熱をしてください。100gの刺身の場合は、150wの出力で焼く1分ほどです。この状態だと半解凍ですが、問題ありません。刺身の場合は、わずかに凍っている状態で切ることがポイントです。そうすることで、食卓に刺身が出てくるタイミングで食べごろになります。
薄切り肉を解凍するときの出力と加熱時間
かたまり肉を解凍する方法について紹介してきました。かたまり肉を解凍する予定がある人はぜひ参考にしてみてください。次に紹介するのは、薄切り肉の解凍方法と解凍するときの出力と加熱時間について紹介していきたいと思います。薄切り肉といえば、薄く切られたステーキや、バラ肉、肩ロース、タンなど様々です。そんな薄切り肉を解凍する際に、ラップをはがしてから、キッチンペーパーで包むことを忘れないでください。
キッチンペーパーで包んだら、100gの薄切り肉の場合、かたまり肉同様に150wの出力で約1分ほど加熱をしてください。こちらの薄切り肉の場合は、かたまり肉のように上下反対にして再加熱する必要はありません。なので、肉の様子を見て1分以上加熱したり、途中で加熱をやめるなど、調節をしてみてください。
薄切り肉と同様に、切り身魚の解凍方法についても紹介していきたいと思います。基本的には、薄切り肉と同じような方法で解凍をします。キッチンペーパーで切り身魚を包むことを忘れないでください。そして、100gの切り身魚の場合は150wの出力で、1分ほど加熱をしてください。また、身割れがしやすい切り身魚は、半解凍の状態にすることで、身が引き締まり、身割れがしにくくなります。
半解凍する場合の加熱時間の目安は?
電子レンジによっては、全解凍のモードはあるけど半解凍のモードはない電子レンジもあると思います。そこで、半解凍する場合の加熱時間の目安について紹介していきたいと思います。半解凍をする場合、ポイントとしては、加熱する時間を短くすることです。加熱時間が長すぎると、全解凍になってしまったり、肉によっては火が通ってしまったりしてしまうので、短い時間で加熱をすることが大事になってきます。
その上で、半解凍をする際の目安は、大体1分~2分ほどです。出力も150w~200wほどで問題ないと思います。これ以上強すぎたり、長すぎるとどうしても肉に火が通ってしまったり、肉が柔らかくなりすぎてしまったしてしまいます。半解凍は何かと料理において使うのでぜひ参考にしてみてください。
肉を美味しく解凍するときのコツ
解凍モードのない電子レンジを使った冷凍された肉の解凍方法について紹介してきました。解凍モードのない電子レンジを使っている家庭はぜひ参考にしてみてください。次に紹介するのは、肉を美味しく解凍するときのコツについて紹介していきたいと思います。下手に解凍をしてしまうと、どうしても鮮度や品質が落ちてしまいます。それを避けるための方法や解凍のコツを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
常温での解凍はNG!
