オーガニックとは?有機栽培・無農薬との違いや意味を簡単に説明!

オーガニックとは、具体的に何の事を表しているか知っていますか?健康ブームの中で聞いたことがあるオーガニックとは、自然に近い形や無添加で食品を作っているだろうという、なんとなく良い意味のようなイメージはありますが、具体的にオーガニックの意味というのは分かりにくいものです。スーパーなどで有機栽培や無農薬といった表示などについて違いや意味などオーガニックとは何かを紹介していきます。

オーガニックとは?有機栽培・無農薬との違いや意味を簡単に説明!のイメージ

目次

  1. 1オーガニックとは本当に体に良いのか知りたい!
  2. 2オーガニックとはどんなものか簡単に紹介!
  3. 3オーガニックとは体に良いもの!
  4. 4オーガニックとは絶対安心なもの?
  5. 5オーガニックとはメリットもデメリットも併せもっている!

オーガニックとは本当に体に良いのか知りたい!

口に入れる食品については作られ方や安心なのかどうなのかについて心配になるものです。しかし、スーパーなどでも見かけるようになったオーガニックという言葉の意味は正確に理解している人は多くないはずです。なんとなく、身体によさそうなイメージと農薬などを使っていないようなイメージはありますが、有機栽培との違いや、無農薬との違いや意味が分かりづらいです。

健康にはよさそうですが、値段も高く簡単に試せるようなものではありません。しかし、オーガニック食品は健康のためにはとても重要な食品なので、是非身体に良いのか意味を理解したいです。今回は、オーガニックとは何なのかという点を詳しく説明し、有機栽培、無農薬について紹介していきます。オーガニックの食品が本当に体に良いのか、無添加の意味とは何なのかについて説明していきます。

オーガニックとはどんなものか簡単に紹介!

オーガニックとはどんなものなのか、またオーガニックとよく似た意味合いで使われている有機栽培、無農薬、無添加などの違いについて紹介します。

オーガニックの本来の意味を知ろう

オーガニックとは日本語にすると有機のという意味があります。有機栽培、有機農法と呼ばれるものと同じ意味を持っています。化学肥料や農薬などの使用を控えて自然に近い形で農業や水産業、または加工方法をオーガニックと呼びます。オーガニックによる生産方法とは、太陽や水など自然からのエネルギーをそのまま使用して生産または加工したものです。

実際は全ての農薬を使わないという意味では無く、合成された農薬を使わないという事なので、自然界の素材を使った農薬などは使う事が出来ます。また、化学肥料や農薬を使わないからといって全てがオーガニックと名乗ることは出来ません。オーガニックとは、化学肥料や合成された化学農薬または化学土壌改良を2~3年以上使わずに栽培してようやくオーガニックと名乗れます。

しかも、栽培された農産物に使用して良いものは有機質肥料のみでそれ以外の肥料を使用するとオーガニックと名乗れなくなります。他にも、栽培している土地だけではなく周辺で禁止農薬、または禁止肥料が使われていた場合の為に入ってこないようにしている事、有機栽培されたタネや苗を使用する事や、収穫した後も有機栽培と有機栽培以外の食品が混ざらないように管理するなどのルールがあります。

その為、オーガニックの農産物を育てるには時間と手間がとてもかかり簡単に作ることは出来ないものです。化学肥料や農薬を使うと時間を掛けることなく害虫から守ることもでき、植物の病気などからも簡単に守ることが出来ます。また、成長も早く見た目もキレイに簡単に育てる事が出来ますが、有機物を使用していないことが多い為、オーガニックとは呼べません。

有機栽培の意味とは?

有機栽培の意味はオーガニック栽培と同じ意味合いになります。有機農業、オーガニック農法などと呼ばれるものが一緒です。有機栽培に実際に使われる化学肥料以外の肥料とは、堆肥等です。堆肥とはわらや落葉などを発酵させて作られる自然の中にあるものを原料として肥料にしたもので、家畜の糞からも堆肥を作って肥料にしています。

またオーガニック、有機栽培に農薬を全く使わないというわけではありません。農薬の種類の中には科学的に作られた殺菌剤以外に自然界にいる微生物を利用した殺菌剤があったり、環境にも優しい化学的に合成させて作られた農薬もあります。それらの農薬をしよういても、オーガニックや有機栽培と呼ぶことが出来ます。

無農薬の意味とは?

