過酸化脂質はお肌や頭皮の大敵？身体をサビさせない食品を徹底解説！

過酸化脂質という言葉は知っていますか？今生活習慣病にかかる中高年が増加しています。食生活の変化や運動の減少など、健康を阻害する状態が多い世の中で注意すべき事項の一つが過酸化脂質です。過酸化脂質は中性脂肪やコレステロールが活性酸素によって酸化されたものを指します。がんや動脈硬化など命にかかわる病気を引き起こす原因となるとともに老化を早める要因にもなっています。毎日の生活習慣が要因となります。

中性脂肪やコレステロールだけでも常に注意しなければならないのにさらに体に有毒な活性酸素と結びついて酸化させるという悪条件が重なった状態です。酸化された脂質は体にとってプラス面になることはなく有毒でしかありません。そんな有毒な過酸化脂質はぜひとも早めに解消したいものです。過酸化脂質について詳しく紹介するとともに、解消方法やトラブル防止のための食品などを紹介します。

過酸化脂質とは中性脂肪やコレステロールなどの体内の脂質が活性酸素と結びついて酸化した状態になることです。活性酸素は体内に取り込まれた酸素が変形したもので老化を及ぼす要因の一つです。活性酸素は細胞を傷つけ劣化させていきます。これが老化の要因です。人間など生命体が生命活動を行うときには酸素が必要です。その酸素を体内に取り込むと少なからず活性酸素へと変貌します。それが蓄積されて老化していきます。

普段から脂っぽい食事を好んでいると体内に中性脂肪が蓄積されるようになります。またコレステロールも増えます。これらの脂肪成分が活性酸素と結びついたのが過酸化脂質です。過酸化脂質は放置すると体内の中でさらに活性酸素を作り出す働きをします。そのため過酸化脂質は活性酸素のを増殖させ、その先には過酸化脂質をさらに増やす結果をもたらしてしまいます。過酸化脂質は体のあらゆる箇所に悪影響を及ぼします。

過酸化脂質は血液をドロドロにします。その結果、肌や頭皮などに影響を与えるようになります。皮膚の細胞の活性化を阻害しシミや色素沈着の要因となります。また、動脈硬化の要因にもなり、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を発症するリスクを高めます。活性酸素は体内の細胞にも影響を与え正常な細胞を減らします。がん細胞が増殖するためには最適な環境へと変化し、がん細胞の成長や転移の促進をします。

過酸化脂質は活性酸素と中性脂肪やコレステロールの予防をしていないと生じやすくなります。まず活性酸素ですが、人間生活を営む限り体内には酸素が必要です。そして酸素を取り込めばその中の一部は活性酸素と自然と変化します。活性酸素は細胞を攻撃します。人の体に免疫力があるのはこの活性酸素のおかげなのです。しかし増えすぎると活性酸素は正常な細胞まで傷つけてしまいます。適度な量を保つことが大事なことです。

テレビや雑誌などでアンチエイジングが話題になることが多いのですが、活性酸素は老化を早めます。そのためアンチエイジングは活性酸素を除去する抗酸化作用のある物質を体内に取り込み活性酸素の増殖を防止することが必要です。水素水などは活性酸素を無害化するのに適しているためアンチエイジングに利用されています。活性酸素は紫外線、喫煙、ストレスなど日常生活のあらゆるところで発生しやすいのが特徴です。

次に中性脂肪やコレステロールです。偏った食事や脂もの中心の食事は中性脂肪やコレステロールを増やす要因となります。体内の脂を除去するために善玉コレステロールが作られますが、脂分が多いと、次々とコレステロールが生成されます。適量であれば、血流にのって全身でくまなく活動しますが、増えすぎると血中にたまり動脈の壁に入り込むようになり動脈硬化を引き起こすようになります。

中性脂肪は除去されなかった脂肪分が残った状態で蓄積された状態で脂肪肝や肥満の要因となります。動物性脂質の多い食事だけでなく、ストレスや喫煙など活性酸素と同じような環境で増えがちです。また大気汚染や過剰な運動や運動不足などによってもこれらは増加します。過剰な活性酸素と中性脂肪、そしてコレステロールがあるとそれぞれが結びつき、過酸化脂質に変化するようになります。

