2018年06月28日公開
2024年07月21日更新
ブロンドチョコとはどんなチョコレートか調査!コンビニで買える?
ブロンドチョコというチョコレートを知っているでしょうか?ブロンドチョコはツヤのあるブロンドのような薄茶色をした香り高いチョコレートです。ホワイトチョコを高温で焼くレシピで作ることでキャラメルの様な香ばしい香りとツヤのあるブロンドカラーになります。そんなブロンドチョコも色々なメーカーやお店がレシピを開発し、美味しい商品を発売するようになったのでコンビニのスイーツやお菓子でも手軽に味わえます。第4のチョコレートととも言われているブロンドチョコを味わってみて下さい。
目次
ブロンドチョコとはどんなチョコレート?
最近見かけることが増えてきた、「ブロンドチョコ」というものを食べたことはありますか?ブロンドという名前の通り、つやのあるブロンドのような色合いをした、キャラメルのような風味を持つチョコレートです。チョコレートらしいチョコレートブラウンの色ではないので、ケーキなどに使っている場合はチョコレートと分かりづらいかもしれませんが、香ばしくほろ苦さもある甘さが特徴のチョコレートです。
偶然の産物で生まれたブロンドチョコ
文化的にショコラを愛するのフランスの、チョコレート専門メーカー「VALRHONA(ヴァローナ)」でブロンドチョコは偶然作られました。ホワイトチョコを加工していた際に、間違ってホワイトチョコを高温の状態のまま長時間放置してしまった結果、キャラメルのような香ばしさがありブロンドような美しい色合いに変化していたのでした。食べてみるととても美味しかったので、長年かけて商品開発しブロンドチョコになりました。
VALRHONAがその後の商品開発の間に、ホワイトチョコを焦がした濃厚な香りは生かしつつバターを加えることで塩味やサクッとした食感を生み出しました。キャラメルのようにほろ苦さもあるので、甘みが強く濃厚な味でも食べた後に爽やかさも感じるチョコレートになっています。
チョコレート業界で人気沸騰!ブロンドチョコ
VALRHONA社がブロンドチョコを発売したことにより、フランスのショコラメーカー各社もブロンドチョコの商品の開発、販売を始めます。そこから広がり、日本やそのほかの国々でもブロンドチョコは知られる存在となり、ここ数年でかなり認知度を上げチョコレート専門店や本格的なパティスリー以外にも、製菓メーカーなどでもブロンドチョコを使ったレシピが増え、コンビニなどでも買える様々な商品が販売されています。
第4のチョコレート・ブロンドチョコ
砂糖を焦がしたキャラメルのようにホワイトチョコをちょうどよく焦がした作り方をすることで、キャラメルのように香り高く美しい薄い茶色となります。カカオ分の多いブラックチョコレートや、ミルクを加えて風味を良くし滑らかさを出したミルクチョコレート、カカオ分を減らして乳成分を多く含んだ作り方のホワイトチョコレートとも違う美味しさのチョコレートになりました。
カカオ豆を焙煎した後、「カカオマス」と「脂肪分(ココアバター)」に分けます。チョコレートはカカオマス・ココアパウダーのカカオ成分と乳成分の量で種類が決まります。甘みや乳成分をほぼ含まないブラックチョコレートは苦みが強くそのままでは美味しく食べることができませんが、香りが強くカカオの風味を良く味わうことができます。カカオ成分100%のものもあり、製菓用の材料として使われることが一般的です。
ブラックチョコレートを食べやすいように砂糖や乳成分を加えたものはミルクチョコレートです。粉乳を加えて、カカオ分はココアバターのみで非脂肪カカオ分が含まれないホワイトチョコレートとなります。ブラックチョコを第1、ミルクチョコを第2、ホワイトチョコを第3として、更に新しく出てきたブロンドチョコを第4のチョコレートと言って新しい種類のチョコレートとして認知されるようになって来ています。
ブロンドチョコの味
ブロンドチョコは、有塩バターを加えた作り方なので普通の甘いだけのチョコレートとは違い、塩味を感じることができます。メーカーやお店のレシピによってバターとチョコレートの配合比率はまちまちですが、割とバターの量が多めなのでしっかりとバターのコクを味わうことができます。バターのコクもありつつ、塩味が効いているので、口の中に甘さが残ることなく爽やかな食べ応えになります。
食べた人の感想は、キャラメルのような味という人が多いです。作り方がホワイトチョコをキャラメル色になるまで焼いたものなので、やはり砂糖を焦がしたキャラメルような、ほろ苦いのに甘い深い味わいになっています。ブロンドチョコはこのほろ苦さがくせになる味わいです。
ブロンドチョコの香り
ブロンドチョコの特徴は何といっても、その香ばしい香りにあります。カカオ成分の少ないホワイトチョコを加熱し、きれいな色になるまで焼き上げて作るので、カカオの濃厚な香ばしさではなくキャラメルのようなふわっと広がる香ばしさが出ます。十分に時間をかけてホワイトチョコを焦がして作る作り方でこの香りを出し、食欲をそそるチョコレートになります。
ブロンドチョコはどこに売っている?
