海苔巻きの作り方を解説!初めてでも簡単上手な巻き方も紹介!

パーティーやお弁当の定番メニューの海苔巻き。自宅で手軽に作ることが出来ますが、巻き方や切り方などコツをつかむのに時間がかかるレシピでもあります。そこで今回は、海苔巻きの基本的な作り方から巻き方のコツ、上手に出来る裏技などを紹介していきます。応用編でかわいい海苔巻きの作り方なども紹介していきます。お家にある材料で作ることが出来ます。ぜひ、いつもの海苔巻きに簡単な一工夫をして家族を驚かせてみてください!

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目次

  1. 1海苔巻きを上手に作れる作り方を知りたい!
  2. 2 海苔巻きの基本的な作り方をマスターしよう!
  3. 3 海苔巻きを上手な巻き方を解説
  4. 4 海苔巻きの上手な切り方
  5. 5 海苔巻きの巻き方と切り方のコツ
  6. 6海苔巻きのおすすめ人気レシピ
  7. 7 海苔巻きの作り方を参考にして作ってみよう!

海苔巻きを上手に作れる作り方を知りたい!

家族のお出かけや、遠足・運動会などの学校行事、お家でのパーティーの定番メニューの「海苔巻き」!定番メニューですが、奥が深い献立です。うまい巻き方を知らない、具材は何を選べばいいのだろう、酢飯がうまく作れない、様々なお悩みを抱えている方も多いと思います。

そこで今回は美味しい海苔巻きの作り方を紹介します。基本の海苔巻きの作り方や、簡単なレシピ、子供たちが喜ぶ見た目がかわいい海苔巻きの巻き方など、今すぐ実践できる海苔巻きの情報をお届けします。ぜひいつもの得意料理のレパートリーに海苔巻きレシピを加えてみてください!

海苔巻きの基本的な作り方をマスターしよう!

ブログやレシピサイトなどで人気の海苔巻きメニューは、切り口が似顔絵やキャラクター、お花などになっているものや、カラフルな酢飯を使ったかわいい海苔巻きなどです。「家で作るのは難しそう」と思ってしまいますが。海苔巻きの基本の巻き方などをおさえれば、家で簡単におしゃれな海苔巻きが作れます。

さっそく基本の海苔巻きの作り方を紹介していきます。海苔巻きを作る上で注意する点や定番の具材などを紹介していきます。お家にあるものや、いつものスーパーで簡単に手に入る材料ばかりです。変わり種の海苔巻きにチャレンジする前に、まずは気軽に基本の海苔巻きにチャレンジしてみてください!

味の決め手は酢飯!

海苔巻きを作るとき、皆さんはどこに一番こだわりますか?色鮮やかに見せるために具材にこだわりたい!「海苔」巻きというだけあって海苔は高級なものを使いたい!綺麗に巻くために道具選びにはこだわりたい!など、いろいろなこだわりがありますが、まず海苔巻きを上手に作る上でこだわってほしいのは「酢飯」です。

酢飯は海苔巻きの土台になるものです。美味しい酢飯が出来れば、海苔巻きの味も決まると言っても過言ではありません。また、美味しい酢飯の作り方を覚えておけばお家での手作りお寿司の定番メニューである「チラシ寿司」や「手巻き寿司」などにも応用が可能です。

酢飯は、すし酢の割合がわかっていればご飯の量が増えても分量の計算に迷うこともありません。どんなに大人数のご飯でもいつでも安定した酢飯を作ることが出来ます。それでは、美味しい酢飯を上手に作るためのすし酢の割合や作り方を紹介していきます。

酢飯の作り方は?

