2018年09月18日公開
2024年08月03日更新
トライフルのレシピ!簡単・重ねるだけのイギリスの人気スイーツを紹介
皆さんはご自宅でトライフルを作ったことがありますか?トライフルは残って固くなったスポンジを美味しく食べるために考案された、リメイクスイーツです。キッチンに余っているカステラやマフィンも、美味しいトライフルに変身させることができます。誰でも簡単にでき、見た目も華やかで美味しそうなトライフルのレシピをたくさん紹介します。これを読んで、あなたもトライフルを作ってみましょう。
トライフルとは重ねるだけのイギリスの人気スイーツ!
皆さんはお家でトライフルを作ったことがありますか?トライフルはイギリスの人気スイーツで、とても簡単にご家庭でも作ることができます。トライフルに合わせるスポンジはケーキを焼いた残りや市販のスポンジでもOK、さらに食べきれず残ってしまったカステラや、スコーン、マフィンも美味しいトライフルになります。フルーツも家にあるものや缶詰を入れれば良いので、自宅にある材料で簡単に作れる人気のデザートです。
トライフルは色が鮮やかなフルーツ、ジャム、ゼリーなどを入れれば簡単におもてなしレシピにもなります。また、クリームの代わりに水切りヨーグルトを入れたり、豆腐クリームを入れれば、簡単にカロリーダウンすることもできます。中に何を入れるかはあなたのお好み次第、色んなバリエーションが楽しめる、重ねるだけの簡単レシピであなたも美味しいトライフルを作ってみませんか?
トライフル・重ねるだけの簡単スイーツレシピを紹介!
トライフルとはどんなスイーツ?
トライフルとはイギリス発祥のデザートで、器の中にスポンジケーキ、カスタードクリーム、フルーツ、ゼリー、生クリームなどを何層にも重ねたスイーツです。トライフルの起源は意外と古く、1596年にイギリスで出版されたレシピですでにその名前が出ています。
初期のトライフルは砂糖、ショウガ、ローズウォーターで風味付けされたクリームでできた、今とはかなり違うレシピでした。その後改良が加えられ、今のトライフルの形になります。イギリスのスーパーでは、ヨーグルトやライスプディングと一緒に並べられているのをよく見かける定番のスイーツです。また、イギリスではクリスマスのディナーの軽めのデザートとしても人気があります。
ところでトライフルと似たようなスイーツに、パフェがあります。パフェはフランスのスイーツで、フランス語で「完全な」という意味を持つパルフェからきています。つまりパフェとは完全なデザートという意味なのです。パフェはアイスクリームとフルーツ、クリームが主な材料ですが、トライフルではあまりアイスクリームは使いません。
また、トライフルが家庭的で素朴な見た目なのに対し、パフェは繊細でジュエリーのような見た目のものもあり、これも大きな違いになっています。やはり見た目の美しさは、美意識の高いフランスのデザートの方が一枚上手のようです。
もう一つトライフルとよく似たデザートに、サンデーがあります。サンデーはアメリカ合衆国が起源のスイーツで、丸くくり抜いたアイスクリームに、チョコレートソースやフルーツ、クリームを合わせたスイーツです。サンデーはその昔宗教上の理由で贅沢なデザートが食べられなかった日曜日にも食べられるように、質素に作ったデザートが起源と言われています。
つまりトライフルはイギリス、パフェはフランス、サンデーはアメリカのデザートなのです。この3つはよく似ていますがご家庭で作るなら、断然トライフルがおすすめです。なぜトライフルが家庭で作るデザート向きなのか、トライフルの意味と合わせて、次に紹介します。
トライフルの意味とは?
