ラクトフェリンとは内臓脂肪に効果あり?効能など徹底調査!

最近よく見かける飲料やヨーグルトにラクトフェリンと書いてある商品が多いけど、ラクトフェリンとは何だろう?いったいどんな効果があるのだろう?と思った人も少なくないのではないでしょうか?ラクトフェリンとは、もともと人の身体の粘膜や唾液に含まれている成分で、母乳に最も多く含まれている成分なのです。ですから、化合物ではなく副作用の報告もされていない安全な成分だということや、ラクトフェリンの持っている驚くほどの健康効果や内臓脂肪を減らすサポートをしてくれる仕組みなど、詳しく説明をしたいと思います。

ラクトフェリンとは内臓脂肪に効果あり?効能など徹底調査!のイメージ

目次

  1. 1乳・血液・唾液・涙などに存在するラクトフェリンとは
  2. 2ラクトフェリンとはデンマークの科学者により発見された
  3. 3ラクトフェリンとは免疫調整作用と抗ウイルス増殖促進作用がある
  4. 4ラクトフェリンとは鉄と結合する力が非常に強い
  5. 5ラクトフェリンとは効果効能が多い
  6. 6ラクトフェリンの効果効能:鉄の吸収を良くする
  7. 7ラクトフェリンの効果効能:腸内環境の改善する
  8. 8腸内フローラと自家中毒説
  9. 9ラクトフェリンとは乳児の健康維持のカギ
  10. 10鉄の役割と不足すると起こる症状
  11. 11ラクトフェリンの効果効能:内蔵脂肪を減らす効能
  12. 12ラクトフェリンの効果効能:ダイエット効果
  13. 13ラクトフェリンの効果効能:免疫力を高める
  14. 14ラクトフェリンの効果効能:抗菌・抗ウイルス作用
  15. 15ラクトフェリンの効果効能:抗酸化作用
  16. 16ラクトフェリンの効果効能:抗がん作用
  17. 17ラクトフェリンの効果効能:骨粗鬆症の予防効果
  18. 18ラクトフェリンの効果効能:歯周病の予防と改善の効果
  19. 19ラクトフェリン配合のヨーグルト
  20. 20ラクトフェリンの効果効能:細胞修復効果
  21. 21毎日ラクトフェリンを摂取して健康維持に役立てよう

乳・血液・唾液・涙などに存在するラクトフェリンとは

ラクトフェリンとは人の母乳に多く含まれている

ラクトフェリンとは、外部から進入してきたウイルスや細菌からの攻撃を防御する因子の一つと考えられていおり、多くの哺乳動物の乳に含有されています。出産後数日間の母親の初乳に最も多く含まれており、生後間もない新生児の健康維持に必要な成分だと言われています。また母乳だけでなく、涙や唾液、鼻水など体内外の粘膜液や分泌液、好中球に存在します。

好中球とは白血球の一種です。人の初乳100mlあたりにラクトフェリンが600mg含まれており、主産後3週間以降になると200㎎のラクトフェリンが含まれています。また牛の生乳にもラクトフェリンが含まれていますが、牛の場合ラクトフェリンの濃度は人の母乳の10分の1ほどしか含まれていません。さらに熱殺菌された牛乳にはラクトフェリンは含まれていません。

ラクトフェリンとはデンマークの科学者により発見された

ラクトフェリンとは、1939年にデンマークの化学者に発見され、鉄と結合しやすく赤みのかかった色をしており、ミルク(乳)に多く含まれていることから由来して、ラクト(ミルクの意)フェリン(鉄の意)という名前が付けられました。ラクトフェリンとは、赤みがかっていることから、牛乳の赤いたんぱく質とも呼ばれていたようです。

