タウリンの効能効果とは?中性脂肪を排出するって本当?食材は?

疲労回復の効能があるといわれる栄養素「タウリン」。よく栄養ドリンクなどに配合されており、テレビCMや広告で目にする方も多いのではないでしょうか?また「タウリン」はタコに多く含まれているということもよく耳にします。この記事では「タウリン」が私たちの身体に対して実際にどのような効能効果を持っており、どのような食材に多く含まれているのかといったことに着目して解説していきます。

タウリンの効能効果とは?中性脂肪を排出するって本当?食材は?のイメージ

目次

  1. 1タウリンの効能効果について知ろう!
  2. 2タウリンについて詳しく紹介
  3. 3タウリンが多く含まれる食材は?
  4. 4タウリンには中性脂肪を排出する効能がある?
  5. 5タウリンの効能効果を知り上手に食材で取り入れよう!

タウリンの効能効果について知ろう!

疲労回復効果があるといわれる栄養素「タウリン」。よく栄養ドリンクやサプリメントに配合されており、『タウリン○○○○mg配合』というフレーズをテレビCMや広告で目にする方も多いのではないでしょうか?

また普段私たちが口にする食材の中では、「タウリン」はタコやイカといった食材に多く含まれているということもよく耳にします。この記事では「タウリン」が私たちの身体に対して実際にどのような効能効果を持っているのか、またどのような食材に多く含まれているのかといったことに着目して解説していきます。

タウリンについて詳しく紹介

「タウリン」という名前は、私たちの生活の中で見かけたり耳にする機会があります。それでは「タウリン」とは、いったいどのような成分なのでしょうか?これから詳しく紹介していきます。

タウリンとは?

「タウリン」とは、硫黄を含むアミノ酸(含硫アミノ酸用化合物)の一種です。生体内のほとんどすべての組織に存在しており、私たちヒトの場合は筋肉や心臓、脳、網膜などに多く存在しています。また体内に存在するタウリンの総量は、体重の0.1%(体重50Kgの人なら約50g)といわれています。

タウリンは植物以外のほとんどの生物が体内で生成することができるといわれており、もちろん私たちヒトの身体の中でも生成されています。しかしその合成能力は低く、その大半を食品から摂取することになります。そのため、普段の食事でタウリンを摂取することが重要なのです。

タウリンの効能や効果は?

タウリンには「ホメオスタシス(恒常性維持)」という機能があります。これは周囲の環境からの刺激や変化に関わらず、体内の状態を一定に保とうとする働きのことです。例えば、気温が高く暑い時に汗が出るのも、汗が蒸発するときの気化熱により体温を下げるためであり、この働きも「ホメオスタシス」のひとつです。

この働きと同じように、タウリンには血圧や血中コレステロール値を正常化する効能があります。血圧が上がる要因としては、交感神経を刺激するノルアドレナリンというホルモンがあります。身体にストレスがかかると体内でこのホルモンが分泌されますが、タウリンはこのホルモンの分泌を抑制してくれるのです。
 

またタウリンには肝臓の機能を助けてくれる効能もあります。肝臓は身体の中でいくつかの重要な役割を担っていますが、その中のひとつが「解毒作用」です。

例えばお酒を飲んだとき、アルコールを分解してくれるのも肝臓の解毒作用があるからなのです。しかし大量のアルコールなどを摂取すると、その分解のために肝臓には負担がかかります。タウリンはその肝細胞を守り再生を促進する作用があるため、アルコールの分解を助けてくれるのです。そのため、二日酔いの予防にも効果を発揮します。

タウリンが多く含まれる食材は?

ここまででタウリンがいったいどのような成分なのか、またどのような効能を持っているのかがわかりました。実際に食事からタウリンを摂取するときには、タウリンを多く含む食材から効率よく摂取したいものです。タウリンが多く含まれる食材にはどのようなものがあるのでしょうか?詳しくみていきましょう。

タウリンはタコに多く含まれる

冒頭にも記述しましたが、タウリンは「タコ」に多く含まれています。海外ではあまり食べる習慣は見られませんが、日本ではよく口にする食材です。生のタコ100gあたりに含まれる栄養素は、タンパク質16.4g、脂質0.7gと、高タンパク低脂質でヘルシーな食材でもあります。

またタコには体内の代謝に必要なビタミンB2やナイアシン、ビタミンB12なども含まれているため、タウリンとともに疲労回復や貧血予防の助けにもなります。

タコはお刺身はもちろん、煮物や揚げ物、炊き込みごはんにいれるのも定番です。またパプリカやミニトマトと合わせてマリネにしたり、キュウリやわかめと合わせて酢の物にしたりと、アレンジ次第で洋食にも和食にもあわせることができます。

