鶯谷の居酒屋ランキングTOP9！孤独のグルメで人気になったお店は？

いろいろな意味でディープな街である、鶯谷は独特の風情があります。そんな風情ある街にはそれなりの居酒屋も数多く存在します。タイプも多種多様です。ここでは鶯谷の美味しくて風情のある居酒屋を、ランキングにしてTOP9を紹介していきます。安い店、高級な店、孤独のグルメで紹介されて、爆発的な人気を得た店なども併せて案内します。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第9位は、あんこう鍋で人気の老舗居酒屋「ほていや」です。アクセスは、地下鉄入谷駅より284mにあります。営業時間は、ランチが11:30～14:00で、ディナーが17:00～22:00です。定休日は日、祝日になります。平均予算は、8,000円です。ほていやは、カウンターと小上がりだけのこじんまりとした、地元民に愛される居酒屋になります。ボリューム満点のランチも人気です。

ほていやはあんこう鍋が旨いことで、知る人ぞ知る名店です。北海道余市産の美味なあんこうを使って、毎年9月下旬から3月まで期間限定で供されるあんこう鍋は絶品です。コースの「あんきも鍋」は7,000円になります。「先付け2品」「刺身盛り合わせ」「あんこう鍋」「香の物」「雑炊」などです。鍋はもちろん、「あん肝」も一味も二味も違う逸品となっています。

この、あんこう鍋が供される時期は評判のランチもお休みとなります。鶯谷のほていはあんこう鍋で有名な人気の居酒屋です。旬の時期には早めの予約が必須になります。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第8位は、鶯谷らしくホテルの横で神社の下にあるという、複雑かつなんともディープな「居酒屋関所」です。アクセスは、JR鶯谷駅北口より84mにあります。営業時間は、月～金17:00～24:00で、土、祝日が16:30～23:30です。定休日は日曜になります。平均予算が、4,000円です。席数は90席です。関所は大箱の老舗居酒屋で、会社からここを通らずして自宅には帰さない、というのが由来です。

常連はもとより初めての客も、あるいは一人でも大人数でも、アットホームな店の雰囲気が客を吸い寄せます。もともと寿司屋の人だった、関所の主人が目利きする魚に狂いはありません。おすすめは「刺身盛り合わせ」が1,000円～です。合わせる日本酒も全国の銘酒が用意されています。大衆的な居酒屋らしく揚げ物も多くありますが、すべての一品が300円～500円と、安心できる場所となっています。

フォトの「若鳥天ぷらおろしポン酢」が380円です。「もつ煮込み」が350円、「川えび唐揚げ」も350円です。鶯谷の関所は、毎晩わざわざ足止めをくらいに訪れる客で人気の居酒屋です。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第7位は、千べろも可能な安い居酒屋「ささのや」です。アクセスは、JR鶯谷駅南口より17mにあります。営業時間は、15:30～23:00です。定休日は日、祝日になります。平均予算が2,000円です。席数は14席で、個室は無し。基本的には店内はテーブル席ですが、店外は立ち飲みです。あの吉田類も訪れた呑兵衛居酒屋になります。焼き場の角がささのやの特等席で、そこに立てたら常連の証ともなります。

すでに焼かれた焼とん遠慮することなく、勝手に取って食べてもOKなのです。誰からも咎められません。精算の際に串を数え上げますので、きわめて明朗な会計になります。「焼とん」は串1本が70円、アルコールが一番安いのが「日本酒」220円～ですから、要領よく組み合わせれば1,000円札でおつりが来ます。平成も終わろうという時代に、千べろが可能な貴重な居酒屋です。鶯谷はふところが深いと感じ入りました。　

鶯谷の人気酒屋ランキング第6位は、肴と酒が旨くて豊富な日本酒Dining「根岸川木屋」です。アクセスは、JR鶯谷駅北口より304mにあります。営業時間は、17:00～24:00です。定休日は日、祝日になります。平均予算は、6,000円です。席数は20席で、個室は無し。川木屋はとにかくメニューの豊富さがハンパではないです。どれから紹介をしても時間切れ必至です。しかも、和、洋、中と巾もきわめて広くなっています。