基本の酢飯の作り方を紹介します。まずはすし酢の作り方です。今回は作り置きして置けるすし酢です。消毒したビンで夏は冷蔵庫、冬は常温で2~3カ月保存できます。作りたいときに酢飯を作ることが出来るので便利です。

  • 米酢180ml
  • 砂糖45g(約大さじ5)
  • 自然塩18g(約小さじ1強)

作り方はすべての材料をボウルに入れて混ぜ合わせるだけです。火にかける必要はありません。作り置きしておきたい場合は上記の割合ですが、使い切りたい場合は2合のご飯で米酢50ml、砂糖大さじ1と小さじ1、塩5gで、3合なら米酢75ml、砂糖大さじ2、塩7.5gで作ります。

酢飯用のご飯はすし酢の水分が入るので、通常のご飯を炊くときよりも少し硬めに炊いたほうが上手な酢飯になります。いつも柔らかめでご飯を炊いている方は、そのまま酢飯を作るとべちゃべちゃになってしまう場合もあるので、炊く前の水の量を調節してください。

  • 寿司桶(ボウルでも可)
  • ぬれさらし
  • しゃもじ
  • うちわ

すし酢を作ってご飯を炊きあがるのを待つ間に酢飯を作るための道具を用意します。用意するっ道具は4つです。寿司桶は使う前に水に濡らして水を吸わせてから水分をふき取っておきます。すし酢の分量は「ご飯の重量に対して1割のすし酢」を使います。例えば、3合(1kg)のご飯の場合、すし酢は100mlです。使い切りの分量で作っている場合は味を見ながらすべて入れて使い切っても大丈夫です。ご飯にすし酢を混ぜるときの作り方を紹介します。

  1. 寿司桶のご飯にすし酢をしゃもじに伝わせるように全体に回しかけます。
  2. すし酢がある程度混ざったら、5秒ほど待ってからしゃもじを横にして、切る様に動かし混ぜます。
  3. 全体に混ざったらうちわで冷まします。人肌ほどになったらぬれさらしをかぶせます。

ポイント1つめ、はすし酢を入れた後、すぐにしゃもじでかき混ぜずに5秒ほど待つところです。お米にすし酢が浸透する時間を待ちます。すぐに混ぜてしまうと味にムラが出来てしまいます。

ポイント2つめは、しゃもじでの混ぜ方は3段階にすることです。最初はしゃもじを大きく動かして底からかき混ぜるように混ぜ、次は米を切る様に混ぜます。すし酢が混ざってきたらダマになっているところを綺麗にするように横に細かく動かします。詳しいやり方は動画を参照してください。

ポイント3つめは、うちわで冷ます時にしゃもじで酢飯の上下を返しながら冷ますことです。そうすることで冷ます時に均等に冷めていき美味しく仕上がります。また。ボウルを使う場合は熱が寿司桶より逃げにくいので、上下する回数を増やしてください。

保存は必ず常温にしてください。間違って冷蔵庫に入れてしまうとせっかくふっくら美味しく仕上がった酢飯が固くなってしまいます。少し手間をかけるだけでいつもの酢飯が美味しくあります。海苔巻きはもちろん、家庭で作るお寿司料理の時に参考にしてください。

酢飯が苦手という人などに合わせて、調味料の量などは変えても大丈夫です。自分で味のバランスを見ながら作ってみてください。海苔巻きの土台である酢飯が美味しく仕上がれば具材の味が引き立ちます。では、次は具材を作っていきます。

海苔巻きの具材を揃えよう

酢飯が仕上がったらさっそく海苔巻きを作っていきます。いろいろな変わり種の海苔巻きなどがあって、各家庭や地域で具材は違うのですが、今回は助六寿司などにも入っている定番の海苔巻きを作っていきます。

定番の具材は「かんぴょう」「卵焼き」「にんじん」「きゅうり」などです。それぞれの材料の味付けや切り方などを紹介していきます。今回はお米2合分を使った4~5人前の海苔巻きを作っていきます。まずは甘くてお子様にも大人気のかんぴょうです。今回は干しシイタケも入れます。

  • かんぴょう10g
  • ほしシイタケ4枚
  • 干しシイタケの戻し汁と水150cc
  • 醤油・三温糖各大さじ1
  • みりん大さじ1/2

下準備で、かんぴょうよく洗ってをたっぷりのお湯で5分煮て、干しシイタケをぬるま湯で戻し、石づきを獲ってスライスします。干しシイタケを戻した戻し汁に水を足して150ccになるように調節します。それではかんぴょうの作り方を紹介します。

  1. 鍋にシイタケの戻し汁を入れて、調味料をすべて入れ、火にかけます。
  2. 沸騰したらかんぴょうと干しシイタケを入れて煮ます。
  3. 落とし蓋をして8~10分煮て、柔らかくなったらかんぴょうを先に取り出します。
  4. 落し蓋を取って干しシイタケを煮汁がなくなるまで煮詰めます。