ラクトフェリンとは免疫調整作用と抗ウイルス増殖促進作用がある

その後、現在に至るまで世界各国で研究が進められ、ラクトフェリンの様々な効果効能が明らかになってきました。主に生体防御の大変重要な作用を持っている物質として注目を浴びています。生体防御機能で明らかとなった効果が、免疫調整作用により発がん予防や感染予防の効果が得られます。また、抗菌・抗ウイルス活性の作用があります。

抗ウイルスを活性させることで得られる効果は、ピロリ菌や歯周病菌を抑制してくれます。その他には、健康維持や健康増進の作用が認められています。ビフィズス菌増殖促進作用・鉄吸収調節作用・抗炎症作用・脂質代謝改善作用がそれにあたります。それぞれの効果は、ビフィズス菌増殖促進により、腸内のビフィズス菌を増やし腸内細菌のバランスを整える効果です。

ラクトフェリンとは鉄と結合する力が非常に強い

ミルクの鉄という意味を込めて名前が付けられたことからも分かるのですが、ラクトフェリンとは、非常に鉄と結びつく力が強いので、鉄の吸収性が優れているのです。鉄を含んだラクトフェリンと、硫酸第一鉄の吸収性を、鉄欠乏性貧血状態のラットに与えて経過を測定したところ、ラクトフェリンを与えたラットの貧血が改善されるという効果が現れました。

この様に、ラクトフェリンに含まれる鉄は、鉄単独の時とは異なるメカニズムにより、鉄の吸収を促すことを示しました。その他にもラクトフェリンとは、抗炎症作用により、関節炎や大腸炎の改善を促します。そして脂質代謝改善作用により、内蔵脂肪の低減に役立ちます。以上の効果効能が動物実験により得られています。

ラクトフェリンとは効果効能が多い

簡単にラクトフェリンについて説明しましたが、近年ラクトフェリンの効果効能に注目が集まり、ラクトフェリンを配合した商品が売られるようになっています。そんなラクトフェリンとはどのような効果効能があるのかについて掘り下げて、紹介していきたいと思います。まずはラクトフェリンの名前の由来でもある鉄の吸収を促進する効果効能につて調べてみました。

ラクトフェリンの効果効能:鉄の吸収を良くする

ラクトフェリンとは鉄を輸送するたんぱく質

ラクトフェリンとは、鉄と結合しやすいという性質が分かっており、鉄分の吸収を促し、貧血の予防や改善の効果効能があります。通常、鉄を吸収し全身へと運ぶにはタンパク質と鉄の結合が不可欠です。身体に必要な成分の輸送の役割を担っているたんぱく質には、トランスポーター(輸送体)と血漿中(けっしょうちゅう)の輸送たんぱく質の2種類があります。

トランスポーターは脂質二重層を貫通する輸送たんぱく質で、特定の分子が結合することで立体構造を大きく変化させ、物質を通過させたり体外に排泄したりします。トランスポーターは更に、受動輸送(促進拡散)を行うタイプと、濃度の差により移動するエネルギーを要する能動輸送を行うタイプとに分類されます。

もう一方の、血漿中の輸送たんぱく質には、アルブミンやトランスフェリンがあります。このトランスフェリンが鉄と結合するたんぱく質で、鉄の輸送をする働きを持っています。このトランスフェリンと類似するのが、卵白に含まれているオボトランスフェリンと、乳などに含まれるラクトフェリンなのです。

鉄の輸送の仕組みは前述しましたが、運ばれた鉄を各細胞の表面にある、トランスフェリン受容体により、トランスフェリンが結合します。これと同じ様に、ラクトフェリンの受容体として機能しているのが、小腸上皮細胞の刷子縁膜にあるレクチンの一種のインテレクチンであることが判明しています。

ラクトフェリンとは、上皮細胞に取り込まれると、細胞応答(細胞が外部の環境から受ける様々な信号に応答すること)を引き起こすのです。細胞の受容体と結合すると、細胞が細胞外の物質を取り込む作用によって、被覆小胞に包まれ細胞内に運ばれます。これと同じ働きをするとされているラクトフェリンとは、鉄の吸収において大いに効果を発揮する成分と言えるでしょう。

