2018年07月03日公開
2024年07月21日更新
日本三大朝市はどこ?勝浦・輪島・呼子だけじゃない有名朝市を紹介
日本三大朝市はどこにあるかご存知ですか?一般に日本三大朝市というと千葉県の勝浦・石川県の輪島・佐賀県の呼子があげられますが、もう1つ、岐阜県の飛騨高山にある宮川朝市も有名です。ここではそんな日本三大朝市について、名物やグルメなどを紹介しましょう。地元でしか買えない野菜や、安い値段で楽しめる海産物、おいしいグルメなど、少し早起きをして朝市を訪れ、たっぷりと楽しんでください。
目次
日本三大朝市ってどこ?
全国各地で大きな朝市が開催されていますが、日本三大朝市とはどこでしょうか?実は選択の方法によって、勝浦朝市、輪島朝市、宮川朝市、呼子朝市と4つの朝市があげられることが多いようです。ここでは、三大ですが全国で有名な4つの朝市について紹介しましょう。
日本三大朝市「勝浦朝市」ってどこ?
日本三大朝市の1つ、「勝浦朝市」はどこで行われているでしょうか?千葉県勝浦市で行われる朝市で、毎月1日~15日は勝浦市の下本町朝市通り、毎月16日~月末は仲本町朝市通りで行われます。開催時間は6:00~11:00で、水曜日と1月1日以外、毎日行われます。勝浦駅より徒歩約10分ほどで、観光バスも利用することができます。
日本三大朝市の1つ「勝浦朝市」は、1591年に始まった400年以上の歴史を持つ有名な朝市です。当時の勝浦城主が町の中心に農作物や魚などの交換の場として設けたもので、当初は365日、天候にかかわらず行われていたそうです。その後、時代とともに朝市は大きく発展し、全国的に有名になりました。現在はおよそ70軒の店が開き、勝浦の特産物などを販売しています。
日本三大朝市「勝浦朝市」の名物は?
日本三大朝市「勝浦朝市」の名物といえば海産物。勝浦港は千葉県で漁獲量2位を誇る港で、朝市にはカツオ、金目鯛、サバ、ヒラメ、タラなど新鮮な魚がたくさん並びます。その他にもサザエやアワビ、イカ、伊勢海老などの海産物も並び、都心とは比べられないほど安い値段で取引されます。どれもピチピチで新鮮なものばかり。魚介類が好きな人にはたまりません。
「勝浦朝市」の名物は鮮魚だけではありません。獲れた魚を干して作る干物もお買い得です。アジやカマス、イワシの干物などが店頭にたくさん並んでいて迷ってしまうほど。干物は鮮魚に比べて日持ちがするので、お土産にもおすすめです。その他にも地元で収穫された、旬の野菜もたくさん並びます。
日本三大朝市「勝浦朝市」のおすすめグルメは?
日本三大朝市「勝浦朝市」は、グルメも楽しいスポットとして有名。朝市の途中に立ち寄りたいお店がたくさん並んでいます。朝早くから営業しているので、腹ごしらえにぴったりです。勝浦ならではの海鮮丼やマグロの漬け丼は、お値段も安くびっくりするくらい、たくさんの鮮魚が乗っています。
名物「勝浦タンタンメン」もおすすめ
海鮮丼で有名な勝浦朝市ですが、ご当地ラーメン「勝浦タンタンメン」もぜひ味わって欲しいグルメです。もとは海で働く漁師のために考案されたラーメンで、地元産のたまねぎとひき肉がたっぷり入った醤油ラーメン。ごま油は使わず、その代わりにラー油がたっぷりと入っていて体が温まります。
「南蛮屋」のわらび餅は食べ歩きにぴったり
日本三大朝市「勝浦朝市」で有名な食べ歩きは、「南蛮屋」のわらび餅です。メディアでもたびたび取り上げられている有名店で、国産の本わらび粉を使ったわらび餅は、プルプルとした食感がおいしいと絶賛されています。定番の黒蜜&きな粉の他にも、黒ゴマやミルク味もおすすめです。
名物「カツオカツのカツサンド」も忘れずに!
「勝浦朝市」で有名な食べ歩きをもう1つ紹介しましょう。鴨川市の天然酵母パンの店「港町ベヰカリ」が朝市にも出店していて、いろいろなパンを販売しているのですが、中でも「カツオカツのカツサンド」が大人気。魚のうまみが凝縮された、ボリュームたっぷりのサンドイッチです。売り切れになることも多いので早めにお買い求めください。
日本三大朝市「輪島朝市」ってどこ?
