ぎんなんの下処理を解説!殻の割り方や薄皮のむき方と保存方法も紹介!
秋になるとぎんなんがおいしい季節になります。しかし、「ぎんなんの下処理って難しそう…」と思ってしまっていませんか?実は、ぎんなんの下処理は意外と簡単なんです!今回は、ぎんなんの下処理・殻の割り方・薄皮のむき方・保存方法について詳しくご紹介します!
目次
秋の味覚・ぎんなん!
『食欲の秋』と言われるほど、秋になると旬を迎えた美味しい食材が溢れます。そんな秋の味覚としてあげられるのは、魚類・きのこ類・栗・焼き芋などとたくさんありますが、その一つに『ぎんなん』が挙げられます。
代表的な秋の味覚ですが、ぎんなんは匂いがきついため抵抗感があるのか、意外と食べたことがないという方も多いようです。そのため、「ぎんなんってどんな食べ物…?」という方も意外と多くいらっしゃるので、まずはぎんなんがどのような食べ物なのかについて学んでみましょう。
ぎんなんってどんな食べ物?
『ぎんなん』は、秋に黄金色に紅葉するイチョウの木の実のことです。イチョウも漢字では「銀杏」と書くようですよ!イチョウは中国が原産と言われており、2億年以上も前から地球に存在する世界古来の樹木の一つとされています。そんなイチョウは枯れにくく手入れが楽という植物であることから街路樹にも多く、秋になると真っ黄色なイチョウ並木を楽しむことができます。
ぎんなんの特徴として、強い特有の臭いが挙げられます。ぎんなんの臭いは悪臭とも言えるほど独特のにおいであり、この臭いは足の悪臭と同じ物質からできているそうです…。そんな強い独特の臭いでありながらも、お味はその臭いからは想像がつかないくらい絶品です。
ぎんなんはモチモチとした食感と、ちょっぴりほろ苦さと甘さがある上品な味となっています。ぎんなんはそのうまさから、お酒のおつまみとしても多くの人たちに愛されているようです。
ぎんなんの効果・効能は?
秋の味覚・ぎんなん。ころんと小さな実ですが、あの小さな実にも多くの栄養が含まれています。そんなぎんなんに含まれている栄養素がもたらす効果・効能って一体どんなものが挙げられるのでしょうか?お次は、ぎんなんの効果・効能をチェックしてみましょう!
美肌効果
ぎんなんの主成分はビタミンです。ビタミンには体の酸化を防ぐ抗酸化作用や美肌作りに欠かせないとされる、非常に大事な栄養素です。また、新陳代謝を促したり、新しい健康な皮膚を作り出すのに必要とされます。多くのビタミン類を含むぎんなんはニキビや乾燥肌・肌の老化を予防してくれるので、美肌効果に期待できると言われています。
疲労回復効果
多くのビタミンが含まれるぎんなん。ぎんなんに含まれている『ビタミンB1』には疲労回復や手足の抹消神経などの神経機能を正常に保つ作用があると言われています。あんなに小さな実で、美肌効果だけでなく、健康面のサポートにも期待ができるなんてすごいです。
むくみ改善・予防
ぎんなんは非常に多くの『カリウム』を含んでいます。この『カリウム』には余分な水分の排出を促す働きがあるのでむくみ改善に役立ちます。また、血行を促してくれる効果のある『ビタミンE』もふくまれているので、むくみ予防にも効果があるとされています。女性はむくみやすい方が多いので、食べるだけでむくみ改善・予防に期待できるとなれば非常に嬉しい効果ではないでしょうか?
ぎんなんって美味しいけど下処理が面倒くさい…
嬉しい効果・効能があるぎんなん。臭いはきついけれども味は美味しいことや栄養価が高いため、健康意識の高い女性はぎんなんをおやつに食べる方も多いようです。サイズも小さいのでポイっと口に放り込めることも女性人気が高い理由の一つですが、ぎんなんはおいしいけど下処理が面倒くさい…と、少し憂鬱に感じてしまう方も多いようです。
ぎんなんの殻の割り方や薄皮のむき方といった下処理を調査!
また、ぎんなんの下処理はちょっと難しそうな印象を抱かれているそうです。そのため、どうしてもスーパーで見かけても購入をためらってしまう方が多い様。しかし、ぎんなんの下処理は覚えてしまえばそれほど難しいものではないんです。
一度ぎんなんの下処理を覚えておけば秋の味覚をより楽しむことができますので、ぜひこの機会にぎんなんの下処理を学んでみませんか?今回は、ぎんなんの殻の割り方や薄皮のむき方といった下処理を徹底調査し、まとめてみましたのでチェックしてみましょう!
