ちゃんこ鍋を両国で食べるなら?ランチおすすめやダシが旨い人気店15選
ちゃんこ鍋は、いまや日本全国で食べることのできる和食となっています。けれども、ちゃんこ鍋を語るなら、由来、歴史から言っても両国を外すわけにはいきません。その両国で、ダシの利いた旨いちゃんこ鍋を出す、人気店を探ってみました。また、ちゃんこ鍋をランチで食べることができる、おすすめの店も調べました。冬にうれしいちゃんこ鍋ですが、夏に汗をカキカキ食べるちゃんこ鍋もまた、乙なものです。両国で人気の15店舗を紹介します。
目次
両国でちゃんこ鍋の由来
ご承知のように、「ちゃんこ」とは、ちゃんこ番なる力士が作り、相撲部屋で食されていた料理すべてを指します。簡単かつ大量に作れて、栄養価も良いという利点から、ちゃんこは、鍋物が主流になっていきました。その相撲部屋で食べる、鍋料理全般を「ちゃんこ鍋」と称するようになったのです。鍋は、「ちり鍋」と「寄せ鍋」の主な二つに分かれます。すき焼き風の「煮ぐい」という鍋もあるが、一般的には「寄せ鍋」が多いようです。
力士ばかりでなく、日本人に一番なじみがよい鍋は、やはり寄せ鍋ではないでしょうか。ところが、外国から来た力士は、この和食になかなかなじめないようです。自分の、出身の国の味に変えて、むりやり口にほおりこんでいると、聞きます。そんな苦労話と無縁のわれわれは、両国でちゃんこ鍋を食べるなら、どの店が良いのかを探ってみます。ダシは旨いのか?また、ランチ営業もしているのかどうか?じっくりと、紹介します。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「ちゃんこ増位山」
両国のちゃんこ鍋屋「ちゃんこ増位山」は、旧三保ケ関部屋の稽古場を改装して作った和食店です。営業時間は、火~金が、17:00~23:30で、土、日曜が、17:00~22:00と、なっています。ただし、入店は20:30までです。定休日は、月曜です(ただし、東京場所開催中は営業)。予算は、10,000円になります。フォトにあるように、土俵を眺めながらの食事となります。相撲ファンにはたまらない設定です。
「鶏つくね醤油ちゃんこ鍋」が、1人前2,400円です。ちゃんこ鍋の生命線である、ダシはさすがの奥深い味を出しています。朝〆の地鶏で作るつくねは、旨みたっぷりです。野菜は下茹でがされていて、煮立てばすぐに食べられます。たっぷりの量でしたが、雑炊までふくめて、すんなりと入りました。両国で人気のおすすめ増位山は、期待を裏切りませんでした。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「照国」
両国のちゃんこ鍋屋「ちゃんこ照国」は、観光客でにぎわう店を避けて、落ち着いた雰囲気で、ちゃんこ鍋を食べたい方に向く和食店です。あの双葉山に3勝と、勝ち越している、横綱照国の息子さんが経営する店です。営業時間は、17:00~23:00で、年中無休です。予算は、5,000円になります。「ちゃんこ鍋」は、1人前からの注文が可能で、3,000円です。ダシの利いた「醤油スープ」と「塩スープ」が、あります。
この照国のちゃんこ鍋は、具を自分で投入する方式です。鶏肉やつくね、野菜をまず入れて、牛肉はしゃぶしゃぶで食べます。やはり、スープは上品なダシの旨さをもっています。両国のちゃんこ鍋銀座で、静かな品のある照国をおすすめします。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「川崎」
日本最古のちゃんこ鍋屋は、両国の「川崎」です。店構えにも、歴史と風情がただよっています。営業時間は、17:00~21:00で、定休日は、日、祝日です。予算は、8,000円になります。この川崎のちゃんこ鍋は、鶏肉のみです。老舗らしく、相撲の縁起から四つ足を避けているわけです。したがって、コース料理を頼むと、鍋の前後に焼鳥が出されてきます。鍋は、「鶏ちゃんこ鍋」のみです。
川崎では、店の人が鍋奉行を務めてくれますから、手間は要りません。スープは、鶏のガラからダシをとった、ソッポ炊きです。これも、相撲部屋では、伝統的なちゃんこ鍋の作り方になります。旨いだけではなく、ヘルシーこのうえありません。両国で人気の老舗ちゃんこ鍋は、おすすめの川崎です。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「ちゃんこ道場本店」
両国のちゃんこ鍋「ちゃんこ道場本店」です。営業時間は、ランチが、11:30~14:00で、ディナーが、17:00~23:00です。定休日は、月曜になっています。予算は、5,000円です。いずれもダシが自慢のちゃんこ鍋が、8種類あります。「鶏」「つくね」「つみれ」「鴨」「横綱」「パワー」「魚」「牛すじ」です。それぞれ、1,900円~3,000円です。ちゃんこ道場では、ちゃんこ鍋の注文は、2人前からとなっています。