続いて卵焼きのレシピです。出汁のきいた少し甘味がある海苔巻きに合う卵焼きです。まずは材料を紹介します。

  • 卵M2個
  • 三温糖・塩各少々
  • 白だし小さじ1/2
  • サラダ油大さじ1

卵焼きの作り方です。通常のフライパンでも作ることが出来ますが、卵焼き用のフライパンを使うのがおすすめです。

  1. 卵をほぐし、調味料をすべて入れて混ぜ合わせます。
  2. フライパンにサラダ油を入れて、卵焼きを作ります。
  3. 粗熱を取って細長く切っておきます。

次ににんじん・キュウリのレシピです。海苔巻きに歯ごたえを加えて美味しい食感を添えます。材料・作り方を紹介します。

  • きゅうり1/2本、にんじん1/4本
  • 白だし大さじ1/2
  • 三温糖・みりん各小さじ1/2
  • 薄口しょうゆ大さじ1

  1. キュウリを縦に3等分します。その太さに合わせて人参も同じように切ります。
  2. 鍋に調味料をすべて入れて火にかけます。沸騰したらニンジンを入れて6分~7分煮ます。
  3. にんじんが柔らかくなったら、火を止めてそのまま冷まします。

卵焼き・にんじん・キュウリは太さを揃えて切り分けてください。太さがバラバラになると食感が変わってしまいます。

最後に忘れてはいけない焼きのりを準備してください。煮物などは各家庭の調味料の使い方が様々なので、同じ材料でもまったく違う味わいになったりします。他にも好きな具材を巻いて自分オリジナルの海苔巻きレシピを作るのも、海苔巻き作りの醍醐味です。でもまずはこちらの定番海苔巻きを試してみてください。

海苔巻きの作り方

すべての材料が揃ったところで海苔巻きの巻き方を紹介します。使う道具は「まきす」です。最初はまきすで巻くのが慣れない方は苦戦するかもしれませんが、酢飯と具材の量が適量であれば綺麗に仕上がります。欲張りすぎてたくさん盛り付けるのは要注意です。それでは巻き方の紹介です。

  1. まきすに焼きのりをのせて、酢飯を1/3量をのせます。焼きのりの奥側2cmには酢飯はのせません。
  2. 中央に具材を均等に並べます。
  3. まきすを持ち上げて巻きます。巻けたら上からギュッと握って出来上がりです。

今は簡単に海苔巻きを作ることが出来る便利グッズなどが100均でも売っています。ですが、まきすを使えば、好きなサイズで海苔巻きを作ることが出来ます。さらに収納場所にも困らないので、まきすでの巻き方を覚えておくと便利です。

海苔巻きを上手な巻き方を解説

海苔巻きの作り方の流れがわかったのですが、巻きすを使ったことがないから不安…という方のためにまきすの使い方や海苔巻きの上手な巻き方を紹介します。覚えておけば具材などが変わってもきれいに海苔巻きを巻くことが出来ます。

巻きすの使い方

巻きすは海苔巻きだけでなく、伊達巻やなどを形成するときにも重宝する和食で欠かせない調理器具です。よく目にするのは細く切った竹などを糸で編んだ物ですが、太めの竹などを編んだ物もあります。太めのものは伊達巻などを作るとき模様を付けたりする効果がありますが、海苔巻きには細い竹のものを選びます。

竹製の巻きすは長時間濡れたまま放置するとカビが生えてしまうので、後かたずけの時は注意してください。洗剤で洗ったら洗剤が残っていないようによく濯いで、よく乾燥させます。洗濯物を干すように日陰で干すとカビの心配も少なくなります。

今はプラスチック製のものなど手入れが簡単な巻きすも販売されています。使い勝手などは変わらず、他の調理器具と同じように洗えるのでとても便利です。100均などでも売っているので使いやすい巻きすをいろいろ試してみてください。

道具を用意したらさっそく巻いていきます。まずは巻きすをスタンバイします。巻きすは濡れている状態では焼きのりが余分な水分を吸ってしまい、美味しく仕上がらないので必ず巻きすが乾いている状態で使います。