ぎんなんの下処理①〜ぎんなんを拾う〜
スーパーなどでもぎんなんは販売されていますので、そちらで購入しても良いですが、どうせなら自分でイチョウの木の下からぎんなんの実を拾って来ませんか?そうすることで、節約になることはもちろん、出来上がった時の充実感やおいしさの実感も変わってくるはずです。
ちなみに、街路樹のイチョウの木は実を収穫するために植えられているわけではないので、自然に地面に落ちてしまったたぎんなんの実は拾っても良いとされていますが、街路樹に実っているぎんなんを棒でつっついたり揺らしたりして取るのは窃盗罪にあたるようなので、ぎんなんを自身で収穫する際には落ちている実のみにするようにしましょう。
また、ぎんなんの果肉を直接素手で触るとかぶれて痒くなる恐れがあるようなので、ぎんなんを拾う時には厚手のゴム手袋やゴミ拾い用のトングなどを使ってぎんなんの実を拾うようにしましょう。
ぎんなんの下処理②〜ぎんなんを水につけて殻を取り出す〜
ぎんなんを拾ってきたら、ぎんなんの中身を取りやすくするため半日以上水に漬けてふやかします。ぎんなんを水に漬けておくのは、何日でも良いです。長く水に漬けたほうが剥きやすいというだけなので、お好きなタイミングで取り出しましょう。一週間くらいでスムーズに剥けるようになるそうなのでそれ以上はふやかす必要がないでしょう。
ぎんなんをふやかしたらゴム手袋をはめた手でオレンジ色の実の部分を剥いて、取り白い殻の部分を取り出します。取り出したぎんなんをガシャガシャとこするようにして洗い、天日干ししてしっかり乾燥させます。ぎんなんが乾けば完了です。
ぎんなんの下処理③〜ぎんなんの殻の割り方〜
いよいよぎんなんの殻を割っていきます。ぎんなんの殻の割り方についてですが、専用のぎんなんを割るタイプを使用するのももちろん良いですが、そんなに頻繁に食べるものでもないので「わざわざ購入するのはちょっと…」と思ってしまうものです。そこで活用されるのがペンチです。
ペンチを閉じた状態のとき、空洞が出来ていますよね?その部分にぎんなんを縦に挟み、軽く握ると簡単にぎんなんの殻が破れます。難しそうに思いがちなぎんなんの殻の割り方ですが、驚くほど簡単だということがわかりました!フライパンで煎って塩を振って食べると美味しいです。
ぎんなんの下処理④〜薄皮のむき方〜
煎ったぎんなんは皮がパリパリですぐに剥けるので薄皮を取り除きましょう。また、煎る前に薄皮を剥きたい場合は剥きづらいのですが、そこでオススメしたいむき方がガムテープを使う方法です。ガムテープの粘着面に、薄皮つきのぎんなんをペタッと貼るだけでつるっと剥けるのでぜひ試してみてください。
下処理したぎんなんの保存方法ってどうするの?
ぎんなんの下処理については学べましたが、ぎんなんは『4-メトキシピリドキシン(4-MPN)』という有毒成分が含まれているため、食べすぎると中毒を起こしてしまいます。そのため、食べる際には一気に大量のぎんなんを食べるのはタブーです。
そこで学んでおきたいのがぎんなんの保存方法です。ぎんなんはどのようにして保存すれば良いのでしょうか?お次は、下処理したぎんなんの保存方法について学んでみましょう!
ぎんなんの保存方法
下処理の際にフライパンや熱湯で加熱されているぎんなんは、冷凍保存しましょう!ジップロックに入れて冷凍しておけば、賞味期限も2~3ヶ月ほど持つと言われています。ぎんなんの実が変色していたり、形が崩れてしまっているものは、食べられない状態にまで傷んでしまっている恐れがあるので避けておきましょう。
また、殻付きのぎんなんの保存であれば、直射日光を避けて保存すれば常温保存で約1週間、ぎんなんを紙にくるんで冷蔵庫の野菜室へ入れた冷蔵保存であれば賞味期限は約1週間とされています。殻付きのままジップロックに入れて密封して冷凍保存しておけば、賞味期限は約1ヶ月持つと言われています。
ぎんなんの処理・殻の割り方・薄皮のむき方・保存方法調査
ぎんなんの処理・殻の割り方・薄皮のむき方・保存方法調査まとめのご紹介はどうでしたか?秋の定番味覚であるぎんなんは、処理が難しそうな印象を抱いている方が多いようですが、意外と難しいことはなく、簡単に行えることがわかりました。
それほど難しいことはないとはいえ、やっぱり時間や手間はかかってしまうものです。しかし、時間や手間はかかってしまうかもしれませんが、自分で一から下処理したぎんなんはいつもよりも数倍美味しく感じられるはずです。ぜひ、今年の秋は自分で一から下処理したぎんなんで秋の味覚を楽しんでみてください!