カレーを辛くする方法とは？スパイスやソースなどおすすめ調味料を紹介！

みなさん、カレーを家庭で作る場合、どんな辛さで作っていますか？子供のいる家庭では、子供に合わせて甘口カレーにしている場合も多いと思います。まったりとした甘口のカレーもよいですが、カレーはやっぱり辛いのがおいしいです。スパイシーでしっかりと辛さがあるパンチの効いたカレーを食べれば、疲れも吹っ飛び、元気が出てきます！特に暑い季節に汗をかきながら食べる辛いカレーなんて、本当に最高です。

でも、家族に合わせて甘いカレーと、辛いカレーの2種類を作るのも面倒です。余計な洗い物も増えてしまいますし、できれば手間は増やしたくないというのが本音ではないでしょうか？そこで今回は、甘いカレーをお手軽に辛くするスパイスや調味料、ソースを大特集します。今回紹介する方法としてスパイスや調味料、ソースを使うとおうちカレーが激辛カレーに早変わり！辛いもの好きさん必見ですので、ぜひチェックしてみてください。

そもそも辛いカレーがどうして辛いかというと、辛いスパイスや調味料がたくさん入っているからです。市販のルーには甘口、中辛、辛口と種類がありますが、入っているスパイスや調味料が異なっていたり、辛口はスパイスがより多く入っていたりします。つまり、甘口のカレーを辛くする方法は、辛いスパイスや調味料、ソース類を甘口のカレーに足したら辛いカレーができあがるというわけです。

今は卓上用の辛いスパイスやソースがたくさん売られているので、わざわざ鍋で煮こまなくてもささっと甘口カレーにふりかけて、よく混ぜていただけば刺激的な辛口カレーの出来上がりです。こんなに簡単な方法はありません。しかも、自分で辛さの量が調整できるので、辛さが足りないなと思ったらさらにスパイスをかけたり、スパイスとソース、調味料を自分流に配合して、オリジナルの辛口カレーを作ることもできます。

カレーを辛くするスパイスや、ソース、調味料にはどのようなものがあるのでしょうか？スパイス売り場にはたくさんの小瓶が並んでいて、どれが辛いのか、どのような味なのかいまいちよくわかりません。そこでここからは、カレーを辛くする方法として、ちょい足しできるスパイスや、ソース、調味料を順に紹介していきます。

ガラムマサラは、メーカーによって異なりますが3～10種類のスパイスをブレンドしたインド料理によく使われているミックススパイスです。主にブラックペッパー、カルダモン、コリアンダー、クミン、シナモン、クローブ、ナツメグなどがブレンドされています。インドでは各家庭独自の配合のガラムマサラがあるとのことで、メーカーによってもガラムマサラの辛さや香りはずいぶん違っています。

ブラックペッパーやチリパウダーをブレンドしたガラムマサラはカレーを辛くする方法としてぴったりのスパイスですが、逆にブラックペッパーやチリペッパーの配合が少ないガラムマサラは、辛さを足すというよりもカレーの香り付けスパイスとしての用途で売られているため避けたほうがよいでしょう。ガラムマサラといっても内容はメーカーによって違うので、原材料をよく見て辛いスパイスが多く含まれているものを選んでください。

また、ハウス食品のカレーパートナーというシリーズや、ギャバンからもホットガラムマサラという商品も販売されています。ブラウンカルダモン、カスリメティというハーブ、赤唐辛子や青唐辛子を使用したスパイスで、カレーにかけるとパンチのある辛味と香りをプラスすることができます。カレーの風味を損なわずに好みの辛さに調整できるので、とても便利なスパイスです。辛いもの好きな方はホットガラムマサラがおすすめです。

カイエンペッパーはカイエン種という完熟した赤唐辛子の実を乾燥させて作ったスパイスです。独特の風味と辛さを持ち、真っ赤な色をしているので、見るからに辛そうなスパイスとなっています。ヨーロッパでは比較的新しいスパイスですが、原産地の中南米では9千年も前から栽培していたと言われています。カイエン種と呼ばれる唐辛子は、特定の品種を指すのではなく、赤く細長い形の唐辛子を総称してカイエン種と呼んでいます。