過酸化脂質は脂質が活性酸素と結びつく以外にも生じます。紫外線などもその要因です。天ぷら油を放置すると色がくすみますが、これは過酸化脂質になった状態です。これと同じことが体内や体表でも生じます。肌のテカリは気になりますが、これに紫外線が当たると過酸化脂質へと変化します。活性酸素が直接関与しなくても過酸化脂質は簡単に生じてしまうのです。酸化させないように注意することが大事なポイントです。

酸素が活性酸素になるのは体内に取り込まれた酸素の約2パーセントの割合です。より多くの酸素が体内に取り込まれればそれだけ活性酸素になる絶対量は多くなります。活性酸素は日常生活の行動によって2パーセントより多い数が生成されます。喫煙、ストレス、紫外線などです。これらは白血球の動きと関係します。体内の悪影響を及ぼす細胞を死滅させるため白血球が活動を強化します。その原動には活性酸素が大量に必要です。

脂の多い食事やコレステロールの増加でも活性酸素が増えます。脂質の分解にも活性酸素が使われます。脂が多いとその分活性酸素が多く生成されるようになるのです。ウィルスや大気汚染などの外的要因も影響します。体外からの侵入を防止するために白血球が活動を強化します。そして活性酸素をより多く使用するのです。運動にも影響します。激しい運動後には血流が大きく動くようになり活性酸素を生み出すようになります。

逆に運動不足でも発生します。抗酸化酵素は人間に備わる機能ですが、運動不足により抗酸化酵素が不足します。結果、活性酸素が減少せずに増え続けることになります。活性酸素は日常生活のあらゆる局面で生成されます。生成をコントロールできない為増えた活性酸素は抗酸化酵素を適度に取り入れて除去する必要があります。鉄が酸素に触れると錆びるように活性酸素を放置すると体内も錆びて老化が早まります。

過酸化脂質は体内や体表に様々な悪影響やトラブルを引き起こす要因になります。正常な細胞を劣化させてしまうため、肌や頭皮のトラブルや老化現象を引き起こします。体内でも動脈など基幹システムに多大な影響を及ぼします。最悪、死に至る病気を発症する可能性すら持っています。過酸化脂質で生じる体の様々なトラブルを紹介します。

美容に気を遣う特に女性にとって大敵なのがシミやそばかすです。様々な栄養素が配合されている化粧品などを使ってシミやそばかすの対策をしている人も多いのですが、体内の過酸化脂質を放置すると体の内部からシミやそばかすを発生させる要因になります。過酸化脂質は肌の色素沈着を引き起こします。色素沈着はシミの要因です。過酸化脂質が多いほど肌はくすみ色が悪くなります。

肌のハリが失われ老化現象が早まるのも過酸化脂質の影響です。化粧品にはオイルが多く含まれています。肌を紫外線から防ぐなどの効果を持っていますが、その効果がなくなると次は肌の過酸化脂質を助長するように変化します。不必要なメイクをそのままにしておくと肌にダメージを与えてしまうことはあまり知られていません。シミやそばかすは一度できると除去するのに時間と労力がかかります。予防が一番の対策です。

過酸化脂質は肌の真皮にある弾力繊維を破壊します。肌のハリは肌に含まれる水分と真皮の弾力繊維で維持しています。肌の水分は加齢とともに少なくなります。水分補充は化粧水などを活用できますが、一度失った弾力繊維を回復することは難しいため、過酸化脂質による肌のハリの崩れをもとに戻すのは一苦労です。化粧品で外側からカバーするのと同時に体内には抗酸化物質を与えて両側からケアするのが最適な方法です。

毛穴のつまりや黒ずみのトラブルはニキビなどの対策にも共通します。過酸化脂質は毛穴が詰まっている状態を回復させようと自分の肌を攻撃し続けます。その結果、ニキビ跡が深くなったり、黒ずみとして残ってしまったりします。ニキビは肌が炎症を起こしている状態です。肌を菌から守ろうと活性酸素がさらに多くなりニキビを成長させやすくなります。肌をきれいに保つだけでなく、過酸化脂質を減らすことが対策として必要です。

過酸化脂質は肌だけなく頭皮にも影響を及ぼします。頭皮にある髪の毛の生える毛穴からは頭皮を保護するために皮脂を出しています。常に皮脂を出して大事な頭皮を守っているのが正常な状態です。過酸化脂質が増えると毛穴が詰まってしまいます。そのため皮脂が毛穴から外に出ることができず、頭皮の中に戻ってしまい、頭皮の中は皮脂で溢れてしまいます。結果、頭皮の中にある、毛根が死滅して抜け毛の要因になります。