ラクトフェリンの効果効能:腸内環境の改善する

ラクトフェリンとは悪玉菌よりも先に鉄と結合する

またラクトフェリンとは、悪玉菌より先に鉄と結合することで、悪玉菌が成長に必要な鉄を無くすことで、悪玉菌の成長を抑える効果があります。それと共に善玉菌であるビフィズス菌を増幅させる作用も持っており、この二つの効能で腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を改善します。腸内細菌にはもう一つ日和見菌があります。

腸内細菌の働きには、食物繊維を消化して短鎖脂肪酸を生産する働きや、病原体の侵入を防御し排除する働き、またドーパミンやセロトニンを合成する働きや、免疫力の70%を腸内細菌と腸粘膜細胞によって生産し、ビタミンB2、B6、B12、K、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどのビタミン類の生成など5つの働きをしています。

セロトニンが不足すると、あらゆる体の不調を引き起こし、精神状態にまで影響を与えます。人にとってセロトニン不足は想像以上に大変な状況を招くほど、軽視してはならない脳内物質なのです。また、機会があればセロトニンについても詳しく説明をしたいと思います。

健康維持に役立つ善玉菌と、身体に害を及ぼす悪玉菌があり、人の食生活や加齢などの違いによって、人それぞれに腸内にある菌の種類や数の比率は違っており、自分だけの腸内細菌の組成を持っています。腸を広げるとテニスコートくらいの広さになることから、腸内環境を花畑に例えて腸内フローラと呼んでいます。

腸内フローラと自家中毒説

この腸内フローラの考えは、19世紀後半に自家中毒説としてイリヤ・メチニコフというロシアの微生物学者であり、動物学者である研究者が発表しました。小腸内で発生した毒性が体内に吸収され様々な疾患や老化を引き起こし、腸内の腐敗は寿命を短くするという仮説を思いつき、腸内腐敗を防ぐことで病気や老化の防止ができると考えました。

その当時、長寿国であったブルガリアにてヨーグルトに含まれる乳酸菌を分離させ、善玉菌である乳酸菌を摂取すると腸内の腐敗物が減少することを発見しました。そして現代まで研究は進み腸内細菌と人との関係が解明され、腸内細菌叢のバランスを整えることで様々な疾患との関連までも分かってきました。

悪玉菌と善玉菌に分類されない、他の菌の影響を受けることで作用が変化する腸内細菌のことを日和見菌といいます。ただし、全体の70%を占める日和見菌の大半はまだ詳しく分かっていないのです。

ラクトフェリンとは乳児の健康維持のカギ

所乳に多く含まれるラクトフェリンとは乳児を強力に守る

乳幼児にはロタウイルスによる感染性の腸炎が多いが、ラクトフェリンがその腸炎を抑制する可能性があるという報告がされています。ラクトフェリンとは、強力な抗菌活性を持っています。これは前述したように最近の育成には鉄が必要ですが、ラクトフェリンが先に鉄を奪うことにより、細菌の増殖を抑えます。

生後間もない免疫系の未熟な乳児を細菌から守っているのが、授乳により母乳に含まれた免疫やラクトフェリンなのです。ラクトフェリンとは、乳酸菌などの善玉菌に対しては抗菌活性の作用を発揮せず、増殖を促進するので乳児にとって母乳は最も重要なものなのです。出産後数日間の初乳には極めて多くのラクトフェリンが含まれているのです。

鉄の役割と不足すると起こる症状

鉄の役割

まず人の身体に鉄が不足するとどうなるのでしょう?鉄は人間の血液にある赤血球(ヘモグロビン)の主成分であり、肺から酸素を吸い、その酸素を血液中に取り込み全身へと運びます。そして、反対に体内で出来た炭酸ガスを肺へ運ぶ役割もしています。呼吸をしても血液が運んでくれなければ、意味がないので呼吸作用にとって大変重要な酵素なのです。

