人形町で人形焼が楽しめるお店は?新参者で有名なお店や人気店など紹介!

人形町で人形焼を食べたことはありますか?人形焼は、人形町の手土産や食べ歩きに大人気の名物です。人形焼は古くから歴史のあるお菓子ですが、実は人形町で人形焼を販売するお店は2軒しかありません。この記事では、人形町の人形焼についてまとめています。手土産や食べ歩きに人気の人形焼のお店や人形焼の形の理由や歴史など、人形焼について知りたい方はぜひチェックしてみてください。

人形町で人形焼が楽しめるお店は?新参者で有名なお店や人気店など紹介!のイメージ

目次

  1. 1人形町で手土産や食べ歩きにおすすめな人形焼のお店を紹介!
  2. 2人形焼の歴史について
  3. 3人形町の人気有名な人形焼のお店「重盛永信堂」
  4. 4人形町の人気有名な人形焼のお店「板倉屋」
  5. 5人形町の閉店してしまった有名人形焼きのお店「亀井堂」
  6. 6人形町の有名な人形焼のお店はどれも歴史ある老舗だった

人形町で手土産や食べ歩きにおすすめな人形焼のお店を紹介!

人形焼は、人形町が発祥だと言われているお菓子です。人形焼は東京土産としても人気で、とても歴史の古いお菓子です。しかし、人形町で人形焼を売っているお店は、現在2軒しかありません。この記事では、人形焼についてまとめています。人形焼の有名店やテレビドラマ「新参者」に登場した人気のあるお店、人形焼の歴史についてもまとめているので、人形焼について知りたい方はぜひチェックしてみてください。

人形焼の歴史について

人形焼は、東京都中央区日本橋人形町が発祥の地と言われているお菓子です。人形町は人形を使った芝居が人気の通りで、その人気にあやかろうと七福神や文楽人形の形で焼かれていました。焼き型は時代と共に変化して、今ではハローキティなどの有名なキャラクターの形のものも販売されています。人形町は特に人形焼の歴史の古い場所で、人気ドラマである新参者に登場したお店も並んでいます。

人形焼発祥の地が日本橋人形町

東京都中央区日本橋人形町は、人形焼の発祥の地だと言われています。人形町は元々人形を使った芝居が人気で賑わっていた通りです。人形芝居にちなんで、文楽人形や七福神の形をした人形焼が販売されるようになりました。人形焼は手軽に食べられるので現在でも人形町の食べ歩きグルメとして、高い人気を誇っています。他にも、手土産として購入する人も多い人気のお菓子です。

人形焼は、カステラにあんこなどを入れて焼いたお菓子です。人形焼のあんこはこしあんが定番ですが、中にはつぶあんを使ったお店や、変わり種の人形焼としてカスタードクリームを詰めていることもあります。人形町にある歴史の深い人形焼には、あんこの入っていない人形型のカステラを販売していることもあります。

人形芝居が大人気で「人形町通り」と呼ばれるように

江戸時代、人形町の辺りには中村座や市村座などの歌舞伎小屋があり、とても賑わっていました。しかし、歌舞伎は上流階級の娯楽だったので、多くの庶民は楽しむことができません。その庶民たちの娯楽が、人形を使った芝居でした。薩摩浄瑠璃や人形芝居は庶民でも楽しむことができる娯楽で、その人形を作る為の職人が人形町に移り住むようになりました。これを理由に、「人形町通り」と呼ばれる通りになり、現在の人形町になりました。

明治時代の頃になると、人形町を含め日本橋一帯の道路が舗装されるようになりました。道路が舗装され通行しやすくなることにより、物資の移動が活発になります。その中で、庶民が手にしやすかった小麦粉や卵を使って作られたのが、人形町名物の人形焼です。人形町は今でも多くの人に親しまれ、新参者などのテレビドラマにも登場する有名な観光地の一つとなっています。

いろんな顔が楽しめる人形町の名物人形焼が楽しい!

人形町で生まれた人形焼は、人形芝居の人気にあやかって文楽人形や七福神の焼き型で販売されていました。人形焼というお菓子は誕生から今までに作り方に大きな違いはありませんが、焼き型は時代と共に移り変わっています。現在では人形町以外でも人形焼は広く販売されており、ハローキティやドラえもんといった有名キャラクターの人形焼も販売され多くの人に親しまれています。

人形町で営業をしている人形焼のお店は2軒のみですが、どちらもとても歴史のあるお店です。昔は七福神の全身を焼き型に使っていましたが、時代と共に七福神の顔だけをかたどった焼き型を使うようになったそうです。人形町にある2軒の人形焼店はどちらも七福神の形の人形焼を販売しています。味だけでなく、七福神の顔など見た目も楽しめるのが人形焼の魅力です。

人形町と人形焼と七福神

人形町で購入できる人形焼は、七福神の形をしています。しかし、現在人形町にある2軒の人形焼店は2軒とも七福神の内の6神の形だけを販売しています。明治40年に創業された「板倉屋」が七福神をモチーフにした人形焼の発祥だと言われています。人形町には七福神を祀った神社があり、七福神巡りをする人が多かったことから、七福神をモチーフにしたそうです。