タウリンはタコ以外にも魚介類に多い

タウリンはタコ以外に、同じ軟体動物であるイカにも多く含まれています。イカもタコと同様に高タンパク低脂質な食材です。イカは生のままや加熱調理したものはもちろん、干物や塩辛などの加工品としてもよく食べられています。そんな加工品の中でもおつまみの定番、するめイカの表面の白い粉にもタウリンが豊富に含まれているといわれています。

イカはお刺身や煮物、揚げ物としてよく食べられています。洋食としてマリネやパスタにするのも定番です。パスタではガーリックを効かせたり、トマトベースにしたりと、アレンジの幅も広がります。また中華料理でも炒め物の具材としてよく用いられています。

また貝類にもタウリンが多く含まれています。カキをはじめサザエやシジミ、アサリ、ホタテなどがあります。貝類は種類が豊富なため、カキやサザエは焼いて、シジミやアサリはお吸い物や酒蒸し、ホタテはお刺身やバター焼き…というように、様々な料理にすることで、飽きずに食事に取り入れることができそうです。

その他に魚にもタウリンは多く含まれています。魚では白身魚よりも赤身魚のほうがタウリンを多く含んでおり、その中でも特に血合いの部分に多く存在します。

血合いの部分は人によって好き嫌いがあるかもしれませんが、きちんと下処理をすれば臭みが取れておいしくいただくことができます。血合いはきれいな水で数回水洗いをし、キッチンペーパーで水気を吸い取るだけで格段に臭みがなくなります。また調理の際に酒や生姜を使うのも効果的です。

またタウリンは熱に強いため、加熱調理しても問題ありません。しかし水に溶けやすいという性質があるため、煮物や汁物にした場合には汁も一緒に摂取することがポイントです。

タウリンには中性脂肪を排出する効能がある?

ここまでタウリンの効能と、タウリンが多く含まれる食材について説明してきました。しかしタウリンには、先ほど述べた以外にもさらなる効能があるのです。

タウリンは肝臓内の中性脂肪を除く効能がある

タウリンが持つさらなる効能とは、「肝臓内の中性脂肪を除くこと」です。中性脂肪といえば、過剰になると生活習慣病につながる要因として代表的なもので、毎年健康診断のたびに意識している方も多いのではないでしょうか?

まず肝臓に脂肪が溜まる原因としては、脂質の摂り過ぎが挙げられます。肝臓は「胆汁酸」という脂肪代謝を助ける物質を生成する働きがあります。しかし脂質が過剰になるとそれらを十分に分解できなくなり、余った脂質が中性脂肪として肝臓に溜まってしまうのです。アルコールを過剰摂取した場合も、肝臓に負担がかかり胆汁酸生成が追い付かず、中性脂肪が溜まる要因となります。

しかしタウリンを摂取することで肝臓での胆汁酸生成が促進されます。さらにタウリンは肝細胞を再生してくれるため、より脂肪の分解がスムーズになるのです。脂肪が正常に分解され中性脂肪として溜りにくくなるため、脂肪肝の予防につながります。

また肝臓が胆汁酸を生成する際にはコレステロールを使います。タウリンは胆汁酸生成を促進し、これにより血中コレステロール値が正常化されます。つまり「血液サラサラ」状態に近づくのです。その結果、動脈硬化など生活習慣病の予防にもなるのです。

タウリンはダイエットに効果があるともいわれている

タウリンは、なんとダイエットにも効果があるのです。先ほど述べた通り、タウリンを摂取することで肝臓の働きが良くなり脂肪が溜まりにくくなります。また肝臓の胆汁酸生成を促進することにより血中コレステロール値が正常化され、血液の状態が改善されます。その結果、新陳代謝が活発になり脂肪燃焼にも効果が期待できるというわけです。

タウリンの効能効果を知り上手に食材で取り入れよう!

「タウリン」の効果効能について、理解していただけたでしょうか?タウリンには疲労回復や肝機能促進、ダイエット効果など、私たちの身体に役立つ嬉しい効果がたくさんありました。また栄養ドリンクやサプリメントだけでなく、魚介類を中心に普段私たちが口にする食材の中にもタウリンが豊富に含まれていることがわかりました。

タウリンを豊富に含む様々な食材を使って、ちょっとしたアレンジを効かせることでで和・洋・中様々な料理を作ることができます。さらに近年ではインターネットからも簡単にレシピを探すことができます。それらを参考にしつつ、タウリン豊富な食材を日々の献立に上手に取り入れてみましょう!

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