血液から酸素を受け取った各組織は、それをエネルギー源として利用します。利用したあとに出るのが、先ほど説明した炭酸ガスなのです。こうした一連のガス交換は、人間が生きるために大変重要でなくてはならないものなのです。ということは、赤血球を作る鉄が無ければ人間の各組織はエネルギー不足の状態となってしまうのです。

鉄を吸収しやすくするたんぱく質・ビタミンC・クエン酸

鉄が体内に吸収されるためには、肉や魚などのタンパク質とビタミンCが必要となります。鉄は主に十二指腸で吸収されたあと、骨髄に運ばれ赤血球の中の血色素を作ります。赤血球は血液を構成する細胞成分の中の一つです。鉄分の多い食材と一緒に、タンパク質とビタミCやクエン酸を摂取すると、効率良く鉄を吸収することが効果があります。

たんぱく質は鉄と結びつくことにより、腸からの鉄の吸収を促進させる効能があります。また、タンパク質は赤血球の材料となりますので、大変重要な栄養素と言えます。ビタミンCは、鉄が十二指腸から吸収される時に、効果を発揮してくれるのですが、十二指腸は通常腸液によって弱アルカリ性になっています。

鉄は二価鉄と三価鉄が存在するのですが、アルカリ性の状態で溶けやすいのは、三価鉄ではなくニ価鉄の方です。しかし、食品に含まれている鉄は三価鉄が殆どですので、そのままでは吸収されにくいのです。ところがビタミンCがそこに存在することで、二価鉄に変化します。それにより、十二指腸での鉄の吸収が効率的になるという効能が現れるのです。

果実酢や果物、野菜、穀物に含まれるクエン酸や果実酸は、キレート作用というミネラルを包み込み、吸収しやすい状態に変化させる作用を持っています。ですから、鉄分を含む食材と一緒に摂取すると吸収が良くなる効果が得られるのです。

鉄が不足すると出る症状

鉄が不足すると、人体の各組織のエネルギー不足になると説明しましたが、実際にどのような症状が出るのでしょうか?一般的に良く知られているのが、鉄不足による貧血です。顔面蒼白となり、耳鳴りやめまい、動悸、息切れなどです。さらに鉄欠乏症と関連があるという風に自覚しずらい症状も多くあります。

イライラや神経不安症や過敏症、また皮膚や粘膜・爪などの色味が無くなる。疲労感頭痛、消化器の障害、生理不順と広範囲にわたって心身ともに不調の原因となります。さらに抵抗力が弱るため、様々な病気にかかりやすくなります。また、赤血球が不足することにより血のめぐりも悪くなり、冷え性や肩こり、髪や肌の艶がないなどの症状も現れます。

ラクトフェリンの効果効能:内蔵脂肪を減らす効能

ラクトフェリンとは脂肪を分解する酵素を活性化する

ラクトフェリンとは、腹部に肥満傾向のある人の内臓脂肪を低減させた実験結果も発表されています。ラクトフェリンが情報伝達物質である環状アデノシン1リン酸の濃度を高めることにより、脂肪を分解する酵素であるリバーゼを活性化し、脂肪の分解を促進します。
 

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞

そして、ラクトフェリンとは、脂肪細胞の合成をも抑制しますので、内臓脂肪などの脂肪が溜まるのを防いでくれるのです。脂肪には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞との二種類があります。一般的に認識されている脂肪は白色脂肪細胞のほうで、使い切れずに余ってしまったエネルギーが中性脂肪となって溜まってしまうのです。

これが所謂、皮下脂肪や内臓脂肪なのです。脂肪細胞の数は妊娠3ヵ月の胎児のときから思春期の間に増殖し、一度作られた脂肪細胞は減少しにくいのです。更に、思春期以降でもエネルギーの過剰状態が続くと、脂肪細胞はその数を増やし脂肪を溜め込むことが分かってきたそうです。加齢によって基礎代謝が減ってエネルギーを使いきれず、内臓脂肪が増えるのでしょう。

