2018年10月24日公開
2024年08月09日更新
つけ麺和のメニューはつけ麺のみ!実力は全国級の特製つけ麺を紹介!
2018年、年が明けて間もない1月9日、東京都足立区竹ノ塚にオープンした一軒のつけ麺屋が今話題になっているのを知ってますか?店名は、「つけ麺和」と言います。カウンター5席、4人テーブルが2つのこじんまりとした店にもかかわらず、竹ノ塚で行列に並ぶことが必至のつけ麺屋が出来ました。なぜ行列の絶えない店なのでしょうか?メニューはつけ麺の種類だけなのに、何が人々を引き寄せているのでしょうか?「つけ麺和」「特製つけ麺」の特徴や魅力、メニューの説明などを紹介していきたいと思います。
目次
つけ麺和を知っている?竹ノ塚の名店が今話題!
オープンしたのは2018年の年明け早々の1月9日、東京都足立区の竹ノ塚に誕生したのが「つけ麺和」です。店主の名は、金井和繁さん。屋号である「和」はご自身の名前の一文字をとったようです。店の顔である看板は、黒の地に金字で「和」の文字が際立っています。
金井氏は、つけ麺好きの方なら知らない人はいない、とさえも言われる亀有の名店「つけ麺道」で修業を重ね、セカンドブランド「道の豚」の店長まで任された人です。有明は優良なラーメン店が軒を連ねる都内屈指のラーメン激戦区で、その中で頂点に登りつめたつけ麺道で修業し、道の豚の店長を務めた金井氏のその腕は確かなものです。そんな金井氏が独立し、満を持してオープンした店、「つけ麺和」となれば、話題にならない訳がありません。
「つけ麺道」とは?
つけ麺和の店主である金井氏が修業した「つけ麺道」は、亀有の地で2009年7月にオープンしました。元々、行列の出来る店でしたが、「食べログJAPAN RAMEN AWARD2016」で第1位の栄冠に輝いてからは、ほぼ2時間待ちは当たり前、と言う位全国トップクラスのつけ麺店です。今は月曜火曜、「ラーメン道の塩」として営業し塩ラーメンを提供しています。
つけ麺和のメニューはつけ麺のみ!
つけ麺和は、「つけ麺」「特製つけ麺」など、基本、汁そばに手を出さず、メニューはつけ麺に絞った所など、店主のこだわりが感じられます。こだわりのつけ麺メニューは、素つけ麺600円、つけ麺800円、特製つけ麺1000円、濃厚坦々つけ麺900円の4種類がメインですが、気まぐれでカレーつけ麺などのメニューもあるそうです。+50円で「女盛」と言うのがあり、通常200gのめんが150gと少ない代わりに̟+200円のデザートが付きます。
つけ麺和のメニュー
「素つけ麺」は、ねぎ&気まぐれ薬味のみで600円。トッピングの無い、シンプルな麺とつけだれのみでが、麺やつけだれの素材そのものの味を味わえます。最初の一口は是非、麺だけを食べて、小麦の風味を味わってください。薬味を直接麺につけて食べても良いですし、つけ汁に入れても味変を楽しめます。特製つけ麺にも使用している麺とつけだれです。
「つけ麺」は、ねぎ&気まぐれ薬味・豚チャーシュー・メンマが加わり、800円。素つけ麺に、チャーシューとメンマのトッピングが追加され、食感の違いや、チャーシューの旨みを味わえます。豚肩ロースを使った豚チャーシューは、薄味で味付けがされていて、味のバランスの邪魔をしていません。
「濃厚坦々つけ麺」には、ねぎ&気まぐれ薬味・豚チャーシュー・チンゲン菜が乗り、つけだれに挽き肉が入り900円。つけだれに挽き肉が入っていて、甘めの味付けなので、辛いのが苦手な方でも食べられます。季節によって、チンゲン菜の代わりに他の青菜になったり、鶏チャーシューが代用される時もあります。
つけ麺和の気まぐれメニュー
「女盛」と言うのがあり、+50円で麺が−50gになる代わりに200円の気まぐれデザートが付くと言う、女性には嬉しいメニューです。気まぐれなので、何のデザートになるかは分からないので、楽しみになります。ちなみに、写真は果肉たっぷりなマンゴープリンです。
時折、気まぐれで、濃厚坦々つけ麺の代わりに、カレーつけ麺など普段はメニューにないつけ麺が食べられる日もあるそうで、行った時の楽しみでもあります。写真はカレーつけ麺、チーズ追加です。カレーつけ麺の時は、気まぐれ薬味にガラムマサラが付き、加えることで辛さを増す事が出来ます。
また、「気まぐれ丼」と言う小丼のメニューがあり、300円で食べられます。気まぐれなので、毎日変わる可能性もあって、これもまた店に行く楽しみになります。ちなみに写真は、麻婆肉めしになります。他に、レアチャーシュー丼などもあるそうです。