お肉を美味しく解凍するコツを紹介する前に、解凍する際にこれはやってはいけないという解凍方法を紹介していきたいと思います。まず初めに、お肉を解凍する際に常温で解凍するのはNGです。たまにお肉を常温で解凍するレシピがあると思いますが、極力常温で解凍しないことをおすすめします。もちろん、常温で解凍することのデメリットがあります。そもそも、肉は生ものです。なので、常温で放置するの適さない食べ物です。
また、肉は腐りやすく、傷みやすい食べ物です。なので、常温で保存することが肉の美味しさを損なってしまう可能性もあります。そもそも、肉の常温保存は衛生的にあまりよくありません。よく肉をフックにかけているシーンを料理で見ると思います。しかし、それはスパイスなどの香辛料を使った上で火にかけているので、腐る要素がないです。しかし、生肉は簡単に腐ってしまうので、常温で解凍はしないでください。
レンジでの解凍時間が長すぎると肉に火が通ってしまう
常温で解凍することがNGなことは理解できたと思います。なので、肉を解凍する際は電子レンジを使って解凍することが大事です。しかし、レンジで解凍するにしても方法を間違えてしまったら元も子もありません。特に、電子レンジを使って解凍する時に起こりうることは、解凍時間が長すぎて、肉に火が通ってしまうことです。これは、料理が苦手な人や、電子レンジを使って肉の解凍をしたことがない人に起こりうる出来事です。
先ほども紹介したように、基本的な解凍時間は150wの出力で1~2分です。これは、肉の種類、サイズ、どのくらい冷凍されていたかによって様々です。しかし、だからといって極端に高い出力で長い時間加熱をしていたら火が通ってしまいます。解凍しすぎて火が通ってしまうと、本来表現したい肉の風味や食感が十分に再現できなくなってしまいます。なので、肉を解凍する際はできるだけ低い出力で短時間だけ加熱することが大事です。
ラップは必ず外してレンジで解凍しよう
次に紹介する肉を美味しく解凍する時のコツは、肉についているラップを必ず外すことです。そして、そのラップを外した上でレンジで解凍をすることです。先ほども説明をした通り、ラップを外すことでラップがレンジの熱で溶けるのを防ぐためです。その代わりに、キッチンペーパーで冷凍された肉を包んで電子レンジで加熱をすることが大切です。キッチンペーパーは、コンビニやスーパーなどで手軽に買えるのでお手頃です。
そして、キッチンペーパーで肉を包んで解凍をすることが、上手に解凍をするうえで一番大事なポイントです。冷凍された肉には、氷だけでなく氷が解けて雫になった水分もあります。そして、氷や水分は解凍するときにどうしても邪魔になってしまいます。そこで、キッチンペーパーで肉を包んでおくことで、加熱によって出てきた水分を吸収してくれるのです。また、均等に肉を解凍できます。キッチンペーパーで包んでみてください。
冷凍するときには食品の厚みを均一にしておこう!
そして、上手に解凍するコツは解凍の場面以外にもあります。そして、上手に解凍をするためには上手に冷凍をするということです。つまり、お肉が残った時に行う冷凍の方法こそが上手に解凍をするコツです。この冷凍の方法によって解凍がより上手に簡単にできるかが変わってきます。肉を冷凍するときは、できるだけ厚みを均等にしておくことが大切です。この厚みが不均等であると、上手に冷凍ができなくなってしまいます。
そして、厚みが均一に保つためには、肉を切り分けるタイミングでできるだけ綺麗に肉を切ることが大切となってきます。つまり、より鮮やかな切り口であればあるほど、解凍をする時に鮮度を保ったまま上手に解凍をすることがでるということです。ぶつ切りにした肉を冷凍してしまうと、解凍する際にどうしても味わいや書簡が薄れてしまいます。なので、できるだけ綺麗な切り口、あわよくばさいころのような形で冷凍してみてください。
再冷凍は禁止!
冷凍された肉を上手に解凍する方法やコツについてある程度理解ができたと思います。ここで、解凍をして、なおかつ料理が終わった後にどうしても残ってしまった肉の取り扱いについて紹介していきたいと思います。結論から言うと、解凍して使った後に残ってしまった肉に関してはもう一度冷凍するのは禁止です。これは、肉だけでなく、野菜などの生ものにも同様に言えるので、できるだけその日のうちに使い切ってください。
では、どうして再冷凍が禁止なのでしょうか。肉や野菜を再冷凍することによって、品質が劣化してしまいます。そして、品質が劣化してしまうということは、同時に味も落ちてしまいます。品質が落ちた食べ物や、劣化した食べ物をあえて食べたいと思う人はいないと思います。なので、一度解凍した食品はできるだけその日に使いきってしまうようにすることが大切です。
しかし、また食べれそうな肉や野菜を残ったから捨ててしまうのはもったいないと思うのが消費者の性だと思います。なので、残った肉を片付ける方法として、カレーを作ることをおすすめします。カレーは肉も野菜も入ってる料理です。なので、肉をどうしても使い残してしまったり、野菜の一部分だけ残してしまった場合はカレーに入れて煮込んでみてください。カレーから応用できるレシピもありますので、ぜひやってみてください。
肉の冷凍した時の賞味期限や調理方法を知っておこう!
