床暖房の費用は?新築やリフォーム前に知りたいポイントと効果!

最近人気になっている暖房器具の一つが床暖房です。足元から温めてくれる床暖房は快適な暖房設備として人気が急上昇しています。床暖房を標準装備にしている工務店も存在します。床暖房には二種類あり、その効果や費用の違いについてご存知でしょうか?新築とリフォームの違いでも工事費用が異なります。床暖房設置に関する費用や効果について紹介します。床暖房設置前に知っておきたい内容も紹介します。高い買い物だからこそ後悔しないようにしましょう。

床暖房の費用は?新築やリフォーム前に知りたいポイントと効果!のイメージ

目次

  1. 1床暖房の費用やリフォーム前のポイントが知りたい!
  2. 2床暖房についての予備知識
  3. 3床暖房の費用はどれくらいかを解説
  4. 4床暖房の新築やリフォーム前に知っておくポイント
  5. 5床暖房の費用を参考にしてみよう!

床暖房の費用やリフォーム前のポイントが知りたい!

新築の憧れの施工内容として人気が高いのが床暖房です。新居建設やリフォームのタイミングで床暖房を導入しようと検討している人は増加傾向にあります。一条工務店では床暖房が標準装備になっているるため、床暖房がきっかけとなって一条工務店に施工をお願いする人も多くいます。新築建設時やリフォームのタイミングで床暖房を施工するのは、工事費用が床暖房だけの工事と比較して安いからです。

床暖房に青天井で金額を支払える人はいません。できる限り安く床暖房を設置したいと考えるのが普通です。しかし床暖房は設置する前に検討する項目がたくさんあります。設置後も稼働させるとなれば、ランニングコストが必要となります。エアコンや暖房器具と比較してメリットとデメリットを把握しておかないとせっかく床暖房を設置しても数年で使わなくなってしまい、コストの無駄遣いになってしまいます。

床暖房の仕組みを理解するとともに、床暖房を設置するための工事費用はどのくらいかかるのか、そして床暖房を稼働させるためのランニングコストの把握、さらには、メンテナンスや修理をした場合の費用などを総合的にチェックして床暖房を設置するのが理想です。床暖房の設置のポイントについて紹介します。後で後悔しない為にも計画段階でしっかりと床暖房について知っておくことが大事です。

床暖房についての予備知識

床暖房には二種類ある

床暖房には二種類存在するのをご存知ですか?一つは電気式床暖房、もう一つは温水式床暖房です。電気式床暖房は電気を使用して床を暖める仕組みです。電気式床暖房にも種類があります。そのまま暖めるのに電気を利用しては高額なランニングコストに見舞われます。そこで少しでもランニングコストを安くする方法があります。蓄熱式床暖房は深夜電力など電気代が安い時間帯に蓄熱して昼間にそれを利用する方法です。

PTC式床暖房は床の発熱を自動的にコントロールして無駄な電力を使用しないように制御する電気式床暖房です。電熱線ヒーター式床暖房は電気カーペットと同じ仕組みで床に電熱線を張り巡らせる方法です。初期費用が最も安いのですが、電気代が一番高くついてしまいます。温水式床暖房にも種類があります。大気中の熱で温水を作るヒートポンプ式は火を使わずに暖める方法です。ガス給湯器を使用するガス床暖房もあります。

温水式床暖房の特徴

温水式床暖房は、快適性に優れています。床暖房は部屋が暖まるまで時間を要しますが、その中でもすぐに適温状態になるのが温水式床暖房です。温度のムラも生じにくいため床暖房の設置している場所であれば、均一でポカポカと暖かい環境になります。また、床暖房だけで十分部屋を暖められます。床暖房はメインの暖房器具の補助的な役割であると解釈される場合が多いですが、温水式床暖房はこれだけで暖房の役割を果たします。

温水式床暖房は安全性にも優れています。電気式と比較して温度は40度程度までしか上昇しません。そのため火傷や低温火傷の心配もありません。輻射熱の効果が高くじっくり暖めるのが温水式床暖房の特徴です。おすすめなのはガス床暖房です。ガス床暖房は温度調節もシビアに対応することができます。ガス代は電気代と比較すると安いため、経済的な効果を得られます。ヒートポンプ式は気候などによって左右されることがあります。

