2018年07月31日公開
2024年07月27日更新
スポットクーラー家庭用のおすすめ人気は?取り付け・電気代など解説!
暑い夏には冷房機器が欠かせませんが、電気代や涼しくする性能が気になる所です。そんな方におすすめな家庭用スポットクーラーを知っていますか?移動可能で小型なので、ちょっと涼しくしたいという時におすすめです。また、一時的な使用なら壁掛けエアコンよりも電気代が抑えられるとあって、口コミで評判が広がっています。そんな家庭用スポットクーラーについて、おすすめの機種などを詳しく紹介していきます。
目次
異常気象の続く近年
近年、地球温暖化の影響で、気温が上昇している傾向が見られます。実際に、1898年以降の日本の平均気温は、100年あたりおよそ1.1度の割合で上昇を続けています。下のグラフを見ると、年によって上下はしていますが、緩やかに上昇し続けているのが分かります。最近も、2018年7月の西日本での豪雨災害など、通常では考えられなかった自然災害がごく普通に起こるようになっています。
また残念なことに、異常気象は日本だけでなく世界中で起こっています。アメリカでは、2018年7月にカリフォルニアで最高気温52度を記録し、ヨーロッパの各国では、平年より3~6度ほどの高気温が続いています。また、今後さらに地球全体の気温は上昇するとの研究報告もあり、日本が熱帯になる日も近いのかもしれません。
夏は「酷暑」とも呼ばれる40℃近く気温が上がる日が多くなり、豪雨被害も日本全国どこで起こってもおかしくありません。そんな状況だからこそ、安全で健康に生きるための予防が必要です。
通常、夏は暑いものですが、人間が過ごせる暑さには限界があります。また、人種や暮らしの文化によっても、その人個人に合った適温というものが存在します。実際に、気温が1度上がることに死亡率が2~5%増加すると言われている程です。特に、部屋の中に居るから大丈夫だと思って油断していると、徐々に気温が上がっていることに気づかず、熱中症になるケースが多いです。
熱中症とは、高温多湿な状況に置かれたとき、身体が対応しきれずに起こる症状のことです。具体的には、めまいや顔のほてり、筋肉のけいれん、体のだるさや吐き気、体温が高く皮膚が赤く乾いているなどの症状が挙げられます。特に、子どもや高齢者などは体温調節機能が十分でないことが多いので、注意が必要です。
そして、意外と盲点なのがキッチンでの調理中の熱中症です。キッチンがリビング・ダイニングと扉で隔てられている間取りの場合、リビング・ダイニングでエアコンをかけていてもキッチンには冷気が届かないことが多いです。さらに、キッチンでは揚げものや炒め物など火を使うことが多いので、部屋の気温が上昇しがちです。長時間作業する場合は特に熱中症になりやすいので、十分注意しましょう。
空調機器といえば?
気温が上昇している最近は、特に家庭での熱中症には気を付けたいですが、その対策として最も効果的なのは、部屋の気温を適温に保つことです。代表的な空調機器と言えば、エアコンや扇風機が挙げられます。扇風機は手軽で省電力なので、小型のタイプを持ち歩いている人もよく見かけます。また、エアコンは部屋全体をしっかり適温にしてくれるので、各部屋に1台ある家庭も多いです。
しかし、扇風機は手軽に涼しくできる空調機器ですが、部屋の空気をかき混ぜているだけなので、気温自体が高い場合はあまり効果がありません。さらに、風が直接身体に当たるので、目が乾いたり邪魔に感じたりする場合があります。ただ、電気代が安く済むので、気温がそれほど高すぎない時にはちょうどよい空調機器であると言えます。
そして、家庭用エアコンはというと、部屋全体が適温になるので快適に過ごせますが、電気代が高いのがデメリットです。さらに、壁面に固定されてしまっているので、原則的に各部屋に1台取り付けが必要になります。エアコン1台で数万円はかかるので、全部の部屋に取り付けるには多大なコストが掛かってしまいます。また、エアコンには室外機がセットで必要なので、置くスペースが無かったりすると設置が出来ないという難点があります。
スポットクーラーが便利
40度を超える酷暑になった場合、扇風機では役に立ちません。また、エアコンが設置できない部屋の場合も暑いままです。そういった部屋におすすめなのが、「スポットクーラー」です。初めてその名前を聞く人も多い空調機器なので、家庭用スポットクーラーの口コミ評価、取り付け方法、電気代などについても詳しく紹介していきます。
スポットクーラーとは?
