ロイヤルミルクティーの作り方は？茶葉で本格的なのや簡単な入れ方も！

家事や勉強にちょっと一息ブレイクタイム、という時にぴったりな飲み物がロイヤルミルクティーです。最近ではコンビニやスーパーでも紙パックのもの、プラスチックカップのものが手軽な値段で手に入りますが、自宅で茶葉から作れたら素敵だと思いませんか?今回はカフェさながらのロイヤルミルクティーの自宅での簡単な作り方を解説します。紅茶のティーバッグと牛乳が冷蔵庫に余っている方は是非一度試してみてください。

そもそもロイヤルミルクティーとは一体どのようなものなのか正しく理解できている人はどれくらいいるのでしょうか?カフェや喫茶店でなんとなくいつも頼んでいるけど普通のミルクティーとの違いは実は分かっていないという人も少なくないはずです。まずはロイヤルミルクティーのことをほんの少しだけ詳しくなってもらいたいと思います。

昔、モンゴル人やチベット人などの遊牧民が交易によって中国から入手したお茶に牛や羊のミルクまたはバターを混ぜて飲んでいたのが始まりと言われています。ロイヤルミルクティーと聞くとヨーロッパのイメージが強いですが、ヨーロッパに伝わっていったのは近世に入ってからだそうです。

実は、ロイヤルミルクティーというものには厳密な定義はありません。そしてイギリスに行って本場のロイヤルミルクティーを、と旅に出るとちょっと恥ずかしいというかお店も自分も困惑してしまうことでしょう。ロイヤルミルクティーのロイヤルという言葉にはイギリス王朝風のという意味合いで日本の飲料メーカーが独自に作り出した和製英語です。そしてこのロイヤルミルクティーという言葉は日本でしか通じません。

ではロイヤルミルクティーとミルクティーは何が違うのか知っていますか?これも実は厳密な規定は定まっていません。一般的にはミルクが50％以上のミルクティーのことをロイヤルミルクティーとして出している店が多いようです。また、ロイヤルミルクティーは紅茶を牛乳で煮出したものとして認識している方もいますが、紅茶は牛乳ではしっかりと抽出できないので紅茶本来の風味や香りが全く生きず、美味しくありません。

牛乳で煮出すのでは風味も香りも生きてこないということは前項でお伝えしました、よって、ロイヤルミルクティーを作るにあたっては牛乳の味、香りに負けない濃い味、濃い色、強い香りが出る紅茶の茶葉がおすすめです。

大まかにいうと紅茶はアッサム種、中国種という2種類に分けることができます。今回のロイヤルミルクティーだけでなく、通常のミルクティーを作る際にもお勧めなのはどちらでしょうか?正解はアッサム種です。煮出した時に濃厚な色、甘い風味、濃くて渋みが強く出る品種として知られています。

ブレンド紅茶にも色々種類があります。普段使っているブレンド紅茶のティーバッグは味や色がさっぱりとした中国種が多く使われています。ロイヤルミルクティーは少ないお湯で紅茶を煮出すのでなるべく茶葉の細かいものを選び、中国種の紅茶が入っているものよりは英国ブランド、イングリッシュブレックファストブレンドといったようなミルクティー向きのブレンド紅茶を探してみてください。

ロイヤルミルクティーの作り方で覚えておきたいのは茶葉の種類に加え、ロイヤルミルクティーをより一層美味しく召し上がれるミルクの種類です。結論から言うと「成分調整牛乳」がおすすめです。成分調整牛乳とは、低温のまま水分を取り除いて脂肪分を高めて作るといった作り方の牛乳です。

一般的にいつも飲んでいるような牛乳は成分無調整のものが多いので、ミルクティーに使うと少し薄く感じたり雑味が混じったりしておすすめではありません。成分無調整牛乳はミルクティーに使わず、そのまま飲んだ方が断然美味しいです。

ロイヤルミルクティーを作るにあたって必要な茶葉とミルクを用意したらあとは作り方を覚えましょう。砂糖が苦手ではない方は、ミルクティーに入れることで砂糖とミルクの反応が風味やコクを増してくれます。

ロイヤルミルクティーの作り方を解説していきます。まずはミルクパンや小さめの鍋に300cc前後の水を入れて火にかけます。沸騰したら小さじスプーンまたはティースプーンの茶葉こんもり2杯を沸騰している鍋に入れます。ここで大事なポイントが、強火でそのまま3分間沸騰状態をキープします。強火をキープが重要です!