ちゃんこ道場の値段は、両国界隈の相場からすると、かなりリーズナブルといえます。そんなお得感が、人気につながっているのかもしれません。ちゃんこ道場では、他の和食メニューも豊富にあります。両国でちゃんこ鍋も和食もイケる、ちゃんこ道場本店は、おすすめです。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「割烹ちゃんこ大内」
両国のちゃんこ鍋、「割烹ちゃんこ大内」です。孤独のグルメで紹介された、ちゃんこ鍋というらしいが、そんなことより、ここは大内山という個性派力士ゆかりの店です。営業時間は、17:00~22:00です。定休日は、日、祝日になります。予算は、8,000円です。前に紹介した、川崎同様の老舗です。しかも、ちゃんこ鍋の作り方も、川崎と同じ、ソッポ炊きです。ダシも具の主役も、鶏です。
手足が地に着く、四つ足の縁起を嫌う相撲界のかっての習慣から、2本足の鶏肉がちゃんこ鍋で用いられるようになったわけです。鶏を使用した博多の水炊きもそうですが、新鮮な鶏や鶏ガラで取ったダシは、得も言われぬ旨さです。相撲界では、細い力士をソッポ型と言います。鶏ガラみたいな体型からきた、言葉です。そんな鶏のダシを活かしたちゃんこ鍋が、旨くないはずはありません。大内は、両国のおすすめ和食店です。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「吉葉」
両国のちゃんこ鍋は、「吉葉」です。この吉葉も以前は、宮城野部屋だったものを改築した店です。ちゃんこ増位山のように、土俵が眼前にある光景をウリにした、ちゃんこ鍋の和食店です。営業時間は、月~土が、17:00~22:00です。定休日は、日、祝日ですが、東京場所開催中は、営業します。予算は、8,000円です。ここのちゃんこ鍋は、いずれもダシが利いた「味噌」「醤油」「塩」から、タレを選びます。
この店も、鍋奉行は必要ありません。ただ、全体的に吉葉の料理は量が多めですので、メーンに食べたいもの以外は、単品で注文したほうがベターでしょう。いずれのスープも美味しいのですが、吉葉の具材は、ダシの利いた味噌味が、一番のような気がします。両国で人気のちゃんこ鍋なら、他の和食も美味しい、吉葉をおすすめします。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「ちゃんこ巴潟」
両国でちゃんこ鍋は、人気店の「ちゃんこ巴潟」です。営業時間は、月~金が、17:00~22:30で、土、日、祝日が、16:30~22:30です。定休日は、年末年始です。予算は、6,000円になります。ちゃんこ鍋の単品は、いずれも3,240円で、4種類の料理メニューがあります。「矢筈山ちゃんこ」(水炊き)は、魚介類を主とした具をダシで煮て、自家製ポン酢で食べるちゃんこです。
「巴潟ちゃんこ」(味噌味)は、全国から選りすぐった赤、白の味噌を、利尻昆布と糸ガキ粉のダシで溶いたスープで、たっぷりの魚介類を食べるちゃんこです。「国見山ちゃんこ」は、鶏ガラを半日煮つめた塩味のスープで、秘伝のつみれや魚介、野菜を食べるちゃんこです。「太刀山ちゃんこ」は、霜降りの肉を、絶妙な甘さをもつ醤油味で食べるちゃんこです。ちゃんこ鍋という、ダシの利いた和食を両国でおすすめの巴潟でどうぞ。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「安美横綱横丁本店」
両国でちゃんこ鍋なら、「ちゃんこ安美横綱横丁本店」です。営業時間は、11:00~24:00です。年中無休になります。予算は、4,000円です。ちゃんこ鍋の種類は、「伊勢ケ濱ちゃんこ」「三色つみれちゃんこ」「安美特製横綱ちゃんこ」の、3種類です。「伊勢ケ濱ちゃんこ」が、2,200円で、安美の他の和食のメニューも含めて全体的にリーズナブルといえます。ただ、ちゃんこ鍋のダシが、弱いのが気になります。
また、ちゃんこダイニング安美横綱横丁本店は、両国総本店同様に、ランチ(11:00~15:00)も提供しています。ちゃんこ定食が、833円です。丼にビールをそそぐ、「馬力どんぶりビール」なるものもありますが、これは、ビールの飲み方としては邪道です。まあ、ご愛敬ということでしょう。人気のちゃんこダイニング安美横綱横丁本店は、両国でちゃんこ鍋を食べるなら、おすすめの和食店です。
ちゃんこ鍋を両国で食べるなら「ちゃんこ霧島両国江戸NOREN店」
両国でちゃんこ鍋を食べるなら、「ちゃんこ霧島江戸両国NOREN店」です。一昨年にオープンした、霧島の新規店になります。店内には、土俵もしつらえてあって、相撲ファンに喜ばれています。営業時間は、月~土が、11:00~23:00で、日、祝日が、11:00~22:00です。予算は、6,000円です。ちゃんこ鍋は、「ちゃんこ鍋霧島味」のみで、1人前2,980円で、2人前よりの注文となります。味噌ベースのダシが利いたスープです。