そもそも、スポットクーラーとはどんな空調機器なのでしょうか?簡単に言うと、持ち運び可能な小型のエアコンのことです。その仕組みは普通の壁掛けエアコンとほぼ同じで、空気中の熱を取り出して外部へ排出することで、冷たい空気を室内に循環させています。壁掛けエアコンは、室外機が必ず必要ですが、スポットクーラーも同様に排熱が必要になるので、室外に配管をつなぐ必要があります。
スポットクーラーは、扇風機や送風機とは異なり、普通の壁掛けエアコンと同じ原理の空調機器なので、きちんと冷たい空気が出ます。そのため、暑い夏でも熱中症対策として十分な効果があります。また、エアコンが付けられない狭い部屋や、室外機の置けないケースなどでも取り付けが可能なので、あらゆる場所に対応できます。本体ごと異動できるので、部屋で使ったり、ガレージでバーベキューのために使うなど、幅広く使えます。
家庭用スポットクーラーと業務用スポットクーラーの違いは?
持ち運びが出来て便利なスポットクーラーですが、家庭用スポットクーラーと業務用スポットクーラーが存在します。何となく、業務用の方がハイパワーで空気を冷たくする効果が高そうですが、実際のところはどうなのでしょうか?
まず、パワーの面から比較すると、業務用スポットクーラーは対応電圧が200Vで、冷房能力値は2.5kwのタイプが主流です。ちなみに、冷房能力値は数字が大きいほど冷房の能力が高いことを表します。一方で家庭用スポットクーラーは、対応電圧が100Vで、冷房能力値は0.7~2.0kwのタイプが主流です。ここだけで比較しても、家庭用よりも業務用の方がハイパワーであることが分かります。
しかし、スポットクーラーは単にハイパワーだから良いというものではなく、使う場面やシーンに応じて選ぶことが必要です。業務用スポットクーラーは、家庭用よりも大型で、工事現場や工場などの屋外で使用することを想定して作られています。そして、家庭用スポットクーラーは家庭用コンセントに差して使えるタイプになっており、排気ダクトを窓から出せる仕組みの機種が多いので、部屋で使うのに向いています。
家庭用スポットクーラーの口コミ評価
エアコンが取り付けられない部屋でも使うことが出来て、さらに移動することもできるという便利なスポットクーラーですが、実際に使っている人の口コミはどうなのでしょうか?ツイッタ―やブログ、商品レビューなどから代表的な口コミを紹介していきます。
家庭用スポットクーラーでも涼しくなる?
まず、性能面ですが、「一般的な壁掛けエアコンに比べるとやや劣るが、30℃の気温の時、室温を26度まで冷やすことが出来た」「窓に排気ダクトを設置するので、すき間から外気が入り込み、あまり冷えない」「冷たい空気は出てくるので、その名の通りスポットのクーラーとしてなら十分使える」といった声が聞かれました。やはり、壁掛けエアコンに慣れていると物足りないようですが、ピンポイントで冷やす場面におすすめです。
また、稼働時の音については、「近くを車が走っているくらいの騒音がする」「音楽を聴きながら過ごしていると、騒音が邪魔に感じる」と言うように、割と大きめの音がするようです。そのため、スポットクーラーは常設よりも何か作業している時の補助として使うのが良さそうです。ただ、「古民家で使っているが、室温が十分冷えて快適」といった口コミも聞かれたので、使う人によって評価は異なるようです。
家庭用スポットクーラーには取り付け工事が必要?
エアコンのように、壁への大がかりな取り付け工事は不要なスポットクーラーですが、設置には簡単な取り付け作業が必要です。その取り付け作業の手順について、簡単に説明しておきます。商品によって取り付け方法が異なりますが、代表的なものを紹介します。
家庭用なら取り付け工事も簡単
まず、スポットクーラーに同梱されている窓パネルを、窓に直接取り付けます。そして、本体背面の給気口・排気口にダクトを取り付けます。最後に、ダクトを窓パネルまで伸ばして取り付ければ完成です。意外と取り付け方が簡単で、驚いた方も多いのではないでしょうか?
スポットクーラーは、送風機とは違って排気ダクトの取り付けが必要な所がやや面倒ですが、これがあることによって熱された空気を直接外に排出させています。そのため、部屋がすぐに冷たくなるという仕組みです。コンセントがあれば運転できるので、窓がある部屋ならどこにでも持って行って使えます。
家庭用スポットクーラーの値段は?
