空気清浄機で除湿+加湿機能付きのおすすめは?人気機種を比較紹介!
空気清浄機能もありつつ、除湿も加湿もできるという、ハイテクな空気清浄機が今人気です。雨も湿気も多い梅雨の時期は、空気中のカビを除去しつつ、部屋干しの洗濯物をあっという間に乾かしてくれて、冬は厄介な結露を抑制しつつ、加湿機能が乾燥を和らげてくれます。そんな、1年中活躍すること間違いない、除加湿機能付き空気清浄機をピックアップしました!コンプレッサー方式とデシカント方式といった除湿機能の解説から、どういった製品を選ぶべきなのかを詳しく紹介します。
目次
空気清浄機で除湿と加湿機能が付いた商品を比較したい!
近年の空気清浄機は、ただ空気をキレイにするだけでなく、除湿も加湿もできる高機能のものが多く販売されています。たくさん種類があって、どのように違うのか分からないという人もいるかもしれません。そんな人でも、目的に合った空気清浄機が選びやすいように、それぞれの空気清浄機のおすすめポイントと特徴を比較していきたいと思います。
空気清浄機に除湿が付いた製品が人気!
空気清浄機の中でも、加湿はもちろんですが、除湿機能がついているものが人気を博しています。梅雨の時期は特にですが、夏場も湿度は高いです。湿気はカビの原因になるだけでなく、夏場は室内でも熱中症の原因にもなります。なので、空気清浄機能を持ちつつ、除湿もできる製品が人気になっています。
花粉やハウスダストなどを除去してくれて清潔な空気にしてくれる空気清浄機と、夏場は何かと厄介な湿気を取り除いてくれる、という、丸一年使える多機能な空気清浄機の便利さが人気で、いまや一家に一台、空気清浄機があるといっていいほど普及してきました。
加湿機能は当たり前!除湿機能が付くメリットとは?
除湿機能付きの空気清浄機は、だいたいの商品が加湿機能もついています。一番のメリットは、やはり1台で、空気清浄機と加湿機と除湿機の3役をこなせる点です。一体になっているので、場所をとる心配もなく、シーズンごとに出し入れする必要もありません。
空気清浄機と加湿機がセットになっているものは前々からありましたが、さらに空気清浄機に除湿機能がついているものはなかなかありませんでした。空気清浄機は、花粉やインフルエンザなどが流行る、冬場から春に活躍することが多く、またその時期に購入を検討する人も多いです。そういった時期は湿気ではなく、乾燥が気になる時期になります。
乾燥によって、喉の調子が悪くなり、風邪をひきやすくなってしまったり、火事の危険もあります。空気清浄機に加湿機能があれば、そういった不安も軽減されるので、空気清浄機能と併せて積極的に購入されることも多いかと思います。逆に冬から春は湿気には困らない季節でもあるので、除湿機能は注目されにくいです。
しかし、湿度の高い梅雨の時期や夏場になれば、除湿機能が必要になってきます。もし空気清浄機に除湿機能があれば、梅雨の時期になかなか乾かない部屋干しも早く乾くようになったり、湿気によるカビの予防にもなります。除湿することで夏場のジメジメした暑さを和らげたり、熱中症対策にもなります。
梅雨や夏場の湿気はもちろんですが、冬場も除湿機能が活躍することがあります。それは、外気と室温の差による結露です。除湿機能の中には、こうした結露抑制のモードもあるため、冬も除湿の需要があります。結露はカビの原因にもなり、空気中のカビを除去してくれる空気清浄機能とセットでさらに効果が高まります。
現在、空気清浄機能と加湿機能、そして除湿機能の3つ全てが一体になっている製品は、各大手メーカーから1種類発売されているくらいで、通常の空気清浄機に比べてまだそこまで多くはありませんが、その分メーカーごとの特色があり選びやすいかもしれません。
一般的な除湿機の除湿方法
そもそも、どのような仕組みで除湿がされるのでしょうか。除湿の仕組みは大きく分けて2つのタイプがあります。コンプレッサー方式と、デシカント方式というものです。聞き覚えのある方もいるかもしれませんが、この2つは除湿方法の仕組みに大きな違いがあることを知っておきましょう。
まずは、コンプレッサー方式です。冷却器によって冷やされた風で、空気中の湿気を強制的に結露させることで、湿気を水滴に変化させています。エアコンについている除湿機も同じコンプレッサー方式になります。気温が高いほど効果を発揮するので、夏場は除湿能力が高くなります。
その他のメリットは、消費電力が少ないため電気代がデシカント方式よりも半分ほど安く、室温上昇も少ないという点です。ただしデメリットとして、コンプレッサーの振動音がやや大きく、本体の大きくなります。その分重さもあるため、コンプレッサー方式の除湿機を購入するとしたらキャスター付きがおすすめです。