もう一方の褐色脂肪細胞とは、首回り、腎臓や肩甲骨、胸部大動脈などの周辺に少量のみ存在し、脂肪を減らす機能を持っているのです。全体的に体にまだ筋肉の少ない幼児期には、体温を維持する為に、脂肪を燃焼させる必要があるので、この褐色脂肪細胞が多くありますが、成人になると、減少する傾向にあるようです。

同じ脂肪なのに褐色である理由は、鉄を含んでいるミトコンドリアが多いからだそうです。このミトコンドリアには熱産生たんぱく質が、白色脂肪細胞より分離された脂肪酸をエネルギーへと換える働きをします。このことから脂肪燃焼にも鉄が関わっていることがわかります。では鉄を含むラクトフェリンとは、内蔵脂肪へどのようにアプローチして働いているのでしょう?

最初にラクトフェリンとは、脂肪分解酵素であるリバーゼの活性化に間接的にアプローチしていることを説明しました。この内臓脂肪や皮下脂肪を燃焼させる仕組みを、もう少し詳しく説明したいと思います。内臓脂肪と皮下脂肪を総称して体脂肪と言いますが、そもそもその違いをきちんと理解できているでしょうか?

皮下脂肪と内臓脂肪

皮下脂肪とは、文字通り皮膚のすぐ下に溜まる脂肪のことで、保護する必要がある部分に皮下脂肪が付きやすいと考えられています。もう一方の内蔵脂肪は、内蔵に溜まる脂肪のことで、エネルギー源の確保の為に内臓脂肪を溜めるのですが、これは筋肉量が多くエネルギー源を必要とする男性に多い傾向があります。

また内臓脂肪は男性ホルモンの影響で付きやすくもなるのです。内臓脂肪が増えると悪玉コレステロールを分泌するため、生活習慣病を引き起こしやすくなります。糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化などが生活習慣病の例ですが、放置しておくと重篤な状態にも陥ることになります。ですから内臓脂肪の蓄積には、きちんと知識を持って対処する必要があります。

なかなか消費されにく皮下脂肪に対して、内臓脂肪は比較的落としやすい脂肪なのです。脂肪燃焼に有効的なのが、よく耳にするのではないかと思いますが、有酸素運動を行うことです。多く酸素を取り込む有酸素運動は、最初に筋肉中のグリコーゲンをエネルギーとして消費します。次に代謝が活発な内臓脂肪を優先的に代謝します。

このように有酸素運動で内臓脂肪を落とす時に、効率よく燃焼させた方がより効果が出やすいので、内臓脂肪の燃焼をサポートしてくれる食べ物や飲み物を取り入れて、有酸素運動をすることが推奨されています。コーヒーや紅茶、緑茶などの成分にも内臓脂肪を燃焼しやすくする成分が含まれていますが、ラクトフェリンにもその内臓脂肪の燃焼を補助する効能があるのです。

ラクトフェリンとは、最初に説明したように、腸まで届いて脂肪分解酵素であるリパーゼを活性化し、内蔵脂肪を分解し燃焼しやすい状態を作ります。そして、ラクトフェリンは内臓脂肪を燃焼しやすくするだけでなく、新たな脂肪細胞が合成されることを抑制する作用があるので、内臓脂肪の蓄積も防ぐのです。
 

様々な成分が人体に取り込まれて効能を発揮するには、人の細胞自体にその成分の受容体がなければ、体内に取り込むことが出来ません。驚くことにラクトフェリンとは、人体の多くの器官に受容体が存在することが明らかになっています。

ほぼ全身にラクトフェリンの受容体が存在するということは、ラクトフェリンとは、人にとって様々な生理現象をコントロールする為に、極めて重要で必要な成分であることを示しているのではないでしょうか?この様に全身に受容体がるラクトフェリンとは、他にもどのような効能があるのか、紹介したいと思います。