トライフル(trifle)を日本語に訳すと、「些細な」や「つまらない物」という意味になります。パフェの意味である「完全な」と比べると、なんとも謙虚で真反対の意味に思えますが、そもそもトライフルは家庭で余ったものを適当に入れて作ったデザートなのです。日本でいうところの、冷蔵庫の整理を兼ねて鍋を作るのとちょっと似ています。
その昔トライフルは、日にちが経って固くなってしまったスポンジに、お酒やフルーツジュース、クリームなどの水分を吸わせて柔らかくして食べるデザートでした。現在はフルーツジュースはゼリーに置き換わっていますが、スポンジにシェリー酒を染み込ませるレシピは今も定番です。このようにトライフルはキッチンで余った食材を入れて作った、肩ひじ張らない簡単で素朴な家庭的なデザートなのです。
トライフルの材料を揃えよう
自宅でケーキを焼くのは敷居が高くても、トライフルならもっと気軽に作ることができます。材料さえそろえてあげればお子様にもできますので、初めてのケーキ作りとしてもおすすめです。トライフルで必要な材料は大きく分けて3つあります。一つ目は土台になるスポンジ、二つ目はクリーム、三つめはフルーツです。ここではそれぞれの材料について、詳しく説明します。
まず初めにスポンジですが、トライフルでは一番下の層にスポンジを敷き詰めます。スポンジはケーキのレシピに従って自宅で焼いてもいいですが、スポンジを焼くのが大変なら市販のシフォンケーキやカステラ、スコーン、マフィンでも十分代用できます。スポンジにシェリー酒を染み込ませると、大人のデザートになります。洋酒がなければお湯で溶いたジャムを染み込ませます。
次にクリームとして、カスタードクリームかホイップクリームを用意します。どちらのクリームでも構いませんし、カスタードクリームとホイップクリームを両方使えばさらに風味豊かなトライフルになります。お好みで構いませんが、本場のイギリスのレシピではカスタードクリームを使います。イギリス人はカスタードクリームが大好きなので、トライフル以外のスイーツでもよくカスタードクリームを見かけます。
最後にフルーツを用意します。これは缶詰のフルーツや、冷凍のフルーツでも大丈夫です。シロップ漬けの缶詰に入ったフルーツは、クリームとの相性も良く、わざわざ用意しなくてもキッチンにあるものを使えるのでおすすめです。冷凍のフルーツも最近はブルーベリーやマンゴー、イチゴ、ぶどうなどたくさんの種類があり、解凍しなくてもそのまま美味しく食べられるので、トライフル作りに便利です。
もちろん旬のフルーツをスライスしてのせても、美味しいトライフルになります。フレッシュなフルーツをのせるときは、キッチンペーパーなどで水けをしっかりとり、変色や乾燥しないように食べる直前にパパっと作るのがおすすめです。色鮮やかなフルーツは、美味しそうな見た目のカギになりますので、完成した時の色合いを想像しながらフルーツを用意するといいでしょう。
その他の材料として、カリカリした食感を出すために砕いたビスケットやチョコレート、コーンフレークもおすすめです。また、最後にジャムやフルーツソース、チョコレートソースなどをかけても美味しそうな仕上がりになります。ゼリーや水切りヨーグルトを層の間に入れたり、マスカルポーネチーズなどを使っても、また違った風味のトライフルになります。レシピは無限大なので、ぜひ色々試してみてください。
食材が用意できたら、次は容器を用意しましょう。トライフルはフルーツやクリームが幾重にも層になっているのがポイントなので、この層がよく見えるようにガラスの器に入れましょう。素朴なトライフルでは、容器も毎日使っているグラスなどに入れて作ることが多いですが、大人数のトライフルを一度に作る時には、大きなガラスのボウルに作り、それぞれの小皿に取り分けて食べるのも手軽でおすすめです。
ホームパーティーなどで特別感を出したいときは、シャンパンを入れるフルートグラスやワイングラスでトライフルを作ると、高級感がでておしゃれになります。特にステムと呼ばれる持ち手部分が細くて長いほど、ぐっとおしゃれ度がアップします。インスタ映えを狙ったおしゃれな女子会にもおすすめのトライフルになります。
逆にビールジョッキやメイソンジャーなどのガラス瓶に入れても、素朴で無骨な印象的なトライフルになります。食材と同じく器も自由なので、家にあるガラスの器で気軽に作ってみてください。
簡単!人気のトライフルを作ってみよう!
