内臓脂肪と皮下脂肪の違いとは?燃焼する順番や落としやすいのはどっち?

昔よりも脂肪が増えてきて、少し不安なってる人がいると思います。しかし、その脂肪が内臓脂肪か、皮下脂肪か判断できますか?おそらく、ほとんどの人がその違いについて把握していないと思います。それにも関わらず、皮下脂肪と内臓脂肪はダイエットをする時において、重要な知識になってきます。今回はそんな内臓脂肪と皮下脂肪の違いや、それらが燃焼される順番について解説していきます。

内臓脂肪と皮下脂肪の違いとは?燃焼する順番や落としやすいのはどっち?のイメージ

目次

  1. 1内臓脂肪と皮下脂肪はどちらの方が落としやすいの?
  2. 2内臓脂肪と皮下脂肪の違いを解説!
  3. 3内臓脂肪と皮下脂肪の燃焼の順番と落とし方について解説!
  4. 4内臓脂肪と皮下脂肪を減らして健康的に痩せよう!

内臓脂肪と皮下脂肪はどちらの方が落としやすいの?

ダイエットをしている多くの人の目的は脂肪や体重を落とすことだと思います。しかし、脂肪と言っても内臓脂肪と皮下脂肪の2種類の脂肪があることをご存知ですか?この2種類の脂肪の違いを知るだけで、ダイエットのコツをつかめると思います。

結論から言うと、2つの脂肪の違いは、内臓脂肪の方が皮下脂肪よりも脂肪が落ちやすいです。その理由は、内臓脂肪と皮下脂肪それぞれの特徴です。今回はそんな内臓脂肪と皮下脂肪の特徴や違いについて解説していきます。また、内臓脂肪と皮下脂肪の落とし方についても説明していくので、良かったら最後まで読んでみて下さい。

内臓脂肪と皮下脂肪の違いを解説!

まずは、内臓脂肪と皮下脂肪の違いを具体的に解説していきます。既にこの2つの脂肪の違いを知っている人は確認がてらチェックしてみてください。この違いを知ることで自分の体にまとわりついている脂肪はどちらなのかが把握できます。

内臓脂肪の特徴

読んで字のごとく、内臓脂肪は内臓の周りにある脂肪です。一見、当たり前でしょ?と思った人もいると思いますが、実はこれが結構重要になってくるのです。内臓の周りについている脂肪であるが故に、見た目で内臓脂肪がついているということを把握するのが難しいです。なので、一見痩せていたり、適正体重で健康体に見える人でも実は内臓脂肪に問題があるという人が何人もいます。

また、内臓脂肪は生活習慣病の原因の1つとなる邪悪な脂肪です。高血糖、高血圧、糖尿病などのを引き起こすので、内臓脂肪はないに越したことはない脂肪になっています。分かりやすいことに、内臓脂肪というのは「指でつまむ」ことができない脂肪となっています。内臓周辺の、言わゆる体の奥の方についている筋肉なので、お腹が出ているのにつまめない人は、蓄えている脂肪が内臓脂肪かもしれません。

しかし、内臓の脂肪の唯一の弱点があります。それは、先述した通り、内臓脂肪は比較的落ちやすいことです。後程その理由について説明をしますが、やれば落ちる脂肪になっていることは確かです。その代わりに、内臓脂肪は蓄えやすい脂肪となっています。つまり、内臓脂肪とは、蓄えやすく、落ちやすい脂肪となっています。

まとめると、内臓脂肪とは、内臓の周りにあるつまむことができない脂肪であり、生活習慣病の原因にもなる落ちやすく、蓄えやすい脂肪です。

皮下脂肪の特徴

次に皮下脂肪の特徴について説明していきます。こちらもまた読んで字のごとく、皮膚の真下にある脂肪だから皮下脂肪です。皮下脂肪は内臓脂肪とは打って変わって、見た目で判断しやすい脂肪になっています。一般的に、脂肪と言われる部分が皮下脂肪です。お腹がたるんでいる人なんかは皮下脂肪を蓄えている人の典型となります。