カイエンペッパーはカイエンヌペッパーと呼ばれることもあります。スパイス売り場に行くとたくさんの似たようなスパイスが売られているため、混同しがちですが、カイエンペッパーも、カイエンヌペッパーも同じなので覚えておきましょう。カイエンペッパーの特徴はなんといってもその辛さにあります。チリペッパーとして販売されているものに比べてカイエンペッパーは約2倍の辛さがあるそうです。

カイエンペッパーは主に、料理に辛味を足す方法で利用され、熱帯地域では料理に欠かせないスパイスだそうです。辛さにばかり焦点が当てられがちなカイエンペッパーですが、カプサイシンと呼ばれる辛味成分が豊富に含まれていて、新陳代謝を活発に促してくれるほか、発汗作用や血行促進、疲労回復効果などが得られます。また、ビタミンAも豊富に含まれ、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を高める働きも期待されています。

チリパウダーは、赤唐辛子にオレガノ、クミン、パプリカ、ガーリックなどを加えたミックススパイスです。赤唐辛子単体を粉末状にしたチリペッパーと混同されやすいのですが、数種類のスパイスをブレンドしたものがチリパウダーとなります。もともとは中南米の料理で盛んに使われていたものを、アメリカ人が製品化したと言われています。アメリカ南西部の代表的な料理「チリコンカン」には欠かせないスパイスです。

チリパウダーは、赤唐辛子にオレガノ、クミン、パプリカ、ガーリックなどを加えたミックススパイスです。赤唐辛子単体を粉末状にしたチリペッパーと混同されやすいのですが、数種類のスパイスをブレンドしたものがチリパウダーとなります。もともとは中南米の料理で盛んに使われていたものを、アメリカ人が製品化したと言われています。アメリカ南西部の代表的な料理「チリコンカン」には欠かせないスパイスです。

ブラックペッパーは、料理にふりかけたり、料理の仕上げに使うなどして、レストランでも家庭でもすっかりおなじみとなった黒胡椒を原料にしたスパイスです。大航海時代には食料を長期保存するためのスパイスとして珍重され、取引には金と同重量で取引されていたこともあります。古代ギリシャ・ローマ時代には黒胡椒ひとにぎり分で、最高10人もの奴隷を雇えると言われていたほど貴重なスパイスでした。

ブラックペッパーは、さわやかな辛さが混じった刺激的な香りと辛味が特徴です。黒胡椒の皮の部分をはいで作るホワイトペッパーと比べると辛味も香りもずいぶん強くなっています。これは香り成分である精油が実より皮の部分に多く含まれているためです。辛味成分であるピペリンとシャビジンは、未熟果の方に多く含まれているので、成熟果を使うホワイトペッパーより未熟果を使うブラックペッパーの方がより辛味が強くなっています。

市販されているブラックペッパーには、ホールと呼ばれる粒こしょうと、あらびきこしょう、粉末こしょうがあり、一番香りと辛味が強いのが粒胡椒です。こしょうのかおりは揮発性のため、挽きたてが辛味も香りも一番引き立ちます。加熱によっても香りや辛味が富んでしまうため、料理の最後に加えるか、食べる直前に加えるのが一番良いです。カレーに辛味をプラスするほか、肉料理や魚料理、野菜料理など幅広い料理に使えます。

スパイスとハーブの芸術品とも言われるカレースパイスも、カレーを辛くする調味料として重宝します。カレースパイスはカレーの本場インドではほとんど使われることはなく、18世紀後半インドに赴任していたイギリス人が自国でもインド料理を作れるように10数種類のスパイスをミックスしたカレー粉を作ったことから広まったと言われています。カレースパイスの配合には決まりがなく、メーカーによって種類や配合が異なります。

一般的なカレースパイスには、ターメリック、コリアンダー、クミン、フェンネル、赤唐辛子、ブラックペッパーなどが配合されていることが多いようです。カレー粉はカレーを作るときに一緒に煮込んで作られるように思われがちですが、そのままカレーの仕上げにふりかけて使うこともできます。カレー粉は香り、色、辛味のバランスが取れたミックススパイスなので、カレーに使うと味を整えてくれる効果も期待できます。

ピザやパスタにかけて辛味をプラスするのが一般的な使われ方として重宝されているタバスコですが、カレーを辛くする方法に用いるのもおすすめです。タバスコはメキシコ原産の唐辛子、チレタバスコを原料に、アメリカのマルキヘニー社が製造販売しているホットソースです。タバスコソースはマルキヘニー社が商標登録しているため、タバスコとなのれるのはマルキヘニー社のみで、ほかの会社からは販売できないようになっています。