無農薬とは農薬を使わずに栽培したものを言います。オーガニックとの違いは、無農薬栽培は農薬を使ってはいませんが、化学肥料は使用してはいけないという事は決まっていないので、使用していることが多いです。オーガニック栽培は農薬も化学肥料も使っていないので、そこが違う点です。

また、無農薬という言葉は現在は使われていません。それは、無農薬という定義に対してはっきりとした規格が決まっていなかったためです。直接野菜や果物に農薬を使っていなくても栽培前の土に農薬を混ぜ込んでおいて栽培した食物も無農薬という事が出来たり、前回の栽培の時に使用した農薬が残っていた場合、隣の畑から農薬の成分が流れ込んできたとしても無農薬と名乗ることが出来たからです。

厳密に無農薬栽培とは分別できないので、農薬をを使わなかったり、使ったとしてもとても少なく栽培した農作物を、総称して特別栽培農作物と呼びます。特別栽培農作物は農薬の使用量と、化学肥料の使用量が半分以下のものを言います。その特別栽培農作物の中でも農薬を使用していないものが実質的には無農薬栽培の農作物となります。

無添加の意味とは?

無添加とは、添加物が含まれていないというようなイメージを受けますが、無添加という表示には政府として定めているルールが正確にあるわけでは無いので、簡単に判断ができるものではありません。まず添加物とは食品添加物の事を指し、食品製造の段階で食品に添加する物質の事です。

食品の見かけをよくするために色合いを変化させる甘味料、着色料、香料や、食品の劣化、酸化を防ぎ保存期間を長くする保存料や酸化防止剤。また、食品の栄養価を高める為の栄養強化剤などは添加物に分類されます。

スーパーなどで売られている飲み物のパッケージに大きく香料無添加などと書かれているものがありますが、この無添加とは香料のみに限ったことを指しているので、実際は甘味料など添加していたり、香料に変わった添加物を添加していることがあります。

他にも、表示を省略出来てしまう添加物があったり、製造段階では無添加だが加工段階で添加している場合なども、すべてを表記するルールが無いので、正確に無添加の食品を見つけるのは簡単ではありません。その為、スーパーなどで見つけることは簡単では無く、本当の意味での無添加食品を探すのは難しいです。

実際には、ほとんどの食品に添加物が含まれていると考えて良いです。しかし、防腐剤などのおかげで食糧の保存が出来るようになったりと、無添加の食品だけでは不便なところもあるので一概に添加物が悪いものだというわけではありません。しかも、防腐剤などは調味料などにも含まれているので無添加の食品を作ることはとても難しいです。

実際に無添加の食品を手に入れるには自給自足しかないほど添加物が含まれています。添加物を気にしながら食品を購入し、無添加に近づけるようにし添加物をうまくコントロールしてください。

オーガニックとは体に良いもの!

オーガニックは体に良いものだと簡単なイメージしかないですが、実際にどういったものがオーガニック食品で、どのような差があるのかを説明します。

オーガニック食品を探してみよう

オーガニック食品にはどのようなものがあって、どこにあるのでしょうか。実際にはほとんどの食品にオーガニックのものがあります。まずは、オーガニックのお米もあります。有機米などと書かれているもがあり、詳しく説明が書いているもによっては農薬不使用期間5年以上などのように書いているものがあります。

野菜や果物も探すことが出来ますが、実店舗での販売が多いわけではなく簡単に探すことは出来ませんが、ネット通販での販売が多くあります。オーガニックの野菜や果物は新鮮な状態で欲しい量を手に入れることは簡単なわけでは無いですが、冷凍されているオーガニック食品も多数あります。冷凍野菜の種類の中には、カボチャやグリーンピース、インゲンなど様々な種類があり、缶詰に入ったホールトマトなどもあります。

また、ブルーベリーやミックスベリーなども冷凍の状態で簡単に手に入れることが出来ます。コーヒーにもオーガニックのものがあったり、野菜ジュースも見つけることが出来ます。オーガニック食材には今までスーパーなどではあまり見られなかったようなものも見つけることが出来ます。

通販で買う場合は、「ビオマルシェ」がおすすめです。オーガニック食品を多く取り揃えており、新鮮で味が濃くて美味しい野菜を届けてくれます。「おーがにっくがーでん」、もオーガニックの野菜を通販をしています。こちらで販売されているにんじんは安心安全でしかも絶品です。

東京でも新宿などにある「こだわりや」や、麻布十番にある「ビオセボン」など数は多く無いですがオーガニック食品を扱っているお店はあります。また、一部の一般的なスーパーにもオーガニック食品を置いている場合があります。そのオーガニック食品を探す場合は有機JASマークを参考にして探してみてください。農林水産省が認めている食品のみに付けることが出来るマークなので信用できます。

オーガニック食品はなぜ高い?