巻きすには裏表があって、竹の皮が残っているものは竹の皮のあるほうが表になります。地域によってどちらの面を使うかは変わってくるので、裏表にあまりこだわらなくても大丈夫です。巻いたときに表面がデコボコしている面を使うと跡が残るので、気になる方はなめらかな面を使うといいです。

巻きすの置き方は向きに注意します。竹が横並びになる様に置きます。その時、竹を結んでいる糸が出ているほうを自分から遠いほうに出るようにします。手前に糸が来てしまうと巻くときに糸を巻き込んでしまい、やりずらいです。巻きすのスタンバイが終わったところで酢飯・具材をのせていきます。

酢飯の置き方と具材の置き方

具材をのせていきます。まずは焼きのりですが、巻きすの手前の端に揃えておきます。海苔は巻いた後、つやつやした面が外側に来るように、巻きすの上にのせるときはザラザラしている面を上にします。

酢飯は、海苔の上に楕円状にして置いた後に均等な厚さになる様に伸ばしていきます。伸ばしにくい時は酢:水を1:1の割合で割った酢水を付けます。海苔の自分より遠いほうは1~2cm、酢飯をのせない部分を作ります。その部分が巻くときの「のりしろ」になります。

酢飯をのせたら具材をのせていきます。酢飯の中央より少し下に横一直線になる様に具材をのせます。水分が多い具材はあらかじめ水気を切っておいてください。巻いた後、どのように具材が並ぶか思い浮かべながらのせていきます。

上手な巻き方をマスターしよう

詳しい海苔巻きの巻き方を紹介します。ポイントを押さえて上手に巻けるようにチャレンジしましょう。

  1. 海苔と巻きすの横端をもって酢飯をあけておいた「のりしろ部分」に手前の橋をかぶせます。
  2. 具材を手前に置きなおすように巻きすを寄せます。
  3. 上から・手前・向こう側から両手でギュッと押さえます。

最後に巻きすを上から握る様にして一回転ほど巻き、巻きすから海苔巻きを取り出します。詳しい巻き方はこちらの動画を参考にしてください。

具材や酢飯を詰めすぎたり、のりしろを作ることを忘れたりしなければ、簡単に上手に巻くことが出来ます。ぜひチャレンジしてみてください。

細巻きの場合は海苔を切り離して使おう

かっぱ巻きやかんぴょう巻きのような細巻きの海苔巻きを作るときは、一般に売られている20cm角ほどの全形の焼きのりを半分に切って使います。キッチンばさみなどできれいに切ることが出来ます。具材などののせ方や巻き方などは、通常の海苔巻きと大きく変わることはありません。

海苔巻きの上手な切り方

綺麗に海苔巻きを成形出来たらきっていきます。潰れてしまってうまく切ることが出来ない、という方も多いと思います。でもちょっとしたコツをつかめば上手に切ることが出来るので、ぜひチャレンジしてください。

海苔巻きはのりが馴染むまでおいておこう

海苔巻きを巻き終わってから、焦ってすぐに切ってしまうと海苔がまだ寿司と馴染んでいないので綺麗に切ることが出来ません。巻きすから海苔巻きを取り出して、少し馴染ませる時間をおいてあげるといいです。15分ほど置いてあげるとしっかり馴染みます。

まだ馴染んでない状態で切ってしまうと、海苔がまだ固く、なかなか切れない可能性があります。「海苔がビリビリになってしまって、せっかく作った海苔巻きが台無しになった」という失敗は少なくなります。海苔をなじませている間に、海苔巻きを切る包丁の準備もしておきます。

海苔巻きの切り方

海苔巻き切っていきます。まずは使う包丁のチェックからです。海苔巻きなどの切りにくい物は包丁の切れ味がポイントになってきます。「最近包丁を研いでないので、切れ味が悪くなっている」という方は、包丁研ぎから準備を始めることをお勧めします。切れ味のいい汚れのついていないきれいな包丁を使うと上手に切ることが出来ます。

「海苔巻きを切るとき酢飯が包丁についてしまってうまく切ることが出来ない」という失敗を防止するために包丁を少し濡らしておきます。濡れ布巾などで包丁の刃を全体的に湿らせておいてください。水道で濡らして余分な水分を布巾でふき取る方法でも可能です。