温水式床暖房は屋外に熱源機を設置する必要があります。マンションでもベランダなどに設置できるもので。ハイブリッド給湯器エコジョーズなどが温水式床暖房の熱源機です。屋外に十分な設置場所がないと温水式床暖房を設置できないのと、室外機によって洗濯物が汚れてしまうなどのデメリットもあります。設置費用がかかるとともに、熱源機や温水パイプにも寿命があり、メンテナンスや交換もあることを知っておく必要があります。

電気式床暖房の特徴

電気式床暖房の特徴はメンテナンスがほとんど必要ないということです。さらに建物の耐用年数と同じ程度の耐久性に優れているのも電気式床暖房の特徴です。工事が比較的簡単で安価な価格でできることもメリットです。新築でなく既設住宅の簡易リフォームなどでも設置することができるため、後付けで床暖房が欲しい場合に最適な方式です。蓄熱式の床暖房は一番のデメリットである電気代を安くすることが可能な方法です。

蓄電機を別に用意する必要があるため、初期費用が若干高くなりますが、ランニングコストですぐに元を取ることができます。電力自由化に伴い、安い電気料金を提供する電力会社などに切り替えることでさらに電気料金を安くすることもできます。電気プランを見直す機会にもなります。電気式床暖房は電力を使用するため、契約のアンペア数を変更する必要があります。契約数を高くすると基本料金が高くなるため注意が必要です。

床暖房の設置手順について

床暖房を設置するための手順を紹介します。まず床暖房設置の検討段階からです。ここで失敗すると後悔することになります。妥協せずにしっかりと決めるのがコツです。まず床暖房の設置範囲です。床暖房をメインの暖房とする場合には、部屋の広さの70パーセントを目安に範囲を決めます。効果的に温める工夫をすれば、50パーセントの範囲でも十分暖かさを得られます。その際は温水式床暖房を選択することがおすすめです。

これと同時に床暖房の種類を決めます。電気式、温水式だけでなく、さらに細かい商品まで確定させます。費用と相談して決めるのがベストです。次に床下をチェックして工法を決めます。新築の場合には必要ありませんがリフォームでは工事費用を左右する重要なポイントです。大きく分けて既存の床を撤去して新しい床を設置する方法と、既存の床の上に設置する方法があります。商品によって工法が決まっているケースもあります。

最後に室外機の取り付け場所やリモコンの設置場所などを決定します。リフォーム会社では専門業者とともに実際に自宅を見て工法などを確認してくれます。信頼できる業者に依頼することも床暖房設置を成功させるポイントです。実際の工事では温水式床暖房と電気式床暖房で若干工程が異なります。温水式床暖房の設置手順は、床をはがして床下に床暖房パネルを設置します。次に床暖房パネルと温水配管を接続します。

設置後、床材を敷いて室外機との接続、最後にリモコンの設置です。電気式床暖房の場合には、床材をはがし、床下に電熱パネルを設置、設置後、床材を設置して配線処理とコントローラーやリモコンの設置で完了です。床下の施工に差があります。電気式床暖房の方が工事に工数が少なくなっているため、工事費用も安くなります。もちろん住宅環境などの違いに酔って工数は変動するため、正式な見積もりが必要です。

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床暖房の費用はどれくらいかを解説

温水式と電気式ではどちらが安い?

温水式床暖房と電気式床暖房はそれぞれ効果や特徴がありますが、コストを見比べることも大事です。既存住宅のリフォームなど限られた施工の場合には選択肢がない場合もありますが、新築時などではどちらにするのか迷ってしまいます。温水式床暖房は電熱器やパイプを張り巡らせるなど初期費用が掛かります。新築の場合、新築工事費用に一緒にまとめてしまうことで少しは軽減できますが、リフォーム時は費用差が明確です。

一方、電気式床暖房の場合には、初期費用が安いのがメリットです。蓄電機を使わなければ、さらに初期費用を安くできます。しかしランニングコストは逆転します。温水式床暖房の方がランニングコストが安いためです。初期費用とランニング費用を計算すると約10年でコストが逆転します。10年以上使用する予定であれば、温水式床暖房の方がお得になる計算です。しかし見落としてはならないのはメンテナンスコストです。

一般的に床暖房を設置した家庭では年々その使用率が低下していきます。10年を経過すると使用している人としていない人が反転し、使っていない人の数が多くなります。これはランニング費用の高騰化を防止することと、メンテナンスや修理などの金額が高額になるためです。10年程度で点検や修理などが発生する可能性が高いためです。長く使い続けるのであれば、温水式床暖房がお得ですが、使用率は50%にとどまっています。