ラクトフェリンの効果効能:ダイエット効果

ラクトフェリンとは腸内環境を整えるのでダイエットに繋がる

ラクトフェリンとは、内臓脂肪や皮下脂肪を減らす効能があることを説明しましたが、体脂肪の減少は健康効果だけでなく、同時にダイエット効果にも繋がります。更に腸内環境を整えてくれるラクトフェリンの効能により、便秘も解消されるので余分な栄養素の吸収を防ぎ、ダイエット効果へと繋がります。

また、脂肪を分解するのに必要な酵素であるリパーゼの分泌を促し、脂肪を包んでいるぺリリピンという物質をラクトフェリンは、減少させてくれます。このぺリリピンが脂肪をコーティングしたままでは、なかなか脂肪を分解できないので、ラクトフェリンとは脂肪を分解しやし状態を作り、脂肪の分解酵素の分泌を促進し、脂肪燃焼させるというダイエット効果があります。

ラクトフェリンの効果効能:免疫力を高める

ラクトフェリンとはナチュラルキラー細胞を増幅させる

ラクトフェリンとは、免疫力を高める効能もあります。日常生活の中で私たちはあらゆる細菌にさらされているのですが、しっかりとした免疫力がある人は問題なく生活を送ることができます。また人体では何千という数の癌細胞が毎日生み出されているそうです。このような癌細胞や細菌を見つけ出し、破壊してくれる免疫細胞をナチュラルキラーと呼びます。

ナチュラルキラーは免疫システムの中でも、強力な抗菌力を持っており、外敵を見つけて攻撃してくれ、人の身体を守ってくれています。免疫力が弱ると菌やがん細胞を殺す作用が弱くなりますから、勿論病気になりやすく、発がん率も高くなってしまいます。免疫機能に重要な役割を担ってくれるラクトフェリンとは、ナチュラルキラー細胞を増やす働きもしてくれます。

またナチュラルキラー細胞の働きを高めることも明らかになっています。さらにラクトフェリンとビフィズス菌を一緒に摂ることで、ナチュラルキラー細胞の働きが更に活発になることも実験により、明らかにされました。

ラクトフェリンの効果効能:抗菌・抗ウイルス作用

ラクトフェリンとは菌に働きかける3つの作用がある

ラクトフェリンの抗菌作用は、有害な菌にだけ有効であり、人にとって必要である有用なビフィズス菌などに対しては、逆に増殖作用を発揮します。ラクトフェリンとは、人にとって有害な菌を殺し、有用な菌を増やしてくれるという、二方面からのアプローチをする優れた抗菌・抗ウイルス作用があるのです。

更に驚くのは、菌やウイルスに対して3つの働きをしているのです。まずは菌やウイルスが体内に侵入できないよう防御します。次に菌やウイルスの増殖を抑制し、免疫を活性化し菌やウイルスを攻撃します。

ラクトフェリンの効果効能:抗酸化作用

ラクトフェリンとはヒドロキシラジカルを抑制することで抗酸化作用を促す

ラクトフェリンとは、強力に鉄と結合し鉄単独によって発生する活性酸素を抑えてくれます。この活性酸素の中でも最も反応性が高く、酸化力も強力なのがヒドロキシルラジカルという分子なのですが、この分子はタンパク質や脂質、糖質などの物質と反応し身体を酸化させます。

ラクトフェリンが体内で過剰に生産された鉄イオンを取り除いて、このヒドロキシルラジカルという分子の生産を抑えることで、抗酸化作用に繋がるのです。

ラクトフェリンの効果効能:抗がん作用

ラクトフェリンとは免疫力と抗酸化作用の相乗効果で抗がん作用を発揮する

ラクトフェリンとは免疫力を高める効能もあることを説明しましたが、そこでも登場したナチュラルキラー細胞の活性化により、癌細胞を破壊してくれるので、抗がん作用が働くというわけです。また、前項の抗酸化作用のところでも登場したヒドロキシラジカルによる酸化が、癌や神経変性疾患、免疫異常疾患またはメタボなどの原因とも考えられています。