少し手間ですが、一回切るごとに包丁を濡らすと毎回同じ切れ味で切ることが出来ます。そして切るときは前後に大きく動かしながら切ります。海苔巻きを押しつぶさないように注意してください。焦らずゆっくり大きく包丁を動かすのがコツです。

細かく言うと、包丁を大きく手前に引くときに海苔巻きの半分を切り、包丁を前に出す時に残り半分を切ります。細かく何度も包丁を入れると潰れてしまいます。また、端の部分は崩れやすいので幅を大きめにとっておくといいです。

海苔巻きの切り方はこちらの動画を参考にしてみてください。水に濡らさないで作った場合と濡らして作った場合の比較もしています。

海苔巻きの切り方の裏技

それでも上手に切れないという方に、海苔巻きを切る裏技も紹介します。この方法を使うとお子さんと一緒に作るときも安全で清潔に海苔巻きを作ることが出来ます。今回は2つの裏技を紹介します。

まず一つ目は、ラップを使う裏技です。海苔巻きに出来るだけピッタリとラップを巻き、ラップ事包丁で切ります。ラップに包まれているので型崩れする心配が少なくなり、上手に切れます。また、食品に手が触れる回数が少なくなるので清潔です。

ラップは巻きす代わりに使っている方もたくさんいます。巻きすがない時、ラップで海苔巻きを成形してからそのまま包丁で切ると洗い物も少なくて後かたずけも簡単です。ですが、巻きすで慣れている方はラップでの巻き方に慣れるまで時間がかかります。

包丁を毎回濡らすのが面倒という方には、包丁にキッチンペーパーを巻き付ける裏技もあります。キッチンペーパーを包丁に巻き付け、キッチンペーパーごと水で濡らします。包丁の刃の部分5mmほどのキッチンペーパーを破って刃を出します。そのまま海苔巻きを切ると、毎回包丁を濡らす手間はありません。

また、切れ味がいい包丁がないバ場合は、パン切り包丁を使うこともおすすめです。刃全体を使って切ると上手に切ることが出来ます。パン切り包丁を使う場合は包丁を濡らす手間もありません。

海苔巻きの巻き方と切り方のコツ

いろいろな工夫で簡単に海苔巻きを作ることが出来ます。こちらで紹介した基本の海苔巻きの作り方が頭に入っていれば可愛い形の巻きずしや、切り口が綺麗なアートな巻きずしも簡単につくることが出来ます。では、ここまで紹介したやり方のコツやポイントを詳しくおさらいしていきます。

酢飯はつぶさないように均等に広げる

せっかくふっくら美味しそうに酢飯が出来あがっても、巻く前に酢飯を潰したり固くしてしまうとせっかくの酢飯が台無しになってしまいます。ここで、酢飯を海苔の上に広げるときのポイントを紹介していきます。

海苔の上に酢飯を広げるときは、海苔の上に卵型の酢飯を置いてから海苔の上全体に広げていきます。酢飯を楕円状にまとめる時、手のひらの中で卵型になる様に優しくまとめてください。まとめる時力を入れてしまうとほぐれにくくなるので、優しく転がすようにまとめてください。

一か所に置いた酢飯では広げにくい方は、酢飯を半分に分けて上下二か所に酢飯を置くやり方は簡単で上手に出来ます。その場合は細巻き寿司の酢飯を二本作るような形で海苔の上にのせて広げるとうまくいきます。

海苔に酢飯をのせ終わったら、さっそく広げていきます。利き手の逆の手を広げて海苔の端に添えながら、力を入れずに平らに伸ばしていきます。片方を広げ終わったらもう片方という風に、上下別に伸ばすときれいに出来ます。海苔の上ののりしろをあけておくことを忘れないようにしてください。

酢飯をのせるときは「優しく力を入れない」がポイントです。焦らず作業を進めていきましょう。酢飯の量は焼きのりが透けて見える程度になれば大丈夫です。のせすぎに注意してください。

酢飯は海苔の下側を寄せておく

海苔の上側は海苔巻きののりしろになるので、あけておくのですが、下側は海苔の端ギリギリまで酢飯を置きます。また、のりしろであけておいた側の酢飯は少し高く盛ります。高くする理由は二つあります。

