「そば」はいつから子供に食べさせる?赤ちゃんへ与える時の注意は?

いつからそばを子供に食べさせるべきなのでしょうか?そばは柔らかく調理が簡単なので離乳食や幼児食に使いたくなりますが、小さい子供に食べさせるのは注意が必要な食材です。そばはアレルギーを引き起こす特定原材料に指定されている食品で、そばアレルギーは意識低下や呼吸困難などの重いアレルギー症状が出やすく危険だからです。そばを子供や赤ちゃんにいつから食べさせるべきか、そばを食べさせる際の注意点やそばアレルギーなどについてまとめたので、子供にはじめてそばを食べさせるときの参考にして下さい。

「そば」はいつから子供に食べさせる?赤ちゃんへ与える時の注意は?のイメージ

目次

  1. 1そばを赤ちゃんに食べさせるときの注意点などを知っておこう!
  2. 2そばを赤ちゃんに食べさせる時期はいつからかを解説
  3. 3そばを赤ちゃんに食べさせるときの注意点
  4. 4そばを食べたときに起こるアレルギー症状について知っておこう
  5. 5そばを赤ちゃんに食べさせる場合は十分注意して食べさせよう

そばを赤ちゃんに食べさせるときの注意点などを知っておこう!

そばは身体を作る元となる良質なたんぱく質や体内で生成できない必須アミノ酸が豊富に含まれているので、子供にも是非食べさせたい食材です。でも、重い症状が出やすいそばアレルギーを持っている子供も少なくないので、はじめて子供にそばを食べさせるときには注意が必要です。そばはいつから赤ちゃんにも食べさせてもいいものなのか、食べさせるときに気を付けることはあるのかなどをまとめたのでご覧ください。

赤ちゃんの食事風景

そばを赤ちゃんに食べさせる時期はいつからかを解説

そばは重度のアレルギー症状を引き起こすかもしれないので、はじめて赤ちゃんにそばを食べさせる時期は、きちんと調べて慎重に決めましょう。いつから赤ちゃんにそばを食べさせるのか最適な時期について解説します。また、はじめてそばを食べさせる前にそばアレルギーを引き起こすそば粉を含んだ食材を過って食べさせないように、どんな加工食品にそば粉が含まれている可能性があるのかも調べました。

笑顔の赤ちゃん

そばを赤ちゃんにいつから食べさせる?

そばは茹でるだけで簡単に調理ができてぶつ切りにしやすく柔らかく赤ちゃんでも食べやすそうな食材ですが、5か月頃からはじまる離乳食で食べさせることは出来るのでしょうか?実は、そばははちみつのように1歳までは食べてはいけないなど明確な決まりはありません。正確にいつからというのはないですが、理論上は1歳から1歳半までの離乳食完了期の頃には食べはじめることが可能です。

しかし、そばは少量食べただけでもアナフィラキシーショックという危険なアレルギー症状を引き起こす確率が高い食材なので、あえて消化機能がまだ未熟な離乳食期に食べさせる必要はない、という理由で多くの育児書などでは離乳食でそばを食べさせることを推奨していません。

心配であれば胃腸がしっかり成長する年齢まで待とう

実際のところは胃腸がまだ不安定な離乳食完了期の1歳頃からそばを与えているという家庭は少なく、いつから食べさせているかというと、大人と同じものが食べられるぐらいに胃腸が成長した2~3歳頃にはじめてそばを食べさせるという家庭が多いようです。

2~3歳になればある程度会話が出来るようになっているので、もしそばアレルギーを発症した場合でも自分でしんどい、つらいということを伝えることが出来るので親も対処しやすいです。

そばは意外に身近な食べ物にも使われている

フルーツののったガレット

そばそのものを食べていないのに、そばアレルギーを発症することがあります。そばアレルギーを引き起こすそば粉は意外と身近な食べ物にも使われているので、知らずにそばを食べたことがない子供にそば粉を含んだ食べ物を食べさせないように気を付けましょう。そば粉はお菓子によく使われています