それでは、人気のトライフルを作ってみましょう。こちらのレシピは特に簡単なので、初めてトライフルを作る方にもおすすめです。用意する材料は二人分で、カステラ4切れ、洋酒適量、ホイップクリーム、カスタードクリームそれぞれ適量、イチゴやバナナなどのフルーツ適量、仕上げ用のココアパウダーです。
はじめにカステラを1.5センチ角のサイコロ状に切り、グラスの一番底に敷き詰めます。カステラはあれば洋酒に浸してます。洋酒はシェリー酒がおすすめです。風味豊かな大人向けのデザートになります。洋酒がないときやお子様が食べるときは、洋酒に浸さずにそのままカステラを敷き詰めます。カステラはそれ自体で風味がしっかりついているので、洋酒がなくても美味しいトライフルができます。
ホイップクリームを作ります。生クリームにグラニュー糖を入れ、氷水に入れたボウルを底に当てながら泡立てます。ホイップクリームはすでに泡立てて搾りだし袋に入っているものが市販されていますので、これを利用してもいいでしょう。
次にカスタードクリームを作ります。カスタードクリームは牛乳、卵黄、上白糖、コーンスターチ、薄力粉、バター、バニラエッセンスで一から作るレシピもあります。お家でケーキなどを普段から作っている方はカスタードクリームを手作りするのもすてきですが、できるだけ手軽に作りたいときは、牛乳やお湯を入れるだけで簡単にカスタードクリームが作れるミックス粉も市販されています。短時間で失敗なく作れますので、状況に合わせて賢く利用しましょう。
次にフルーツを用意します。フルーツはフレッシュなフルーツや缶詰のフルーツなど、なんでも構いませんが、ここではいちごとバナナを用意します。いちごはさっと水洗いし、ヘタを取って半分に切り、キッチンペーパーで余分な水分をふき取っておきます。バナナも皮をむき、一口サイズに切っておきます。いちごは飾りつけ用にヘタを残したままのものを二つ取り分けておきましょう。
カステラを敷き詰めた器に、カスタードクリーム、フルーツ、ホイップクリームと順に重ねていきます。いちごの断面を器のふちにぐるりと並べると、とてもきれいな仕上がりになります。最後の層をホイップクリームになるように重ね、仕上げにココアパウダーを茶こしなどでふるいかけて、ヘタをとっていないいちごとバナナを飾れば完成です。
トライフルの人気アレンジレシピを紹介!
キッチンにあるものを何でも入れることができるトライフルでは、とてもたくさんのアイデアレシピがあります。どれも簡単で気軽にチャレンジできるものばかりです。ここではトライフルで人気のアレンジレシピをたくさん紹介します。簡単に美味しくできるので、ぜひ作ってみてください。
子供から大人までファン多数!「チョコバナナトライフル」
子供から大人までみんな大好きな、人気のチョコバナナのトライフルレシピです。バナナはお腹も膨れるので、お腹がすいたときの子供のおやつにもぴったりです。用意するものはスポンジケーキ(カステラでも可)、バナナ、レンジカスタードです。電子レンジで作るレンジカスタードの材料は、砂糖大さじ2から3、薄力粉大さじ3弱、牛乳1カップ、卵黄1個、バニラエッセンスです。
スポンジケーキ(またはカステラ)は一口サイズに切り分けておきます。レンジカスタードの材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせ、ラップをふんわりかけて500ワットで2分加熱します。これにバニラエッセンスを入れて風味付けし、冷やし固めます。器にカットしたスポンジケーキとレンジカスタード、バナナを交互に入れ、最後にチョコソースをかければ完成です。
甘酸っぱさが魅力の「マンゴーとオレンジのトライフル」
夏場などいちごが手に入らない季節には、こんなトライフルはいかがでしょうか?甘酸っぱさが人気のマンゴーとオレンジを使った、見た目にも涼しげなトライフルです。特にこちらのレシピでは簡単に作れるヨーグルトクリームを重ねていますので、より甘酸っぱく爽やかで軽い仕上がりになります。
材料は2から3人分で、クリームチーズ200g、プレーンヨーグルト150g、砂糖大さじ3、市販のケーキスポンジか市販のカステラを適量、市販のマンゴーソース、オレンジとブルーベリーです。ブルーベリーも収穫の季節が限られるフルーツなので、ない場合は冷凍のものが使い勝手がよくおすすめです。
ヨーグルトクリームの作り方です。室温に戻したクリームチーズをボウルに入れ、これに砂糖を加えて泡だて器でよく混ぜます。さらにプレーンヨーグルトを入れ、滑らかになるまでよく混ぜればヨーグルトクリームの完成です。グラスの底に一口サイズに切ったケーキスポンジかカステラを敷き詰め、ヨーグルトクリーム、マンゴーソース、フルーツを重ねていきます。最後にフルーツを飾れば完成です。
コストコ人気商品使用!「マフィンでトライフル」
コストコで売っているマフィンは美味しくて食べ応えがあり、コストコに行ったら必ず買うという方も多い人気商品です。しかしそこはコストコなので量が多く、食べきれなくて冷凍庫も一杯という経験はありませんか?そんなときにぴったりの、マフィンをトライフルにリメイクするレシピです。