内臓脂肪との違いは、皮下脂肪は生活習慣病のような病気の原因にはならないのです。むしろ、皮下脂肪は役に立つ脂肪になりうることもあります。主に、断熱効果や、衝撃に耐えるためのクッション効果です。よくアニメなどでぽっちゃりした人が高いところから落ちた時にバウンドしている描写があると思いますが、実は大筋では間違ってないかったのです。

そのおかげで、冬の厳しい寒さにも耐えることができ、なおかつ交通事故などの怪我のリスクを下げる可能性もあるということです。だからといって、皮下脂肪をつけすぎてしまうと、日々の生活に影響が出てしまいます。皮下脂肪がつきすぎて、腰や脚を痛めてしまうことがあります。なので、ほどよいくらいの皮下脂肪量をキープしましょう。

そして、皮下脂肪の最大の難点は、「落ちにくい」ことです。皮下脂肪は見た目ですぐにわかる脂肪であるにも関わらず、内臓脂肪よりも落ちにくいです。なので、皮下脂肪を落としたい人は、根気強くダイエットを続ける必要があります。

男性につきやすく生活習慣病の原因となる内臓脂肪

内臓脂肪は、男性につきやすい脂肪になっています。そして何より、この内臓脂肪が生活習慣病の原因となるのです。具体的には、高脂質血症、動脈硬化、糖尿病、高血圧が挙げられます。これらの病気は男性がかかりやすい理由の1つとして、内臓脂肪が男性の方がつきやすいことが挙げられます。

ちなみに、メタボリックシンドロームの基準として、男性はウエストサイズが85センチメートル、女性が90センチメートル以上からメタボリックシンドロームの疑いがあるといわれます。意外に、体重はあまり考慮されません。今メジャーを持っている人は自分で測ってみてください。基準値よりも高い数字だった場合は現実を真摯に受け止めて、ダイエットを実行することをおすすめします。

女性につきやすく見た目を左右する皮下脂肪

一方、女性は大丈夫かというと実はそうでもないのです。女性は、男性よりも皮下脂肪がつきやすいようななっています。それが理由となって、女性は比較的丸みを帯びた人が多いのです。皮下脂肪がつきやすいことにも理由があります。それは、妊娠した時にお腹の赤ちゃんに負荷を負わせないためです。先述したとおり、皮下脂肪は衝撃を吸収するクッションのような役割をしているので、赤ちゃんをしっかり守ることができます。

しかし、体重やプロポーションを気にする女性からしたら、見た目に顕著に出てくる皮下脂肪がつきやすいのは最悪だと思います。何より、皮下脂肪は落ちにくい脂肪となっているので、意識してエクササイズをすることをおすすめします。

内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方

解説を聞いただけでも内臓脂肪と皮下脂肪がいかに違うかがはっきり分かったと思います。そんな内臓脂肪と皮下脂肪も見分ける方法があります。一目で判断できれば、自分が何をすれば良いかも判断が付きやすいので、気になっている人は実践してみてください。

まず、内臓脂肪の見分け方について説明していきます。先述した通り、内臓脂肪は内臓の周辺についてしまった脂肪を指しています。なので、内臓脂肪が多い人のお腹は普通の人よりも張っています。イメージ的には、たぬきのようなお腹をしていて、単純に大きいお腹になっています。

次に皮下脂肪について説明していきます。皮下脂肪は皮膚の下にあるので、内臓脂肪とは違い、たるんだ見た目になっています。スーツやズボンのベルトを締める時にお腹についている脂肪がベルトのバックルを覆ってしまう人は皮下脂肪を多く蓄えている人の典型となります。いかにも「体重のある人」として見られてしまうので、皮下脂肪の見分け方は内臓脂肪とは違いかなりシンプルです。

内臓脂肪のレベル判定には画像診断を使う!