続いて、デシカント方式です。こちらは、中に入っている乾燥剤(ゼオライト)に水分を吸着させるという仕組みになっています。水分を内蔵ヒーターであたため、熱交換器で冷やして水滴に戻したものがタンクにたまります。コンプレッサー方式の除湿機とは反対に、室温に左右されないので低温時のほうが除湿能力が大きく、冬場での稼働に向いています。
コンプレッサーを搭載していない分、除湿機の運転音は小さめで、本体もコンパクトという点がメリットといえます。デメリットとしては、ヒーターを使用しているため消費電力がコンプレッサーよりも高く、また多少室温を上げてしまうという点です。こういった点でも、夏場よりも冬場での使用におすすめです。
このように、除湿機能にも種類があり、方式によって適応環境が異なります。そのため、季節に応じて除湿機の方式も適したものを稼働させられれば、その分省エネにもなります。しかし、それぞれ別で購入するのはあまり現実的ではありません。それでは、一体型はどちらの方式を搭載しているか見ていきましょう。
空気清浄機と一体型の除湿はコンプレッサー型
一般的に、空気清浄機の一体型の除湿機は、コンプレッサー方式のものが主流です。デシカント方式のものもないわけではありませんが、除湿機能を使う頻度の少ない冬場向きのデシカント方式よりも、梅雨時や夏場に活躍するコンプレッサー方式を搭載しているもののほうが人気があるようです。
というのも、前述したように、室温が高ければ高いほど除湿能力が高まるコンプレッサー方式の方が、夏の気候に合っているためです。また、消費電力も少ないため省エネにつながり人気があります。
出典: https://latte.la
しかし、もし冬場のほうが部屋干しの頻度が高く、結露対策を主な目的として除湿機能を求める場合は、デシカント方式のほうが適しています。1年を通して、どの時期に多く除湿機能を必要とするかによって、コンプレッサー方式かデシカント方式を選びましょう。
コンプレッサー方式は、デシカント方式に比べて大きくなりますが、空気清浄機と一体であれば、別々で購入するよりも省スペースにできますし、何より、消費電力が少ないのでランニングコストも抑えられるので、メリットが多いです。ただし、一体型であるデメリットもあります。
空気清浄機と一体型の除湿機能は性能が落ちる?
一体型であるデメリットとして、除湿機のみの単体で稼働させるときよりも、除湿効果が劣ってしまうという点があります。本来は全く異なる機能を一つにしているため、空気清浄機全体のコストを考慮したときに、除湿性能レベルを引き下げなければならないのです。
なので、購入を検討する際は、一体型のメリットである省スペースを重視するのか、素早く除湿するなどの高性能さを重視するのか、によって、一体型か通常の単体型かを選びましょう。
空気清浄器で除湿+加湿機能付きのおすすめを紹介!
それでは、除湿・加湿機能がついている一体型の空気清浄機のどれが人気なのでしょうか。口コミでも人気のおすすめ商品を、対応する部屋の広さや値段、電気代などをふまえて紹介します。
アイリスオーヤマDCE-120空気清浄機能付き除湿器
まず最初に、アイリスオーヤマの空気清浄機能付き除湿機です。除湿機能がメインで、適応畳数はなんと最大23畳と広範囲で、1日あたり12リットル分の除湿能力があります。空気清浄機能も、花粉はもちろん、近年深刻化している黄砂やPM2.5といったアレルゲン物質を99.97%除去できるという高性能さが魅力です。
除湿機能を起動すると自動的に空気清浄も行う仕様です。空気清浄のみの起動は可能なので、除湿が不要な季節は空気清浄機として機能します。また、マイナスイオン放出や、切タイマー設定、チャイルドロックといった便利な機能が一通りついています。
コンプレッサー方式の除湿機能付きなので、どうしてもサイズは大きく重くなってしまいますが、キャスターがついているので移動もしやすいです。消費電力は、295Wで1時間あたり約8円で、パワフルな機能に対しては安価になっています。これだけパワフル高機能で通常価格29,899円と、アイリスオーヤマならではのコスパの良さです。
日立EP-LV1000除湿加湿空気清浄機クリエア
続いて、日立から出ている除湿・加湿機能付きの空気清浄機「EP-LV1000クリエア」です。現在日立から発売している除加湿両方がついている空気清浄機は、このEP-LV1000クリエアのみですが、パワーと多機能さに対して比較的安価と、コスパの良さで人気があります。
それぞれの機能の適応床面積は、空気清浄は最大31畳、加湿は最大14畳、除湿は最大16畳、とかなり広範囲をカバーしてくれます。空気清浄の機能は、臭いや埃、花粉などをセンサーが自動検知してくれる上、8畳の広さは9分で清浄が完了するほどパワフルです。
除湿機能はデシカント方式で、1日あたり最大6.5リットルの除湿能力です。最大消費電力は空気清浄と除湿の同時稼働で550Wと、あまり省エネではありませんが、節電運転モードもあるので、パワーは落ちますが最大約23%節約することも可能です。空気清浄と除湿・加湿がついて、通常価格74,510円と割安になります。