とにかく口コミなども利用しながらアトランダムに旨そうなメニューを紹介してみます。それにしても黒板の文字は、実に伸びやかなきれいな楷書です。もっとも、これはメニューのごく一部にすぎません。とりあえあず「宮城産生かき酢」1ケ300円をいただきました。ぷっくら牡蠣は当然に美味でした。「焼鳥」も1本150円なのですが、この旨さを考えるとコスパはよいというしかありません。

「白レバー」280円などはクセもなく、柔らかいなかに旨味も甘味も混在して絶品でした。「地鶏刺し六点盛り」1,200円、「光魚刺し三点盛り」980円など、リーズナブルな値段ながら味は申し分ないものです。鶯谷の川木屋は何を食べても旨く、何を飲んでも旨い居酒屋でした。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第5位は、福井にこだわり福井尽くしの居酒屋「旬鮮酒菜いっちょらい」です。アクセスは、JR鶯谷駅北口より154mにあります。営業時間は、月～木が17:00～翌3:00で、金、土曜が17:00～翌4:00、祝日が17:00～24:00です。定休日は日曜になります。平均予算は12,000円です。席数は58席で半個室があります。一人飲みもディナーデートも小人数会食にも向くオシャレな落ち着いた空間になっています。

「いっちょらい」とは、福井弁で一番良いもの、一張羅を表す言葉のようです。魚介類や日本酒あるいはソースカツ丼や越前おろしそばなど、福井県産でかためられています。料理にも空間にも満ち溢れている越前風情を堪能できます。いっちょらいのおすすめは直送されてくる新鮮な魚介です。「おまかせ刺身3点盛り」1,680円～で、「金目鯛姿煮付け」「のどぐろ姿煮付けor塩焼き」いずれも2,800円～となっています。

「かさごの唐揚げor煮付け」は1,500円～で、「たら白子ぽん酢」「たら白子天ぷら」が、いずれも980円です。「あん肝ぽん酢」「たこ吸盤ぽん酢」は、680円です。「福井名物ソースカツ」が680円、「越前おろしそば」も680円です。地元の漁師が作った「若狭笹かれい一夜干し（3匹）」が1,280円です。日替わりとなるお通しも、この日は漬物・肉の燻製・おひたしでした。当日の造りは1人前780円～880円で10種類ほどあります。

福井ならではの珍味も豊富です。「へしこ」780円、「ふぐの卵巣ぬか漬」1,280円、「くちこ」1,280円、「いか黒作り」580円などです。限定品として、「若狭ステーキ・フォワグラのせ」2,180円、「ほろ酔い黒龍吟醸豚炭火焼」1,980円です。銘柄鶏の備長炭串焼鳥も1本180円～280円で各種そろっています。とにかく、数えきれないほどのメニューが豊富にラインアップされています。これを迎え撃つ日本酒もまた豊富です。

人気の黒龍シリーズの定番はすべてそろっています。他にも福井の銘酒は数多く用意されていて、女将おすすめのお得な「利き酒（3種類）セット」が1,500円～2,800円です。日本酒ばかりではなく、各種焼酎も品薄希少な銘柄もふくめて数多くそろっています。鶯谷のいっちょらいは、北陸は越前の肴と酒に事欠くことがない最高の人気居酒屋です。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第4位は、欅の木で造られた和モダン空間が人気の「酒場あじとよ屋」です。アクセスは、JR鶯谷駅南口より151mにあります。営業時間は、17:00～24:00です。定休日は日曜になります。平均予算は、5,000円です。席数は50席で、個室は無し。和とフレンチを融合させた料理が人気の焼鳥居酒屋になります。高知県から直送される魚介は鮮度も良く、旨い刺身や焼物、煮物に生まれ変わります。

あじとよ屋の一押しのおすすめは、豚バラ肉と絹ごし豆腐を出汁と自家製タレで煮込んだ「スタミナ肉豆腐」550円です。甘辛い濃厚な味が人気の一品になります。日本酒との相性も良い「銀だらの西京焼き」1,200円も特製味噌によって旨みが一段と引き出されています。日替わりでネタは変わりますが、高知から直送される魚での「日替わり旬のお造り」時価も、新鮮で旨い！と評判です。