メインはもちろんつけ麺ですが、金井氏の気まぐれで汁そばのメニューを提供することもあるようです。こちらの写真は、エスプーマ風濃厚塩ラーメンになります。つけ麺の麺と違い、細い縮れ麺で、レアチャーシューが乗り、おしゃれで上品な見た目です。濃厚なのに塩辛すぎない、口当たりの良いふわふわマイルドスープになっています。
こちらの豆乳胡麻担々麺は、名前の通り豆乳と胡麻を使った担々麺で、スープを一口飲むだけで、胡麻の香ばしい香りと、豆乳のまろやかな風味が広がります。こちらも細い縮れ麺を使用しているので、豆乳のスープと絡まり吸い上げてくれます。豆乳は優秀な食材でもあり、出汁ともケンカせず、すべてを丸くまとめてくれます。濃厚でクリーミーなスープがたまりません。
つけ麺和の優しさ
卓上には、つけ麺和オリジナルのりんごとレモンが入ったフルーツ酢と、一味唐辛子が用意されています。普通の酢だと酸味が強くツンとしてしまうので、レモンのさっぱりとした酸味と、りんごの甘さでまろやかに、且つフルーティーになるそうです。
スープ割り用のポットも卓上に用意してあって、自分のペース、好きな分量で割れると言う心配りがありがたいです。つけだれが冷めた時も温め直してくれますし、大盛を注文した方はつけだれの追加も可能と、至れり尽くせりです。
つけ麺和の店内は、カウンター5席、4人掛けテーブルが2つとこじんまりとしたお店ですが、全てのお客様に目が届き、把握が出来ることで、気遣い、心配りの接客を心掛けているそうです。
小さな子供がいる家庭では疎遠になりがちなラーメン店ですが、つけ麺和ではカウンターの他に、家族で利用できるようにテーブル席も用意してあります。店主である金井氏は、「うちは料亭ではなくつけ麺屋なので、どんなお客様にも気兼ねなく来ていただけるようにテーブル席を用意しました。」と言いました。スタッフの皆さんも、「自分が受けて嬉しい接客」を心掛けていると言います。
つけ麺和で食べるべき「特製つけ麺」の魅力とは?
ラーメンデータバンク取締役会長である大崎裕史氏も、いくつかの投稿グルメサイトにてかなりの高評価をあげており、「満足!」と太鼓判を押した「特製つけ麺」。メニューに「オススメ」とされているだけあって、つけ麺和の一番人気メニューになっています。豚チャーシュー・鶏チャーシュー・味玉・海苔・メンマ・薬味が付いています。
つけ麺和の特製つけ麺のチャーシュー
パサつきがちな胸肉を驚くほどジューシーにしっとりとした食感に仕上げた、程よくスパイシーな「鶏チャーシュー」と、ピンクレアでありながら肉質も感じ、口の中でサラッと溶ける上質の脂のある肩ロース「豚チャーシュー」の2種類のチャーシューは、どちらも低温で火を加えているのでキレイなピンク色をしています。鶏チャーシューは、基本特製つけ麺に乗っているか、トッピングで注文でしか食べられません。
つけ麺和の特製つけ麺のトッピング
メンマですが、穂先メンマを使っているお店が多い中、つけ麺和では穂先メンマではなく、極太メンマを使用しています。太めであることが気にならないくらい柔らかく、でも歯ごたえもあります。味玉は奥久慈卵を使用していて、バニラエッセンスの甘い優しい香りがあります。黄身がトロっと絶妙な半熟具合で、スープにもピッタリです。磯の香りを感じさせる海苔も良い存在感を感じます。
つけ麺和の麺
名門「カネジン食品」のストレート麺。修業店のつけ麺道でお世話になっていた製麺所から特注で仕入れてる麺です。小麦の風味がしっかりとした、すすると言うよりもむさぼる、かじるタイプの極太麺で、つけ麺和のスープとの相性もバッチリです。
ここで、カネジン食品のことを少し紹介します。カネジン食品は北海道札幌市に本社工場、埼玉県入間郡三芳町に東京工場を持つ、店舗に卸す業務用製品のみならず、市販される家庭用製品も製作している製麺会社です。取締役の「金野仁」氏は、大手運送会社勤務を経て、知り合いに声を掛けられたのをきっかけに製麺業界に転職しました。製麺作業全体を任されるようになりましたが、業績が悪化し倒産。それを期に独立しました。
心機一転、自分の事業という事で奮闘してきましたが、製麺以外の事業に手を出したことで、独立から5年後に経営破たんに陥ったそうです。その時に「製麺以外はやらない!」と決め、昭和58年に再び設立したのが今の「カネジン食品」です。東京に進出したのは、当時取引していた数軒の東京のラーメン店から「東京に来たら使う」と言われたのが東京進出のきっかけだそうです。その後トップクラスのシェアを築けるようになりました。
