ひじきに鉄分がないのは嘘!茹でる鍋で含有量が少なくなる?

みなさんはひじきの鉄分に関してどのような考えを持っているでしょうか?ひじきには鉄分が豊富に含まれていると思っている方、ひじきに鉄分が多いのは嘘と思っている方などいるでしょう。ひじきには鉄分は含まれていないのでしょうか?ひじきに鉄分が多いというのが嘘というのは何が原因となってしまったのでしょうか?今回はひじきの鉄分に関する本当なのか嘘なのかということを調べてみました。

ひじきに鉄分がないのは嘘!茹でる鍋で含有量が少なくなる?のイメージ

目次

  1. 1ひじきに鉄分がない?本当はどうなの?
  2. 2ひじきの栄養成分などについて解説
  3. 3ひじきは茹でる鍋で含有量が少なくなる!
  4. 4ひじきの鉄分を普段の食事で取り入れてみよう!

ひじきに鉄分がない?本当はどうなの?

みなさんはひじきの鉄分量に関してどのような考えを持っているでしょうか?ひじきには鉄分量が多いと思っている方、ひじきには鉄分がないと考えている方もいるでしょう。実際にはひじきは鉄分の量が多い食品でしたが、鉄分量が大幅に減ったと認識されることが起こったために、ひじきには鉄分がないという誤解が生まれるようになりました。

実際には、ひじきには鉄分があるのでしょうか?含まれる鉄分の量はどのくらいなのでしょうか?ひじきに含まれる鉄分の量が少ないのでしょうか?ひじきの鉄分量に関する疑問や誤解されていたことなど調べてみました。ひじきの鉄分に関する疑問や不安を解決していきましょう。

ひじきの栄養成分などについて解説

ひじきの鉄分量が大幅に改訂されたのがきっかけで話題に

ひじきは以前は鉄分量が多いということで人気な食材でした。しかし、あることがきっかけとなり、ひじきの鉄分量について注目されるようになりました。そのきっかけというのが、文部科学省が改訂した日本食品標準成分表です。2015年に文部科学省が15年ぶりに数値を改訂した日本食品標準成分表によると、ひじきの鉄分量はこのようになっています。

日本食品標準成分表の改訂前は、ひじきに含まれるとされていた鉄分の量は、100gの中に55mgでした。これはとても多い数値となっており、鉄分を摂るのならひじきがいいとされてきました。そして改訂された日本食品標準成分表によると、この数値が100gの中に含まれる鉄分量は6.2mgとなっていました。

ひじきに含まれる鉄分量が、100gの中で55mgから6.2mgになったのです。55mgから6.2mgですので、数値だけでみると鉄分の量が驚くほどに大幅に減っています。ひじきが鉄分量が多いというのは嘘だったのかと驚いてしまうでしょう。

ひじきが鉄分が多いと思っていたから食べていたのに、ひじきが鉄分量が多いというのは嘘だったとショックを受けた方や、身体にいいと思って食べていた方は嘘だったのかと驚いた方もいることでしょう。しかし、ひじきには鉄分がないというわけではありません。ひじきが鉄分量が少なくなった原因は調理器具にありました。

以前のひじきを作る際の加工調理では鉄鍋が使われていました。しかしその加工調理の鍋が鉄のものからステンレス鍋に変わったことが、ひじきの鉄分が少なくなったということにつながっています。ひじきの圧倒的に多い鉄分の量は、鉄鍋での加工過程からきていたので、ひじきの鉄分量が多かったというわけです。

ひじきに鉄分がないのは嘘!

日本食品標準成分表を見てもわかるとおり、ひじき自体に鉄分がないというわけではありません。ひじきには、100g中6.2mgの鉄分が含まれていますので、ひじきに鉄分がないというのは嘘になります。鉄分が多い食品ではレバーなどが浮かぶかと思います。レバーの鉄分は100gの中に13mgとなっています。ひじきの6.2mgはけっして低い数値ではないのです。

また、日本で流通しているひじきは日本国産以外のひじきもあります。流通しているひじきのほとんどは日本国産以外のひじきとなりますが、日本食品標準成分表で載っているひじきの数値は日本産のものとなります。では、日本産以外のひじきの鉄分量の数値はどのくらいになるのでしょうか?