オーガニック食品は一般的にスーパーに売られているものよりも高いものが多いです。オーガニック食材は、安価な化学肥料を使わずに有機肥料を使う事により肥料の値段が上がります。また、農薬を使わない為害虫からの影響を受けやすい点や外からの影響に左右されやすいので、コストや手間人件費が必然的に高くなり、オーガニック食品の値段が高くなりがちです。

また、そのようなコスト面以外に似にも日本でのオーガニック食品の流通の少なさが値段の高さにも関係しています。欧米などでは、一般的なスーパーにオーガニック食品がほとんどの商品と同じようにして売られています。また、それらの値段も日本のように数倍もするようなものではなく、1ドル程度高いぐらいであまり差がありません。

また、それらを買う事が当然のような感覚がある為流通が広がっています。その理由には、オーガニックとはどういうものなのか、オーガニックとはどのような利点があるのか、オーガニックとはどのようなリスクを避けることが出来るのかなど理解している人が多いからです。その為、たくさんの人が購入するので生産者側も生産しやすくなり、オーガニック食品の値段が下がってきます。

しかし、日本はオーガニック後進国と言っても良いほどにオーガニックとはどんなものなのかという知識が多くありません。それは、日本が長寿国の為食生活は間違っていないという感覚がある為にオーガニックの情報が遅れていてあまり広がらない為です。日本の農薬の使用率は世界中から見ても上位にいるぐらい、農薬をたくさん使っています。

おかげで安く野菜を手に入れることが出来ますが、オーガニック食品が値段が高くなり流通しづらくなります。オーガニック食品は確かに高いですが、値段が下がって一般に流通するにはオーガニック食品を買うしかありません。

オーガニック食品は栄養価が高い?

オーガニック食品の栄養価は、栄養素によって高いものはありますがあまり変わらないものもあります。トマトを例にすると、オーガニック栽培のトマトと一般的に育てられたトマトでは、リコピンの含有量はあまり変わりはないですが、ビタミンCとフェノールが多く含まれているという実験結果があります。この、ビタミンCとフェノールとは、抗酸化作用がある栄養素です。

オーガニックとは農薬や化学肥料を使わずに自然のままの成長を促す栽培方法なので、抗酸化作用が多く含まれているというのにも納得がいきます。他にも、オーガニックの肉類にはオメガ3脂肪酸という人間の身体では作り出せないですが、脳の働きを良くしたり血管の機能を正常化また、向上させる栄養素が一般的に育てられた肉類より大く含まれているという実験結果があります。

その為、オーガニックとは栄養価が高く思われていて実際に高いものもあるのですが、実際のところはあまり大きな差があるわけでは無く、オーガニックとは栄養価が優れているとは言い切れない部分もあります。それは、実験が行われた時期などによっても結果が変わってくると考えられているからです。旬の野菜や果物を実験するともっと如実に大きな差が出ると考えられています。

実際に2009年のイギリスの調査や2012年のアメリカの調査の時点ではオーガニック食品と一般的な食品の間ではほとんど差が無いとされていました。しかし、近年の調査により少しづつオーガニック食品の方が栄養価、特に抗酸化作用にかかわる部分が良いとされてきています。

まだまだ、調査中で簡単にオーガニック食品が栄養価が高いとは言えませんが、オーガニック食材が極端に栄養価が高いというわけでは無いので、気を付けてください。オーガニック食品には栄養価以外にも香りや味が自然に近く美味しいので栄養価以外の価値もあります。

オーガニックとは地球にも優しいもの

オーガニック栽培やオーガニック食品などオーガニックを摂取する側について書いてきましたが、オーガニックとは化学肥料などの化学物質を極力使わずに地球や環境に対して負荷を出来るだけ少なくして自然を大事にし、守っていくという意味合いも込められています。遺伝子組み換えの食品などを使用せずにできるだけ自然に近い形で栽培をしていくことにより、子供や孫やもっと先の人たちにも自然な状態で環境を残せます。