一つは具材の滑り止めの土手代わりになることです。他の部分より少し高くしていることで巻いていくとき具材がずれるのを防止できます。二つめは、海苔巻きを巻いたときに合わせ目の酢飯が薄くなるのを防止するためです。、巻いたときの見栄えもよくなります。

酢飯を広げる仕上げは「手前は下側に寄せ気味で酢飯を置いて、上側はのりしろをあけて少し高くする」ことがポイントです。巻きあがりの見栄えをよくするための一工夫を忘れないようにしてください。

酢水を用意しておく

酢飯をのせる時、どうしても酢飯が広げにくいという時は酢水を使うと広げやすくなります。酢:水1:1の酢水を用意してください。酢飯の塊にハケなどでつけて酢飯をほぐしてください。

あまり酢水をつけすぎると、味のバランスが悪くなってしまうので、つけすぎに注意してください。少量つけるだけでもお米がくっつきにくくなって、広げやすくなります。酢水を付ける時も力を入れず、つぶさないように気をつけながら行ってください。

酢飯が固くなったり広がりにくくなっていたら「酢1:水1の酢水を付ける」のが簡単に酢飯を広げるポイントです。

具材の置き方も工夫してみよう

具材の置き方も工夫することで巻く作業が簡単になります。酢飯の中央より少し下に、具材を一直線で並べます。出来上がりの色のバランスを考えることも大事ですが、後々巻きやすいようにバランスよく並べていきます。

先に手前に形のしっかりしたもの(キュウリ、にんじん、卵焼きなど)を並べて、奥に崩れやすい物や細かい具材(桜でんぶ、かんぴょう、シイタケなど)をのせていきます。手前の具材を芯にするように巻いていけば安定して巻くことが出来ます。具材は横から少しはみ出すくらいがちょうどいいです。

具材をのせるときは「手前はしっかりしたもの、奥が崩れやすいもので、端からはみ出るくらいに置く」のがポイントです。酢飯と同様、具材の詰めすぎには注意してください。

押して切るのは厳禁!

巻き終わった後、切り分けの時も力加減に注意してください。切るときに崩れてしまっては、きれいに巻けた海苔巻きも台無しになってしまいます。湿らせた切れ味のいい包丁で押し付けずにゆっくり大きく切ることが大事です。

ラップなどで包んだ状態で切ることもおすすめですが、その場合も力は入れずに優しく切ります。大きく前に切るときに海苔巻きの半分を切り、大きく手前にひくときに海苔巻きの半分を切る感覚で切り分けます。包丁も酢飯がつかないようにその都度、布巾などで湿らせるようにしてください。

海苔巻きを切り分けるときは「優しくゆっくリ大きく切る」のがポイントです。先ほども紹介しましたが、パン切り包丁を使うのも簡単でおすすめです。

海苔巻きのおすすめ人気レシピ

基本の海苔巻きの作り方やポイントなどを紹介してきましたが、ここからは応用編です。これまでの基本の作り方、巻き方が出来れば、お子様に人気のかわいい海苔巻きもパーティーにピッタリな具沢山海苔巻きも簡単に作ることが出来ます。

お弁当におすすめ!子供が喜ぶレシピ「お花の飾り巻きずし」

まずはお弁当に華やかさを添えてくれる海苔巻きを紹介します。「お花の飾り巻きずし」です。飾り海苔巻きを初めて作る方でも簡単に上手に作ることが出来るレシピです。今回は桃の花をモチーフにした仕上がりになります。まずは材料です。

  • 酢飯120g
  • ゆかり3g
  • ちーかま1本
  • 焼きのり2枚+2/3枚

下準備で、酢飯にゆかり混ぜて5等分しておきます。(ゆかり以外にもほかの色を使いたい場合は出したい色のふりかけなどと混ぜておいてください)チーかまは長さ10cmになる様に切っておきます。焼きのりは10cm×20cmを一枚と1/3枚に切り分けたものを5枚用意します。それでは作り方を紹介します。