タバスコのひとりあたりの消費量はアメリカが1位ですが、2位は日本です。タバスコはアントニオ猪木が日本に持ち帰ってきたことは有名な話ですが、日本でも馴染み深い調味料です。タバスコに使われる唐辛子には、血液促進や代謝を促すカプサイシンが含まれていることからダイエットにも効果的です。また、塩分量が少ないので、塩分過多になる心配もありません。ただし、使いすぎは胃腸を弱めることもあるので、注意が必要です。

タバスコには辛さの段階があり、赤いボトルのペッパーソースより緑のボトルのハラペーニョソースの方が、辛さが1/5程度に抑えられているそうです。辛さの好みに応じて使い分けるようにしましょう。ガーリックを加えたガーリック味のタバスコソースや、激辛のハバネロタバスコソースなどもあるので、興味がある方は食べ比べを楽しむのもおすすめです。カレーの仕上げにかけると激辛カレーになるので、試してみてください。

カレーを辛くする方法として、刺激の強いジョロキアパウダーを使うのも手です。激辛唐辛子といえばハバネロの名前が浮かびますが、なんとこのハバネロの2倍の辛味成分が含まれているのがジョロキアです。ギネスブックでも世界一辛い唐辛子として認定されているほど辛い唐辛子です。このジョロキアを粉末状にしたのがジョロキアパウダーで、余分なものが入っていない分、唐辛子の爆発的な辛さを味わうことができます。

まさに口の中がひりひりするような、痛辛い刺激があるので、激辛好きの方にはうってつけの調味料です。ジョロキアパウダーの注意点として、とにかく辛味が強いため、袋詰めのものを瓶などに詰替える時には細心の注意を払う必要があります。というのも、一味唐辛子より細かな粉末なので、詰替える時に空中に舞ってしまい、鼻の粘膜や肌に触れると刺激が強すぎて、荒れてしまったり、ひりひり痛くなってしまうことがあります。

詰替える時には必ずマスクと手袋をした上で、小さな子供がいる場所などでは詰替えないように気をつけてください。ジョロキアは産地により辛さが異なっていて、インド・アッサム地方で栽培されたものより、バングラディッシュで栽培されたものの方がより辛味が強いと言われています。そのあたりも注意しながら選ぶとよいでしょう。ほんの少しでも相当な辛さを持つ調味料なので、使用の際は少しずつ調整することをおすすめします。

デスソース、名前を聞くだけでも相当な辛さが予想されるソースは、カレーを辛くする方法として用いる人も多いソースです。そもそもデスソースの名前の由来は、死者がでるほど激辛なことからネーミングされたというから、まさに恐怖そのもののソースです。デスソースは、アメリカ・ニュージャージー州に本社があるガードナー・リソーシーズ社が販売しているホットソースのひとつです。

アメリカのバーデンダーが、閉店時間を過ぎても帰らないお客さんに激辛ソースを塗ったチキンウィングを完食できたら残って遊んでも良い、と持ちかけたことがデスソースの誕生のきっかけです。その後、激辛チキンウィングの企画が激辛ファンのあいだに口コミで広がり、ファンの熱い要望に応え商品化されたものがデスソースです。本場アメリカでは数十種類のデスソースがありますが、日本では4種類のみ販売されています。

ドクロのキーホルダーが目印のデスソースを手に入れる方法は、KALDIなどの輸入食材を扱うお店で購入するか、ネット通販でも購入することができます。半個形状のドロッとした状態で唐辛子の種が浮かんでいて、ビネガーの酸味が感じられます。デスソースはたった1滴でも相当な辛さのため、カレーにかけるときはかけすぎないように注意してください。ほんの少しカレーにかけただけで、激辛カレーに早変わりします。

豆板醤は、中国四大料理のひとつ、四川料理でよく使われるぴりっとした辛味が特徴の発酵調味料です。主原料はそらまめ、赤唐辛子、麹、塩などを発酵させて、味噌のような状態にしたものです。塩分含有量が多く、辛味と塩気が強いのが特徴です。中華料理のマーボー豆腐やエビチリなど辛味のある料理には欠かせない調味料で、辛さが特徴の四川料理には多用されることで知られています。