このヒドロキシラジカルはミトコンドリアがエネルギー生産をする過程に発生するそうで、ラクトフェリンがこのミトコンドリアの酸化を抑制するのです。つまりラクトフェリンとは、癌などの原因とされているヒドロキシラジカルの酸化を抑制することで、抗がん作用を発揮しているのです。

ラクトフェリンの効果効能:骨粗鬆症の予防効果

ラクトフェリンとはカルシウムに重要なコラーゲンを増幅させる

ラクトフェリンは、骨を弱らせる破骨細胞の働きを抑制し、骨を作るうえで重要な骨芽細胞やコラーゲンを増幅する作用があり、カルシウムの定着を促進し、骨粗鬆症を予防する効果が得られます。ラクトフェリンによって増えたコラーゲンが、どのように骨の健康に関係しているかというと、骨の内部のカルシウムとカルシウムを繋ぎとめる役割をコラーゲンがしています。

体積で表現すると、骨の約50%がコラーゲンと言えるのです。また、更年期になると減ってくる女性ホルモンや男性ホルモンとも骨粗鬆症は、大きく関係しており、加齢とともに骨密度が減ってきますし、コラーゲンも減少します。すなわちラクトフェリンとは、加齢により減少するコラーゲンを増やし、破骨細胞を抑制することで骨粗鬆症の予防に役立つのです。

ラクトフェリンの効果効能:歯周病の予防と改善の効果

ラクトフェリンとは抗菌効果と歯周病菌の働きを阻害して歯を守る

ラクトフェリンの歯周病の予防と改善の効果を説明する前に、歯周病とはなにかを説明したいと思います。歯周病とは成人の約80%が罹っていると言われる歯の病気です。歯と歯肉の間にある歯周ポケットが出来、歯周病菌が増幅することで、歯肉に炎症が起こり、歯槽骨が破壊されて歯を支えられなくなります。通常は唾液の中にもラクトフェリンが含まれています。

歯周病予防と改善に効果が見られるラクトフェリンとは、歯周病の原因である歯周病菌の働きを阻害することで、歯周病の予防と改善の効果を発揮します。さらにラクトフェリンとは、歯周病菌より分泌された毒素を中和させ、抑制する効果もあるのです。この効果は歯磨き粉などにも利用されています。

ラクトフェリン配合のヨーグルト

多くの健康に対する効能を発揮するラクトフェリンとは、乳製品の各メーカーやサプリメントのメーカーなど、多くの企業から注目を集めており、様々なラクトフェリン配合の商品が販売されています。サプリを飲むのは簡単でコストパフォーマンスもいいのですが、より自然な形で摂取ができて、より健康の効能が現れやすいのはヨーグルトではないでしょうか?

牛乳から作られるヨーグルトにはラクトフェリンが元々含まれていると思われるかもしれませんが、ラクトフェリンとは非常に熱に弱いので、私たちの手元に届く牛乳や乳製品は熱により殺菌処理されるので、熱に弱いラクトフェリンは含まれていないと言っていいでしょう。ですから、ラクトフェリンが配合されたヨーグルトの摂取をおすすめしたわけです。

ヨーグルトに配合されているラクトフェリンとは牛乳のホエイから抽出されたもの

ラクトフェリン配合のヨーグルトに使用されているラクトフェリンは、チーズを作る時に分離されたホエイという液体や、熱殺菌前の牛乳から抽出されているので、化合物ではないのです。また、:ヨーグルト自体にも多くの効果効能があります。ヨーグルトの乳酸菌の種類により、効能は異なりますが、腸内環境を改善する効果つまり整腸作用があります。