オーガニックとは地球にも優しいもので、農林水産省がオーガニック認定をしている商品があります。オーガニック認定された商品は有機JASマークが付けられます。この有機JASマークが無いと商品に有機、もしくはオーガニックと表示してはいけないルールになっています。

有機JASマークは過去2~3年以上化学肥料や農薬を使用していなくて、栽培中も使用していないもの。また、遺伝子組み変えを行っていない場合に申請をして取得することが出来ます。これらの作物は人にも地球に優しい商品となります。

有機JASマークの付いているようなオーガニックの農作物や畜産物を作ると、それに伴って、肥料や畑の環境づくりなども有機的なものを扱う事になるので、地球へと還元できて自然が循環するようになります。そういった化学肥料を使わない畑などは、畑の中だけにとどまらず周囲の環境や地球にも良い循環を生み出します。そして、その中で育てられるオーガニックの野菜などは、自然のエネルギーをたくさん吸収しています。

このように、オーガニックとは人や動物、環境だけで無く地球にも優しいので食べ物だけに使われる言葉ではありません。オーガニックコットンというオーガニックの農産物と同じ基準で作られたコットンがあります。化学肥料などを使わずに環境の負担を最小限に抑えている地球にやさしいオーガニックコットンです。

一般的なコットンを育てる場合はたくさんの化学肥料や農薬を使って育てます。それらの化学肥料は、土に留まり続けるので数年間経たないと化学物質がすべてなくなることはありません。しかも、次の栽培の時には、また化学肥料を使うので土自体が持っているエネルギーが無くなってしまいます。そして、土にエネルギーが無くなったら、化学肥料を足すという風に悪循環に陥ってしまいます。

土だけで無く、地下水の汚染などあらゆる自然の環境に影響を与えてしまいます。しかし、オーガニックコットンのように、天然原料の農薬を使う事により土のエネルギーを保ったまま栽培が出来て、地球にも優しくなります。

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オーガニックとは絶対安心なもの?

オーガニックとは、勝手に安全なイメージが思い浮かびますが絶対に安全なものだとは言い切れません。しかし、一般的な食品よりも安全であると言えます。

オーガニックだからといって無農薬とは限らない

オーガニックとは、無農薬の食品であるとは限りません。農薬の種類の中でも化学物質を使っていない天然の原料を使用している農薬で、使用が認められているものは使っても大丈夫とされています。その為、オーガニックだからと言って農薬を使っていないとは限らないのです。オーガニックに使っても良いとされる農薬とは、微生物が含まれている物など有機的な物や天然原料の農薬だけです。

このオーガニックに使用できる農薬は決められて、それ以外の農薬を使うとオーガニックとは名乗れなくなります。オーガニックだからと言って無農薬とは限りませんが使われている農薬は天然原料を使用している為、一般的な食物に比べると安全だと言えます。

有機JASマークがついていても農薬が使われていて意味が無い商品である場合もあります。製造段階でのすべての時点で化学物質を使われているかを調査する事も無いので、オーガニックと書かれていても自分の思い浮かべているオーガニックとは異なる事があるので注意してください。

オーガニックとはメリットもデメリットも併せもっている!

オーガニックとはどのように育てたものであるのか、また有機栽培、無農薬、無添加について紹介してきました。オーガニックにはメリットとデメリットがあるので簡単に良い悪いを判断できるものではありません。適度に農薬などを使って害虫から野菜を守ったり、病気から守ったりした方が良い時もあります。さらに、オーガニック食品と一般的な食品とでは明確な栄養価の差が出ているわけでもありません。

また、オーガニック食品と名乗れるものでも全ての製造、加工段階でオーガニックに作られているかというとそうでもない場合があります。その為、オーガニック食品を食べても健康になる可能性が高くなるとも簡単に言えません。しかし、オーガニック栽培している野菜などは、化学肥料や化学農薬を使う回数、分量が少ない為、そういった自然で作られていないものを口に入れる量やリスクが少なくなっています。

身体に摂取するものをできるだけ化学物質以外にし、健康を維持するにはオーガニック食品を選ぶことをおすすめします。すべての食品をオーガニックにするという事は非常に難しいのでオーガニック食品と一般的な食品を意識して考えながら、オーガニック食品をうまく活用していくことをおすすめします。

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