画像診断と聞いて、「なんだそれ」と思った人が一定数いると思います。画像診断とは、体を頭頂部から見たレントゲン画像で判断をすることです。よくある医療系のバラエティー番組で見られる画像です。これがあれば、体重計で計測できる内脂肪レベルよりもより正確に判断ができます。また、いわゆるお腹の断面図を見ることができるので、自分が蓄えている脂肪が皮下脂肪なのか、あるいは内臓脂肪なのかが一目でわかります。

内臓脂肪も皮下脂肪も落とすことができる!

内臓脂肪と皮下脂肪についていろいろ説明をしてきました。聞いている限りだと、一長一短であることがわかりました。しかし、内臓脂肪も皮下脂肪も放置していれば他の病気や日常生活に弊害をもたらす脂肪であることは確かです。

でも、安心してください。内臓脂肪も皮下脂肪も日頃の食事を意識したり、トレーニングを始めることで脂肪を落とすことが可能です。そのためには、長期間行い続ける必要がありますが、背に腹は代えられないので、気になったら色々な落とし方について探してみてください。

内臓脂肪と皮下脂肪の燃焼の順番と落とし方について解説!

内臓脂肪と皮下脂肪が気になっていた人や、そもそも体重が気になっている人が既にいると思います。今回は、内臓脂肪と皮下脂肪の燃焼の順番とそれらの脂肪の落とし方について解説していきます。危機感はあるが、落とし方や対処法が全く分からない人は必見です。また、既に他の落とし方を実践している人はこの記事を参考にしてみてください。

ダイエットを始めるとまず内臓脂肪が減る!

脂肪の落とし方にもいろいろありますが、大まかに脂肪が減る順番は内臓脂肪→皮下脂肪の順番です。人間の体は、エネルギーが不足していると、体内に蓄えていたエネルギーを消費して活動を始めます。この「蓄えていたエネルギー」こそが脂肪になります。その中でも、皮下脂肪の優先順位が低いのは、皮下脂肪は体の断熱材のような仕事をするので、燃焼が後回しにされるのです。だから、内臓脂肪が先に燃焼されるのです。

皮下脂肪は減る順番が決まっている!

次に燃焼される皮下脂肪ですが、その皮下脂肪にも減少する順番が決まっているのです。先述した通り、皮下脂肪は生命維持のために貢献している脂肪なので、消費が後回しになってきます。しかし、そんな皮下脂肪の中でも役に立たない皮下脂肪から先に減少していきます。例えば、手首や足首の皮下脂肪は一番最初に燃焼されます。

このように、皮下脂肪の中でも使えない皮下脂肪から順番に燃焼されていきます。手首や足首の後は、ふくらはぎ、上腕、胸などの脂肪で、最終的にお尻やお腹や腰回りの皮下脂肪が燃焼されていくのです。一番気になっている脂肪が一番最後に燃焼されるというとてもやっかいな皮下脂肪ですが、生命維持のためなので、仕方がないことです。なので、ダイエットをしている人は、長期的な計画を立ててダイエットをする必要があります。

脂肪の落とし方はカロリー管理が必要!

脂肪の落とし方で大事なのが、カロリー管理です。よく世間では、糖質制限ダイエットや炭水化物ダイエットなどの多くのダイエット方法が存在します。しかし、ほとんどのダイエット方法の根幹にある理屈はカロリーバランスです。つまり、カロリーバランスを把握したうえで守っていれば、ステーキを食べようが、豆腐を食べようが太ったり痩せたりすることが可能なのです。

そのカロリーバランスはとても単純で、摂取カロリーが消費カロリーを下回れば良いだけです。一例をあげると、摂取カロリーが1日1200カロリーだとして、1日に1500キロカロリーを消費する人は、カロリーバランスを保つためにどこかから300キロカロリーを調達する必要があります。その300キロカロリーはどこから来ているのか。言うまでもなく、それは自身が蓄えた脂肪から消費されるのです。