続いて紹介する日本三大朝市は「輪島朝市」です。「輪島朝市」はどこで行われているでしょうか?石川県輪島市河井町本町通りで行われる朝市で、開催時間は8:00~12:00。毎月第2第4水曜日と1月1日から3日以外は毎日開催されています。
日本三大朝市「輪島朝市」は、平安時代に始まった1000年以上の歴史を持つ朝市。もとは神社の祭礼日に生産物を持ち寄って、物々交換していたのが始まりと言われています。明治時代には毎日開かれるようになり、現在は通称「朝市通り」と呼ばれる360mほどの通りに200以上の露店が並びます。
「輪島朝市」に出店できるのは輪島市朝市組合の会員のみで、会員数は300を超えています。朝市には珍しく、売り手も買い手も女性が多いのが特徴です。露店の商品には値札が付けられていないことが多く、交渉を楽しみながらお買い物をします。鮮魚の他、輪島塗などの民芸品も並びます。
日本三大朝市「輪島朝市」の名物は?
NHKの朝ドラ「まれ」の舞台になったことから、地元の人だけではなく観光客にも人気がある「輪島朝市」。通りの両側には、ずらりと露店が並んでいます。一番多いのは海産物を売る店で、魚介類や海草、干物、加工品などがたくさん並びます。また地元で採れた野菜、雑貨、輪島塗などの工芸品なども。お店の人と会話を楽しみながら、お買い物をしましょう。
「輪島朝市」の一角にある炭焼きコーナーでは、店で売られている干物を買って焼いて食べることができます。紙皿や割り箸の用意があるので、ぜひその場で楽しんでください。グルメの店も多く、食べ歩きもたっぷりと楽しめます。
日本三大朝市「輪島朝市」のグルメは?
輪島朝市は日本三大朝市と言われるだけあって、グルメも綬実しています。輪島の朝市といえば、刺身や海鮮丼が有名ですが、その他にもおまんじゅうやおせんべいなど、お土産にぴったりの商品もいろいろ販売されています。
「朝市さかば」の新鮮な刺身
季節の刺身を安い値段でいただける「朝市さかば」は、輪島朝市の有名店。立ち飲み形式のお店で、輪島港直送の朝獲れの魚を手軽な料金でいただくことができます。串に刺した串刺身は1本200円と安く、テイクアウトにすることもできます。また5種類の具がのった海鮮丼はボリュームたっぷりでランチにもおすすめです。
名物「えがらまんじゅう」をお土産に
輪島朝市の「朝市さかば」の隣にある塚本菓子店では、名物「えがらまんじゅう」を販売しています。その姿が栗のイガに似ていることか名付けられた和菓子で、クチナシで染めたもち米をまぶした鮮やかな黄色をしています。中にはほどよい甘さのこし餡が入っていて、ほっこりとしたおいしさ。1つ1つ、丁寧に手作りされています。
朝市名物「いしるせんべい」も忘れずに
「いしる」とは能登名物の発酵食品で、魚などを塩だけで1~2年間漬け込んだもの。この「いしる」を使って香ばしく焼き上げた「いしるせんべい」は、輪島名物としてお土産にとても喜ばれています。栄煎堂では、大本山総持寺祖院御用達のいしるせんべいを半世紀もの間、作り続けている老舗です。店頭にはいろいろな種類の「いしるせんべい」が並んでいて、試食をしながら選ぶことができます。
日本三大朝市「呼子朝市」ってどこ?
続いて紹介する日本三大朝市は「呼子(よぶこ)朝市」です。「呼子朝市」はどこにあると思いますか?呼子は、九州の北西部の東松浦半島に位置する、佐賀県唐津市にある町です。昔から天然の良港として栄えて来た町で、中でもイカが名物。小さな町ですが、「イカの活きづくり」を目当てに年間90万人以上が訪れるという有名な観光地です。
日本三大朝市の1つに数えられる呼子の朝市は、元旦を除く毎日、7:30~12:00まで開催されています。200mほどの朝市通りに平日で40店、休日で60店ほどの露店が並びます。中でも一番多いのは干物を扱う店で、その他、海産物、野菜、果物など多くの商品が並びます。
呼子の朝市の歴史は古く、江戸時代にまでさかのぼります。当時は捕鯨が盛んで、鯨肉や水揚げされる鮮魚と農家が作る農作物の物々交換が行われていたのが始まりと言われています。現在は、観光客に人気のスポットとして、朝早くから多くの人が訪れ買い物を楽しみます。
日本三大朝市「呼子朝市」の名物は?
土日には朝市通りの「憩いの広場」で「呼子朝市バーベキュー」が行われます。イカの一夜干しやアワビにサザエ、干物など、朝市で買った材料を炭火で焼いて楽しむことができ、観光客に人気があります。また、採れたての生ウニをその場で味わうこともでき、海の幸が好きな人にはたまりません。
呼子朝市では、イカの町にふさわしく「イカの一夜干し」を販売する露店がたくさん並びます。次いで干物が多く、お店によって味が異なるのもおもしろいところです。ウニやサザエも、驚くほど安いお値段で売られています。朝市が一番活気がある時間帯は10時~12時頃で、この時間帯には露店が多く並びます。
日本三大朝市「呼子朝市」のグルメは?