つまり過酸化脂質は頭皮の脱毛の要因にもなります。男性特有の脱毛症の要因とは異なるため、女性でも脱毛に悩むことになります。男性であれば、脱毛のリスクを増やすことになります。一度死滅した毛根を再生することは非常に難しいため、過酸化脂質を抑えて脱毛しないように頭皮を保護することが大事なポイントです。毎日頭皮をシャンプーすることが緊急対策となりますが、過酸化脂質をそもそも減らす工夫が必要です。

過酸化脂質は正常に稼働している細胞を劣化させてしまいます。がん細胞は、正常な細胞の突然変異によって生じます。がん細胞の発生は人間生活の中では日常的に発生します。しかし正常な細胞はがん細胞などの突然変異の細胞を常に監視しており、それを退治する働きを持っています。正常な状態で稼働する活性酸素がその役目を持っています。しかし正常な細胞が劣化するとがん細胞の抑止に歯止めをかけることができなくなります。

もともと人間の体には自然治癒する能力を持ち合わせていますが、過酸化脂質が増加することで正常な監視ができなくなり、がん細胞などを増殖させてしまいます。がん細胞の発生だけでなく、転移がんを防止することも難しくなります。がんは2人に1人が罹患すると言われている病気です。過酸化脂質によりがん発症のリスクを高めることになります。細胞を正常な状態にしておくためにも過酸化脂質を予防する必要があります。

過酸化脂質は、肌や頭皮の劣化だけでなく体内にある血管の老化も招きます。動脈の血管が老化することで発症するリスクが高まるのが動脈硬化です。血管の通り道が細くなったり、血栓ができてしまいます。血液は人間の生活を営む基幹です。これに障害が発生すると酸素を体内に運ぶことができなくなり最悪死に至ります。血管の老化現象は見た目で分からない為、気付きにくいという特徴があります。

そのためある日突然、心筋梗塞や脳梗塞で倒れてしまうことが多いのです。動脈硬化を及ぼす要因は数多くありますが、過酸化脂質も一つの要因です。もともと中性脂肪やコレステロールが多いため動脈硬化がしやすい環境であることに加えて過酸化脂質は老化を早めるため、動脈硬化のリスクがより高まります。40代からは動脈硬化の危険性が高まるため、健康診断などで血管の状態を知ることがまず大事です。

スキンケアはどうしても外面的要素を中心に考えがちになるため、化粧品などを選ぶことがメインになってしまいます。もちろん紫外線など外的要因もあるため、化粧品で肌の保護をすることは大事な要素ですが、内面的要素からスキンケアすることも大事です。肌のターンオーバーの活性化や過酸化脂質での老化を守るためには、抗酸化物質やビタミンの補充が必要です。特にビタミンは自然に生成できない栄養素であるため補充が必須です。

抗酸化物質は食品から補充できますが、主な抗酸化物質の栄養素としてビタミンやポリフェノール、ミネラルなどがあります。ビタミンCは水溶性のビタミンなので過摂取しても体外にそのまま排出されるため、安心して摂取できます。ただあ、体内に蓄積することができない為、毎食事にビタミンCを摂取するようにすることが大事です。過酸化脂質のもとである活性酸素をビタミンCは除去してくれます。新しい肌の成分も作り出します。

ビタミンCが配合されている化粧品もあります。ただビタミンCを食品以外から直接摂取することはできない為、化粧品などに含まれるのはビタミンC誘導体です。体内に入ってからビタミンCに変化する物質です。体の内外からビタミンCを摂取することで活性酸素の余剰発生を最低限に抑え、肌の劣化や老化を防止できます。また、中性脂肪やコレステロールなどにも気を遣う食生活などでスキンケアを後押しすることも大事です。

毎日の仕事や人間関係、家事、育児など現代社会はストレス社会といっても過言ではありません。ストレスを発生させると活性酸素が大量に作られます。また、ストレスにより欲求が増加し暴飲暴食など健康を阻害する行動にも注意が必要です。暴飲暴食は中性脂肪やコレステロールを増加させる要因です。これに増加した活性酸素が結びついて過酸化脂質が大量に作られてしまう原因になります。

ストレスを発生させないようにするだけで過酸化脂質の増加を抑止することができます。ストレスを全くなくすことはできませんが、趣味を持ったり、ストレスを発散する運動を始めたりすることでストレスを蓄積させずに適度に発散させるようにすることが大事なポイントです。適度なストレスは健康にも良いとされています。ストレスのコントロールをすることこそ、過酸化脂質を予防する第一歩です。