他にも、焼鳥や焼きとん、工夫を凝らした一品なども豊富に用意されいます。利き酒師でもある料理人がそろえた日本酒もハンパではありません。鶯谷のあじとよ屋はリーズナブルな料理が人気の居酒屋です。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第3位は、極上のローストビーフにこだわりぬいた「匠のローストビーフキッチンフォーク」です。アクセスは、JR日暮里駅南口より324mにあります。営業時間は、平日のランチが11:30～15:00で、ディナーが17:00～23:00です。土、日、祝日はディナーのみで17:00～23:00です。定休日は火曜になります。平均予算はランチが2,000円、ディナーが5,000円です。席数は18席で、個室はありません。

店主が10年以上の歳月をかけ、100店舗以上を食べ歩き、1,000Kg以上の牛肉を焼き上げてみて、たどり着いた匠のローストビーフ。ジューシーで旨味があり柔らかいローストビーフを作るために、焼き加減にも工夫を凝らしました。低温で7時間じっくりと焼き上げているのです。そんな涙ぐましい努力を重ねて、2018年夏にお台場で行われた、じゃぱめしカップで初代優勝の栄光に輝きました。本物のローストビーフです。

ローストビーフはそれ自体だけで味の評価は下されません。決め手となるソースも不可欠です。野球で言うなら投手と捕手のようなものです。キッチンフォークのソースは、野菜と果物を使用して何度もの試作を繰り返しながら、甘みのなかにもコクがある絶品のソースを完成させました。匠のローストビーフはこのソースがあって「口に合わなかったら料金はいただきません」とまで、言えるようになったのです。

キッチンフォークのローストビーフは「スモール」980円「レギュラー」1,280円「ラージ」1,980円～「爆盛り」9,800円まであります。また、誕生日や何かの記念日用に「ローストビーフのケーキ仕立て」3,680円も用意しています。箸で切れるような「とろ～りお肉の豊熟もち豚の柔らか煮」が580円～980円です。山葵と塩で肉本来の味を楽しむ「王様のサーロインステーキ」120gが2,980円です。

ランチの看板メニュー「ローストビーフ丼セット」スモールサイズが980円、レギュラーが1,280円、ラージが1,680円です。いずれも「ローストビーフ丼」「サラダ」「スープ」「ピクルス」のセットになります。誕生日や記念日用の「セットコース」が13品で3,480円です。主役の代金が3名以上で半額、5名以上で無料になります。「宴会コース」も14品で3,480円です。さらに2時間飲み放題付きで4,980円になります。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第2位の「鍵屋」は、前身の酒屋としての創業が安政3年（1856年）という、聞くだけで恐れ入る超老舗です。アクセスは、JR鶯谷駅北口より222mにあります。営業時間は、17:00～21:00です。定休日は日、祝日になります。平均予算が3,000円です。席数は15席で、個室はありません。鍵屋は敷居が高いというのではありませんが、浮ついた飲み方を拒むストイックさを感じさせられます。

暖簾を分けて戸をくぐると、そこに坂本龍馬が呑んでいても何の違和感もない鍵屋の外観、店内の雰囲気です。歴史上の存在であってもおかしくはない鍵屋が、現存するだけではなく人気居酒屋として、現に営まれているということに感動するほかありません。鍵屋の凄いのは女性だけの入店を断っているということです。一部の女性からは非難を浴びそうですが、これはこれで良いのです、鍵屋だから。

鍵屋は江戸一番の古い酒場であります。けれども、ひょうひょうとした店主はどんな意味でもそんなことにはこだわりがないようです。素朴で頑固ではなく、素朴なことにたいして頑固なのです。それはメニューにも表れています。読み切れないような長文のメニューはなく、20にも満たない品数が板に墨で書かれています。旬の料理といったようなものも無いから、書き換える必要がありません。よろしければどうぞ、といったところです。

酒も「大関」「桜政宗」「菊正宗」の3種類のみです。右へ行ったり左へ行ったり、広げてみたり狭めてみたりは、鍵屋には無縁の世界でしょう。まずは、春夏秋冬、十年一日のごとしのお通しである「煮豆」で、鍵屋の一杯は始まります。煮豆をつまんでサッポロ黒ラベルで流しながら、品書きを眺めていると首をひねりたくなります。「うなぎくりから焼き」1本の520円はわかるが「とり皮やき」が560円とは？です。