持ち運びできるエアコンとして、口コミでも人気のスポットクーラーですが、その本体の値段はどのくらいなのでしょうか?壁掛けエアコンよりもお値打ちであれば嬉しいですが、代表的な価格帯についてまとめていきます。
家庭用のスポットクーラーは、たいだい30000~50000円程度で販売されています。やはり、付加されている機能によって値段が変わります。シンプルなタイプだと30000円前後ですが、排水を捨てる手間の無いノンドレンタイプなどは50000円前後になってきます。そのあたりは、予算と相談しながら決めるようにしましょう。単純に、たくさん機能が付いているものが一番良いとは限りません。
家庭用エアコンとの違い
一方で、家庭用の壁掛けエアコンの値段は、畳数にもよりますが、50,000~100,000円程度はかかります。高性能なお掃除エアコンなどは、300,000~400,000のタイプも出ていますので、ピンからキリまであります。やはり、スポットクーラーは、壁掛けエアコンよりもお値打ちに買うことが出来ます。エアコンは取り付け工事の費用も別途かかりますが、スポットクーラーなら自分で取り付けられるので、その分節約にもなります。
家庭用スポットクーラーの電気代
家庭用スポットクーラーの電気代は、1日8時間稼働させた場合で約140円となっています。ちなみに、消費電力600wのタイプです。意外と安いと思われた方も多いのではないでしょうか?また、スポットクーラーであれば、ガレージで作業をする時や、キッチンで揚げものを調理する時など、何かの作業時にピンポイントで使うことがおすすめの空調機器なので、8時間も使うことはあまりないでしょう。
家庭用エアコンとの違い
一方で、普通の壁掛けエアコンの電気代は、1日8時間の稼働で約160円程です。しかし、一概には比較できないのが難しい所です。なぜかというと、最近のエアコンは省エネ性能がアップしており、「自動」モードにしておくと、室内の温度を測って最適な運転モードに自動で切り替わってくれるからです。そのため、少ない電力で賢く効率のよい運転をしてくれるのです。
壁掛けエアコンには、そのようは賢い高機能が付いているので、場合によっては8時間の稼働でももっと安く電気代が収まることもあります。したがって、長時間部屋に居ることが分かっていて使う場合なら、エアコンの方が電気代が安く済みます。逆に、何かの作業をする時に短時間使うのであれば、スポットクーラーの方が電気代がお値打ちになることが多いです。
家庭用スポットクーラーのメリット
ここまで家庭用スポットクーラーについて紹介してきましたが、ここでそのメリットをまとめておきます。
まずは、室外機が置けない部屋や狭い部屋にも、コンセントとダクトを取り付けることで設置が可能なことです。部屋間での移動もできますし、屋外に持ち出してバーベキューなどに使うこともできます。そして、ちゃんと冷たい風が出るので、送風機などとは違って熱中症対策にも使えます。きちんとダクトを窓に設置すれば、室内を壁掛けエアコンのように冷やすことも可能です。
また、本体の価格と電気代も、壁掛けエアコンよりもお値打ちです。今までエアコンを取り付けるまでは必要ないかもと思っていたデッドスペースも、スポットクーラーがあれば快適に冷やすことが出来ます。また、冷房機能だけでなく暖房機能も付いたスポットクーラーが販売されているので、1台あれば1年中使うことが出来ます。
家庭用スポットクーラーのデメリット
ここまで良いことづくめのスポットクーラーですが、デメリットについてもまとめておきます。購入してから後悔しないよう、しっかりと調べておくことをおすすめします。
まずは、自分で排気ダクトを取り付ける必要があるので、きちんと行なわないと排熱が上手くいかず、部屋が涼しくならないことが挙げられます。そして、普通の壁掛けエアコンであれば室外機から排水が出ますが、スポットクーラーの場合は排水を自分で行なわなければなりません。部屋の暖まった空気には、大量の湿気が含まれているので、外気が暑いほど排水の量は多くなります。
しかし、最近では「ノンドレンタイプ」と呼ばれる、排水をしなくても良いスポットクーラーも販売されているので、排水が手間に感じる方はそういった機種を選ぶことをおすすめします。また、スポットクーラーは意外と本体が大きく、重さも30キロ程あるものが多いので、女性が1人で運ぶには少々重たいのがデメリットです。こういった点も頭に入れつつ、自分にあったスポットクーラーを選ぶようにしましょう。
おすすめの家庭用スポットクーラー:トヨトミ