代表的なものはガレットですが、パンケーキパウンドケーキにも使われることがありますし、風味がよいのでかりんとうなどの和菓子にもよく使われています。市販のお菓子を食べさせる場合は、原材料を必ず確認するようにしましょう。また、中華料理店に置かれている七味唐辛子などにも良くそば粉がブレンドされているので注意して下さい。食材ではないですが、そば殻枕を使用してもそばアレルギーが出ることがあります

そばを赤ちゃんに食べさせるときの注意点

続いて、万が一そばアレルギーを引き起こしてしまった場合も慌てずに対応できるように、そばを赤ちゃんにはじめて食べさせるときの注意点について見ていきます。両親にアレルギーがある場合子供にも遺伝するのか、授乳中の母親がそばを食べた場合子供に影響があるのかどうかも調べたので、ご覧ください。

ざるそば

小児科が開いてる時間に食べさせよう

そばをはじめて食べさせるのは、必ず近くの小児科が開いている午前中などの時間に食べさせるようにしましょう。土日や祝日など、病院が開いていない日や診療外の時間に食べさせてしまうと、アレルギー症状が出た場合に緊急外来を探さないければなりません。

そばアレルギーはそばを食べてから2時間以内に症状が出るので、近くの小児科が12時までの営業なら出来るだけ9時から10時ごろの早めの時間に食べさせて病院の診療時間内に連れていけるようにしましょう

食べさせた後は子供の様子を観察しよう

紙の上の虫眼鏡

そばアレルギーは即時性アレルギーといって、食べてから2時間以内で必ず症状が出ます。早ければ摂取後15分程度でも何かしら変化があります。そばをはじめて食べさせてから2時間は、子供から目を離さずに注意深く見守るようにしましょう。

食べてすぐに外遊びなど激しい動きをさせると、血行が良くなり症状がさらに重篤化する可能性があります。食べさせた後は、家の中で絵本を読むなどして2時間は静かに過ごさせるようにした方が良いです。

両親に何かのアレルギーがある場合は特に慎重に!

手をつなぐ親子

そばアレルギー自体は親から子に遺伝するものではないので、親がそばアレルギーだからといって子供もそばアレルギーになるというわけではありません。ただ、両親がアトピー性皮膚炎や他のアレルギーを持っている場合は、子供もアレルギー体質の可能性が高いです。

アレルギー体質は遺伝しやすいと言われています。アレルギー体質だと色々なアレルギーに対して反応しやすいため、そばアレルギーを持っている可能性も高いです。両親が何かのアレルギーを持っている場合は、無理にそばを食べさせず事前に医療機関でアレルギーテストを受けるという手もあります。

授乳中に母親はそばを食べていいの?

赤ちゃんと母親

母親が食べ物を食べて母乳から赤ちゃんに移行する成分はわずか0.5~1.5%と言われています。母親がそばを食べても赤ちゃんへの影響はわずかなので、毎日大量に食べるなど極端なことをしなければ母親がそばを食べるのは問題ありません

ただ、人によっては母乳から移行しやすい成分がある場合があるので、そばを食べて授乳した後、赤ちゃんにじんましんが出たり下痢をしたりといつもと違う症状が出るようなら、赤ちゃんがそばアレルギーの可能性もあるので一度医療機関で相談しましょう。そばを食べた後の授乳はどうしても気になるという方は、そばを食べてから出来るだけ時間を空けて授乳をするか、食べた後1回搾乳してから授乳するようにすると良いです。

そばを食べたときに起こるアレルギー症状について知っておこう

そばアレルギーは重度のアレルギー症状を引き起こす可能性が高いとお伝えしましたが、実際には具体的にどのような症状が出るのでしょうか?そばアレルギーの症状を事前に知っていれば、はじめてそばを食べさせて異常があったときに迅速に対応することができます。そばアレルギーについてまとめたのでご覧ください。