日本三大朝市の1つに数えられている「呼子朝市」では、食べ歩きやグルメも楽しみ。水揚げされたばかりの鮮魚を使った海鮮丼の他、いろいろなグルメが楽しめます。食べ歩きをしながら、ぶらぶらと朝市を歩いてみましょう。
名物「いかしゅうまい」は食べ歩きにおすすめ
イカの町ならではの食べ歩き「いかしゅうまい」。「いかしゅうまい」発祥の店として有名な「海中レストラン萬坊(まんぼう)」が朝市に出店している店舗「萬坊 呼子朝市通り店」では、作り立ての「いかしゅうまい」を食べることができます。ふわっとした食感が人気で、その他にもゲソ天やいかまんじゅうなども揃っています。
「よしや食堂」で朝食を
呼子朝市で朝食を取りたいときにおすすめなのが、朝市の中ほどにある「よしや食堂」です。昭和10年創業の大衆食堂で、数々のメディアに紹介されている有名店。一番人気は「アラカブの味噌汁」で、定食には味噌汁とともに干物や日替わり小鉢などが付きます。アラカブが丸々一尾入った豪快な味噌汁は、一度食べたら忘れられない味!魚の旨みが凝縮されています。
日本三大朝市「宮川朝市」ってどこ?
次に紹介する日本三大朝市「宮川朝市」はどこにあるでしょうか?岐阜県の飛騨高山の路上でほほ毎日行われている朝市で、「陣屋前朝市」とともに飛騨高山の有名観光スポットになっています。鍛冶橋から弥生橋までの宮川沿いに所狭しと露店が立ち並び、観光客だけではなく地元の人も多く訪れ活気あふれる光景が見られます。
宮川朝市の歴史は古く、江戸時代に開かれていた桑市が始まりとも言われています。高山市下三之町で6:30~12:00(冬季は8:00~12:00)まで毎日開催されています。収穫したての野菜や山菜、行者にんにくやスクナカボチャなど珍しい野菜も多く並び、ぶらぶらと散策をしながら楽しめます。
日本三大朝市「宮川朝市」の名物は?
宮川朝市の名物は、飛騨高山の伝統野菜。この地方で昔から作られて来た地野菜を復活させ、朝市で販売しています。春には朝つき・おりな・のびる、夏には縞ササゲ・なし瓜・ほうばなど、名前を聞いただけではどんな野菜が分からないものも多く、珍しさに買い求める人がたくさん。調理方法も教えてもらえるので、ぜひ買って味わってみましょう。
宮川朝市では野菜や果物の他にも工芸品がたくさん並んでいます。手作りの「さるぼぼ」を売る店や書を書いてくれる露店などもありとても華やか。「さるぼぼ」は小さな人形で、悪霊ばらいや病気をはらうとされています。お土産にいかがでしょうか。その他にも手作りの雑貨が多く並んでいて、見てるだけでも楽しいスポットです。
日本三大朝市「宮川朝市」のグルメは?
朝市といえばグルメが楽しみですが、宮川朝市にも食べ歩きにぴったりのお店がたくさんあります。いろいろ食べながら散策を楽しみましょう。ここでは宮川朝市で有名なお店を紹介しましょう。特に飛騨牛を使ったグルメが多く、朝市で食べ歩きをするとお腹がいっぱいになります。
名物「飛騨牛まん」を味わおう
飛騨高山の名物「飛騨牛まん」は、ジューシーな飛騨牛が贅沢に詰まった肉まんです。「飛騨牛まん」を販売する店は朝市にいくつか並んでいるので、食べ比べをしてみるのもおすすめ。できたての熱々をいただきましょう。飛騨高山ならではの深い味わいが楽しめます。「飛騨牛まん」以外にも、飛騨牛コロッケや飛騨牛カレーの揚げパン、飛騨高山牛すじラーメンなど飛騨牛を使ったグルメがたくさん売られています。
忘れてならない「みたらしだんご」
香ばしいみたらし団子は、宮川朝市の名物です。みたらし団子を売る店は、宮川朝市にいくつかありますが、作り立てのみたらし団子はどれもおいしく、食べ歩きにもぴったり。昔懐かしい味合いで、子供から大人までとても人気があります。お値段も安く、いくつでも食べられそうです。
朝市の時間だけオープン「クッキーカップコーヒー」
宮川朝市が開かれている時間帯だけオープンしている「コマコーヒー」。こちらでは、その名の通りクッキーで作ったカップにコーヒーが注がれているという、珍しい「クッキーカップコーヒー」が話題になっています。かわいいラテアートも描かれていて、コーヒーを飲んだ後はカップを食べることができます。SNS映えすると人気上昇中です。
三大朝市を楽しもう!
日本三大朝市を紹介しましたが、いかがでしたか?観光で訪れた際には、ぜひ早起きして朝市も訪れてみてください。地元の人たちとの触れ合いも楽しく、旅行気分がアップします。また朝市ならではのグルメも楽しみ。ここで紹介した以外にも各地で大小さまざまな朝市が行われているので、朝市を訪れお買い物を楽しみましょう。