  1. 1/3枚の焼きのりにゆかりの酢飯を棒状にのせて5本巻きます。
  2. 巻きすの上に大きな焼きのりをのせて、両端にご飯粒を伸ばしておきます。
  3. 焼きのりの真ん中に先ほど巻いたものを一本置きます。巻きすを持ち、V字になる様に1本置いた両端に一本づつ置いて真ん中にちーかまをのせます。
  4. その上にさらに二本のせ、花の形になったら海苔を巻き付けます。

さらに応用編で作った花の飾り寿司をさらに酢飯と焼きのりで巻いてあげると、輪郭がはっきりとした花の飾り寿司になります。このレシピはいろいろな形の巻き寿司に応用できるし、簡単なので、お子様と一緒に作ることも出来ます。ぜひチャレンジしてみてください。

具だくさんの韓国風「キンパ風海苔巻き」

続いての応用編は「キンパ風海苔巻き」です。キンパとは韓国の人気屋台メニューの海苔巻きです。自宅にある材料で簡単に本格韓国料理を作ることが出来ます。お父さんのお弁当やホームパーティーにも使えます。具沢山なので食べ応えがあって喜んでもらえること間違いなしです!

まずは土台になる海苔巻きの材料の紹介です。酢飯を使わない海苔巻きです。通常の海苔巻きとの違いをチェックしてください。

  • 焼きのり1枚
  • ご飯180g
  • ごま油小さじ1.5
  • 入りごま・塩ひとつまみ

続いて海苔巻きの具材の材料を紹介します。かなり具だくさんでボリューミーです。自宅によくある材料を揃えました。他にもキムチなどを入れても韓国料理のようになります。

  • 卵1個
  • 砂糖小さじ1
  • かにかま35g
  • 明太子30g
  • キュウリ3cm
  • たくあん15g

下準備で、砂糖を混ぜた卵を焼き、錦糸卵を作ります。キュウリは斜めに切って千切りにします。たくあんも千切りです。かにかまは細かくほぐして、明太子は皮を取ってほぐします。作り方を紹介します。

  1. 巻きすに焼きのりをのせて、ハケでごま油を塗り、塩を振ります。
  2. ご飯をのせて、いりごまを振ります。
  3. 切っておいた具材をバランスよく巻いていきます。
  4. あとは通常の海苔巻きと同じ巻き方をして完成です。

他にも焼肉やキムチを入れてもますます韓国料理のようになるのでおすすめです。酢飯を使わず、焼きのりに味付けをすることで、いつもの海苔巻きと違った味わいになります。色どり豊かにいろいろな具材で試してほしいレシピです。

お弁当にピッタリ!「ぶたさんの海苔巻き」

最後に具材がシンプルで簡単に作ることが出来る「ブタさんの海苔巻き」のレシピを紹介します。お子さんに人気のウインナーを使った簡単レシピです。日常のお弁当にぜひどうぞ!まずは材料を紹介します。

  • 焼きのり1枚
  • 酢飯お茶碗の1/2ほど
  • 白ごま適量
  • お魚ソーセー1本半
  • 飾り用ハム・飾り用海苔・ケチャップ適量

下準備で、酢飯に白ごまを適量混ぜます。お魚ソーセージを縦に四等分したうちの2本を用意します。飾り用のハムはソーセージとは色合いが違うもの(ビアハムなど)を使い、楕円形のストローでくりぬき、さらに細めのストローで2つ穴をあけて豚の鼻の形にしておきます。海苔で豚の目の形を作っておきます。

  1. 巻きすに焼きのりをのせて酢飯をひき、中央にカットしたソーセージを2本並べます。
  2. その上に丸ごとのソーセージをのせて通常の海苔巻きの巻き方で巻きます。
  3. 切り分けたら、顔のパーツをのせて出来上がりです。

顔や耳の形を変えるとウサギなどの他の動物も上手に作ることが出来ます。あまり時間もかからないので、日常のお子様のお弁当に最適です。目の形などにバリエーションを付けていろいろな表情のぶたさんを作ってください。

海苔巻きの作り方を参考にして作ってみよう!

海苔巻きの作り方を紹介してきました。基本的な海苔巻きの巻き方や、簡単に出来る裏技、上手に巻ける方法などがありましたが、基本をおさえればいろいろな海苔巻きが作れます。ぜひ、自分オリジナルの海苔巻きを作ってみてください!

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