トヨトミのスポットクーラーは、スタンダードな置き型タイプとなっています。口コミでもおすすめのポイントは、設置が簡単でキャスターも付いているので、別の場所への移動がラクラクな点です。また、冷風の他にも温風、ドライ、送風のモードが付いているので、気温がそれほど高くない時は送風モードに切り替えれば、電気代を抑えることもできます。
そして、口コミでも評価が高いのが、価格がお手頃でコストパフォーマンスが高いことです。価格は約50000円前後で販売されているので、普通の壁掛けエアコンよりもかなりお値打ちです。壁掛けエアコンが取り付けられない小さな部屋でも、十分冷やすことが出来ます。温風に切り替えれば、一年中使うことが出来るのですぐに元をとることができます。
おすすめの家庭用スポットクーラー:BIANCO
BIANCOのスポットクーラーは、直方体のすっきりとしたデザインが特徴です。また、重さが21kgでキャスターも付いているので、力の弱い女性でも簡単に持ち運ぶことが出来ます。大きさは、幅31×奥行31×高さ64cmで、部屋の隅に置くのにぴったりなサイズ感となっています。また、機能面でも充実しており、冷風運転時に排水作業が不要なノンドレンタイプとなっています。
ノンドレンタイプとはいっても、高温多湿の時は排水作業が必要になるので注意しましょう。そして、冷風、送風、除湿モードの切り替えが出来るので、冷えすぎや電気代のムダを削減することができると口コミでも人気です。
また、口コミでも人気のポイントが騒音が大きくない点です。他のスポットクーラーだと、音楽を聴くのに妨げになる程の騒音が出るタイプも多いですが、こちらのスポットクーラーは、普通の壁掛けエアコン程度の騒音で済みます。毎日使うのを想定して買うのであれば、是非おすすめです。
おすすめの家庭用スポットクーラー:ナヴィック
ナヴィックのスポットクーラーは、コンパクトな大きさでありながら、機能面が充実していると口コミで人気を集めています。大きさは、幅37.5×奥行28.5×高さ50cmとなっており、女性や子供でも簡単に持ち運ぶことが出来ます。さらに、冷房の他に除湿、加湿、空気清浄機としての機能も付いているので、一年中使うことが出来ます。
価格が約50000円とお高めですが、一年中使えば十分元は取れます。本体にはチャイルドロック機能が付いているので、子ども部屋やリビングでの使用もおすすめです。また、最近では家庭のトイレ空間をおしゃれに設計するのが流行していますが、読書したりほっと一息つく空間としてのトイレに設置するのもおすすめです。
本体のカラーは落ち着いたブラックとシルバーになっているので、部屋を選ばずに置くことが出来ます。すっきりした見た目とは裏腹に、機能が充実していると口コミでも話題なので、一度試してみてはいかがでしょうか?
おすすめの家庭用スポットクーラー:ナカトミ
ナカトミのスポットクーラーは、天井の高い部屋などにおすすめです。ダクトが上を向いており、ハイパワーの風が出るので、高い天井でも問題なく冷風を送ることが出来ます。エアコン本体の周辺に熱気がこもりにくいので、より効率的に冷やすことが出来ます。
高い天井の空間だと、空気が循環しにくくてなかなか冷たい空気がまわらないといった口コミもよく目にしますが、ナカトミのスポットクーラーは、しっかり冷えた空気を送ることが出来て、電気代が抑えられると口コミで話題です。ただし、ノンドレンタイプではなく、水分が溜まってきたら自分でタンクの水を捨てなければならないので、使い勝手重視の方には物足りないかもしれません。
スポットクーラーで快適な生活を手に入れよう!
ここまで、熱中症回避の方法や、口コミ評価の高いスポットクーラーなどについて紹介してきました。スポットクーラーは、局所的に空気を冷やすのに最適の空調機器で、特に移動が出来るので何かの作業時に役立ちます。また、本体価格も壁掛けエアコンよりお値打ちなものが多いので、補助として使いやすい器具です。
さらに、ここまで壁掛けエアコンとスポットクーラーについて比べてきましたが、実際はどちらが使いやすくおすすめなのでしょうか?実際のところ、壁に設置する余裕があり、室外機を置くスペースも問題なければ、壁掛けエアコンが有利です。しかし、局所的に使いたい場合や、ピンポイントで冷やしたいという場合は、スポットクーラーの方がおすすめです。
さらに、スポットクーラーは送風機能や除湿機能、暖房機能が付いているものもあるので、そういった機種であれば一年中使うことが出来ます。いままでデッドスペースになっていたせまい物置なども、スポットクーラーがあれば快適な子どもの遊び場として活用できます。手軽な空調機器として、一度試してみてはいかがでしょうか?