シャープKC-HD70-W除加湿空気清浄機
こちらも大手メーカー、シャープの除加湿機能つきの空気清浄機です。除湿機能はコンプレッサー方式を搭載しています。最大適応面積は、空気清浄機は29畳、加湿は18畳、除湿は23畳と申し分ないです。この商品は、そのデザインの良さと機能の高さで、ホテルやオフィスでも置かれていることが多いです。
魅力としては、完全自動のおまかせ機能がある点で、各センサーによって季節や天気、時間を判断し、24時間365日最適な環境にしてくれるという便利な機能です。これがあれば、都度自分で切り替える必要もなく、自動的に除湿、加湿をしてくれるので、常に快適な空気環境になります。
シャープといえば、その集塵力の高さで好評の「プラズマクラスター」機能がありますが、この空気清浄機にももちろん搭載しており、気流を循環させることで部屋中のホコリや花粉を除去できます。一体型の空気清浄機の中でも、空気清浄機能に関してはかなりパワフルな商品なので、空気清浄機能を重視している方におすすめです。
空気清浄機能、除湿機能、加湿機能と、全てそろっているということと、コンプレッサー方式ということで、かなりサイズが大きいです。また、約17kgと重量があるという点がデメリットです。しかし、キャスターとストッパーがついているので、移動と固定は簡単にできます。
コンプレッサー方式の除湿ということで、排水タンクがやや小さめという口コミもありますが、持ち運びに便利なハンドルがついているので使い勝手に問題ありません。また、大きなホコリをキャッチしてくれるフィルターが背面についているので、掃除のついでに簡単にフィルター掃除ができるのも使い勝手が良いと好評です。
コンプレッサー方式の欠点として、どうしても他の方式の空気清浄機に比べると、稼働時の音が若干あります。気になる方は寝室以外での使用をおすすめします。こうしたデメリットもカバーできるほど高機能で、価格も40,000円台と、かなりお得に充実した機能を手に入れることができます。
ダイキンMCZ70UクリアフォースZ
空調といえばダイキンですが、このクリアフォースZはそのダイキンの中でも人気の空気清浄機です。もちろん、除湿と加湿の両方の機能がついていて、除湿はコンプレッサー方式を搭載しています。消費電力は220Wで、同社のデシカント方式のものと比較すると、約60%削減できるそうです。
各機能の最大適応面積は、空気清浄は31畳、加湿は18畳、そして除湿は23畳と広範囲をカバーします。特徴的な機能は、「全自動しつどコントロール」という独自の機能で、湿度を設定しておけばその設定数値を目標に、自動的に除湿・加湿を切り替えて、常に最適な湿度環境に保つことができます。
また、その他にも魅力的なおすすめ機能として、「ランドリー乾燥」という除湿モードがあります。ランドリー乾燥とは、大風量とパワフルな除湿モードで、あっという間に洗濯物を乾燥させてくれる機能です。早いだけでなく、空気清浄機能も働くので菌の繁殖を抑えて、部屋干し特有のニオイも抑えることができる優れものです。
もちろん、空気清浄機能についてもダイキンならではの高性能で、電気集塵方式、酸化分解するストリーマ、微小な粒子を99.97%除去する静電HEPAフィルターを搭載しており、口コミでも、稼働後の空気の変化に驚いたという声がありました。価格も70,000円弱からと、コスパの良さもおすすめできます。
欠点としては、コンプレッサー方式の除湿機能と、空気清浄機と加湿機能と、機能が満載な分、サイズが大きく、重さも25kgと重くなってしまうという点です。ですが、空気清浄機本体にキャスターが付いているので移動は可能ですし、大きさも、3台分を担うことを考えると省スペースになりますので、大きくても十分おすすめできる商品です。
パナソニックハイブリッド式衣類乾燥除湿機
最後に、ハイブリッド方式の製品を紹介します。このハイブリッド方式というのは、デシカント方式とコンプレッサー方式の両方を兼ね備えた空気清浄機で、時期に応じて自動的に除湿方式を切り替えてくれるという優れものです。
両方の良さを持っているので、気温に左右されることなく1年中常にパワフルに効率的に除湿することができます。また、パナソニックのおすすめ機能である「ナノイーX」を搭載しているので、空気を除菌しニオイを除去し、衣類に付着した花粉なども抑制することができ、十分な空気清浄機能をもっています。
適応面積ごとの商品展開をしていて、F-YHRX120は最大除湿可能面積は25畳、F-YHRX200は最大除湿可能面積が43畳です。価格もその分高くなりますが、F-YHRX120であれば十分な面積をカバーできて40,000円台と、他の方式と大差なくお手頃です。
空気清浄機で除湿と加湿機能が付いた製品を選ぶポイントは?