活性酸素を作らないようにすることは呼吸をしている以上無理です。しかし余分な活性酸素を減らすことは食事で可能です。そのためには抗酸化物質の含まれているメニューを三食に取り入れることがおすすめです。抗酸化物質である栄養素は体内に蓄積できない栄養素が多いため、常に摂取し続ける必要があります。脂肪分の解消にはダイエットが一般的ですが、抗酸化作用のある食品で最適な食事こそ最大の予防策でもあるのです。

過酸化脂質は摂取する食品で発生を抑制させることができます。過酸化脂質を作り出さないようにするためには抗酸化作用の含まれた食品の摂取を積極的に行うことがおすすめです。抗酸化作用のある食品とその効果について紹介します。

抗酸化物質として名高い栄養素がポリフェノールです。ポリフェノールを配合した抗酸化を目的としたサプリメントも発売されています。抗酸化作用が強いポリフェノールは活性酸素を除去してくれるため、肌の老化を防止してくれる美容成分として人気があります。体の内部にも有効であり、錆びない体づくりには最適です。ポリフェノールが配合されている食品はプルーン、リンゴ、赤ワイン。コーヒー、緑茶や紅茶などがあります。

ブルーベリーは目の健康に良いとされる食品です。それはアントシアニンが多く含まれているからです。アントシアニンはポリフェノールの一種で活性酸素の抑制にも強い働きを持っています。他にも食物繊維やビタミン類、マグネシウムやカリウムなど健康に良いとされる栄養素が豊富です。小さな食品であるブルーベリーの中に栄養素が詰まっており、2～3粒食べるだけで大きな効果を得られます。

活性酸素の除去以外にも目の健康を維持したり、骨粗しょう症を防止するなどの高い効果を持っていることからサプリメントの材料としても多く使用されています。効率的に栄養素を摂取できるため、少ない分量で大きな効果を得られるのがブルーベリーの特徴です。過酸化脂質に悩んでいる人はブルーベリーを毎日食べる習慣をつけることが改善への近道です。

健康食品の一つにゴマがあります。ゴマは体に良いと言い伝えられていますが、ゴマに含まれるセサミンは抗酸化作用を持っている栄養成分です。セサミンが他の抗酸化物質と異なる点は活性酸素の発生源である肝臓で抗酸化作用を発揮するため効率的に活性酸素を除去できるのです。そのため疲労回復やがん予防、老化防止、肥満防止に高い効果をもたらします。ゴマを毎日の食事に追加するだけも高い効果を得られます。

子供な大好きな食品、アーモンドもおすすめです。チョコレートはアーモンド入りをおすすめします。その理由はビタミンEです。ゴマの300倍のビタミンEが配合されています。そして多くのミネラル成分が含まれています。ビタミンEやミネラルも抗酸化作用の栄養素です。ビタミンEが細胞の健康を維持し、ミネラルが骨や血液を丈夫にしエネルギーの源になります。アーモンドを食べ続けることで老化を防止し若返り効果があります。

ビタミンCが多く含まれている食品は数多くありますが、パプリカのビタミンCは普通と違います。加熱すると壊れてしまうのがビタミンCのデメリットです。しかしパプリカにはビタミンPが含まれておりビタミンCが加熱により壊れるのを防止する役目を持っています。加熱しても生と同じ感覚でビタミンCを摂取できるのがパプリカの特徴です。ビタミンCはただのターンオーバーの活性化や美白に効果を持っています。

過酸化脂質はあまり聞きなれない言葉ですが、体内に蓄積される中性脂肪やコレステロールと活性酸素が結びついて肌や頭皮などの老化や動脈硬化などを引き起こす要因になります。過酸化脂質を作らないようにすることが健康維持や美容維持には効果的な方法です。食生活に気を付け中性脂肪やコレステロールをためないようにするほか、活性酸素を効果的に除去するように抗酸化物質を積極的に取り入れることが予防法です。

またビタミンCを補うことで肌を若々しい状態に維持し、体内も常に健康状態にしておくことができます。食事メニューに使用する食品を抗酸化作用の働きの多いメニューに変え、ストレスや喫煙など活性酸素が発生しやすい環境を避ける生活こそ、過酸化脂質を発生させない方法です。健康や美容を阻害する過酸化脂質を発生させないような生活習慣を心がけましょう。