豆板醤は中華料理によく使われる調味料ですが、もちろん、カレーの辛さをプラスするときにも使えます。辛味のほかに味噌などの調味料が入っているので、カレーにコクを加えてくれる効果もあります。そのまま使うことも出ますが、熱してから使用すると絡みが引き立ちまろやかに仕上がるため、カレーを辛くする方法で使いたいときは、小さい鍋に甘口カレーをとりわけ豆板醤を入れて温めてから食べることをおすすめします。

ここまで紹介してきたスパイスやソース、調味料は、単体で売られているものなので、カレーの仕上げに使ってもよいですし、カレーを作るときに使われるものになります。世の中にはカレーを辛くする方法を求めている人がたくさんいるようで、メーカーからはカレーを辛くするための専用の調味料も販売されています。カレーを辛くすることを目的とした調味料なので、お好みの辛さのカレーがすぐにできるスグレモノとなっています。

カレーを辛くする市販の調味料ひとつめは、ハウス食品からでている「カレーホット」という商品です。カレーに加えるだけで、辛さとスパイシーな風味がアップするソースで、プロのカレー屋さんも使っているという商品なので、本格的なカレーになりそうです。カレーひと皿分に対して、小さじ1/2杯程度を加え良く混ぜて使ってください。鍋のカレーに加えてひと煮立ちするとさらに香りがよくなるそうなので、ぜひお試しください。

スパイスで有名なエスビーからもカレーを辛くする調味料が販売されています。その名も「カレー屋さんのかくし味・辛さ自在」という商品です。唐辛子、こしょう、カルダモンのほか、カルダモン、ナツメグなどの香味スパイス、赤唐辛子、故障等の辛味スパイスをミックスした顆粒タイプの調味料で、カレーの仕上げに使用するとバランスよく辛味付けをしてくれます。10本入りのスティックタイプなので、使い勝手も抜群です。

カレーといえばココイチというほど人気のカレーハウスCOCO壱番屋にも「ココイチ秘伝・とび辛スパイス」というカレーを辛くすることを目的にした調味料があります。ブラックペッパー、唐辛子、チリパウダー、カレーパウダーなどを独自にブレンドした調味料で、カレーにひと掛けするだけで、辛味をプラスしてくれます。店頭で購入するほか、ネットショッピングでも手に入るので、辛いもの好きな方は手に入れるとよいでしょう。

これまでカレーを辛くする方法として、スパイスやソース、調味料などを紹介してきましたが、本格的な激辛カレーが食べたい方のために、おいしくて辛いチキンカレーのレシピを紹介します。材料は2人分で、鶏もも肉1枚、玉ねぎ1玉、じゃがいも2個、激辛カラールー1箱、ガラムマサラ大さじ1、鷹の爪大さじ1、ローリエ2枚、にんにく2辺、バター大さじ1、ターメリック小さじ1、塩小さじ1、米3合、鳥ガラスープの素小さじ1です。

作り方は、炊飯器にバター、ターメリック、塩、米、鳥ガラスープの素、水をいれてターメリックライスをつくります。玉ねぎ、じゃがいも、鶏もも肉は大きめの1口大にカットします。にんにくはすりつぶしておきます。熱した鍋にサラダ油とにんにくを入れ、鶏もも肉を入れたら粗挽きこしょうを少々かけて炒めます。鶏もも肉の色がかわったら、玉ねぎとジャガイモを入れてさらに炒めます。

全体的に油が回ったら、箱に書いてある分量の水を入れ、ローリエを入れて20分煮込みます。カレールー、ガラムマサラ、鷹の爪をいれて、5分間煮込みます。とろみがついたらカレーの出来上がりです。お皿にターメリックライスをこんもりと盛り付け、カレールーをかけていただきましょう！カレーの辛さはお好みで調整してください。

おうちの甘口カレーを辛口カレーに変える方法として、ちょい足しできる調味料やスパイス、ソースがあると、とても重宝します。今まで甘口からレーに物足りなさを感じていた方も、きっと満足できるはずです。それぞれ辛味や香りなどに特徴がありますので、お好みのものを見つけてください。自分で調整した激辛カレーは絶品です。おいしい激辛カレーをぜひ食べて、ホットに楽しみましょう！