「とり皮やき」は1本ではなく、1皿なのではと初見の人は思うはずです。でも、これは1本の値段です。食べてみればわかります。560円が妥当かどうかはわかりませんが、それでもう二度と来ないという人も聞き及びません。押しつけがましく強制されるのではなく、鍵屋の歴史や風情が鍵屋のローカルルールとも言うべきしきたりを、自然と客に納得させるのに違いありません。鍵屋とはそんな居酒屋です。

また、鍵屋には長時間居座ってはいけない、というルールはありません。けれども、長居する客が居ないことも確かです。こういうしきたり、ローカルルールが誰言うともなく成立している居酒屋は、それ自体が稀有です。無くしたくない居酒屋の一つが鶯谷の鍵屋になります。

鶯谷の人気居酒屋ランキング第1位の「鳥椿鶯谷朝顔通り店」は、孤独のグルメで紹介されて以来、大人気となった居酒屋です。アクセスは、JR鶯谷駅南口より237mです。営業時間は、10:00～23:00ですが、売り切れ次第終了となります。孤独のグルメ効果で、最後まで営業していることはほとんどないようです。定休日は月曜になります。平均予算は、3,000円です。席数は15席で、個室は無し。鳥椿は昼飲みもできる人気居酒屋です。

鳥椿は鶯谷の裏通りにあるディープな居酒屋です。孤独のグルメ以来、爆発的人気店となりましたが、プチ悪オヤジが日がな占拠して飲み続けていても、なんら違和感のない格安の焼鳥屋にすぎません。朝10:00～営業しているように、昼飲みにはうってつけの店でもあります。現に孤独のグルメの五郎が訪れた際にも、酔いどれた客が自然に居合わせています。鳥椿はビールやハイボール、酎ハイが似合う下町の人気居酒屋です

この鳥椿へ孤独のグルメの五郎が訪れてランチを始めるわけですが、まず注文したのが「ウーロン茶」と「油淋肝（ユーリンカン）」300円です。鶏肉の代わりに、鶏レバーを揚げて甘酸っぱいタレを回し掛けたものですが、レバーのくどさをネギが和らげてくれています。次いで、孤独のグルメで五郎が注文したのが、鳥椿の名物でもある「ハムカツ」300円です。たっぷり厚み2.5cmあるハムカツを辛子とマヨネーズで食べます。

五郎は次にやはり人気メニューの「アボガドメンチ」450円を注文します。これは手を抜いたというか、よく思いついたというか変わった一品です。アボガドを半分に切って種を抜き、抜いた部分に鶏ひき肉を詰め込みます。そして、皮ごと衣に包んんでフライに揚げるという、荒っぽいメニューです。これを食べ終えて孤独のグルメの五郎は、口直しに「おろしポン酢」100円で、舌をさっぱりとさせます。

孤独のグルメでは最後の締めに、五郎は「鶏鍋めし」450円を注文します。これは鶏肉のすき焼きをご飯の上にのせた鶏丼ともいうべきメニューです。溶き卵をトッピングすれば、飲んだ後には絶品の締めになります。以上が孤独のグルメで五郎が食べたメニューのすべてです。

孤独のグルメで五郎が食べた以外にも、鳥椿にはおすすめのメニューがいくつかあります。ちょいとカロリーが気になる「ポテマヨチーズ焼き」450円、「大根サラダV3」450円、七味マヨネーズで食べる「鳥の一夜干し」400円、「刺身はんぺん」150円などがありますが、一押しは看板メニューでもある「チューリップの唐揚げ」でしょう。1個90円です。孤独のグルメで五郎は注文しませんでしたが、大人気メニューになります。

深く探ってみたら、鶯谷はまだ見知らぬ顔をいくつも有していました。一番強く感じたのは、鶯谷がやはり東京の下町であるということでした。もちろん、捨て置かれた街などではなく、しっかりとしたダイナミズムをもった魅力ある街であるということです。その鶯谷の居酒屋を詳しく探って紹介してきました。気取ったような店は少なかったけれど、下町らしい店は何軒もありました。

紹介できたのはTOP9だけですが、それでも鶯谷の魅力を伝えるのに十分な雰囲気の居酒屋ばかりです。今宵は、これらの居酒屋を参考にして、何軒もハシゴ酒などはどうでしょうか？