常に百数十種類の麺を用意していますが、熱心なラーメン店さんは製麺所が作った麺をそのまま使う事はほとんどありません。「こういう麺を作ってほしい。」と細かい注文を受け、我々がその希望に沿える様に努力する。ラーメンに対する強い熱意に触れ、「よし!頑張ろう!」と言う気持ちになれ、若返りでき、非常にありがたいことだと感謝しています。と金野氏はおっしゃっています。
つけ麺和のつけだれ
簡単に言うと「豚骨魚介系つけだれ」です。脂肪分が少ない、臭みがない「あべどり」の鶏ガラとモミジを主に、豚足と豚の頭骨などを合わせ、手間暇を惜しまず強火で2日間煮込んだ動物系出汁と、煮干し、さば節、あご、上質な鰹節などから取った魚介出汁の2種類の出汁を、絶妙なバランスでブレンドしてスープを作っています。甘みがあり、クドくない濃厚スープです。
濃厚スープに合わせるカエシも、濃口醤油だけを使いコク深さを出しながらも、塩味を抑えるなど、長年にわたり身につけ、築いてきた経験を十二分に発揮しています。ともすれば「動物×魚介系濃厚つけ麺」は「定番」と言う枠で一括りにされそうですが、高い技術を持つ人が作ると、ただそれだけではない味を引き出すことが出来るのかと、感動させられます。
つけ麺和の薬味
薬味である、ネギと自家製にんにく醤油を加えるとガラリと味変し、味が締まります。にんにくが比較的効くので、仕事途中のサラリーマンの方などは気を付けた方が良いようです。カレーつけ麺には、ネギとガラムマサラが付いてくるので、辛みがほしい人は足してみてください。
「特選つけ麺」を食べた方の口コミ
出典: https://retty.me
「麺はカネジン食品のもっちり極太麺。冷水で締めてあるのでガチガチにしまって冷たい。冬に期間はぬるめ盛りでもいいと思うがスープは熱々。なので冷たい麺を入れても負けないくらい。スープは濃厚豚骨魚介。甘みがあってかなり美味しい。麺との合わせもいい。外待ちは寒くてつらかったが心癒されるおいしさ。最後にスープ割りもしてほどよく温まり、お腹も満足。」とラーメンデータバンク取締役会長・大崎裕史氏がコメントをしてます。
「直球でど真ん中でうまい!と評してる人がいるのもわかる気がする。ジャンル的には濃厚魚介つけ麺ではあるんだけど、つけ汁の味は一段階上をいく旨さで、麺との合わせも良かった。広義で言うと「またおま」ではあるかもけれど、あんまり一緒にしたくないかな。レベルを一緒に捉えて欲しくない的な意味で。少なくとも、こういう魚介つけ麺としては2018年食べた中で一番好きだと思う。」と言う口コミもありました。
つけ麺和は竹ノ塚から歩いて行ける!
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)「竹ノ塚駅」西口から歩いて2分です。竹ノ塚駅西口を出て、左に進むと、西友竹ノ塚店が見える道(信号)に出ます。右手にもう一つ信号があり、信号を渡り向かいの道に入ります。すぐ三差路のようになっていますが、西友竹ノ塚店沿いの左の道に進んでください。
左側が西友竹ノ塚店、右側に経っているのが、つけ麺和の入っている「竹ノ塚共栄ビル」なので、すぐに見つかると思います。西友竹ノ塚店の裏側にあるクリーニング店の向かい辺りに、つけ麺和があります。黒地の看板に金字の「和」を目印に見つけてください。歩いて、店に近づくと行列が出来ているかもしれないので、すぐに気が付く事が出来るかもしれません。
全国級の実力つけ麺和の特製つけ麺をご賞味あれ!
オープン前日の1月8日、開店に向けて仕込みに追われていた金井氏。出来上がったチャーシューの味見をした際、自分の納得できる出来上がりではなかったことにガッカリしたそうです。前日とはいえ、開店時間が刻々と迫っている中、「妥協は絶対したくない!」と、寝る間を惜しんでチャーシューを作り直したそうです。結局体力的にシンドイ状態でしたが、開店時に1時間前から並んでくれたお客様を見て感動するほど嬉しかったそうです。
竹ノ塚に新たに誕生した「つけ麺和」。つけ麺道の味に似つつも、自分の納得出来るもので勝負し、それでもお客様の気持ちを大切にする金井氏。自分の名前の一文字を店名にするところに、自信と覚悟をうかがえます。そんな金井氏の作るつけ麺和の「特製つけ麺」をぜひご賞味ください!