フライ返しのおすすめを紹介！ステンレスやシリコンが人気？

フライ返しは、どの家庭のキッチンにも必ずひとつはある調理道具ではないでしょうか？最近ではフライ返しのことを「ターナー」と呼ぶこともあります。その役目はフライパンで焼いたホットケーキやオムレツをひっくり返したり、お肉や魚のきれいな焼き目を崩さずに裏返したりと、普段の調理には欠かせないものです。今人気のフライ返しにはどんなものがあるのでしょうか。本記事では用途を確認しながらおすすめの商品を紹介します。

どんなフライ返しを購入したらいいのか考える時にもっとも簡単なアプローチは、普段自分がよく使うフライパンが何の素材でできているかに注目することです。もし使っているのが鉄製のフライパンだった場合、一番のおすすめは耐熱性、耐久性に優れたステンレス製のフライ返しと言えるでしょう。調理中にフライ返しをフライパンの端に引っ掛けて一時置きする時など、フライ返しが溶けるのを心配せずにすみます。

では、表面にテフロン加工されたフライパンを使っている場合、どんなフライ返しを選べばいいのでしょうか？もし鉄製フライパンと相性の良いステンレス製のフライ返しを、テフロン加工のフライパンに使った場合、フライパンの表面が削れてしまい残念な思いをしてしまいます。ですから、テフロン加工のフライパンには、フライパンの表面を傷つける心配のないシリコン製のフライ返しがおすすめです。

一方で、どんな素材のフライパンであっても、ある程度おすすめできるフライ返しが存在します。それがシリコン製であり、ナイロン製、木製のフライ返しで、それぞれ異なった特徴があり、もちろん使用について注意しなければいけないことはありますが、どんな素材のフライパンでも使うことができますので、ある程度汎用性があり便利であると言えます。

それでは次に、フライ返しの素材別にそれぞれの特徴を見ていきましょう。まずはステンレス製フライ返しです。前述の通り、鉄製フライパンや鉄鍋を使っている方にもっとも人気でおすすめしたいのがステンレス製フライ返しです。長所は高熱に強く、耐久性に優れているだけでなく、食材の匂いが付きにくい、洗う時にも油をすっきり落としやすいなどの良さがあります。

ステンレス製フライ返しの耐熱温度は一般的に700℃から800℃と言われ、シリコン製やナイロン製、木製のフライ返しとは比べ物にならないほど高温に強いです。鉄製のフライパンや鍋は高温で調理することで、食材に美味しい焼き目をつけることができますが、その良さを存分に生かすことができ、また、焼き目を根こそぎとって美しいままお皿にのせることが可能です。いずれも、ステンレス製フライ返しの持ち味と言えるでしょう。

次に、シリコン製フライ返しの特徴を説明します。シリコン製フライ返しはステンレス製には劣りますが一定の耐熱性があり（商品にもよりますが200℃から400℃）、また弾力性が高いところも特徴です。テフロン加工されたフライパンや鍋を使っている人には特に人気でおすすめです。ステンレス製では傷つけてしまう表面膜も、シリコン製フライ返しは傷つけずにすむので安心して使うことができるでしょう。

シリコン製フライ返しのもう一つの特徴は、軽くて扱いやすく、さまざまなカラーの商品が選べるところです。軽いものが多いので吊るして収納することが容易です。シリコン製フライ返しにはビタミンカラーや、ニュアンスカラーなどカラーバリエーションが豊富なため、おしゃれなキッチンツールにこだわる人や、アクセントカラーとして調理器具を購入したい人におすすめです。

シリコン製フライ返しの良いところはまだあります。力を入れると先端をカーブさせることができる弾力性の高さは、調理中のさまざまな場面で活躍が期待できます。例えば、鍋底に残った食材をかき集める時、特にシチューなどとろみのあるものを他素材のフライ返しできれいにすくいとるのは至難の業ですが、シリコン製フライ返しなら簡単にできます。スパチュラのような使い方ができるのも、シリコン製の長所と言えるでしょう。