人形焼のモチーフは七福神ですが、実は七福神が揃って販売されていることはありません。最初に七福神をモチーフにした人形焼を作った板倉屋では、寿老人という神が欠けています。その理由は「最後の1人はお客様の笑顔」という意味を込めているそうですが、寿老人は顔が長いので同じ型で焼くことができなかったからだとも言われています。

同じく人形町にある人形焼店の「重盛永信堂」でも七福神をモチーフにした人形焼を販売しています。重盛永信堂でも七福神は6神しかおらず、福禄寿という神が欠けています。こちらも、最後の1人はお客様の笑顔という意味を込めていますが、福禄寿は寿老人と同じ神だとされており、こちらも顔が長くて同じ型で焼けなかったそうです。

浅草も人形焼の聖地

人形焼と言えば浅草を連想する方も多いと思います。人形焼は人形町の発祥だと言われていますが、浅草も人形焼の聖地として数えられています。元々、人形焼は人形町に移り住んだ菓子職人が作ったお菓子です。やがてその職人たちが浅草に移り、そこで人形焼を作り始めたのが、浅草の人形焼だと言われています。人形町のものとは違い、浅草の観光地をモチーフとしたものが多いので、外国人観光客にも人気のスイーツとなっています。

人形町の人形焼が七福神をモチーフにしているのに対して、浅草の人形焼は雷門や五重塔といった有名な観光地をモチーフにしているのが特徴です。お店では職人が人形焼を作っているところをガラス越しに見ることができるなど、人形焼店自体も1つの観光スポットになっています。

焼きたてをそのまま販売しているので、生地がサクサクとしています。もちろん、冷めても生地とあんこが馴染んで美味しくなるので、人形焼はいつ食べても違った楽しみ方ができます。

人形町の人気有名な人形焼のお店「重盛永信堂」

重盛永信堂は、行列のできる人形焼店です。味はもちろんのこと、阿部寛さん主演のテレビドラマである新参者にも登場した有名店なので、観光客による行列が絶えないお店です。新参者だけでなく、映画「祈りの幕が下りる時」にも登場しているので、新参者や祈りの幕が下りる時のファンであれば1度は訪れたいお店です。

ドラマや映画にも登場する有名店

重盛永信堂は、阿部寛さん主演の人気ドラマである新参者に登場したお店です。新参者では、阿部寛さんと香川照之さんが出会う場面や、溝端淳平さんが人形焼を買うシーンなどで登場しています。阿部寛さんは新参者の撮影だけでなく、プライベートでも重盛永信堂の人形焼を購入されたそうです。

ドラマの新参者だけでなく、新参者シリーズの完結編である祈りの幕が下りる時の撮影にも重盛永信堂は登場しています。重盛永信堂は、新参者シリーズのファンが多く立ち寄るお店なので、行列になっていることが多いお店です。新参者シリーズの効果もありますが、人形焼自体の味もとても美味しく歴史のある老舗なので、新参者シリーズのファンの方もそうでない方も、ぜひ1度訪れてみてください。

白こしあんやつぶあんの人形焼も美味しい

重盛永信堂の人形焼は4種類あります。皮がとにかく薄く、こしあんがたっぷりと入ったスタンダードな人形焼はもちろんのこと、白あんが詰まった「登り鮎」や、粒あんの入った「つぼ焼」の他に、あんこが入っていない「カステラ焼き」も販売されています。これらは全て形が違うので、見ただけで中身が分かるようになっています。

重盛永信堂の人形焼の特徴は、とにかく皮が薄いことにあります。カステラ生地は薄く、あんこがたっぷりと詰まっているので、カステラ生地よりもあんこが好きな方におすすめの人形焼です。カステラ生地を楽しみたいのであれば、カステラ焼を購入するようにしましょう。また、人形焼と登り鮎など、違う種類の人形焼とセットになっているものもあります。

「ゼイタク煎餅」もおすすめ

重盛永信堂には、人形焼の他にもう一つ名物があります。それが、卵と砂糖をたっぷり使った「ゼイタク煎餅」です。ゼイタク煎餅は、戦時中に手に入りづらかった砂糖と卵をたっぷりと使った贅沢なお菓子なので、その名前が付きました。また、ゼイタク煎餅は商品名ではなく重盛永信堂の煎餅のシリーズ名です。最もスタンダードなゼイタク煎餅は「ビンズ煎餅」という名前で、小粒のフライビーンズの入った塩気のある煎餅です。

ゼイタク煎餅はビンズ煎餅の他にも、潰したピーナッツをまぶした香ばしい「格子煎餅」や、煎餅の中でも最も多く卵を使用している「小判型煎餅」など、多くの種類があります。このほかにもマーガリンを使用した「パピロ煎餅」や、根生姜を使った「生姜煎餅」に、年配の方に人気の「のりパピロ煎餅」やレーズンの入った「蛇篭煎餅」や、赤味噌を入れた「味噌煎餅」に、船の錨を模した「イカリ煎餅」と、10種類があります。