ブロンドチョコは製菓用のクーベルチュールチョコレートとして製菓材料店などで販売もされています。ブロンドチョコを生み出したVALRHONA社製のものもあり、本格派のブロンドチョコを味わうこともできます。販売されています。製菓材料の専門店はあまり店舗も多くないので、近くにない場合はネット販売にて購入することも可能です。製菓用のチョコレートなので、内容量が多いものがほとんどになってきます。
お菓子業界では、認知度も高く人気のチョコレートなのでチョコレート専門店やパティスリーでもブロンドチョコを使ったお菓子やケーキを見る事も増えました。ブロンドチョコを美味しく味わいたいならアレンジされている生チョコやチョコレート菓子を購入することもできます。チョコやケーキにしてあっても、ブロンドチョコのきれいなブロンド色を生かした見た目で作っていることが多いので、目でも満足できます。
手軽にブロンドチョコを食べる
近くに専門店がなかったり、多少高値になるクーベルチュールチョコレートを購入するほどでもない時には、ブロンドチョコを使った、生菓子ではない箱系のお菓子を購入することもできます。製菓メーカから出されているお菓子なら、コンビニやスーパーなどでも気軽に購入することが出来るのでいつでも食べることができ、手頃な値段で味わうことができます。
パティスリーやチョコレート専門店のように、ブロンドチョコを贅沢に使用した作り方をしている訳ではないので、クーベルチュールチョコや専門店のチョコに比べて香ばしさは少し劣りますが、ブロンドチョコの味わいや香りを楽しむには十分な美味しさです。チョコレート菓子でも、こだわりの高級タイプのものにブロンドチョコは使われることが多く、期間限定だったりコンビニ限定だったりするものもあります。
ブロンドチョコを使ったお菓子は多い
ブロンドチョコの認知度が上がって、チョコレート専門店以外のパティスリーや街のケーキ屋さんなどでもブロンドチョコを使ったレシピのケーキやチョコが作られています。生菓子ではないお菓子でも、各社メーカーからブロンドチョコを使ったお菓子が多数開発されています。コンビニやスーパーなどでも販売されている手頃なお菓子にもどんどん取り入れられています。
コンビニでよく見かける一口サイズで食べやすいアルフォートのミニシリーズは、ホワイトチョコやブラックチョコなど色々なバージョンが出ています。その中でブロンドチョコを使った「ブロンドミルク」という商品もあります。ブロンドミルク、焦がしバター風味と表記されていてブロンドチョコという記載がないので分かりにくいですが、味わいはブロンドチョコの味わいのお菓子です。香ばしさを味わえる手軽なお菓子です。
ポッキーにも色々な味のものが発売されていますが、贅沢ショコラティエシリーズの「ロレーヌ岩塩とブロンドショコラ」があります。芯となるプレッツェルにも焦がしバターを入れたレシピで、そこにブロンドショコラをコーティングし岩塩と砂糖をトッピングした贅沢な作り方をしています。バターの効いたプレッツェルにバターの風味のブロンドショコラを合わせたレシピなので、甘さと塩味がバランスのいい美味しさです。
コンビニスイーツでブロンドチョコ
パティスリーほど贅沢ではなく、でも箱のお菓子よりはちょっとリッチなコンビニスイーツは自分へのご褒美や、ちょっとした差し入れにも人気で各コンビニは力を入れてレシピ開発しています。手軽な価格でもリッチな味わいのものが多いので、期間限定のコンビニスイーツではブロントチョコを使用したものも多くあります。やはりチョコを使うお菓子は冬やバレンタインデー前後に多く発売されることが多いようです。
コンビニ各社がしのぎを削るコンビニスイーツ以外でも、製菓メーカーがコンビニ限定として発売するお菓子やスイーツもあります。リッチな味わいでコンビニアイスの定番、ハーゲンダッツのコンビニ限定味で「ブロンドショコラ・マロンソース仕立て」「チョコレートアイスバー・ブロンドチョコレート」というものも発売されていました。濃厚なハーゲンダッツのアイスでも、ブロンドチョコは負けない存在感を出しています。
ローソンでは「ブロンドチョコレートのスペシャルケーキ」、「ブロンドチョコレートのとろけるプリン」ファミリーマートでは「ブロンドショコラタルト」というコンビニスイーツが販売されていました。まだ、ブロンドチョコを使った商品は数も少ないので、なかなかレギュラー商品としては発売されていないのが現状のようです。価格も通常のミルクチョコレートのものより高めの価格設定が多くなっています。
期間限定の戦略のコンビニスイーツは消費者の好みの動向を測る商品が多いので、今後コンビニスイーツでも、普通のお菓子でもブロンドチョコを使った商品が増えてくる傾向にありそうです。まだ、高級なスイーツに使われているイメージのブロンドチョコですが、取り扱いの商品が増えると、コスト的にも下がってくるので今後、コンビニやスーパーなどでも手軽に購入することが出来るようになりそうです。
ブロンドチョコは手作りできる?