各メーカー、様々なおすすめの機能を空気清浄機につけることで差別化を図っています。重要なのは、自分が空気清浄機能と除湿・加湿機能が、どういった場所でどういったときに必要と感じるか、という状況を考えることです。そうすることで、それが必然的に選ぶ際の指標となります。以下は、特に重視されるポイントになります。
除湿タンク容量と部屋の広さも考慮しよう
空気清浄機能や除湿・加湿の最大適応面積の他に、それに応じた除湿タンク容量も確認しておきましょう。というのも、除湿機能が高かったとしても、除湿した際の水を貯めるタンクが小さいと、頻繁に水を捨てる必要があるためです。連続稼働して水を捨てる手間も極力省きたい方は、チェックしておくと良いでしょう。
前述したおすすめ空気清浄機にも、それぞれ最大適用面積がありました。実際に空気清浄機を置きたい部屋の大きさをカバーできるだけの能力がないと、効果を最大に活かせません。また、その際に注意しないといけないのが、部屋の構造によって適応面積が異なってくるという点です。
移動できる製品もあると便利!
コンプレッサー方式の除湿機能の場合、空気清浄機本体のサイズと重さが大きくなります。通年使える空気清浄機であれば、頻繁に片付けることはなくとも、時期によって目的が変わり、空気清浄機を置く部屋も変わってくることもあるので、重いと移動も大変です。なので、重い製品はキャスターがついているか確認することをおすすめします。
キャスターがついている空気清浄機であれば、梅雨の時期は洗濯物を室内干しする部屋に、冬場は結露しやすい方角の部屋に、と楽に空気清浄機を移動することが可能です。特に女性が使用する場合は、キャスター付きの空気清浄機を優先することをおすすめします。
人気商品を比較してみよう!
本ページで紹介した売れ筋の空気清浄機もおすすめできますが、その他にも様々な条件で探してみるのも良いでしょう。例えば、自分が信頼できるメーカーのものから選んだり、空気清浄機本体のデザインを重視したり、優先すべき機能の充実さであったりと、人気商品の中でもひとそれぞれの選び方があると思います。
また、家電量販店の空気清浄機コーナーに行けば、どの時期でも多種多様な空気清浄機が揃っています。事前に人気商品の詳細を調べて、気になる空気清浄機があれば実物を見に行くのも大事です。何か不明な点があれば、お店のスタッフの方に質問することも可能なので、安心して購入できます。
空気清浄機で除湿と加湿機能が付いた製品をチェックしてみよう!
空気清浄機の除湿機能の方式の違いから、おすすめの商品、選ぶ際のポイントを紹介してきました。空気清浄機1台にしても、ただ単純に値段の違いだけでなく、様々な特化した機能をそれぞれ持っていることがわかりました。一体型の空気清浄機を選ぶ際のポイントを再度確認しておきましょう。
空気清浄機と一言で言っても、一体型であれば加湿機でもあり除湿機でもあります。なので、空気清浄機を購入したいと思ったその時の季節だけでなく、除湿や加湿の必要性を意識して購入を検討しましょう。一体型であれば、空気清浄機1台で3役をこなし、一年中活躍できるので別々で購入するよりもお手頃です。
除湿の必要な梅雨や夏場と、加湿の必要な冬場があります。また、空気清浄機能が必要な春秋、と1年を通して考えてみると、常にいずれかの機能が必要になりそうです。中でも特に自分が困っている時期があれば、その時期に必要な機能が長けている商品を選ぶと良いでしょう。
機能の有無によって、空気清浄機にも価格幅があります。一体型を買えばよかったと、それぞれ機能ごとに単体で購入してから後悔することのないように、一番効率的に無理なく使える製品を探してみてはいかがでしょうか。