日本で流通しているひじきの大半が中国産と韓国産のひじきとなっています。中国産と韓国産のひじきの加工はステンレス鍋で行われていますが、日本産と違って養殖で作られたものとなります。日本国産のものは天然のものとなっています。加工はステンレス鍋ながらも、中国産のひじきの鉄分は100gあたり47.4mgで、韓国産のひじきは100gあたり47.6mgととても多くの鉄分量があります。

日本で流通しているほとんどが中国産と韓国産のひじきになっていますので、日本食品標準成分表に記載されている日本産の天然のひじきの鉄分量は以前に比べ多くないものの、流通しているほとんどのひじきでは鉄分の量はそのままですので、実際に食べているひじきの鉄分量は少なくなってないのです。ひじきに鉄分がないというのも嘘ですし、食べているひじきの鉄分量が少なくなったのかというと、ひじきは大半が日本産以外のためそれも嘘です。

ひじきの栄養成分を見てみよう

ひじきには、鉄分以外にも嬉しい栄養素がたくさんあります。ひじきで注目したい栄養成分を見ていきましょう。まず、食物繊維の量がとても豊富です。食物繊維の量は100gの中に52mgとなっており、食物繊維の多い食品にランキング入りするほど多い数値となります。これだけでも十分にひじきが魅力的な食品に思えるでしょう。

続いては、カルシウムに注目してみましょう。ひじきに含まれるカルシウムの量は100gあたり1000mgと、こちらもとても多い数値となります。カルシウムといったら牛乳などが多いイメージですが、牛乳を例に挙げてみると100gの中に110mgとなっています。比べてもその量の違いは歴然としています。ひじきがカルシウムの量が多いというのがわかるでしょう。

そして、カルシウムと合わせて注目したい栄養成分がマグネシウムです。マグネシウムはカルシウムをしっかりと吸収するために欠かすことのできない栄養成分となっています。マグネシウムの量は、カルシウムの半分あるととても理想的と言われています。では、ひじきのマグネシウムの量はというと、100gの中に640mgです。カルシウムの1000mgの半分を余裕を持って超えていますので、マグネシウムの量も理想的と言えます。

ひじきは茹でる鍋で含有量が少なくなる!

調理器具の移り変わりが鉄分量に大きく影響

ひじきの鉄分量が多いとされていたときは、ひじきの調理加工が鉄鍋で行われていたため鉄分量が多かったというわけです。ひじき自体にも鉄分は含まれていますし、日本産以外のひじきには多くの鉄分量があります。鉄分量を気にする場合には、ひじきの加工方法が鉄鍋で行われているのか、ステンレス鍋で行われているのかをチェックしてみるといいでしょう。

ひじきの食品成分表をみると、鉄釜なのかステンレス釜なのか製法が記載されている場合があります。製法がどちらなのかということをチェクしてからひじきを買ってみてもいいでしょう。鉄釜の干しひじきなのか、ステンレス釜の干しひじきなのか記載されています。

ひじきを鉄分豊富にするには鉄釜が最適!

ひじきは鉄鍋や鉄釜を使用することで鉄の量を増やすことができますので、ひじきをさらに鉄分豊富に変身させるためには鉄釜を使って調理をするといいでしょう。

ひじきを鉄釜とステンレス釜で煮た場合の鉄分量を比較してみよう

ひじきを鉄釜とステンレス釜で煮た場合の鉄分量を比較してみるとどのくらいの違いがあるのでしょうか?まずは鉄釜を使用した場合の干しひじきの鉄分量は、100gあたり58.2mgです。そしてステンレス釜の干しひじきは6.2mgです。鉄釜の方が鉄が豊富になるので数値の差が発生します。

ステンレス釜で料理する場合は「鉄の玉」などの利用がすすめ

鉄の玉や鉄玉子という商品があるのを知っているでしょうか?鉄分を補給できるという商品となっており、鍋などに鉄の玉を入れてお湯を沸かします。すると鉄の玉の鉄分がお湯に溶けていき、鉄分を手軽に補給することができるという製品です。鉄を卵型に成型した商品もありますし、人気のキャラクターの形を型どったものもあり人気の商品となっています。

鉄がお湯に溶け出して大丈夫なのかと心配になる方もいるかもしれませんが、鉄がお湯に溶け出しても、沸かしたお湯の色であったり味は全く変わりません。沸かしたお湯はそのまま飲んで鉄を摂取してもいいでしょうし、袋麺を作ったりカップラーメンを作るお湯に使ってもいいでしょう。

それ以外にも使い方がさまざまあります。例えば鍋やごはんを炊くときに使用したり、花瓶に入れると花を長持ちさせる効果もあります。黒豆を一緒に煮るとつや出しにもなります。鉄分は人間の身体の中では作ることができない成分となりますので、食べ物から摂取する必要があります。このような製品を活用して摂取することも一つの方法です。

ひじきの鉄分を普段の食事で取り入れてみよう!

いかがだったでしょうか?今回はひじきに含まれる鉄分に関する疑問を紹介していきました。ひじきは鉄分以外にも、カルシウムやマグネシウム、食物繊維といった注目の成分が豊富に含まれる食品でした。鉄分以外にも栄養豊富なひじきですので、日常の食生活にもひじきを取り入れて健康的な食事を心がけてみてはいかがでしょうか?

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