強火で3分間しっかり煮出したら、まだ火は弱めません!最初に入れた水と同量の牛乳を鍋に加えそこからそのまま強火で加熱を続けます。吹き上がってくるので吹きこぼれるギリギリで火を止めてOKです。あとは茶こしでこしてカップに移し完成です。好みで砂糖を加えるのがおすすめです。

材料や調理器具など用意する手間もなく、とても簡単に自分好みの甘さのコクのあるロイヤルミルクティーが出来上がりました。飲む前にシナモンを少し加えても変わり味を楽しめます。

わざわざデパ地下のおしゃれなショップに紅茶の茶葉を買いに行かなくてはいけないのかというと、その必要はありません。味や風味は多少落ちますが、自宅にある紅茶のティーバッグでもロイヤルミルクティーを簡単に作ることはできます。ここからはティーバッグで手軽なロイヤルミルクティーの作り方を紹介します。

耐熱容器や耐熱性のあるマグカップに牛乳を焼く120ml入れ電子レンジで600W1分温めます。温め過ぎるとレンジの中で噴き出すので注意します。次に、別のマグカップに熱湯を約100ml注いだらティーバッグを2袋入れて小皿などで蓋をして1分蒸らして煮出します。しっかり蒸らしたらティーバッグを数回振って取り出さずに牛乳を加えます。最後に再度蓋をして1分蒸らしたら簡単ロイヤルミルクティーの完成です。

更に濃いロイヤルミルクティーが好みの方は、こちらの分量と作り方も是非試してみてください。最初に紹介したレシピではティースプーンでこんもり2杯だったところを、ここではさらに3杯増でこんもり5～6杯をティーポットに入れ、熱湯400ccを注ぎます。そのまま蓋をして15分程蒸らしたら茶こしでこして別のティーポットに紅茶を注ぎます。

夏の暑い時期でもエアコンの効いた部屋であれば問題ないのですが、できることならキンキンに冷えたロイヤルミルクティーが飲みたい人も多いと思います。アイスロイヤルミルクティーの作り方はいたって簡単です。

前項の濃いロイヤルミルクティーの粗熱が取れたら、冷やしたグラスに氷を入れそこにロイヤルミルクティーを注ぐだけです。ティーバッグで簡単に作るのであれば、ティーバッグの数を増やして牛乳を入れる前の段階で濃い目に出しておきましょう。

豆類は女性の身体に良いというのはよく耳にしますが、食事に限らずカフェタイムに美味しく取り入れる手もあります。カフェやスターバックスでもソイカスタムはヘルシーで人気です。作り方はここまでのロイヤルミルクティーの作り方とほぼ同じで簡単です。1つ注意したいのが、茶葉を強火で煮出した後に豆乳を入れて長く煮詰めると、表面に湯葉ができてしまい紅茶が抽出されにくくなるので短めにしましょう。

いかがですか?カフェでロイヤルミルクティーを飲むには安くても500円くらいはします。コンビニで買うにしても300円くらいするし、甘すぎたり逆に甘さが足りなかったりと不完全燃焼に終わることもしばしばあります。自分でロイヤルミルクティーの入れ方を覚えたら、茶葉の量やミルクの量、砂糖加減を好きにカスタマイズできるだけでなくお客様へ出すときに相手に合わせて美味しい飲み物を出すことができるようになります。

ロイヤルミルクティーは牛乳を豆乳に替えるだけではなく、様々なアレンジレシピが生まれています。最後にしょうがのすりおろしと蜂蜜を加えてハニ―ジンジャーロイヤルミルクティー。砂糖と水でカラメルを作って入れればキャラメルロイヤルミルクティー。他にもタピオカ、メープルシロップを加えたり、シナモンを混ぜればチャイにも大変身します!

基本の作り方をマスターしたら、自分のオリジナルロイヤルミルクティーの黄金比率やアレンジレシピを友だちへの自慢の種が一つ増えます。