ブロンドチョコはホワイトチョコを香ばしく焦がした風味を付けたものなので、ホワイトチョコがあれば実は家庭で作ることもできます。チョコレートは温度管理が難しいものですが、家庭の設備でもコツを抑えた作り方ならちゃんとブロンドチョコを作る事ができます。バレンタインデーなどにクーベルチュールチョコレートからちゃんと温度管理をした作り方をしたことのある人なら、そこまで難しくなく作ることもできます。
ブロンドチョコの作り方
ブロンドチョコの作り方の大きな特徴は、ホワイトチョコを香ばしく焦がすことと、バターを加えるという2点になります。ホワイトチョコを焦がして香りを付けるのが本来のブロンドチョコの作り方ですが、加熱の加減が難しいので、バターを焦がしてホワイトチョコに混ぜて香りを味わうブロンドチョコを作る作り方もあります。
ホワイトチョコレートをキャラメリゼする作り方
ホワイトチョコ100gは小さく割り、バター50gも小さくカットしてパイ型やケーキ型など平たい形状の耐熱容器に重ならないように広げて入れて500wの電子レンジで2~3分程度加熱し溶かします。とろりと溶けてきたらしっかりと材料を混ぜ合わせて、型の中で厚みが均等になるように広げてならしたら、120℃のオーブンで30分焼きます。
30分後に一度取り出します。ほんのりと色や香りが付いています。脂分が分離してきていることも多いですが、ここでしっかりと混ぜ込んでおきます。再度120℃のままでオーブンに入れ30分程度焼いていきます。15分が過ぎたら時々様子を見ながら、焦げすぎないように焼きましょう。30分後取り出したらもう一度ここでもしっかりと混ぜ込んで、加温していないオーブンに戻します。
ゆっくりと温度を下げていくことで香ばしさがしっかりと付くことになります。触れる程度まで冷めたらブロンドチョコをボウルに移し、テンパリングしていきます。チョコレートはテンパリングというカカオバターを温度調整によって滑らかになるように分解し、細かい粒子のまま固めるための温度調整を行います。ホワイトチョコはカカオ分が少ないので温度差が少なく少し難しいですが、温度計を見ながら試してみてください。
ボウルに水が入らないように気を付けながら氷水につけます。温度計で測りながら26℃に下がるまで混ぜていきます。26℃になったら今度は氷水からお湯に変え、29℃まで温度を戻します。空気を含ませるように混ぜ合わせながらテンパリングすると、滑らかでツヤのあるチョコレートになります。あとは好みの型に入れて冷やし固めれば、ブロンドチョコの完成です。
バターをキャラメリゼする作り方
ホワイトチョコをオーブンで焼くには時間がかかり過ぎるし、焦がしてしまう心配もあるという人なら、もっと簡単にブロンドチョコの味を作ることができます。ホワイトチョコを100g小さく刻み、耐熱のボウルなどに入れて、電子レンジ500wで1分程度加熱します。ホワイトチョコが溶けたらまんべんなく混ぜておきます。
バター50gを小鍋に入れて火にかけます。バターが鍋の縁の方から焦げてくるので、弱火にして混ぜながらキャラメル色になるまで加熱します。バターは焦げ始めるとあっという間に焦げ色が付くので軽く混ぜながら目を離さないようにして、加熱しましょう。キャラメル色になったバターをホワイトチョコに入れ、しっかりと混ぜていきます。とろりと混ぜられたら完成です。型に入れて冷やせば香ばしいブロンドチョコになります。
ブロンドチョコを使ったレシピ・生チョコ
普通のブラックチョコレートやミルクチョコレートを使うレシピもブロンドチョコを使うだけで、味わいが変わりワンランクアップのチョコレシピになります。自家製のブロンドチョコを使ってもいいですし、購入したブロンドチョコを使ってもいいでしょう。自家製のブロンドチョコを使ってすぐ作るなら、固める前に使用すれば溶かし直して使う必要がありません。固めたものを使う予定なら小さめのサイズに固めておきましょう。