ちゃんこ霧島江戸両国NOREN店は、本店と同じく人気の繁盛店です。それに伴う弊害も見受けられないことはありませんが、両国でちゃんこ鍋を食べるならば、おすすめの店です。
両国でランチにちゃんこ鍋を食べるなら
両国でちゃんこ鍋ランチ「相撲茶屋ちゃんこ江戸沢総本店」
両国のちゃんこ鍋屋「江戸沢総本店」です。営業時間は、ランチが、11:30~15:00で、ディナーが、17:00~23:00です。定休日は、年中無休です。予算は、ランチが、3,000円になります。「鶏ちゃんこ」「豚ちゃんこ」のランチは、いずれも1,029円です。「金目鯛の味噌ちゃんこ」が、1,344円です。また、「ちゃんこ鍋ランチコース」は、全8品で2,580円です。「付出し」「和風サラダ」「刺身三点盛り」「お手軽ちゃんこ鍋」
「揚げ物」「香の物」「ご飯物」「デザート」以上が、「ちゃんこ鍋ランチコース」の8品です。このランチコースは、満腹感も十分に叶えられます。両国でちゃんこ鍋ランチなら、おすすめの江戸沢です。
両国でちゃんこ鍋ランチ「霧島」
両国のちゃんこ鍋「霧島」です。和食の霧島で、ちゃんこ鍋のランチを食べます。営業時間は、11:30~23:00で、日、祝日が、11:30~22:30です。定休日は、年末年始のみです。予算は、2,000円になります。ランチは、大相撲開催日を除く、平日に提供されます。時間は、11:30~14:00です。「鉄鍋ちゃんこうどん」「鮭・イクラご飯」「お新香」のセット「みちのく定食」が、1,000円です。
「鉄鍋ちゃんこ」「刺身3点盛り」「小鉢」「ご飯」「お新香」のセット「きりしま定食」が、1,300円です。ちょっと、ダシの利きが足りないのが気になるランチでした。ビル全体が、ちゃんこ鍋店という、悪い面が出ているような気がします。人気の霧島だからこそ、注意してほしいと思います。
両国でちゃんこ鍋ランチ「相撲茶屋寺尾」
両国で人気のちゃんこ鍋「相撲茶屋寺尾」です。営業時間は、火~金のランチが、11:30~13:30で、ディナーが、17:00~22:00になっています。土、日、祝日は、ディナーのみです。定休日は、月曜です。予算は、ランチが2,000円です。「お昼限定!サービスちゃんこAセット¥1,200」が、あります。ちゃんこ鍋と締めのご飯物だけのシンプルなセットです。味付けは、「醤油」「味噌」「塩」「カレー」から、選択できます。
醤油スープは、少し甘めですが、深いダシの旨味があって、鶏肉やつくねとよくからんでいました。ランチにちゃんこ鍋を食べるのなら、おすすめの寺尾です。
両国でちゃんこ鍋ランチ「安美両国総本店」
両国のちゃんこ鍋「ちゃんこダイニング安美両国総本店」です。ランチの営業時間は、全日、11:00~14:00です。年中無休です。月曜日から金曜日のランチメニューは、「日替わりちゃんこ定食」「肉ちゃんこ定食」「海鮮ちゃんこ定食」「三食つみれちゃんこ定食」などで、いずれも833円です。土、日、祝日のランチメニューは、「小鉢」「お刺身付きちゃんこ定食」「ご飯」「お新香」で、1,204円です。
ちゃんこダイニング安美両国総本店のランチは、値段の安さで一押しのおすすめとなります。両国でランチにちゃんこ鍋を食べるなら、人気の安美両国総本店です。
両国でちゃんこ鍋ランチ「両国八百屋町花の舞江戸東京博物館前店」
両国でランチにちゃんこ鍋を食べるなら、「両国八百屋町花の舞東京博物館前店」です。外国人旅行客の多い店です。ちゃんこ鍋専門店ではありませんが、いろいろなメニューのなかに、ひとつ「鶏ちゃんこ鍋定食」がありました。1,400円です。鍋は、固形燃料で加熱するタイプで、ちょっとイタダけませんが、味はゆるせる範囲でした。
両国でちゃんこ鍋ランチ「両国国技館地下大広間」
両国でちゃんこ鍋を食べることができる、場所があるのです。しかも、大相撲のおひざ元、国技館の地下1階大広間です。大相撲開催中に限定されますが、お椀1杯が300円です。各相撲部屋特製のレシピで作られた、ほんもののちゃんこです。鶏肉とたっぷりの野菜が入っています。ただし、テイクアウトはできません。ランチといえるかどうか定かじゃありませんが、まあ、ご愛敬と考えれば、嬉しいことですね。人気のちゃんこ鍋です。
両国でちゃんこ鍋を食べてみよう
両国のちゃんこ鍋店でした。わずか400M四方くらいのエリアに、たくさんの店が、それもおすすめの人気店ばかりです。実力伯仲の好取組といった感があります。さあ、両国でちゃんこ鍋を食べるなら、あなたはどの店にしますか?紹介した15の店をじっくりと比較して、ランチもしくはディナーとして、ちゃんこ鍋を食べてみてください。