作り方は簡単で、マフィンを一口サイズに切り分けボウルの底に敷き詰めます。そこにお湯で溶いたジャムを流し入れ、マフィンをしっとりさせます。ここにカスタードクリーム、フルーツ、ホイップクリームを順に重ねて、最後にフルーツで飾り付ければ完成です。大人数の持ち寄りパーティーにもぴったりなトライフルです。
本場イギリスのレシピをご自宅で!「ゼリーで固めるトライフル」
せっかくなら、トライフルの本場イギリスでよく食べられているトライフルも作ってみましょう。イギリスのトライフルでは、ケーキスポンジとフルーツを敷き詰めた後、ゼリー液を入れて冷やし固めるのが特徴です。
ケーキスポンジをさいの目に切り、ジャムを塗ってサンドイッチ状にしたものを大きなボウルの底に敷き詰めます。ここに香りづけのシェリー酒を入れます。シェリー酒がなじんだらヘタを取ったいちごを並べて、この上からゼリー液を流し込みます。ゼリーはお好きなジュースとゼラチンで作ってもいいですし、簡単にゼリーの素を使うこともできます。
冷蔵庫に入れてゼリーを冷やし固めたら、この上にカスタードクリーム、次にホイップクリームを重ねます。最後にスライスアーモンドを散らしたら、伝統的なイギリスのトライフルの完成です。
チョコレート好きさんに!「チョコレートとラズベリーのトライフル」
チョコレート好きさん必見の、余ったチョコレートケーキを使った、色鮮やかなトライフルのレシピです。カスタードクリームも市販のチョコ味のものを使います。はじめにボウルの底にチョコレートケーキを砕いて敷き詰め、お湯で溶かしたラズベリージャムを回しかけて染み込ませます。この上にチョコカスタードクリームをのせ、さらにラズベリーをのせます。
泡立てた生クリームをのせて、最後にラズベリーと砕いたチョコレートケーキ、削りチョコレートを飾り付けたら完成です。チョコレートケーキとチョコ味のカスタードクリーム、トッピングの削りチョコレートと、チョコレートが3重になった濃厚なトライフルです。
スイーツもヘルシーに!「リンゴとグラノーラのトライフル」
ヘルシー志向の方に人気の、グラノーラを使ったトライフルのレシピです。グラノーラの食感が楽しいトライフルです。作り方は、リンゴをひと口大に切りオイルでソテーして、砂糖、シナモンで味を整えます。アーモンドとクルミをミキサーで細かくして、米粉、オートミール、レーズン、油、メープルシロップを混ぜます。これを180度のオーブンで20分焼きます。
ガラスの器に、ソテーしたリンゴ、グラノーラ、ヨーグルトかホイップクリームを交互に重ね入れ、最後にリンゴとグラノーラを飾り付けます。フルーツはリンゴ以外でもできますので、ご自宅にあるフルーツでぜひ作ってみてください。
今年は子供と手作り!「クリスマスのトライフル」
今年のクリスマスは子供と一緒にケーキを作りたいと考えている方にぜひおすすめしたいのが、クリスマスのデコレーションをしたトライフルです。本場のイギリスでも、トライフルはクリスマスの夜のデザートとして人気があります。ケーキを焼くのは大変だけれど、トライフルならご自宅でも簡単にできます。
まず、市販のスポンジをひと口大に切ります。これをボウルに入れ、フルーツの缶詰のシロップに5分浸します。いちごを洗ってひと口大に切り、器にスポンジ、ホイップクリーム、いちご、コーンフレーク、缶詰のフルーツを順に重ねていきます。最後に市販のクリスマス用の砂糖菓子を飾れば、クリスマスのトライフルの完成です。砂糖菓子の代わりに、クリスマスモチーフのクッキーやピックを刺しても可愛いです。
トライフルで和スイーツ「抹茶といちごのトライフル」
トライフルは間に挟むものを変えれば、こんな和風のデザートにすることもできます。抹茶ゼリーといちごを重ねた、目にも鮮やかなトライフルです。はじめに器の底に土台となるカステラを敷き詰めます。ボウルに抹茶と砂糖、水を溶き、これをカステラに流し入れて染み込ませます。残りの抹茶にゼラチンを入れ、抹茶ゼリーを作ります。別のボウルにクリームチーズ、生クリーム、グラニュー糖を入れ泡だて器で混ぜます。
先ほどの抹茶を染み込ませたカステラの上に、いちごを断面が見えるようにきれいに並べ、滑らかになるまで混ぜたクリームチーズ、抹茶ゼリーを交互に重ねます。最後に抹茶パウダーを茶こしで振りかければ完成です。まるでお店で出てくるような、高級感のある和風トライフルができます。おもてなしの席にもおすすめのレシピです。
トライフルを作ってインスタ映えを狙おう!
イギリスで人気のトライフルを簡単に作ることができるレシピや、イベントやおもてなしのテーブルにも使えるアレンジレシピをたくさん紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?きっとお家で作ってみたいトライフルがあったのではないかと思います。見た目も華やかで簡単にでき、ちょっと余ってしまったカステラやマフィン、フルーツ缶まで美味しくリメイクできるトライフルを作って、インスタ映えを狙ってみましょう。