動物性の生クリーム50ccを鍋に入れ沸騰直前まで温めます。鍋を火からおろして、刻んだブロンドチョコ100gを加え余熱で溶かしていきます。もし、溶け切らなかったら湯せんにかけ溶かしましょう。パットなどの平らで四角い容器に入れ、表面を平らにならして常温になるまで冷まします。冷蔵庫で1時間程度冷やしたら、2~3cm角に切り分け、ココアパウダーをまぶせば完成です。
ブロンドチョコを使ったレシピ・チョコクッキー
無塩バター50gを500Wの電子レンジで30秒程度加熱し、柔らかくしておきます。薄力粉200gはふるっておきます。柔らかくした無塩バターに砂糖40gを入れ泡だて器で擦り混ぜします。砂糖がなじんできたら卵2個を溶き入れ更に混ぜ、ブロンドチョコ40gを小さく刻み湯せんで溶かしたものを加えて混ぜます。ブロンドチョコがしっかりと混ざったら、薄力粉を加えさっくりとヘラで混ぜていきます。
しっとりとまとまってきたら生地を二つに分けて棒状に丸め、ラップに包んで冷蔵庫で1時間以上寝かします。もし、生地がポロポロと粉っぽくまとまりにくい場合は少し牛乳を足してから混ぜるとまとまりやすくなります。棒状の生地を包丁で1cm程度の厚みに切り、180℃のオーブンで10分から15分程度焼きます。焼けたらすぐにオーブンから出し、網などに乗せて冷やしましょう。
型抜きできるクッキーの作り方なら、クッキー生地をもう少し柔らかめに作るレシピが使いやすくなります。無塩バター60g、ブロンドチョコ60gに増やして作りましょう。クッキー生地を丸くまとめて冷蔵庫で1時間程度休ませてから、麺棒などで平らに延ばしてお好みのクッキー型を使って作ってください。
ブロンドチョコを使ったレシピ・チョコレートケーキ
ブロンドチョコを使ったチョコケーキも、ホットケーキミックスを使って小さなカップに入れて焼き上げるレシピなら、簡単に出来上がります。ブロンドチョコ100gは小さく削り、小さくカットした無塩バター70gと合わせて耐熱ボウルに入れ500wの電子レンジで30秒ほど加熱します。チョコとバターが溶けてきたらしっかりと混ぜます。
別のボウルにホットケーキミックス150g、卵2個、牛乳20ccを加え泡だて器でふんわりと混ぜ合わせたら、チョコとバターを加えヘラで切るようにさっくり混ぜます。生地が混ざれば、オーブン使用可能のカップに、7分目まで生地を流し入れ180℃のオーブンで20分焼きます。ケーキに竹串を刺し、何もついてこなければきちんと中まで焼けています。
ブロンドチョコを使ったレシピ・チョコレートブラウニー
濃厚なチョコレートブラウニーもブロンドチョコを使うレシピなら、後味が香ばしい爽やかなブラウニーになります。ブロンドチョコ100gは小さく削り、カットした無塩バター50gと合わせて耐熱ボウルに入れ500wの電子レンジで30秒ほど加熱し、ブロンドチョコとバターを泡だて器でふんわりと混ぜ合わせます。チョコの温度が触れる程度に下がったら、砂糖40gと卵3個を加え擦り混ぜます。
薄力粉50gとココアパウダー10gを合わせてふるっておいたものをボウルに入れ、泡だて器からヘラに変えてさっくりと混ぜ合わせます。ある程度混ざったら、くるみやアーモンドなどのナッツを刻んだものを適量加えて軽くひと混ぜしたらクッキングシートを敷いた天板に広げて入れ、180℃のオーブンで15分焼きます。粗熱が取れたら、一口大にカットしたら金網などに乗せて冷まします。
プレゼントなどで、パッケージに入れる場合はしっかりと冷めてから動かすようにしましょう。冷める前に動かすとまだ柔らかいので形が崩れやすいので注意が必要です。逆に、焼きあがってすぐにカットしてアイスクリームに添えて食べるのもおすすめです。
ブロンドチョコを味わおう
出典: http://3-cha.net
流行りに敏感な人や、チョコレート好きの人なら認知されてきているブロンドチョコも、まだ一般的には浸透していません。まだ流通数も少ないのでコストが高めで高級なイメージのブロンドチョコですが、味わいや香りの良さを生かしたスイーツがこれから増えてくる兆候があります。ぜひ、これからどんどん美味しくなるブロンドチョコを味わってみて下さい。