ナイロン製のフライ返しは、一般的にその耐熱温度は180℃から200℃と言われ、他の素材のフライ返しと比べると耐熱性が劣ります。調理中の一時置きや、高熱になる調理にはフライ返しが溶けないよう気をつける必要があります。良い点としては、軽いところ、またフライパンの表面を傷つけにくいところがあります。

フライパンで有名なティファールには、純正のナイロン製フライ返しがあり、テフロン加工が施されています。テフロン加工されたフライ返しにはフライパンに傷をつけにくく、また汚れが落ちやすいという利点があります。軽く、また先端がテフロン製よりも比較的薄くできているので、料理に不慣れな人、例えばお子さんが初めて使うフライ返しなどに選択するのもおすすめです。

素材別のフライ返しの特徴、最後に紹介するのは木製のフライ返しです。木製のフライ返しの耐熱性は200℃から250℃とステンレス製には及びませんが、耐熱性に優れていると言えるでしょう。そしてなによりも変形に強いというのが大きな特徴です。

高熱のフライパンや鍋で使用する際、木が少し焦げてしまうことはあっても、大きな変形や素材が溶ける心配をしなくてよいので安心です。また、何年も使うことができ耐久性が抜群であることも長所の一つです。年数を経るごとに、木の色の美しい変化があり、大切にされている木製家具を育てるように、フライ返しを育てる楽しみを体感することもできます。その人気は木製へらを集めるコレクターがいるほどです。

木製のフライ返しは、他素材のフライ返しと比較するとやや厚手のものが多いです。そのため、繊細な食材をフライパン上で裏返すのに使うのには向いていません。そのかわり、丈夫でダイレクトに力を伝えることができるので、炒め物料理など食材を一気に混ぜ合わせたりするような、多少力を入れる必要がある料理に大活躍します。フライ返しを複数持ちたい人には、一本は木製にすると料理のしやすさが実感できると思います。

シリコン製のフライ返しと聞いて、料理好きの方が一番に思い出すのがこの「OXOシリコンターナー」ではないでしょうか？OXOのフライ返しにはシリコン製のほかにナイロン製もありますが、こちらのシリコンターナーはヘッド部分の耐熱温度が300℃と、ナイロン製ターナーより耐熱性に優れています。料理好きの方に特に人気でおすすめできるのがこのOXOシリコンターナーのミニサイズ版です。

一般的なフライ返しのなかでは小さめのサイズが特徴的で、縦24cm、横7cmです。この小回りが利く小さ目サイズが調理中のさまざまな場面で活躍すると評判です。例えばフライパンにたくさん並んで焼かれたハンバーグ。小さいサイズの食材が複数フライパンにあるときなどは、大きなフライ返しでは食材を崩さずきれいに裏返すのは難しいものですが、OXOシリコンターナーならサクサクやってのけることでしょう。

またOXOシリコンターナーミニは、柄の部分から先端にかけてほどよくしなります。この弾力性を生かしてスパチュラのような使い方をすることも可能です。お菓子作りをするときなど、ボウルについた生地をかき集める作業にもこのフライ返しを使えます。フライパンや鍋の底に残った食材を一か所に集めたり、鍋のなか側面についた食材をぐるっとすくいとったりもできます。1本あればいろいろな使い方ができる優秀なフライ返しです。

広くて薄いナイロン製のヘッド部分が食材と鍋の間に滑り込ませやすいと人気なのが、OXOナイロンソフトターナーです。ヘッド部分の耐熱温度は200℃のこちらの商品は、グリップの持ちやすさとヘッドの弾力性から食材をとてもかえしやすいと人気のロングセラー商品です。

縦26.5×横9と、長さ、幅ともに十分な大きさがあり、同ブランドのシリコンターナーミニでは小さすぎると感じた方にはこちらのナイロンソフトターナーをおすすめします。ナイロンなのでフライパンの表面を傷つける心配がありません。先端部分が柔らかいので、餃子やオムレツなど崩れやすい柔らかな食材を扱うときに便利です。

日常で使う調理道具の使いやすさにこだわった貝印のブランドが「セレクト100」で、料理愛好家たちの間で使い勝手が良いと人気です。セレクト100のターナーはステンレス製のフライ返しですが、ステンレス製には珍しいしなやかな使い心地がおすすめのポイントです。