またヨーグルトには便秘の予防と解消の効能も発揮します。これは腸内環境が整うことによる二次効果として知られているものです。ヨーグルトの悪玉菌を減らし、腸の蠕動運動を促進させる効能により、便の排泄が促されますし、腸の善玉菌を増やす効能も持っていますので、ヨーグルトは消化を良くし、排泄を促すことにより便秘の解消という効能に繋がるのです。

更にヨーグルトの大きな効果効能の一つに、免疫力を高めるという効能があります。人間の免疫細胞の60%が腸に集中しているのですが、腸の調子を整えてくれるヨーグルトは必然的に免疫力を高めることに役立っているのです。そのうえヨーグルトの乳酸菌が発酵する時に生産される物質により、免疫細胞を活性化させる作用があることも免疫力アップに役立っています。

ヨーグルトが免疫力アップに及ぼす要素は、まだあるのです。ヨーグルトはミネラル・ビタミン・タンパク質など栄養素を多く含んでいます。このことも免疫力アップに繋がっているのです。その他のヨーグルトの効果効能は、ビタミン不足を解消してくれたり、風邪の予防、インフルエンザの予防、アレルギー症状の予防と改善、花粉症の予防と改善などがあります。

また、アトピー性皮膚炎の予防と改善や、肝機能の改善、肝臓病の予防、肌の調子を整える、美肌効果、食中毒の予防、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防と改善、胃がんの予防、骨や歯の強化、歯周病の予防、コレステロール値を下げる効果、痛風の予防と改善、ストレスの緩和、下痢の予防と改善、がんの予防、と覚えきれないほどの効果効能があります。

ラクトフェリンとはビフィズス菌との相乗効果でナチュラルキラー細胞を強くする

ラクトフェリンとヨーグルトの効果効能は、同じようなところも沢山ありますが、ヨーグルトが含む多くの栄養素と一緒にラクトフェリンを摂取することで、多くの相乗効果が期待できます。また免疫を高める効果のところでも前述したように、ラクトフェリンとビフィズス菌を一緒に摂取することで、ナチュラルキラー細胞の作用をより強くすることが分かっています。

毎日ラクトフェリン配合のヨーグルトを食べることを習慣にするだけで、健康的で病気や細菌に強い身体づくりに役立つことでしょう。

ラクトフェリンの効果効能:細胞修復効果

ラクトフェリンの細胞修復効果は、床ずれによる感染症の予防に用いたことから解明するきっかけとなりました。肌に塗るラクトフェリンも開発されており、肌のメカニズムとデータに基づき、研究開発が進められています。2008年には、傷ついた皮膚細胞がラクトフェリンで修復されたことが発表されました。

この傷ついた皮膚を修復する仕組みですが、特定の成分を受け入れる細胞のカギ穴のような役割をしているレセプターというものがあります。ラクトフェリンとは、肌に塗ることでこの細胞のラクトフェリンレセプターと特異的に結合して、新陳代謝が促進し早く傷が治るのです。つまりレセプターとは前述した受容体のことです。

毎日ラクトフェリンを摂取して健康維持に役立てよう

ラクトフェリンとは、乳児の時から人になくてはならない成分であり、人の全身に様々な健康効果をもたらす成分であることが分かりました。内臓脂肪を減らす効果だけに留まらず、副作用の無い抗がん物質であることから、世界中で研究が勧められています。病気になれば治療をして治せばいいのですが、薬には副作用がつきものです。日頃から健康管理は大切なことです。

ラクトフェリンとは、副作用の報告がなく、安全性においても非常に安心できる成分と言えるでしょう。(ただし牛乳アレルギーのある人は注意が必要です。)毎日、ヨーグルトを食べる習慣のある人は、少なくないと思いますので、これを機会にラクトフェリン入りのヨーグルトに切り替えてみるのも良いのではないでしょうか?

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