実際に床暖房を設置している人の中ではランニング費用などの面でせっかく設置しても使っていない人が数多くいます。また、設置の計画までしたものの断念している人もいます。まず、設置費用です。工事費用のトータルが高く1畳のスペースを暖めるために30000円以上かかるのが床暖房です。暖房器具を買ったほうがお得であると判断して断念するケースが圧倒的です。

床暖房を設置しても使わなくなっているのはランニングコストです。電気代は月10000円は床暖房費としてかかります。快適な室内空間を手に入れるにはそれなりの支出を覚悟する必要があります。利用しなくなった理由の一つにメンテナンスや故障があります。メンテナンス料金も安くない上に故障による交換などになると工事費用が掛かるケースもあります。メンテナンスや故障を理由に利用をあきらめる人も少なくありません。

部屋をすぐに暖めることができない効果の低さに我慢できずに利用をやめてしまうケースもあります。部屋の乾燥を防止するのが床暖房の特徴ですが、寒さへの我慢が一定時間必要であることに違いはありません。温度調節が難しくのぼせてしまうことがあるため、利用をやめる人もいます。床暖房は快適な暖房器具ですが、価格だけでなくそれ以外の理由で、数年の間に利用しなくなるケースもあることも考慮すべき内容です。

温水式床暖房の費用は?

温水式床暖房の気になる費用を紹介します。一般的なフローリングの既存住宅を床を張り替えて温水式床暖房にした場合の工事費用の目安です。広さは12畳を想定します。温水式暖房のリビングにおける床暖房面積は70パーセントを想定すると材料費と工事費用をあわせて約130万円です。一般的な材質の床板を想定しているため、床板の材質を品質の高いものに変更すると材料費がもっとかかることになります。

材料費には床板の他、温水パイプや温水パイプに接続するキットなども含まれていますが、熱源機は含まれません。熱源機はエコジョーズなどを利用することを想定するとさらに20万円かかります。合計で150万円は想定しておかなければなりませんが、熱源機は契約する業者などによって割引が適用される場合があります。そのため価格の変動が大きく、熱源機を安く仕入れる事のできる業者選びも大事なポイントです。

電気式床暖房の費用は?

電気式床暖房の価格ですが、温水式床暖房と比較するために、同じ条件で算出します。12畳のリビングで床暖房の占める割合は70パーセント、床板を張り替える工事を想定すると材料費と工事費を合わせると約110万円です。材料費と工事費の総額の差はわずか10万円ですが、熱源機を電気式床暖房は必要としない為、その分のコストは安くなります。電源を増設するなどが必要な場合には、その分の工事費がかかります。

電気式床暖房は床板を張り替えずに再利用することも可能です。温水式床暖房と異なり床下の工事がやりやすいからです。その場合、工事費は変わらないのですが、材料費が安くなり、材料費と工事費合わせて約80万円で施工可能です。これらの材料費や工事金額はあくまでも目安です。業者や住宅環境によって差は当然発生するため、施工金額は自宅に来てもらい見積もりを取り、できれば相見積もりによる比較をするようにします。

床暖房の新築やリフォーム前に知っておくポイント

設置時の費用は電気式が割安になる

床暖房の効果は電気式よりも温水式の方が優れています。特にガスの温水式床暖房は熱源機の場所こそ取りますが、快適な冬を過ごすことができます。新築時にはまだ床の構造が存在しない状態で床暖房工事を同時進行で進めるため、ガス温水式床暖房でも電気式床暖房でも大きな価格差は発生しません。温水パイプと電熱線、そして電熱機の価格差程度です。効果を鑑みるのであれば、ガス温水式を選ぶのが賢い方法です。

しかし、リフォームの過程では価格差は大きく異なります。床一面を張り替えるような大規模なリフォームをする場合には、新築時の価格差とあまり変わらない費用で済みますが、床暖房を設置するためのリフォームなどの場合、材料費用や工事費用に大きな差が発生します。床を張り替え、場合によっては床構造を変更する必要がある温水式床暖房は工事費や材料費が高くつきます。プラス熱源機の費用も上乗せになります。

電気式床暖房の場合では、工事費用や材料費用を安く済ませることができます。蓄電器などを設置してもガス温水式床暖房よりも安くすることが可能です。工事は床板を再利用することが可能であることと、張り替えなくてもかさ上げなしに工事することができるためです。既存住宅の場合には、新築の工事と異なり価格差が大きく出るため、効果だけでなく利用環境や財布などと相談して決めることが大事なポイントです。