ステンレス製のフライ返しと言うと、どちらかと言えば弾力性から真反対の存在にありますが、このセレクト100ターナーは違います。薄くて硬いステンレス鋼（厚さ0.25mm）を使用しているので、弾性にすぐれ、フライパンと食材の間にすっと入り込ませることが可能です。熱で溶ける心配もなく、焼き目をきれいに返すことができるので、餃子やパンケーキを焼くときに重宝すると人気です。

先端のターナー部分は長さ115mm、幅72mmと食材を返しやすい長めのサイズとなっています。ハンドル部分も十分な長さがあり、持ちやすく指を通しやすい設計です。ステンレスで統一されたデザインもすっきりとスマートな印象で、他のセレクト100の調理道具との相性も抜群です。

「柳宗理ターナーSサイズ」は継ぎ目がない、一体成型の美しさが目を引くフライ返しです。柔らかいフォルムはデザインの美しさだけでなく機能性にも優れ、手に馴染みやすい設計が人気です。変にぴかぴかしていないつや消しのステンレスは他の柳宗理デザインでもよく見られますが、多くのファンに支持されている人気の素材です。

先端部分はちょうど目玉焼きが一つ分のせられる大きさで、小回りがきき、やや横に広がった形状は食材を返しやすいと評判です。ターナーではありますが、その形状から穴あきお玉のような使い方もでき、たとえば柔らかな豆腐を鍋からすくいあげる時など活躍が期待できるでしょう。

柄の部分にさりげなく刻印された柳宗理ブランドの印がすてきです。柳宗理デザインのステンレス製キッチンツールは、ターナーのほかにレードルやトング、ボウルやキッチンナイフなど多岐にわたって展開されています。そのどれもが余計な装飾を排除して、使いやすさと美しさを兼ね備えているのが特徴です。お気に入りの柳宗理デザインのツールを少しずつコレクションしていくのもおすすめです。

丸いかたちと先端のスリットが特徴的なマーナサークルターナーは、グッドデザイン賞を受賞したことがある人気のフライ返しです。ナイロン製なのでテフロン加工、フッ素加工をされたフライパンの表面を傷つける心配がありません。耐熱温度は200℃です。

比較的小さめで丸いかたちのターナーは、小さなサイズのフライパンでも食材を崩さずに返しやすいです。またスリットがはいっているので、煮込み料理など汁気の多いもののなかでフライ返しが必要になったとき、スムーズに使うことができます。

マーナブランドの他のキッチンツールと同じように、鮮やかなビタミンカラーがキッチンを明るくしてくれます。見るだけで楽しくなるような明るい雰囲気の調理道具をお探しの方におすすめです。柄と先端部分につなぎ目がなくお手入れのしやすさも人気の理由です。また、スリットを生かしてアク取りとして活躍させているユーザーもいて、アイディア次第でさまざまな使い方ができそうです。

誰にでも使いやすいというユニバーサルデザインをモットーに家庭用品を手掛けるOXOですが、「OXOナイロンバタービーター」もまた、使い勝手のよいフライ返しです。フライパンや鍋に当たりがやさしいナイロン製で、傷をつける心配がありません。ソフトな先端部分は食材と鍋の間にすっと入り込み、食材を返しやすいよ評判です。

握りやすく設計されたグリップが指に力を籠めやすいので、チャーハンや炒め物など力が必要な調理にも、ピッタリです。また、サイズは縦32cm、横9cm、高さ3cmと大き目のサイズなので、大きなお好み焼きなどを返すときに便利です。

フライ返しを複数持つのなら、一本は持っておきたいのが木製のフライ返しです。白木のおしゃれなフライ返しはいかがでしょう。樺の木フライ返しは、手に優しくフライパンや鍋にも優しい素材が魅力のフライ返しです。

木製でありながら軽く手に馴染みやすいかたちで、料理をしていて疲れることがありません。また、絶妙なカーブが食材を返しやすくなっています。天然素材なので、プラスチックの成分が溶けだす心配がなく、安心して使うことができます。木の風合いがよく、長く使える丈夫さもあり、日本製という安心感も多くのユーザーに支持されているポイントです。