そばは重篤なアレルギーを引き起こす

どくろの旗

そばはアナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー症状を引き起こす確率が高い食材です。アナフィラキシーは発症すると急激に複数の臓器にわたる全身性の強いアレルギー症状が出ることを言います。

そばを食べて起こるアナフィラキシーは卵や鶏などを食べて起こるアナフィラキシーに比べて症状が重いことで知られています。皮膚や粘膜の異常にとどまらず、吐き気嘔吐・呼吸障害や意識低下など下手をすれば命にかかわる重度の症状が出るのではじめて食べさせるときには特に注意が必要です。

すべての年齢にみられるそばアレルギー

そばアレルギーは大人になってからある日突然発症することもあります。他のアレルギーですと、アレルギー食材を少量ずつ摂取させて慣れさせることでアレルギーを克服することも可能ですが、そばアレルギーは一度発症してしまうと、なかなか完治するのは難しいと言われています。

そばアレルギーの原因はそば粉に含まれるたんぱく質ではないかと言われていますが、実際正確なアレルゲンが何なのかは特定されていません。そばアレルギーは大人になるにつれ治るものではなく、また少量ずつ摂取することで慣れさせて克服することは難しいやっかいなアレルギーです。

アレルギーを起こしたときの主な症状

カルテと医者

そばアレルギーの主な症状は、じんまんしん、喉のかゆみ、口周りの腫れ、下痢や嘔吐、アナフィラキシーです。中でも気を付けたいのが強いアレルギー反応が出るアナフィラキシーです。アナフィラキシーが出た場合、呼吸困難や意識低下などのショック症状が見られます。皮膚の異常や下痢嘔吐などが同時に出ることもあります。

特にまだ言葉を上手にしゃべれない赤ちゃんの場合は、自分がつらいと言うのを親に上手に伝えることができないので、特に注意深くこれらの症状が出ていないか様子を見るようにしましょう。

外食時にも十分な注意が必要

そばアレルギーを引き起こすそば粉は、先述したようにお菓子や中華料理店の七味などにもよく含まれているので注意が必要です。また、そばアレルギーを持っている場合は、直接そばを食べなくてもそばを茹でている湯気を吸いこんだりそばを茹でたお湯を口にするだけでも反応してしまうことがありますそば湯を飲ませるのも危険なので気を付けて下さい。

店内でそばを打っているそば屋さんには、そば粉が舞っている可能性があるので、そばを食べたことのない小さい子供連れではなるべく行かないようにしましょう。ファミレスなどの大手チェーン飲食店ではアレルギーを引き起こす特定原材料の使用表示がされていることが多いので、そばが使われていないかしっかりと確認して子供が食べるメニューを決めるようにしましょう。

アレルギーを起こした場合はすぐに医療機関を受診しよう

救急車

万が一そばアレルギーの症状が出た場合は、迷わずに医療機関をすぐ受診して下さい。この程度の症状で病院に行くのは気が引けると遠慮しているうちにどんどん症状がひどくなり、手が付けられなくなってしまうこともあります。特に呼吸困難や意識低下が見られた場合は、救急車を呼んで迅速に病院へ搬送してもらいましょう。

そばを赤ちゃんに食べさせる場合は十分注意して食べさせよう

暖かいそば

栄養が豊富で風味も良く日本人が大好きな美味しいそばですが、重度のアレルギー症状を起こす可能性が高い食材です。特に胃腸が未発達の赤ちゃんの場合、アレルギーが出ると重症化しやすいので離乳食にそばはあまりおすすめできません

いつからそばを食べさせるべきなのか、ですが、はじめてそばを食べさせるのは胃腸が出来てきた2~3歳以降がおすすめです。万が一そばアレルギーを発症した場合に備えて、はじめて子供にそばを食べさせるときはいつでも医療機関を受診できる体勢を整えておきましょう。

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