ランニングコストが割安の温水式

設置費用が最初にかかる莫大な費用であるため、どうしても安い工事費用へと魅了される気持ちはわかりますが、実際に苦労するのは設置後のランニングコストです。一年中使用することはありませんが、約半年の間お世話になる暖房です。床暖房をメインの暖房機として設置する場合には他の暖房機を設置する想定がないため、床暖房をやめたくてもやめられない事態に陥ってしまいます。ランニングコストも見極めの大事なポイントです。

ランニングコストが安いのはガス温水式床暖房です。さらに電気式床暖房よりも効率よく暖めることができるため、おすすめなのはガス温水式床暖房です。新築であれば、コストの差が小さいためガス温水式床暖房を設置するのが正解です。しかしリフォームの場合では工事費用が高い事や熱源機の設置場所の制限などから電気式にせざるを得ないケースがあります。電気式の場合はランニングコストが高いことを認識しておく必要があります。

もちろん電気式床暖房でも深夜電力を利用したり、電力自由化に伴い安い電気料金で稼働させることも可能です。しかしガス温水式床暖房もエコジョーズなど省エネの熱源機が主流です。しかしガス温水式床暖房と電気式床暖房の初期費用をランニング費用を埋めるには約10年の月日が必要です。床暖房を使用する期間や初期設置費用の比較をしっかり行い、効果とコストのバランスを見極めて判断することが必要です。

床材によっても変わる設置時の費用

リビングや部屋のインテリアや心地よさを左右するのが床材です。フローリングが一般的な洋室の床材質ですが、最近はコルク材質やタイル材質を使用した床材質も人気になっています。木のフローリング材質でも使用する木材によって価格も品質も変わります。桜など高価な木材を使用する場合、床暖房工事で床を張り替えると材料費が高くなります。フローリングは木材の種類以外にもカット方法でも費用が変わります。

単層フローリングと呼ばれる無垢材は天然の木の一枚板を使用した床材です。空気を含んでいるため保温や断熱に効果があります。床暖房には最適な床材ともいえます。夏場は湿気を吸収し、冬場は湿気を排出するため適度な環境を作り出す大事な要素も持ち合わせています。さらには柔らかい種類の木材であれば、足腰への負担を和らげる効果も持っています。湿度の変化で膨張収縮を繰り返すため、寿命が短めが欠点です。

複層フローリングと呼ばれる複合材は、合板に化粧板を張り合わせたものです。突板タイプは、単板を使用したもので木材本来のきれいな木目や触り心地を実現する高品質な床材です。化粧シートタイプは木目や石目などデザイン性に優れており、おしゃれなインテリア空間を実現するために使用される木材です。張り合わせる木材によって種類も豊富ですが、価格は単層フローリングよりも高くなります。

最近はコルク材質も人気な床材です。コルクは弾力性と吸音性に優れており、フローリングの床にコルクを敷き詰める後付け床板を使用するケースも人気です。これを最初から床材として施しているのがコルク床材です。暖かみのある素材に加えて足腰に負担のかからない適度な柔らかさ、そして意外なのが耐久性に優れている事です。床暖房に適用するコルク床材も販売しています、価格は板材よりも高価です。

これらの床材を床暖房の工事をきっかけとして張り替えることも可能です。床材を床暖房の工事とともに変更させることもできますが、当然材料費は高くなります。高品質な床材を使用している既存住宅に床暖房を設置するには、同じ床材で完成させるとコスト高になるため注意が必要です。床材が新しいうちは、床材を加工せずに設置できる電気式床暖房の設置を検討してみることもおすすめです。

床暖房の費用を参考にしてみよう!

床暖房は憧れの暖房器具として人気が急上昇しています。床暖房を標準装備とした新築住宅も販売されるほどです。床暖房には二種類存在し、電気式とガス温水式があります。どちらにもメリットとデメリットがあります。暖房効果とランニングコストに期待するのであれば、ガス温水式床暖房がおすすめです。逆に耐久性と設置費用の安さに重きを置くのであれば、電気式床暖房がおすすめです。環境に応じて選ぶ必要があります。

また、新築時の工事に床暖房工事を組み込む方法と、既設住宅をリフォームして床暖房を設置する場合では工事費用や材料費用が異なります。特にリフォームでは、床材の張替えなども発生することもあり、工事費用に大きな差が開きます。床暖房の費用は決して安いものではありません。高額な費用を出して設置する以上、快適な住宅環境にしたいものです。価格や効果などを参考にして後悔しない選び方をしましょう。

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