ちなみに脂肪は1キログラムあたり7000キロカロリーと言われています。1キロの脂肪を消費するだけでこんなにもカロリーを使うと思うと気が滅入る人がいると思います。しかし、脂肪の1キログラムは同じ量の筋肉のおよそ3倍ちかくの体積になっています。なので、1キログラムの脂肪を消費するだけで見た目の変化は顕著に表れるので、初めてダイエットをするひとはこれを目途にダイエットに挑戦してみてください。

脂肪を燃焼させる運動を取り入れる

また、脂肪を燃焼させるには運動が必要です。日常生活で消費されるカロリーはせいぜい多くても400~500キロカロリーくらいです。それ以上のカロリーを食事で摂取することは自明の理です。そこで、運動を始めることで、消費カロリーを増やすことがより現実的になってきます。

しかし、運動をあまりしたことがない人や、運動するのを止めてから時間が経って怪我をするかもしれない人がいると思います。なので、いくつか運動の例を紹介していきます。

まず、代表的な運動の1つがウォーキングになります。ウォーキングはいつでもできるので、体ならしとしてウォーキングをするのもアリだと思います。それができてきたら、ランニングをおすすめします。理想は時速12キロメートルで最低でも1時間走り切ることです。脂肪の燃焼は有酸素運動を始めてから20から30分後と言われています。なので、ランニング通して脂肪を燃焼したい人は、このペースで走ることをおすすめします。

ランニングのようなハイペースで走ることや、膝や腰に負担をかけたくない人は、水泳をおすすめします。実は、体が水中にある時、体が受ける負荷は地上の半分以下になるのです。なので、体に強い負荷をか毛たくない人は水泳をおすすめします。水泳だからと言って、泳ぐ必要があるかというとそうでもありません。泳げない人は、水中ウォーキングなどの、泳がなくてもよい運動をしても良いと思います。

何より、汗をかいてべたべたにならないのはメリットになると思います。特に夏場は蒸し暑いので、涼む目的で公共のプールに通いながらついでにカロリーも消費する、みたいな感じでも問題ないです。よかったら実践してみてください。

毎日体重を測定してモチベーションを維持しよう!

ダイエットにおいて重要になってくるのが、モチベーションです。特に、皮下脂肪を落としたい人にとっては大事です。先述した通り、皮下脂肪は脂肪の中でも落ちにくい脂肪なので、結果が出ているかがわからないと本当に順調なのかが分からなくなってきます。そこで、毎日体重を測って順調に進んでいるかどうかを分かるようにすることが大切です。ポイントは、毎回同じ時間、同じ場所、同じ体重計で測定することです。

危機感はあるが、やる気が出ない人は、とりあえず体重を測って記録することから始めてみてください。自分の体重の変化について考えるだけでもモチベーションがあがるかもしれないので、良かったら試してみてください。

短期で落とすのではなく習慣化するのが大切!

内臓脂肪や皮下脂肪を落とす人でよくいるのが、1週間や2週間で体重を落とそうとする人です。この落とし方は、はっきり言っておすすめしません。このような落とし方は思っている以上にハードであったり、一時的に落ちて後で倍以上リバウンドをする可能性があります。

ダイエットは習慣化することが大切です。3日間、腕立て、腹筋、背筋、スクワットを100回やった人はほとんどの確率でダイエットに失敗します。それよりも、それぞれのトレーニングを毎日10回やり続けたほうが成功する確率は高いです。継続は慣性と同じです。最初はきついかもしれませんが、いずれそれが普通にできるようになってくるので、習慣化できるように頑張ってください。

内臓脂肪と皮下脂肪を減らして健康的に痩せよう!

いかがでしたか。今回は内臓脂肪と皮下脂肪の違いや落とし方について解説をしてきました。最近になって皮下脂肪や内臓脂肪を気にし始めた人は、この記事を参考にして脂肪燃焼を試してみてください。また、ダイエット中だからといって無理はせず、健康的に痩せることが大切です。ダイエット中に体を壊してしまえば本末転倒なので、健康的に内臓脂肪と皮下脂肪を減らしていきましょう。

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