冷凍された肉を美味しく解凍する方法やコツについて紹介してきました。なるべき鮮度や品質を落とさずに解凍をしたい人はぜひ参考にしてみてください。最後に紹介するのは、肉を冷凍した時の賞味期限や調理方法について紹介していきたいと思います。いくら冷凍保存ができても、所詮生ものです。なので、賞味期限が短いのは察しがつくと思います。具体的な賞味期限と調理方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
冷凍での肉の保存期限はどれくらい?
冷凍された肉の保存期間がどのくらいになるのか気になっていると思います。これは、保存をする方法によって長くなったり、短くなってりします。平均的に、冷凍での肉の保存期間は2週間ほどです。長くても1か月ほどです。基本的に、肉の鮮度を落とさずに冷凍保存をするコツは、水分にあります。そもそも、肉の鮮度が落ちてしまう要因は酸素です。人間が年を取る理屈に近いです。身体が酸化してしまうと「老い」てしまうのです。
それは、肉などの生ものも同様に言えます。肉に水分がついた状態で冷凍保存をしてしまうと、そこから酸素の供給源となってしまいます。その水分から酸素を受け取る形になってしまい、結果的に鮮度が落ちてしまうのです。それを避けるために、できるだけ水分をしっかり取り除くことが大切です。また、できるだけ小分けにしてジップロックなどの真空にできる環境で保存をすることが、保存期限を延ばすコツです。
冷凍するときに下味などを付けておくと賞味期限が長くなる
肉を冷凍保存した場合の保存期間について紹介してきました。紹介した保存期間を目途に、肉を保存してみてください。また、本来肉は生ものなので、できるだけ肉は早めに使い切ることをおすすめします。しかし、早めに使い切りたいからといって2日連続で肉料理という訳にもいきません。そこで、保存期間を伸ばす方法として冷凍をする前に下味などを付けておく方法があります。
下味をつけておくことで、肉本体が劣化する前に、肉の下味が薄くなっていきます。結果的に、肉の賞味期限を延ばすことができるのです。特に、塩こしょうは保存期間を延ばすのこともでき、なおかつ賞味期限を伸ばすこともできます。そもそも、冷凍庫がなく、保存をするために氷を使っていた時代には、長期保存をするために塩漬けにして保存していたといわれています。なので、賞味期限を延ばしたい人はぜひやってみてください。
解凍するときはドリップを出さないようにするのがコツ
そして、上手に解凍する方法として、ドリップと呼ばれる肉から出てくる水分をできるだけ出さないことです。しかし、冷凍保存をしているとどうしても解凍すると水分が出てしまいます。しかし、これは電子レンジを使って解凍をした場合になります。ドリップを出さずに上手に解凍する方法として、氷水を使うことをおすすめします。氷水を使って時間をかけて解凍をすることで、鮮度を落とさず上手に解凍をすることができます。
やり方はいたって簡単です。ボウルに氷と水を用意して氷水を作ります。一方、冷凍された肉はジップロックのような密閉ができる袋に入れてください。そして、この氷水に密閉された冷凍肉を入れて2時間~4時間ほど放置します。その後、袋から肉を取り出せば完成です。これは、時間がかかってしまいますが、鮮度を落とさず、なおかつドリップを最小限に抑えることができる解凍の方法です。時間のある人はぜひやってみてください。
肉をレンジで上手に解凍して美味しい料理に活用しよう!
いかがでしたか、今回は冷凍された肉の上手な解凍方法について紹介してきました。また、冷凍された肉の保存期間と賞味期限、冷凍された肉の鮮度を落とさずに解凍をする方法について紹介してきました。上手に肉を解凍して美味しい肉料理を作ってみてください。