天然木製樺の木フライ返しのサイズは長さ27.7cm、幅7.1cmです。口コミでは木製のフライ返しがこんなに軽いとは思わなかった、先端が薄くなっているところが木製なのに返しやすいデザインだったという声が聞かれています。木製のフライ返しは一般的に、炒めたり混ぜ合わせるのには向いていますが、返す作業は苦手としていることが多いので、こちらのフライ返しはそのデザインが特別秀逸であると言えるでしょう。

ありそうでなかった、ワイドサイズのフライ返しが「マーナワイドターナー」です。調理中にたまご焼きや煮魚など、横幅のあるものをフライ返しで返す機会は意外と多いものです。幅が小さいフライ返しを使って、食材のフライ返しが届かない部分が崩れてしまった経験はありませんか？このマーナワイドターナーならそんな心配は不要です。

下の画像を見てください。マーナワイドターナーは幅が124mmと、一般的なたまご焼き器の幅にピッタリのサイズです。たまご焼きをスピーディーに返すことができます。焼き上がったたまご焼きを切り分けるのにも幅広のターナーが役に立ちます。ターナーのサイドには波型の切込みが入っており、これ一本で卵をといて、焼き、カットするところまで使える親切設計です。

マーナワイドターナーはナイロン製なのでテフロン加工されたフライパンや鍋にも安心して使えます。また、カーブの先端が少し薄くなっており、中央にスリットが入っているため、しなりもよく食材の下にすっと入り込ませることが可能です。カラフルな色展開も人気です。ただ耐熱温度は120℃とフライ返しのなかでは低めですから、高温調理には向きませんので注意が必要です。

キャプテンスタッグ（CAPTAIN STAG）のフライ返しは、アウトドア好きに人気の折りたたみ式ターナーです。長いフライ返しが、折りたたむと収納便利なサイズに短くなります。持ち物が多くなってしまいがちなキャンプやバーベキューのときに活躍しそうです。

頭部はフッ素樹脂加工をされたナイロン製で耐熱温度は180度、ハンドル部分はステンレス製です。フッ素樹脂加工をされているので鍋を傷つけにくいです。先端の絶妙なカーブはフライパンや鍋のなかに残った食材をかき集めるのにも役に立ちます。ツーリングキャンパーにも人気のキャプテンスタッグの折り畳み式フライ返しは、コンパクトサイズのフライ返しをお探しの方におすすめです。

耐熱温度は180℃とステンレス製よりは低いため、ダッチオーブンなど高温になる鍋やフライパンで使用するときには注意が必要です。同じキャプテンスタッグの折り畳み式フライ返しでも、先端がナイロンではなくステンレスのものも販売されていますので、耐熱温度が気になる方にはステンレスタイプを選択するのがよいかもしれません。

雰囲気ある木目がすてきなこのフライ返しは、「リバーライトイタリア製オリーブの木のターナー」です。このフライ返しに使われているオリーブの木は希少性が高く、丈夫でこしの強い高品質な木材です。一本一本異なった個性的な木目が見られるのも特徴です。サイズは長さ30㎝、重さ50ｇと大きさのわりには軽量で女性の手に馴染みやすくおすすめです。

リバーライトイタリア製オリーブの木のターナーは、一見普通の木のフライ返しに見えますが、微妙にカーブを描き先端が丁寧に薄く加工されているため、食材を返しやすいデザインになっています。イタリアからはるばる届いたオリーブの木のフライ返しは、年月を経て木の色目に味わいが出てくるのを待つのも楽しみです。

リバーライトイタリア製オリーブの木のターナーは、おしゃれでナチュラルなキッチンにも合いそうな外観です。天然のオリーブの木で作られているので、食洗機にかけてしまうと艶が失われてしまいます。お手入れの仕方には十分気をつけて、長く大切に愛用していきたいフライ返しです。

フライ返しはキッチンには欠かせない調理器具です。フライパンで調理したものを美しい状態で裏返したり、お皿に崩さず移したりと、キッチンで使われる場面はたくさんあります。普段よく使うものだから、用途にあったフライ返しを使いましょう。お気に入りの一本を揃えることで調理も楽しくなるでしょう。おすすめのフライ返しを特集した本記事が参考になると幸いです。