また、10月から4月下旬までの期間限定商品ではありますが、ジャムサンドというゼイタク煎餅も販売されています。こちらは、程よい固さの生地にイチゴとリンゴのジャムが挟んである一品です。素朴な味なので、子供から年配の方まで楽しむことができます。販売期間が限られた商品ですが、ジャムサンドも人気が高い商品なので販売期間中に重盛永信堂を訪れた際はぜひ一度食べてみてください。

人形町の人気有名な人形焼のお店「板倉屋」

板倉屋は、明治40年に創業された老舗の人形焼店です。重盛永信堂に比べこじんまりとしたお店ではありますが、とても人気のあるお店です。

カリふわな皮と優しい餡がどこか懐かしい

板倉屋の人形焼は重盛永信堂に比べ皮が厚く、あんことのバランスが良くなっています。カステラ生地のふわふわ感を味わいたいのであれば、重盛永信堂よりも板倉屋の人形焼をおすすめします。生地は一晩寝かせてからメレンゲと合わせることでふわふわにしているそうです。板倉屋の人形焼に使われているあんこは甘さが控えめで、優しい味わいをしています。色や香りも良いあんこなので、ぜひ味わってみてください。

板倉屋の人形焼は生地がしっかりとしているので、重盛永信堂のものよりもころんとした丸っこい形をしています。七福神の顔も、板倉屋のものの方が顔立ちがはっきりとしています。重盛永信堂のものは柔和で仏像に近い顔立ちをしています。人形焼はそれぞれのお店で焼き型が違うので、味だけでなく顔立ちなどの違いを楽しむこともできます。

餡なしの「戦時焼」もおすすめ

板倉屋でも、あんこの入っていない人形焼を販売しています。こちらはピストルや戦車をモチーフにした人形焼で、「戦時焼」とも呼ばれています。戦時中はあんこが手に入りづらかったことから、戦時焼という名前と戦争をイメージさせるピストルや戦車の形になったと言われています。

板倉屋の人形焼に使われているカステラ生地はとてもふんわりとしているので、あんこが入っていない戦時焼でも美味しく食べることができます。あんこよりもカステラ生地を楽しみたいのであれば、板倉屋の戦時焼を食べてみることをおすすめします。

人形町の閉店してしまった有名人形焼きのお店「亀井堂」

現在人形町で人形焼を販売しているお店は、重盛永信堂と板倉屋の2軒のみです。しかし、2018年1月以前には「亀井堂」というお店がありました。亀井堂はすでに閉店してしまいましたが、重盛永信堂や板倉屋と並び御三家とされていました。

「重盛永信堂」「板倉屋」と並ぶ人形焼御三家だった

現在、人形町で人形焼を販売しているお店は重盛永信堂と板倉屋の2軒のみです。以前は亀井堂と言うお店もありましたが、2018年1月に閉店してしまいました。亀井堂は重盛永信堂と板倉屋と並び、人形焼の御三家と呼ばれていた老舗です。創業は明治23年と、3軒の中で最も古いお店です。

神戸の総本店からのれん分けされて創業

亀井堂は、最初から東京で営業していた訳ではありません。元々は「神戸本舗亀井堂」という名前で瓦煎餅の製造と販売をしていました。そのお店で、戦後復興時期に文楽人形遣いの人からのアドバイスと許可を受けて、人形焼というお菓子が生まれました。亀井堂では、後発の人形焼との差別化を図る為に「文楽人形焼」という名前で人形焼を販売しています。

人形焼は元々、形に特徴のあるカステラ焼を販売したいというアイデアからできたものです。人形浄瑠璃師からのアドバイスと許可を受けて、文楽人形の頭をかたどった人形焼が生まれました。神戸の総本店からのれん分けされた東京駅店で販売したところ瞬く間に話題となり、東京土産の定番になったそうです。

瓦煎餅も人気の看板商品だった

亀井堂は最初から人形焼を売っていた訳ではなく、最初は瓦煎餅の製造と販売をしていました。瓦煎餅は良質な材料を使った生地を、カステラ風に焼き上げた煎餅です。明治23年に上野広小路にて創業、開店しています。徳川家菩提寺である「寛永寺」の門前町にちなんだ葵の焼き印が特徴で、東京銘菓として広く知られています。

人形町の有名な人形焼のお店はどれも歴史ある老舗だった

いかがでしたか?人形焼は人形町発祥のお菓子ですが、人形町では重盛永信堂と板倉屋の2軒でしか販売されていません。しかし、そのどちらも非常に歴史の古い老舗です。人形焼は今では縁日などでも販売される身近なお菓子になりましたが、発祥の地である人形町で販売されているものはどれも一味違う、歴史を感じさせてくれます。人形町を訪れた際は、ぜひ老舗の人形焼を味わってみてください。

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